「お金じゃないですって」
「じゃ、何なのよ?」
「やらせてください」
「は?」
「奥さんとやりたいんです」
「呆れた。
最近の子供って、みんなこんななの?
中坊とヤッたりしたら……。
わたしの方が犯罪者じゃない」
「バレなきゃ犯罪になりませんよ」
「口だけは達者ね」
「ボク、童貞なんです」
「ま、そうでしょうね」
「だから、奥さんでそれを卒業したいんです。
ベランダの動画を撮って以来……。
毎日、それ見ながらオナニーしてます」
主婦の眼差しが違ってきたように思えた。
ビールが回ったせいもあるのかも知れないが。
はすに見下す感じだった目線が、下から睨めあげるように変わった。
頬骨の上がほんのりと赤みを帯びていた。
「これでもまだ、飢えた中坊のオカズにはなれるってことか。
ふふ。
でもわたし、結婚してから1度も浮気してないのよ。
専業主婦させてもらってるのに、そんなことしたら人間じゃないもの。
でもね。
もういいかな。
どうせ離婚だし。
それ、もう一度見せてよ」
主婦は、侑人の握るスマホに視線を流した。
動画を再生し、主婦に向ける。
主婦は、前屈みになって液晶を見つめていた。
「変態ね。
変態女。
いいわよ。
やらせてあげても。
でもキミ、今、ほんとにわたしに欲情してる?」
「してます」
「証拠、見せて」
侑人はスマホをソファーに放り、起ちあがった。
スクールシャツをズボンから引っ張り出し、ボタンを外していく。
主婦は、ビールをあおるのも忘れたように、侑人の手元を凝視していた。
スクールシャツをソファーに落とす。
ノースリーブのアンダーウェアを抜きあげる。
「じゃ、何なのよ?」
「やらせてください」
「は?」
「奥さんとやりたいんです」
「呆れた。
最近の子供って、みんなこんななの?
中坊とヤッたりしたら……。
わたしの方が犯罪者じゃない」
「バレなきゃ犯罪になりませんよ」
「口だけは達者ね」
「ボク、童貞なんです」
「ま、そうでしょうね」
「だから、奥さんでそれを卒業したいんです。
ベランダの動画を撮って以来……。
毎日、それ見ながらオナニーしてます」
主婦の眼差しが違ってきたように思えた。
ビールが回ったせいもあるのかも知れないが。
はすに見下す感じだった目線が、下から睨めあげるように変わった。
頬骨の上がほんのりと赤みを帯びていた。
「これでもまだ、飢えた中坊のオカズにはなれるってことか。
ふふ。
でもわたし、結婚してから1度も浮気してないのよ。
専業主婦させてもらってるのに、そんなことしたら人間じゃないもの。
でもね。
もういいかな。
どうせ離婚だし。
それ、もう一度見せてよ」
主婦は、侑人の握るスマホに視線を流した。
動画を再生し、主婦に向ける。
主婦は、前屈みになって液晶を見つめていた。
「変態ね。
変態女。
いいわよ。
やらせてあげても。
でもキミ、今、ほんとにわたしに欲情してる?」
「してます」
「証拠、見せて」
侑人はスマホをソファーに放り、起ちあがった。
スクールシャツをズボンから引っ張り出し、ボタンを外していく。
主婦は、ビールをあおるのも忘れたように、侑人の手元を凝視していた。
スクールシャツをソファーに落とす。
ノースリーブのアンダーウェアを抜きあげる。
「おそらくご両親は……。
離婚させて、別のお嫁さんを迎えたいんだと思う。
最近はね、その方が、夫にとってはもちろん……。
わたしにとってもいいんじゃないかって思えてきた。
やり直すには、最後のチャンスに近い歳だし」
主婦の饒舌は、口を挟む隙もないほどだった。
「喉、渇いちゃったわ」
主婦はリビングから続くキッチンに向かい、冷蔵庫を開いた。
両手に缶を持って戻ってきた。
「コーヒーしかなかったけど。
飲める?」
「いただきます」
主婦が自分用に持ってきた缶は、ビールだった。
「最近はね、昼間っからよく飲むのよ。
夫は、毎日帰りが遅いし。
あの人、わたしが不妊症だってわかって……。
むしろホッとしてるんじゃないの?
だって、義務のセックス、しなくてよくなったから。
最近は、もうすっかりご無沙汰ね。
ひょっとしたら、外に女がいるのかも。
そのうち、実はって打ち明けられるんじゃない?
その女に子供が出来たって。
今はね、その方がいいかなって思えてるの。
もし、離婚に応じる条件に、このマンションもらえたら……。
最高じゃない。
どうせこんな関係じゃ、今後うまくいきっこないんだし。
でも、そうなったら働かなきゃならないでしょ。
住むところはあっても……。
食べていくには、自分で稼ぐしかないわ。
でもね。
専業主婦を、十何年もやってたのよ。
資格も何にもないし。
自分を食べさせられる職に就けると思う?
はは。
ほんとに、ゆすり屋の中坊にする話じゃないわね」
主婦は顔を天井に向け、缶ビールをあおった。
再びキッチンに立ち、2本目の缶ビールを持って戻った。
「それで、いくらほしいの?
5万円くらいなら、なんとかなるけど」
離婚させて、別のお嫁さんを迎えたいんだと思う。
最近はね、その方が、夫にとってはもちろん……。
わたしにとってもいいんじゃないかって思えてきた。
やり直すには、最後のチャンスに近い歳だし」
主婦の饒舌は、口を挟む隙もないほどだった。
「喉、渇いちゃったわ」
主婦はリビングから続くキッチンに向かい、冷蔵庫を開いた。
両手に缶を持って戻ってきた。
「コーヒーしかなかったけど。
飲める?」
「いただきます」
主婦が自分用に持ってきた缶は、ビールだった。
「最近はね、昼間っからよく飲むのよ。
夫は、毎日帰りが遅いし。
あの人、わたしが不妊症だってわかって……。
むしろホッとしてるんじゃないの?
だって、義務のセックス、しなくてよくなったから。
最近は、もうすっかりご無沙汰ね。
ひょっとしたら、外に女がいるのかも。
そのうち、実はって打ち明けられるんじゃない?
その女に子供が出来たって。
今はね、その方がいいかなって思えてるの。
もし、離婚に応じる条件に、このマンションもらえたら……。
最高じゃない。
どうせこんな関係じゃ、今後うまくいきっこないんだし。
でも、そうなったら働かなきゃならないでしょ。
住むところはあっても……。
食べていくには、自分で稼ぐしかないわ。
でもね。
専業主婦を、十何年もやってたのよ。
資格も何にもないし。
自分を食べさせられる職に就けると思う?
はは。
ほんとに、ゆすり屋の中坊にする話じゃないわね」
主婦は顔を天井に向け、缶ビールをあおった。
再びキッチンに立ち、2本目の缶ビールを持って戻った。
「それで、いくらほしいの?
5万円くらいなら、なんとかなるけど」