まずは、安青錦関。
3回目の優勝、おめでとうございます。
そして大関復帰、おめでとうございます。
脚に怪我を負いながらの優勝。
立派でした。
その一言です。
8日目に負傷した左脚親指の怪我は、爪が浮きあがるほどのものだったそうです。
トイレに行くことすら大変だったとか。
それでも出続けたんですからね。
わたしは、10勝した段階で休場するんじゃないかと思ってました。
とんでもなかったです。
最後まで取り切ったうえ、優勝決定巴戦を勝ち抜いての賜杯です。
千秋楽は、3番取ったんですからね。
母国ウクライナでは、同世代の若者が戦場で命を落としてます。
それを考えたら、脚が痛いくらいで休むなんて、考えられなかったのかも。
安青錦は、徴兵義務が課される18歳を前にしての来日でした。
本人としては、母国の若者に対する負い目のようなものもあったんじゃないですか。
覚悟のし方が、ほかの力士とは一線を画してるのも当然かも知れません。
↓関脇陥落した場所で、10勝以上して大関に復帰した力士の一覧です。
+++
1976名 三重ノ海10-5
2000初 貴ノ浪 10-5
2000秋 武双山 10-5
2004名 栃 東 10-5
2005初 栃 東 11-4
2019夏 栃ノ心 10-5
2019秋 貴景勝 12-3
2026名 安青錦 12-3
+++
大半が、ギリギリの10勝での復帰。
12勝したのは、前回の貴景勝と安青錦だけ。
優勝したのは、今回の安青錦が初めて(貴景勝は優勝決定戦で負け)。
しかし気になるのは、復帰した後の成績。
横綱になったのは、最初の三重ノ海だけです。
果たして安青錦は、2例目となれるでしょうか。
身体が小さいですからね。
自分十分になれなかったときは苦しいです。
どうしても、1場所に2,3番は落としてしまいます。
2場所続けて優勝するのは、そうとう大変だと思います。
それと、もう一つ懸念されるのが、怪我。
この人、足首が硬いのかも知れません。
とにかくしばらくは、怪我の回復に専心してほしいです。
夏巡業は、休んでもいいんじゃないですか。
あと、取り口について。
舞の海さんが、安青錦の頭の付け方について言及してました。
「安青錦は頭のてっぺん、むしろ後頭部に近いところをつける」。
なるほどと思いましたね。
安青錦は、首の筋力や背筋力がそうとうに強いんじゃないでしょうか。
つまり、相手の胸につけた後ろ頭で、相手を持ちあげるようにしてるのでは?
上へのベクトルをかけてるので、はたきや引きにも対応できるわけです。
ま、これは素人考えですが。
しかし、「心技体」の「心」「技」については、すでに横綱以上でしょう。
問題は、怪我を含めての「体」。
↑の10勝で大関復帰したリストにある、武双山と栃東。
彼らが横綱になれなかったのは、怪我が原因でした。
特に平成の怪物と呼ばれた武双山は、足の親指の怪我に泣きました。
安青錦も、同様な体質を持ってるんじゃないでしょうか。
最近はテーピングのスキルも進んでるでしょう。
そうした分野の最新技術も取り入れてほしいものです。
さて。
恒例の、幕内十両の入れ替え予想に進みたいところですが……。
そのためには、来場所の幕尻の枚数を確定させなければなりません。
すなわち、三役以上の人数を算出する必要があります。
なので講評も兼ねて、安青錦以外の役力士……。
および、来場所の三役候補の力士について検討していきたいと思います。
●横綱・豊昇龍(27歳)
7勝7敗1休。
相撲がまったく変わりません。
体制が悪くなると、すぐに投げにいってしまいます。
勝ち越しも怪しくなり、休場。
しかし協会はむしろ、休んでくれてホッとしたのでは。
ヘタすると、千秋楽、大の里と7勝7敗同士の横綱決戦になりかねませんでしたから。
歴史に残るみっともない一番です。
それを回避できたんですからね。
横綱昇進後、9場所中4場所が休場。
大関だったら、こんなに簡単に休んでられたでしょうか。
師匠の立浪親方(元・旭豊)は、夏巡業には参加させるつもりだとか。
でも、立浪親方の最高位は小結。
横綱には、強いことが言えないんじゃないですか。
もう、わたしがあれこれ言っても詮なしです。
●横綱・大の里(26歳)
9勝6敗。
負け越すんじゃないかと思ってました。
最後まで取り切ったのが、唯一の収穫。
前半の相撲は、ことにヒドかったです。
ちょっと悪い体制になると、すぐに引いてしまう。
豪ノ山戦、土俵際での両脚ジャンプには呆れました。
本人としても、よほど引いてしまうのがイヤなんでしょうね。
しゃにむに出て行っては、逆転負け。
腰が高いですから、簡単に体勢を入れ替えられ……。
裏返し。
悲しいくらいの負けっぷりでした。
終盤は、少しはマシになりましたが……。
最後の3連勝は、尊富士、琴櫻、琴勝峰ですからね。
優勝決定戦に出た3人には、順当に負けてます。
とにかく、体勢が悪くなってもバタバタしないことが大切。
相手に体重をかけて、どっしりと構えてほしいです。
照ノ富士がよく、相手の両腕を抱える体勢になってましたよね。
部屋でも、悪い体勢からの稽古をすべきでしょう。
極め出しの練習もしたらいいんじゃないですか。
しかし、一番大事なのは「心」を鍛えることかも知れません。
安青錦に比べて、圧倒的に劣っているとしか云えません。
座禅とか滝行とか、何かやったらどうでしょう。
●大関・霧島(30歳)
12勝3敗(優勝同点)。
横綱推挙は見送られました。
ま、当然でしょう。
優勝決定巴戦で、2連敗。
それ以前に、3敗した時点で見送りだったようですが。
でも、浅香山審判部長は、9月場所での「綱とり継続」は明言してるそうです。
いちおう、優勝同点ですからね。
しかし9月場所は、今場所同様、高いレベルでの優勝を求められます。
どーも、相撲に力強さが感じられません。
うまさで逆転勝ちする場面が目立ちます。
立ち合いから圧倒する相撲がないんですよ。
対戦成績0勝10敗だった大の里に勝ったのが、唯一の収穫。
でも、9勝しか出来なかった横綱ですからね。
もっと荒々しい、日馬富士みたいな相撲を取ってもらいたいです。
日馬富士が稀勢の里を圧倒した相撲なんて、ほんとに凄みがありました。
●大関・琴櫻(28歳)
8勝7敗。
カド番脱出です。
4勝5敗になったときは、もうダメだと思いました。
でも、そこから4連勝で勝ち越しました。
しかし最後、大の里、霧島に連敗したのが、この人の実力を物語ってます。
今後も、こんな綱渡りの場所が続くんじゃないですか。
でも、お祖父さんの初代・琴櫻が横綱に昇進したのは、32歳のとき。
大関になって、32場所後のこと。
姥桜と呼ばれたものです。
今の琴櫻は、まだ4歳も若いです
大関在位も、まだ15場所。
身体をケアして、いつか花を咲かせてほしいです。
●関脇・熱海富士(23歳)
12勝3敗(優勝同点・敢闘賞)。
化けましたよね。
前半戦、5勝3敗でしたが……。
そこから7連勝して優勝決定戦に進みました。
とにかく、200キロの体重を活かして前に出たときの強さは圧巻。
相手はなすすべがありませんでした。
逆に、押されたときは、自重を支えきれず土俵を割ってしまいますが。
でも、もしそれを克服したら、負ける要素がなくなってしまいます。
1,2番、そういう相撲があっても仕方ないんじゃないですか。
それで12勝すれば、十分、大関でやっていけます。
5月場所が9勝、今場所が12勝。
計、21勝。
来場所12勝すれば、33勝です。
今場所の相撲を見れば、決して不可能な成績ではありません。
再入幕の場所から、続けて11勝したときは……。
あっという間に大関かと思ってました。
しかし、そこから丸2年、平幕に低迷。
3月場所にようやく、新三役となる小結。
以来、3場所連続勝ち越し。
特に今場所は、12勝ですからね。
来場所の優勝候補のひとりだと思います。
●関脇・琴勝峰(26歳)
6勝9敗。
先場所も関脇で、9勝してます。
相撲内容は、そんなに変わらないと思うんですけどね。
先場所は、1勝3敗のスタートから9勝。
それが今場所は、3連勝のスタートだったのに6勝。
強さを感じる相撲がありません。
なぜか勝ってるって感じ。
あと1番勝ってれば、三役に残れたんでしょうけど……。
残念ながら、来場所は平幕陥落だと思います。
来場所の番付では、弟の琴栄峰に追い越されるでしょう。
●関脇・若隆景(31歳)
全休。
この人も運がありません。
大腿コンパートメント症候群だそうです。
初めて聞く診断名でした。
急速に進行し、筋肉や組織が壊死してしまうという恐ろしい怪我。
閉鎖した筋膜内で圧力が上昇し、組織が虚血状態になるそうです。
幸い若隆景は、救急搬送されて緊急手術を受けたため、壊死は免れたとか。
しかし、手術があと1時間半遅れてたら、脚を切断したかも知れない状態だったそうです。
9月場所も全休するそうです。
また、十両まで落ちてしまいます。
復帰を祈ってやみません。
●小結・義ノ富士(25歳)
6勝9敗。
東小結ですから、7勝すれば西に回るだけで小結に残れたかも知れません。
千秋楽の大栄翔戦が、事実上の入れ替え戦だったですね。
いい相撲はあるんですけどね。
上手さだけでは勝てません。
かつての遠藤を思い出してしまいます。
でも、遠藤より素質は上だと思います。
こういうもどかしい時期は、誰にもあるものです。
熱海富士が良い例です。
必ず、突き破れる日が来るはずです。
臥薪嘗胆、捲土重来。
●小結・王鵬(26歳)
2勝13敗。
よく負けました。
まったく力が出ない感じ。
どこか悪かったんでしょうね。
もし、どこも悪くなくてこの相撲なら……。
幕内下位でも戦えませんよ。
とにかく来場所は、前頭2桁まで下がります。
一からやり直しです。
さて、新三役の顔ぶれです。
関脇では、安青錦が大関復帰。
若隆景と琴勝峰は平幕陥落。
残るのは、熱海富士ひとり。
小結の義ノ富士と王鵬は、そろって平幕陥落。
結果、3枠が空くかたちになります。
昇格候補を見ていきましょう。
●東前頭筆頭・藤ノ川(21歳)
8勝7敗(殊勲賞)。
毎場所、湧かせてくれます。
小さな身体で、よく頑張ってますよ。
取り口については、文句の付けどころがありません。
むしろ、もっと立ち合いでの変化なども試みていいんじゃないですか。
東筆頭での勝ち越しですから、新三役は間違いなし。
問題は、関脇か小結かです。
●西前頭三枚目・伯乃富士(22歳)
9勝6敗。
この人も怪我が絶えない中、よくやってます。
酒癖は悪いようですが。
後半4連敗して暗雲が立ちこめましたが……。
最後、2連勝で9番までもっていったのは大きいです。
初三役なるか?
●東前頭四枚目・大栄翔(32歳)
10勝5敗。
あれは、関脇だった2025(令和7)年の7月場所でした。
ちょうど1年前です。
脹ら脛の怪我で、初土俵以来初めての休場。
以来、丸1年の平幕暮らし。
正直、三役の目はもうないと思ってました。
大変失礼しました。
まさか、この地位で2桁勝つとはね。
終盤の4連勝は、お見事でした。
●東前頭七枚目・琴栄峰(23歳)
11勝4敗(敢闘賞)。
兄の琴勝峰より、2回りくらい小さいです。
でも、きっぷのいい相撲を取ります。
パリ公演でも、エッフェル塔の前で高々と脚をあげる四股を披露し……。
大喝采を浴びたそうです。
股関節が柔らかいんですかね。
しかし、かつて高々と脚をあげる四股で有名だった、2代目・豊山は……。
小結が最高位でした。
決して、相撲力とイコールではないということ。
とはいっても、人気力士となる素質は十分。
期待したいです。
●西前頭七枚目・高安(36歳)
11勝4敗(敢闘賞)。
まだ力が残ってたんですね。
しかし、上にあがると怪我で落ちてしまいます。
来場所を見守りたいです。
上記5人のスコアは、↓のようになります(【】内の数字は、「現在の枚数-(勝ち数-負け数)」。小さいほど有利)。
●東前頭四枚目・大栄翔(10勝5敗【-1】)
●東前頭筆頭・藤ノ川(8勝7敗【+-0】)
●東前頭七枚目・琴栄峰(11勝4敗【+-0】)
●西前頭三枚目・伯乃富士(9勝6敗【+-0】)
●西前頭七枚目・高安(11勝4敗【+-0】)
大接戦ですね。
↑の2人は文句なし。
問題は、琴栄峰と伯乃富士のどちらか。
スコア的には、東西の半枚の差で琴栄峰が上です。
琴栄峰を推したいと思います。
あと、誰が関脇になるか。
わたしとしては、スコア順で大栄翔を推したいです。
でも、藤ノ川と予想する人もいるでしょうね。
では、役力士をおさらいしましょう。
横綱は、大の里、豊昇龍で、2人。
大関は、霧島、琴櫻、安青錦で、3人。
関脇は、熱海富士、大栄翔で、2人。
小結は、藤ノ川、琴栄峰で、2人。
役力士を合計すると、9人。
幕内の定員は、42。
差し引きすると、平幕の人数は33人。
東西に振り分けると、16人と17人。
ということで、幕尻は十七枚目ということになります。
それではまず、幕内から十両に落ちそうな力士から(スコア順)。
↓の【】内は、「現在の前頭枚数+(負け数-勝ち数)」です。
この数値が、幕尻の16を超えれば、概ね陥落です。
西前頭十一枚目・御嶽海(2勝13敗【+22】)
東前頭十五枚目・阿武剋(4勝11敗【+22】)
西前頭十五枚目・一意(5勝10敗【+20】)
東前頭十六枚目・大青山(6勝9敗【+19】)
4人です。
続いて、十両から幕内に上がりそうな力士(スコア順)。
【】内は、「現在の十両枚数-(勝ち数-負け数)」です。
これが、「1」より小さければ、概ね昇進です。
東十両筆頭・朝翠龍(11勝4敗【-6】)
東十両二枚目・時疾風(10勝5敗【-3】)
西十両四枚目・寿之富士(11勝4敗【-3】)
東十両六枚目・湘南乃海(11勝4敗【-1】)
西十両三枚目・出羽ノ龍(9勝6敗【+-0】)
5人います。
↓幕内からの次なる陥落候補です。
東前頭十一枚目・若ノ勝(5勝2敗8休【+16】)
この人と、出羽ノ龍との比較になりますね。
先場所は、平幕で【+16】だった朝紅龍が残り……。
十両で【-1】だった朝翠龍が涙を呑んでます。
今場所、陥落候補の【+16】は変わりません。
しかし、昇進候補の出羽ノ龍は【+-0】で、先場所の朝翠龍より弱いです。
しかも、今場所の幕尻は、17枚目ですからね(先場所は16枚目)。
ということで、おそらく出羽ノ龍が涙を呑むことになると思います。
結果、十両陥落は、↓の4人。
西前頭十一枚目・御嶽海(2勝13敗【+22】)
東前頭十五枚目・阿武剋(4勝11敗【+22】)
西前頭十五枚目・一意(5勝10敗【+20】)
東前頭十六枚目・大青山(6勝9敗【+19】)
幕内昇進は、↓の4人となります。
東十両筆頭・朝翠龍(11勝4敗【-6】)
東十両二枚目・時疾風(10勝5敗【-3】)
西十両四枚目・寿之富士(11勝4敗【-3】)
東十両六枚目・湘南乃海(11勝4敗【-1】)
さて、9月場所の見所です。
まずは、霧島の綱獲りです。
13勝以上での優勝が条件になると思います。
ただねー。
読み切れないのは、両横綱と安青錦の状態ですよ。
この3人が万全であれば……。
霧島が13勝するのは容易ではないと思います。
しかし、その中で13勝すれば、大いに評価されるはず。
とにかく、平幕に負けないこと。
今場所も、平戸海と美ノ海に負けてます。
共に負け越した力士です。
これがなければ、文句なしの優勝だったんですよ。
中盤まで、10連勝するくらいの勢いがほしいです。
両横綱が不安定な中……。
霧島の安定感は、協会にとっても魅力でしょう。
期待します。
もうひとり。
熱海富士の大関獲りです。
9勝、12勝ですから、来場所12勝すれば、直近3場所33勝になります。
12勝なら文句なしでしょう。
内容によっては、11勝でも目はあると思います。
若い大型大関の誕生……。
こちらも、大いに期待します。
あとは、両横綱がどれだけ立て直してくるか。
これ以上、恥ずかしい成績は残せませんよ。
豊昇龍は、11勝が今年の最高成績。
大の里に至っては、10勝が最高成績です。
千秋楽後は、八角理事長に名指しで苦言を呈されたそうです。
もっともです。
さてさて。
もう、秋場所なんですね。
日曜日の大雨の夜には、秋の虫の声が聞こえてました。
カーポートで、バックミラーに巣くうジョロウグモも、日に日に大きくなってます。
庭ではサルスベリが咲き、ベランダではモミジアオイが咲きました。
もう確実に秋は芽生えてます。
なんだか寂しいです。
ま、仕方ありません。
1年は巡っていくんです。
秋場所初日は、9月13日。
11日目の23日目は、秋分の日です。
涼しい秋、むしろ楽しみと思いましょう。
6月29日(月)、大相撲7月場所(7月12日~26日/愛知国際アリーナ)の番付が発表になりました。
まずは恒例の、十両と幕内の入れ替え予想の結果から。
わたしは、『由美と美弥子 4587』のコメントで、↓のように予想しました。
+++
それではまず、幕内から十両に落ちそうな力士から(スコア順)。
↓の【】内は、「現在の前頭枚数+(負け数-勝ち数)」です。
この数値が、幕尻の16を超えれば、概ね陥落です。
西前頭十三枚目・玉鷲(2勝13敗【+24】)
西前頭十五枚目・欧勝海(4勝11敗【+22】)
西前頭十六枚目・竜電(5勝10敗【+21】)
西前頭十二枚目・時疾風(4勝11敗【+19】)
4人です。
続いて、十両から幕内に上がりそうな力士(スコア順)。
【】内は、「現在の十両枚数-(勝ち数-負け数)」です。
これが、「1」より小さければ、概ね昇進です。
西十両二枚目・尊富士(11勝4敗【-5】)
東十両六枚目・一意(12勝3敗・十両優勝【-3】)
東十両筆頭・阿武剋(9勝6敗【-2】)
西十両筆頭・大青山(9勝6敗【-2】)
西十両四枚目・朝翠龍 (10勝5敗【-1】)
5人います。
↓幕内からの次なる陥落候補です。
西前頭七枚目・朝紅龍(3勝4敗8休【+16】)
この人と、朝翠龍の比較になりますね。
奇しくも、高砂部屋の力士同士です。
ちょっと辛い比較になりますが……。
朝紅龍が残りそうな気がします。
朝翠龍は、残念ながら涙を呑むことになりそうです。
結果、十両陥落は、↓の4人。
西前頭十三枚目・玉鷲(2勝13敗【+24】)
西前頭十五枚目・欧勝海(4勝11敗【+22】)
西前頭十六枚目・竜電(5勝10敗【+21】)
西前頭十二枚目・時疾風(4勝11敗【+19】)
幕内昇進は、↓の4人となります。
西十両二枚目・尊富士(11勝4敗【-5】)
東十両六枚目・一意(12勝3敗【-3】)
東十両筆頭・阿武剋(9勝6敗【-2】)
西十両筆頭・大青山(9勝6敗【-2】)
+++
結果は……。
大当たり~。
焦点は、朝紅龍の陥落か、朝翠龍の昇進かでした。
わたしの予想どおり……。
朝紅龍は西前頭十六枚目の最幕尻で残りました。
対する朝翠龍は、東十両筆頭止まり。
まさにこの2人の処遇が焦点だったわけです。
気持ちいいです。
続いて、三役の顔ぶれ。
わたしは、『由美と美弥子 4587』のコメントで、↓のように予想しました(引用が長くなります)。
+++
さて。
恒例の、幕内十両の入れ替え予想に進みたいところですが……。
そのためには、来場所の幕尻の枚数を確定させなければなりません。
すなわち、三役以上の人数を算出する必要があります。
なので講評も兼ねて、若隆景以外の役力士……。
および、来場所の三役候補の力士について検討していきたいと思います。
●横綱・豊昇龍(27歳)
0勝2敗13休。
初日の高安戦で、右太もも裏損傷。
診断は、約2週間の安静を要すというもの。
今場所は、優勝のチャンスだと思ってたんですが……。
この人も運がないです。
6月13日と14日は、大相撲のパリ公演。
ちょっと、参加は無理でしょうかね。
●横綱・大の里(25歳)
15休。
こちらは、バリ公演には参加の意向のようです。
両横綱がいないんじゃ、フランスに失礼ですからね。
左肩の怪我が長引いてます。
師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)によると……。
「1場所や2場所で治るような怪我ではない」とのこと。
手術は回避して、治療と稽古を並行させる方針だそうです。
左肩を固定した形で相撲を取るためには……。
廻しを掴むしかないでしょう。
左で前廻しを取りに行く。
もしくは、おっつけでしょうか。
肩が痛くては、突き押しの威力は戻らないはず。
組む相撲を取るべきだと思います。
あとは、自信ですね。
●大関・琴櫻(28歳)
3勝9敗3休。
場所前に腰を痛めてたそうです。
腰に力が入らないとか。
腰椎捻挫で、全治約10日間とのこと。
まだ若いですから、軟骨が磨り減ったとかじゃないんですよね。
直る怪我であってほしいです。
手術なんかしたら、序二段くらいまで落ちてしまいますから。
本人、パリ公演は出る意向のようです。
ま、全治10日ならそうなりますよね。
この人が、時間いっぱいになったとき……。
大魔神のように表情が一変するのは、外人さんに受けると思うんですよね。
前回のロンドン公演は参加できませんでした。
パリでは、ぜひ出てもらいたいです。
●大関・安青錦(22歳)
全休。
左足の小指を骨折。
これは、3月場所中の怪我。
このおかげで、入幕以来、初めて負け越しました。
その後、今場所前(5月6日)の稽古中……。
左足首を捻挫、靱帯も痛めたそうです。
約3週間の加療が必要という診断。
パリ公演は参加の意向のようですが……。
3週間の加療と云えば、6月に入ってしまいますよ。
協会としては、ヨーロッパ出身の大関を連れていきたいんでしょうけどね。
わたしは、来場所の10勝での大関復帰は、かなりハードルが高いと思ってます。
●大関・霧島(30歳)
12勝3敗。
審判部長の浅香山親方は……。
「優勝に準ずる成績」だとの認識を示したそうです。
しかし、はたしてそうでしょうか?
今場所は、横綱、大関との対戦はありませんでした。
関脇の熱海富士とも対戦が組まれませんでした。
小結の高安も休場で、対戦はなし。
残りの三役、琴勝峰と若隆景には勝ちました。
しかし、負けた3敗は、すべて平幕相手。
相撲に力強さが感じられません。
下がりながらのすくい投げが目立ちます。
引退間際の大関のようです。
しかし、千秋楽の取組相手が宇良というのが納得いきませんよ。
なんで熱海富士じゃなかったんですか。
宇良が相星ならわかりますが、そうじゃないでしょ。
千秋楽の結びの一番に平幕力士じゃ、お客さんに失礼だと思います。
ま、幸い、宇良には圧勝しました。
その代わり、優勝決定戦では、若隆景に完敗。
横綱を目指す人の相撲ではありませんでした。
今場所が「優勝に準ずる成績」であるなら……。
来場所優勝なら、横綱ということになります。
わたしは、ただの優勝ではダメだと思います。
そうとう高いレベルの優勝が必要ですよ。
両横綱を倒しての14勝以上ですかね。
大の里との対戦成績は、0勝10敗。
大の里に勝たない限り、横綱昇進はあり得ません。
●関脇・熱海富士(23歳)
9勝6敗。
9勝しましたが、内容は乏しいです。
横綱大関との対戦はなし。
霧島と組まれませんでしたからね。
三役以上であたったのは、関脇・琴勝峰と小結・若隆景だけ。
琴勝峰には勝ちましたが、若隆景には負け。
残る5敗は、すべて平幕相手。
横綱大関が元気だったら、とうてい勝ち越せてないでしょう。
勝つときの相撲は、横綱級なんですけどね。
いい形になられて寄られると、棒立ちになって残せません。
それでも今場所は、2勝4敗のスタートだったんですから……。
対戦相手に恵まれたとはいえ、最終的に9勝したのは大したものです。
しかし、残念ながら、大関昇進の起点とするには物足りない星です。
ま、まだ若いですからね。
もっとがむしゃらな相撲を取ってもらいたいです。
●関脇・琴勝峰(26歳)
9勝6敗。
この人も、熱海富士と同じ。
9勝しましたが、内容は乏しいもの。
横綱大関との対戦は、霧島だけ(負け)。
琴櫻とは同部屋ですので、対戦はなし。
三役以上との対戦は、関脇・熱海富士と小結・若隆景。
熱海富士には負け、若隆景には勝ちました。
若隆景に勝ったのは大したものです。
しかし、平幕に4敗。
この人も、1勝3敗のスタートでしたから……。
熱海富士同様、よく9勝したとも云えます。
それでも、ようやく上位に定着してきた感はあります。
弟の琴栄峰が伸びてきましたので、うかうかしていられません。
●小結・高安(36歳)
2勝2敗11休。
持病の腰痛症ではなく、右足の内転筋損傷だそうです。
取組前の準備運動で痛めたとか。
何のための準備運動かわかりませんね。
全治2週間との診断で……。
本人は途中出場する意向だったようですが、叶いませんでした。
7場所続けた三役の座ともお別れです。
来場所は、前頭十枚目前後まで番付を下げるでしょう。
年齢を考えると……。
再び三役に復帰するのは、かなり難しいと言わざるを得ません。
さて、新三役の顔ぶれです。
熱海富士と琴勝峰は勝ち越したので、関脇のままです。
そこに、大関の安青錦が陥落してきます。
これで、関脇3人は確定。
問題は、小結の若隆景。
小結で10勝して関脇に上がれなかった例はあるようですが……。
小結で12勝あげて優勝した人を、関脇にあげないわけにはいかないでしょう。
ということで、関脇は4人になると思います。
小結の高安は、平幕陥落です。
従って、小結の2枠が空くかたちになります。
昇格候補を見ていきましょう。
●東前頭二枚目・義ノ富士(24歳)
11勝4敗(敢闘賞)。
先場所は、入門以来初めての負け越し。
悔しい思いをしました。
わたしも、ここで頭打ちかなと思ったものです。
かつての遠藤を思い浮かべました。
でも今場所、見事に壁をぶち破りましたね。
今場所は、1勝3敗からのスタートだったんですよ。
そこから9連勝。
返す返すも、14日目、藤凌駕に負けたのが悔やまれます。
これがなかったら、優勝決定戦に出てました。
霧島、若隆景とは、対戦が終わってましたから(共に負け)。
学生出身らしい相撲のうまさ、速さは、上位にとって脅威でしょう。
●西前頭三枚目・王鵬(26歳)
9勝6敗。
勝ち越してたんですか!
ぜったい負け越しだと思ってました。
前半は、3勝6敗。
うち1勝は、高安戦の不戦勝。
余裕で負け越しペースです。
しかしなんと、その後6連勝。
とにかく、強いのか弱いのかわからない人です。
上にあがると必ず大負けしますから、まだまだ信用はできません。
●西前頭十枚目・伯乃富士(22歳)
11勝4敗(敢闘賞)。
足の怪我は、そうとう悪そうなんですけどね。
不戦勝が1番(朝紅龍戦)ありますが、11勝は立派です。
酒癖は悪いようですが。
一発相撲は、上位力士にとっても脅威でしょう。
大関にあがるようなら、ぜひ伯耆富士(ほうきふじ)に改名してほしいです。
上記3人のスコアは、↓のようになります(【】内の数字は、「現在の枚数-(勝ち数-負け数)」。小さいほど有利)。
●東前頭二枚目・義ノ富士(11勝4敗【-5】)
●西前頭三枚目・王鵬(9勝6敗【+-0】)
●西前頭十枚目・伯乃富士(11勝4敗【+2】)
これは、義ノ富士と王鵬で決まりです。
伯乃富士、来場所に期待しましょう。
では、役力士をおさらいしましょう。
横綱は、豊昇龍、大の里で、2人。
大関は、霧島、琴櫻で、2人。
関脇は、熱海富士、琴勝峰、安青錦、若隆景で、4人。
小結は、義ノ富士、王鵬で、2人。
役力士を合計すると、10人。
幕内の定員は、42。
差し引きすると、平幕の人数は32人。
東西に振り分けると、16人ずつ。
ということで、幕尻は十六枚目ということになります。
+++
結果は……。
こちらも、大当たり~。
ま、こちらはある程度、硬かったですけどね。
ほかのサイトさんの予想も同じでしたし。
4関脇となるのは、おととし、2024年9月場所以来。
このときは、阿炎、大の里、霧島、貴景勝(大関から陥落)でした。
今場所の新三役は、義ノ富士ひとり。
十両を、14勝、13勝の2場所連続優勝で通過。
新入幕の2025(令和7)年7月場所も、11勝。
あっという間に三役かと思ってました。
ところがそこから足踏み。
8勝、9勝、8勝ときて……。
3月場所では、入門以来初の負け越しとなる7勝。
しかしようやく先場所、久々の2桁、11勝をあげました。
平幕を6場所ですから、丸1年かかりました。
でも、ついに新三役。
あたる相手は、前頭二枚目だった先場所と同じです。
あたる順も、先場所同様、番付上位からになります。
初日、小結は横綱との対戦が組まれます。
東小結は、西の横綱と。
西小結は、東の横綱と。
ということで、東小結の義ノ富士は、西の横綱・大の里戦となるでしょう。
西小結の王鵬が、東の横綱・豊昇龍と組まれるはず。
どちらも楽しみな初日です。
特に「義ノ富士-大の里」は、番狂わせの可能性が高いと思います。
対戦成績は、義ノ富士の3勝0敗。
うち1勝は不戦勝ですが。
義ノ富士の速攻に、大の里が引く展開になれば……。
義ノ富士の勝機は十分にあると思います。
さて、7月場所の見所です。
まずは、大関・霧島の綱取り。
先場所は、優勝同点。
審判部長(番付や取組の編成を担う部署の長)の浅香山親方は……。
「優勝に準ずる成績」だとの認識を示したそうです。
ま、優勝力士と星が一緒だったんですからそうではあるでしょう。
しかし、星は12勝。
しかも、決定戦では小結(若隆景)に敗れてます。
本割で負けた3敗も、すべて平幕相手(豪ノ山、正代、伯乃富士)。
大関以上とは、まったく当たっていません。
内容は乏しいものと言わざるを得ません。
今場所後の昇進ですが……。
まず、優勝は絶対条件。
できれば、両横綱を倒したいです。
特に、大の里。
これまでの対戦成績は、0勝10敗。
ここを突破できなければ、優勝、そして昇進もないでしょう。
逆に、大の里を破っての優勝であれば……。
協会や横審でも、昇進のコンセンサスが生まれるんじゃないですか。
しかしねー。
ここで横綱昇進が厳しくなるであろうケースが考えられます。
先場所、負け越して途中休場した琴櫻。
今場所は、カド番です。
再び負け越せば、関脇陥落。
そして、関脇に陥落した安青錦が10勝に届かず……。
若隆景も大関に昇進できなかった場合。
もし霧島が横綱になってしまったら……。
大関がいなくなります。
過去にないことはありませんが……。
甚だ見栄えの悪い番付になってしまいます。
協会としても、大関ゼロは避けたいんじゃないですか。
この場合、霧島が文句なしの成績ではなかった場合……。
大関に留め置かれる足枷になる可能性もあると思います。
続いて、若隆景の大関獲り。
同じく浅香山親方は、若隆景の大関昇進について……。
先場所が起点ということを言ってたようです。
確かに、その前の3月場所は平幕です。
しかし、過去の大関昇進において……。
直近3場所の1場所目が平幕だったケースはあります。
直近の安青錦と霧島もそうでした。
・安青錦 11勝(前頭1)11勝(小結)12勝(関脇・優勝) 計34勝
・霧島 11勝(前頭2)11勝(関脇)12勝(関脇・優勝) 計34勝
・若隆景 8勝(前頭1)12勝(小結・優勝)
1場所目が8勝というのは弱いですが……。
過去には例があります。
・照ノ富士 8勝(前頭2)13勝(関脇)12勝(関脇・優勝)計33勝
従って、もし若隆景が今場所、13勝で優勝すれば……。
照ノ富士と同等の成績になります。
そうとう高いハードルではありますが……。
決して現実離れした数字ではありません。
まず関脇は、横綱大関との対戦は終盤戦になります。
両横綱と琴櫻は、相撲が安定しません。
途中休場の目もあると思います。
その場合、強敵となるのは、霧島だけです。
可能性としては、霧島の横綱昇進と同じくらいじゃないでしょうか。
ダブル昇進になれば嬉しいですけどね。
続いて、関脇に陥落した安青錦。
10勝以上すれば、大関に復帰できます。
↓陥落直後の場所で復帰を達成した力士です。
+++
三重ノ海(昭和51年7月) 10勝5敗
貴ノ浪(平成12年1月) 10勝5敗
武双山(平成12年9月) 10勝5敗
栃東(平成16年7月) 10勝5敗
栃東(平成17年1月) 11勝4敗
栃ノ心(令和元年5月) 10勝5敗
貴景勝(令和元年9月) 12勝3敗
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ギリギリでの達成がほとんど。
重圧はそうとうなものなんでしょう。
しかし、安青錦。
力が衰えて落ちたわけではありません。
怪我によるもの。
怪我さえ治っていれば、まだ22歳ですからね。
10勝は、さほど高いハードルではないでしょう。
そのほかの三役陣も充実してます。
熱海富士、琴勝峰、義ノ富士、王鵬。
さらに、幕内上位も面白い。
今場所、三役以上は10人。
なので三役力士は、9番が同じ三役戦(実際には、琴櫻と琴勝峰はあたりません)。
残り6番が、平幕との対戦になります。
順当であれば、前頭三枚目までが三役と対戦することになります。
筆頭が、藤ノ川に隆の勝。
二枚目が、豪ノ山に美ノ海。
三枚目が、平戸海に伯乃富士。
いずれも一発のある力士。
立ち合いに嵌まれば、上位力士でも一気に持って行く力があります。
そのほかの平幕力士。
先場所の朝乃山は、7勝した後、怪我で途中休場。
負け越しとなりましたが、番付は先場所と同じ東十枚目に留められました。
この人は、ほんとに怪我が多いです。
パリ公演にも行けなかったようですが、はたしてどこまで快復してるんでしょう。
あと、久々に幕内に戻ってきた尊富士。
十両陥落以来、3場所連続8勝と苦しんでましたが……。
先場所、ようやく11勝。
新入幕優勝したのは、2024(令和6)年3月場所。
もう、2年以上前になりました。
この人も怪我が多いです。
しかし、往年の琴錦を思わせる速攻相撲は魅力。
嵌まれば怖い力士です。
さてさて。
初日は、7月12日。
梅雨明けはまだでしょうね。
でも、7月場所はテレビ画面の景色が白いんですよね。
ワイシャツ姿が多くなりますから。
でも、IGアリーナ(愛知国際アリーナ)は、冷房がガンガンに効いてるそうです。
はたして、例年の7月場所の景色が見れるかでしょうか。
いずれにしろ、初日が楽しみでなりません。











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