受付嬢は、両手でワゴンのハンドルを握ると……。
まるで騎乗しているかのように尻を煽り始めた。
白い背中がうねり立った。
ディルドゥが、激しく引き回される。
見まいとしても、無数に並ぶ窓が目に入った。
その窓の一つ一つに、ヴェネツィアンマスクの女が映っていた。
頭がガクガクと揺れる。
ガラスに映る女は、踊っているようだった。
「はぅっ」
受付嬢の尻が、前後にうねり始めた。
これまでが助走だったかのように、一気にスピードが上がった。
前後方向の∞(無限記号)が描かれる。
美咲の腰が、共鳴し始めた。
受付嬢の尻の後退に合わせ、美咲の腰が前に突きあがった。
「いぃっ。
いぃっ」
受付嬢の声が裏返った。
しかし……。
悦楽は、美咲をも襲っていた。
尻と腰が打ち合わされるとき、ディルドゥ基部の襞がクリトリスを潰していた。
天井が見えた。
瞳が裏返ろうとしている。
こんな……。
こんなたくさんの客に見られながら、絶頂を貪ろうというのか。
悦楽に溺れる肌に、悲哀が流れる。
しかしそれは、この上なく甘美な釉薬だった。
「イクっ。
イクっ」
受付嬢が宣言した。
それは、美咲の声でもあった。
「あがっ。
あんががっ」
受付嬢の身体がガクガクと揺れた。
駆動輪が外れたようだった。
刹那……。
美咲には、無数の窓の向こうが見えた。
ひとつひとつの窓の中で、真っ白い火玉が上がって行った。
そして、中空で一斉に花開いた。
真っ白い無数の花弁が、尾を引きながら広がっていく。
幼いころに見た、故郷の花火だった。
美咲の頬を涙が伝った。
自分は、ここに戻って来たのかも知れない。
美咲の身体は、故郷の布団に身を委ねるように……。
ゆっくりと沈んでいった。
まるで騎乗しているかのように尻を煽り始めた。
白い背中がうねり立った。
ディルドゥが、激しく引き回される。
見まいとしても、無数に並ぶ窓が目に入った。
その窓の一つ一つに、ヴェネツィアンマスクの女が映っていた。
頭がガクガクと揺れる。
ガラスに映る女は、踊っているようだった。
「はぅっ」
受付嬢の尻が、前後にうねり始めた。
これまでが助走だったかのように、一気にスピードが上がった。
前後方向の∞(無限記号)が描かれる。
美咲の腰が、共鳴し始めた。
受付嬢の尻の後退に合わせ、美咲の腰が前に突きあがった。
「いぃっ。
いぃっ」
受付嬢の声が裏返った。
しかし……。
悦楽は、美咲をも襲っていた。
尻と腰が打ち合わされるとき、ディルドゥ基部の襞がクリトリスを潰していた。
天井が見えた。
瞳が裏返ろうとしている。
こんな……。
こんなたくさんの客に見られながら、絶頂を貪ろうというのか。
悦楽に溺れる肌に、悲哀が流れる。
しかしそれは、この上なく甘美な釉薬だった。
「イクっ。
イクっ」
受付嬢が宣言した。
それは、美咲の声でもあった。
「あがっ。
あんががっ」
受付嬢の身体がガクガクと揺れた。
駆動輪が外れたようだった。
刹那……。
美咲には、無数の窓の向こうが見えた。
ひとつひとつの窓の中で、真っ白い火玉が上がって行った。
そして、中空で一斉に花開いた。
真っ白い無数の花弁が、尾を引きながら広がっていく。
幼いころに見た、故郷の花火だった。
美咲の頬を涙が伝った。
自分は、ここに戻って来たのかも知れない。
美咲の身体は、故郷の布団に身を委ねるように……。
ゆっくりと沈んでいった。
受付嬢の指先が、再びリモコンに触れた。
駆動音が立った。
しかし今度は床ではなかった。
すぐ脇だ。
美咲たちが映っているガラスからだった。
黒い鏡面が、真上に迫りあがりつつあった。
まさか……。
まさか、舞台との仕切りのガラスが、取り払われようとしているのか。
そしてそれは、現実となった。
重そうなガラス面が、見る間に天井に吸いこまれていったのだ。
そして、ガラスの消えた向こうには、驚くべき光景が広がっていた。
たくさんの小窓。
もちろん、さっきまで対岸に見えていた客席の窓だ。
しかし、そのときとは距離が違った。
今は、手を伸ばせば届くほどの近さだった。
そうか。
さっきの駆動音。
身体が真横に流れるような感覚。
この部屋は、床ごと横にスライドしていたのだ。
そして、並んだたくさんの黒い窓には、明らかに人の気配があった。
見られている……。
たくさんの客に。
つまりここは舞台。
ヴェネツィアンマスクを着けさせられた理由がはっきりとわかった。
最初から、美咲を舞台に出すつもりだったのだ。
美咲は、ディルドゥを引き抜こうとした。
しかし、吸着した膣襞がそれを許さなかった。
「み、美咲さま……。
わたしをイカさないと……。
抜けませんよ」
そんな。
こんな間近で見られながら、どうしろというのだ。
全裸なのだ。
裸を見られた男性は、侑人を別にすれば夫だけだった。
それが今、何人もの男性の前に、一糸も纏わぬ裸を晒しているのだ。
美咲は、受付嬢の尻を突き放そうとした。
しかし、びくともしない。
「無理ですよ。
男性なら、射精して縮めば抜けますけど……。
ディルドゥじゃ、わたしが気を遣らない限り抜けません」
受付嬢は、尻を振り立て始めた。
「大丈夫……。
すぐにイッてさしあげます」
駆動音が立った。
しかし今度は床ではなかった。
すぐ脇だ。
美咲たちが映っているガラスからだった。
黒い鏡面が、真上に迫りあがりつつあった。
まさか……。
まさか、舞台との仕切りのガラスが、取り払われようとしているのか。
そしてそれは、現実となった。
重そうなガラス面が、見る間に天井に吸いこまれていったのだ。
そして、ガラスの消えた向こうには、驚くべき光景が広がっていた。
たくさんの小窓。
もちろん、さっきまで対岸に見えていた客席の窓だ。
しかし、そのときとは距離が違った。
今は、手を伸ばせば届くほどの近さだった。
そうか。
さっきの駆動音。
身体が真横に流れるような感覚。
この部屋は、床ごと横にスライドしていたのだ。
そして、並んだたくさんの黒い窓には、明らかに人の気配があった。
見られている……。
たくさんの客に。
つまりここは舞台。
ヴェネツィアンマスクを着けさせられた理由がはっきりとわかった。
最初から、美咲を舞台に出すつもりだったのだ。
美咲は、ディルドゥを引き抜こうとした。
しかし、吸着した膣襞がそれを許さなかった。
「み、美咲さま……。
わたしをイカさないと……。
抜けませんよ」
そんな。
こんな間近で見られながら、どうしろというのだ。
全裸なのだ。
裸を見られた男性は、侑人を別にすれば夫だけだった。
それが今、何人もの男性の前に、一糸も纏わぬ裸を晒しているのだ。
美咲は、受付嬢の尻を突き放そうとした。
しかし、びくともしない。
「無理ですよ。
男性なら、射精して縮めば抜けますけど……。
ディルドゥじゃ、わたしが気を遣らない限り抜けません」
受付嬢は、尻を振り立て始めた。
「大丈夫……。
すぐにイッてさしあげます」