今、縄の付いていない犬がいれば、すぐに通報されるでしょう。
でもその当時は、繋がれてない犬がけっこうウロウロしてたものです。
繋がれていない飼い犬なのか、野犬なのかわかりませんけどね。
そういうのが、街のチンピラみたいに徘徊してたわけです。
そのとき見た犬も、そんな仲間だったんでしょう。
1匹でしたけど。
襲われてたのが、トシオでした。
学生カバンと一緒に持ってた巾着袋に噛みつかれ、引っ張られてました。
トシオは腰を引いて取られまいとしてるのですが、犬の方が優勢のようでした。
わたしはとっさに駆け寄って、横から犬を蹴りあげました。
犬は顔色を変えてわたしに向かってきました。
ま、実際には顔色なんかありませんけど。
学生服の上から、腕を噛まれました。
離しそうにないので、腕を振って犬を地面に叩きつけました。
犬は、ギャンという声を残して逃げていきました。
トシオは、袋を抱えたまま地べたに座りこんでました。
正座で両脚を外に開いた、アヒル座りという格好です。
女の子そのものでした。
袋の中身は、給食のパンでした。
うちの中学では、欠席者に、給食のパンを届ける習慣があったんです。
給食費を返還しなくていいようにするためなんですかね?
届けるのは、欠席者の近所に住む生徒です。
この日は、トシオがその使命を与えられていたわけです。
そしてここで、パンの匂いを嗅ぎつけた犬に襲われたということでしょう。
トシオは袋を空けて、ビニールに包まれた食パンを引っ張り出しました。
「あ」
パンには、犬の歯形が付いてました。
「届けられないな」
「いい。
玄関前に置いてくる」
そんなことでいいのかと思いましたが……。
いちおう使命を果たしたことにしたかったんですかね。
成り行きで、わたしも一緒に付き合いました。
トシオは、欠席者の玄関の引き戸前に、パンの袋を横たえました。
「立てかけた方がいいんじゃないの?」
「ダメよ。
その後、犬に囓られてここに落ちたってことにしなきゃ」
案外、小ずるいところがあると思いました。
でもその当時は、繋がれてない犬がけっこうウロウロしてたものです。
繋がれていない飼い犬なのか、野犬なのかわかりませんけどね。
そういうのが、街のチンピラみたいに徘徊してたわけです。
そのとき見た犬も、そんな仲間だったんでしょう。
1匹でしたけど。
襲われてたのが、トシオでした。
学生カバンと一緒に持ってた巾着袋に噛みつかれ、引っ張られてました。
トシオは腰を引いて取られまいとしてるのですが、犬の方が優勢のようでした。
わたしはとっさに駆け寄って、横から犬を蹴りあげました。
犬は顔色を変えてわたしに向かってきました。
ま、実際には顔色なんかありませんけど。
学生服の上から、腕を噛まれました。
離しそうにないので、腕を振って犬を地面に叩きつけました。
犬は、ギャンという声を残して逃げていきました。
トシオは、袋を抱えたまま地べたに座りこんでました。
正座で両脚を外に開いた、アヒル座りという格好です。
女の子そのものでした。
袋の中身は、給食のパンでした。
うちの中学では、欠席者に、給食のパンを届ける習慣があったんです。
給食費を返還しなくていいようにするためなんですかね?
届けるのは、欠席者の近所に住む生徒です。
この日は、トシオがその使命を与えられていたわけです。
そしてここで、パンの匂いを嗅ぎつけた犬に襲われたということでしょう。
トシオは袋を空けて、ビニールに包まれた食パンを引っ張り出しました。
「あ」
パンには、犬の歯形が付いてました。
「届けられないな」
「いい。
玄関前に置いてくる」
そんなことでいいのかと思いましたが……。
いちおう使命を果たしたことにしたかったんですかね。
成り行きで、わたしも一緒に付き合いました。
トシオは、欠席者の玄関の引き戸前に、パンの袋を横たえました。
「立てかけた方がいいんじゃないの?」
「ダメよ。
その後、犬に囓られてここに落ちたってことにしなきゃ」
案外、小ずるいところがあると思いました。
1度、体育の時間中、先生が呼び出されて中座したことがありました。
しばらくすると、ほかの先生が体育館に来て……。
体育の先生は家庭にご不幸があって帰られたから、自習するようにと告げられました。
自習と言われてもね。
体育ですからね。
そのときは、マット運動をやってました。
すぐに、マットの上での相撲大会に変わってしまいました。
わたしは、けっこう強くてね。
何人か勝ち抜きました。
で、トシオが相手になったんです。
組んだ途端、ほかの男子と感触が違うので驚きました。
柔らかいんです。
気持ちいいなと思いました。
ずっとこうしていたいくらいでしたが、そうもいきません。
トシオが足を掛けて来ました。
まったく効きません。
それどころか、自らバランスを崩しました。
そのまま浴びせ倒しです。
マットの上で重ね餅になったわけです。
そのままずっとこうしていたいと思いました。
もちろん、そんな素振りは見せられませんから、すぐに起ちあがりましたけど。
でも、この日以来、トシオはものすごく気になる存在になりました。
といっても、こっちから話しかけるとかは照れくさくて出来ません。
それがしばらくして、思いがけない形でトシオと出会うことになったんです。
出会うと言ったのは、校内じゃなかったからです。
学校からの帰り道です。
わたしの家は、小学校区の端っこにありました。
道路1本隔てて、隣の校区でした。
トシオの家は、その隣の校区で……。
しかも、こちらとの境界近くにありました。
早い話、小学校は違いましたが、家は近所だったんです。
それでも、あの当時の小学生というのには、妙な縄張り意識がありましてね。
隣の校区に入って遊ばないといった、不文律みたいなのが存在してました。
なので、家は近所でも、まったくの見知らぬ同士だったわけです。
学校への行き帰りでは、神社の境内を通ってました。
小学校は逆の方角だったので、中学になってからの習慣でした。
社殿を回りこもうとしたところで、悲鳴が聞こえました。
驚いて見ると、男の子が犬に襲われてたんです。
しばらくすると、ほかの先生が体育館に来て……。
体育の先生は家庭にご不幸があって帰られたから、自習するようにと告げられました。
自習と言われてもね。
体育ですからね。
そのときは、マット運動をやってました。
すぐに、マットの上での相撲大会に変わってしまいました。
わたしは、けっこう強くてね。
何人か勝ち抜きました。
で、トシオが相手になったんです。
組んだ途端、ほかの男子と感触が違うので驚きました。
柔らかいんです。
気持ちいいなと思いました。
ずっとこうしていたいくらいでしたが、そうもいきません。
トシオが足を掛けて来ました。
まったく効きません。
それどころか、自らバランスを崩しました。
そのまま浴びせ倒しです。
マットの上で重ね餅になったわけです。
そのままずっとこうしていたいと思いました。
もちろん、そんな素振りは見せられませんから、すぐに起ちあがりましたけど。
でも、この日以来、トシオはものすごく気になる存在になりました。
といっても、こっちから話しかけるとかは照れくさくて出来ません。
それがしばらくして、思いがけない形でトシオと出会うことになったんです。
出会うと言ったのは、校内じゃなかったからです。
学校からの帰り道です。
わたしの家は、小学校区の端っこにありました。
道路1本隔てて、隣の校区でした。
トシオの家は、その隣の校区で……。
しかも、こちらとの境界近くにありました。
早い話、小学校は違いましたが、家は近所だったんです。
それでも、あの当時の小学生というのには、妙な縄張り意識がありましてね。
隣の校区に入って遊ばないといった、不文律みたいなのが存在してました。
なので、家は近所でも、まったくの見知らぬ同士だったわけです。
学校への行き帰りでは、神社の境内を通ってました。
小学校は逆の方角だったので、中学になってからの習慣でした。
社殿を回りこもうとしたところで、悲鳴が聞こえました。
驚いて見ると、男の子が犬に襲われてたんです。











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