ハ「新潟クボタやて。
さすが農業県やな」
後ろの球形なのは、ガスタンクでしょうか?
一瞬、タンクがズタボロに破けてるのかと思いました。
↓でもよく見ると、SLの絵でした。
調べたら、この新潟クボタは……。
新潟市秋葉区にある新潟中央サービスセンターでした。
タンクは、北陸ガスのものかと思いましたが……。
どうやら、違うようです。
Googleマップで見ると……。
新潟クボタ、本間道路、ヒートロック工業に三方を囲まれてます。
本間道路とヒートロック工業は、道路の舗装関係の会社でした。
さらにしつこく、ストリートビューで調べたところ……。
タンクの所有者は、新潟クボタでも、本間道路でも、ヒートロック工業でもありませんでした。
越後天然ガスの川口供給所という施設でした。
越後天然ガスは、この地域ローカルの都市ガス会社です。
うちの会社も、秋葉区の事業所は越後天然ガスです。
会社の概要を見てみたら、このタンクは……。
平成9(1997)年11月に造られた「ガスホルダー」という建造物でした。
↓GoogleのAIによる「ガスホルダー」の解説です。
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ガスホルダーとは、都市ガスを貯蔵する容器で、通称ガスタンクとも呼ばれます。
ガスをあまり使わない時間帯に一時的にため、ガスの使用量が多い時間帯に放出することで、ガスを安定して供給するために使用されます。
ガスホルダーは、円筒形と球形の2種類がありますが、都市ガス用としては球形がほとんどです。
球形は外からの強い力や内部からの圧力を均等に分散するのに適しており、地震の影響を最小限にとどめることができます。
また、高い圧力に強く耐えるために、何枚もの強い鋼板をつなぎ合わせて作られています。
ガスホルダーは、すべての供給所に設置されており、貯蔵されたガスは圧力を調節する装置(地区整圧器)を経由して各家庭や学校などに供給されます。
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やっぱり、ガスタンクで良かったんですね。
それでは、このガスタンクには、どうやってガスを溜めるんでしょう?
どうやら、パイプラインで送られるようですが……。
これ以上深入りすると、話が進まないのでやめておきます。
SLの絵を入れてあるのは、理解できます。
新潟市秋葉区は、旧新津市なんです。
鉄道の街ですからね。
み「新潟平野の大穀倉地帯だ」
ハ「水平線まで田んぼやがな」
ここでひとこと、新潟のお天気について言っておきたいことがあります。
世間一般では、新潟は、1年中お天気が悪いと思われてるようです。
この田んぼを見れば、そんなことあり得ないと言うことがわかります。
稲という植物は、お日様がサンサンと当たるところでないと育たないからです。
なので、山陰になるような地域ではお米は作れず、蕎麦などが栽培されてるわけです。
↓の図をご覧下さい。
新潟市と東京都区部の、月ごとの日照時間を比較した表です。
気象庁のページからコピーさせてもらいました。
新潟市が、こちらから。
東京都区部が、こちらからです。
日照時間の長い方を、黄色く色づけしてあります。
きっぱりと分かれてますよね。
11月から4月までは、東京が長く……。
5月から10月までは、新潟が長いです。
ひと月ごとに比べれば、6勝6敗ですよ。
そして、新潟の日照時間が長い5月から10月までの間には……。
田植えから稲刈りまでがすっぽりと収まります。
つまり、この時期にお天気がいいからこそ……。
新潟は米どころであり得るんです。
こちらに、全国市町村別の米の収穫量ランキングがあります。
新潟市が、ぶっちぎりで全国トップです。
2位の秋田県大仙市の約2倍。
新潟市のお天気が1年中悪かったら、こんな結果になるわけがないんです。
おわかり?
この後、また雨が降り出して……。
ピントが窓に合った写真ばっかりになってました。
み「遠くにビルが見え始めたな。
もうじき新潟市の中心部だ」
ハ「あっという間やったな」
み「やっぱ、高速は速いわ」
み「晴れてきたぞ」
み「おー、遠くにけぶるビル街。
何もかも、みな懐かしい……」
ハ「大したビルやあらへんがな」
み「やかまし!」
み「あ、ビッグスワンだ。
新潟スタジアム」
ハ「大きいスタジアムやな」
み「ワールドカップが行われたんだからね。
ベッカムがプレーしたんだよ。
何もかも、みな懐かしい……」
ハ「あんた、死ぬんちゃうか」
み「メーテル……」
ハ「番組がちゃうがな」
この後、天気雨になったみたいで……。
またまたピンボケ続きになってしまいました。
み「うーむ。
のどかな景色じゃ」
ハ「えらい豪邸があるがな」
み「あれって、鶏舎じゃないの?」
ハ「2階建てやで」
み「2階は昔、蚕を飼ってたんじゃないのかな」
ハ「養鶏に養蚕。
田んぼもやっとったわけやな。
大変やで」
み「もちろん、1人や2人で出来るわけないよ。
専業農家で、一家総出でやってたんでしょ」
ハ「幸せな時代やった気いするな」
み「なんだ、あのキノコみたいなの?」
ハ「牧草のロールやないんか?」
み「そうか。
てことは、牛も飼ってるってこと?
手広くやってるんだね」
ハ「さっきなの鶏舎の農家とは限らんがな」
み「あ、そうか」
み「阿賀野川だ。
高速道路は、山があろうが川があろうが……。
お構いなしに、まーっすぐ通されるってことだね」
ハ「せやなかったら、“高速”には走れんがな」
み「横光利一の小説を思い出した。
特急の描写だったけど。
“沿線の小駅は石のやうに黙殺された”って一節」
ハ「文明の発達を表現しとるようやな」
み「♬カステラ一番」
ハ「なんやそれ?」
み「♬電話は二番」
ハ「♬三時のおやつは文明堂。
ぜんぜん関係ないがな!」
み「文明堂の電話番号は、ほんとに二番だったんだよ。
新しい局が開設されると……。
すぐさま二番を買い取ってたんだって。
で、全店の電話番号が二番だったらしいよ」
ハ「それはそれで大したもんやな。
せやけど……。
ぜんぜん関係ないがな!」
み「また雨だ」
ハ「天気雨みたいやな」
み「狐の嫁入りか。
そう云えば、さっき通った阿賀町だけど……。
そこの津川は『狐の嫁入り行列』で有名なんだよ」
ハ「行きの『ばんえつ物語』で下りた駅やろ」
み「そういえばそうだった。
ほんの昨日のことなのに……。
2年前くらいに思える」
連載が、2年以上かかってしまってますからね。
み「これは、阿賀野川の堤防だな」
ハ「えらい広い河川敷やな」
み「野球場とか作られてるところもあるからね。
大水のときは、そこがぜんぶ水没するわけだ。
信濃川は、大河津分水と関屋分水で……。
水を海に落としてるから、洪水の危険はほとんどなくなった。
でも阿賀野川は、山から真っ直ぐ下りてくるから……。
水を逃がすところがないんだよ」
ハ「あんたとこ、阿賀野川から結構近いんやないか?
堤防から溢れたらどないなるんや?」
み「ハザードマップ見ると、微妙なのよ。
いちおう、0.5メートル未満にはなってるんだけどね。
でもすぐ近くに、0.5メートルから3.0メートルってところもある」
ハ「0.5メートルと3メートルやったら、大違いやろ」
み「そうなのよ。
でっかい排水機があるから、水が吐けるのは早いと思うんだけど……。
でも、いったんは浸かっちゃうよね」
ハ「浸かった時点で、わややがな」
み「住宅地っぽくなって来たな」
ハ「しかし、広い平野やったな」
み「そういえば、新潟平野って、どれくらい広いんだろ?
平野の面積ランキングがあるんじゃないかな。
ちょっと検索して。
森田検索」
ハ「それは、ええっちゅうねん。
えーとな。
1番は関東平野やな。
17,000km2」
み「♬電話は2番」
ハ「いらんこと言わいでええ。
2番は、石狩平野や。
3,800km2。
3番は、十勝平野やな。
3,600km2」
み「やっぱり北海道か。
でもそう考えると、関東平野ってスゴいんだね」
ハ「ずば抜けとるわな。
で、4番が越後平野やったで。
2,000km2」
み「やっぱり広いんだ。
水平線の彼方まで田んぼってところがあるもんね」