最近は日常的に陰部がチクチクして、常に性器周りを意識してしまう。
電車に乗っているときなど、ヘンな気分になったりもする。
なので、バイトに行く前にオナニーするのが日課になってしまった。
ガス抜きをしておかないと……。
自分が何かするんじゃないかと怖くなる。
実際、美弥子には、公衆トイレでの露出などの前科があった。
これまで大ごとにならなかったのは、運が良かっただけなのだ。
今は、誰もがその場で動画を撮影できる時代だ。
決定的な瞬間を捉えられたら……。
一晩で日本中、いや世界中に拡散するだろう。
もう、取り返しがつかない。
大学にも行けなくなる。
すべてが終わりになる。
だから……。
ガス抜きしなくては。
それが、オナニーの言い訳になっていることは、自分でもわかっていた。
しかし、強迫観念に近い恐れがあることも確かだった。
明日も、バイトに出る前にはオナニーしよう。
必ず。
しかし、それは明日の話。
今夜は今夜で、楽しむのだ。
美弥子は、大陰唇に添えた両手の指を、左右に開いた。
肉色の膣前庭が露わになる。
ロシアの血を引いているせいだろうか……。
全体的に大ぶりだった。
由美の、おちょぼ口のような性器とは対照的だ。
そうだ。
由美。
帰省したまま、まだ帰ってこない。
由美がいないから……。
こうしてひとりで慰めるしかないではないか。
美弥子は、拗ねた顔をしてみた。
鏡に映る顔は、甘えていた。
陰唇を開きながら。
陰核を勃てながら。
そんな甘ったれた顔をしてもダメよ。
変態のくせに……。
そうだ。
今夜は、変態オナニーをしよう。
誰にも見せられないオナニー。
美弥子は、居間の鏡の前を離れた。
寝室から、うやうやしく箱を掲げて戻る。
鏡の前に正座し、箱をフローリングに下ろす。
静かに蓋を開けると……。
紫の布の下から、小さな双子が顔を出していた。
すやすやと眠っているようだ。
眠る前に喧嘩でもしたのだろうか……。
それでも離れられない2人は、背きながらも後頭部をくっつけ合っていた。
電車に乗っているときなど、ヘンな気分になったりもする。
なので、バイトに行く前にオナニーするのが日課になってしまった。
ガス抜きをしておかないと……。
自分が何かするんじゃないかと怖くなる。
実際、美弥子には、公衆トイレでの露出などの前科があった。
これまで大ごとにならなかったのは、運が良かっただけなのだ。
今は、誰もがその場で動画を撮影できる時代だ。
決定的な瞬間を捉えられたら……。
一晩で日本中、いや世界中に拡散するだろう。
もう、取り返しがつかない。
大学にも行けなくなる。
すべてが終わりになる。
だから……。
ガス抜きしなくては。
それが、オナニーの言い訳になっていることは、自分でもわかっていた。
しかし、強迫観念に近い恐れがあることも確かだった。
明日も、バイトに出る前にはオナニーしよう。
必ず。
しかし、それは明日の話。
今夜は今夜で、楽しむのだ。
美弥子は、大陰唇に添えた両手の指を、左右に開いた。
肉色の膣前庭が露わになる。
ロシアの血を引いているせいだろうか……。
全体的に大ぶりだった。
由美の、おちょぼ口のような性器とは対照的だ。
そうだ。
由美。
帰省したまま、まだ帰ってこない。
由美がいないから……。
こうしてひとりで慰めるしかないではないか。
美弥子は、拗ねた顔をしてみた。
鏡に映る顔は、甘えていた。
陰唇を開きながら。
陰核を勃てながら。
そんな甘ったれた顔をしてもダメよ。
変態のくせに……。
そうだ。
今夜は、変態オナニーをしよう。
誰にも見せられないオナニー。
美弥子は、居間の鏡の前を離れた。
寝室から、うやうやしく箱を掲げて戻る。
鏡の前に正座し、箱をフローリングに下ろす。
静かに蓋を開けると……。
紫の布の下から、小さな双子が顔を出していた。
すやすやと眠っているようだ。
眠る前に喧嘩でもしたのだろうか……。
それでも離れられない2人は、背きながらも後頭部をくっつけ合っていた。
■
万里亜のスタジオでのアルバイトも、あとわずかだろう。
万里亜からは、ずっと続けてほしいと言われているが……。
もうすぐ、後期の授業が始まるのだ。
不器用な自分に、かけもちなど出来るわけがない。
しかし、9月に入っても、相変わらず暑い。
昼間の街は、まだ真夏の顔をしていた。
しかし、日が短くなってきたせいだろうか……。
夜間は、だいぶ過ごしやすくなっていた。
窓を開けると、虫の音も聞こえた。
北陸育ちの美弥子には、寂しく聞こえる音色だった。
この虫たちが鳴き終えると……。
また暗い冬がやって来るのだ。
美弥子はかぶりを振り、遮光カーテンを閉じた。
まだまだ夏だ。
だって、こんなに暑いのだから。
夏の一番良いところは、部屋の中で裸でいられることだ。
一人暮らしで、鍵を閉めてしまえば……。
誰に見咎められる心配もない。
そう。
この夜も裸だった。
夏の夜。
ひとり。
裸。
やることはひとつだ。
美弥子は、姿見の前に立った。
自分で言うのもなんだが、格好の良いスタイルだと思う。
小さな頭、短い胴体、突き出た乳房、括れた腰、張り出した尻、そして長い脚。
しかし一点だけ、異形の箇所があった。
陰核だ。
大きさは、幼児の陰茎ほどもある。
普段は下を向いているが……。
昂奮すると勃ちあがる。
まさしく、勃起するのだ。
芋虫の触覚のように。
この日もそうだった。
鏡の中の陰茎は、皮を突き抜け、美弥子を指弾していた。
誰にも邪魔されることなく、存分にこれを苛めるのだ。
便意に似た喜びで、下腹部が捩れそうだった。
美弥子は鏡の前で、がに股の姿勢を取った。
両手を、左右から大陰唇に添える。
万里亜に剃られた陰毛が、再び生えかけていた。
万里亜のスタジオでのアルバイトも、あとわずかだろう。
万里亜からは、ずっと続けてほしいと言われているが……。
もうすぐ、後期の授業が始まるのだ。
不器用な自分に、かけもちなど出来るわけがない。
しかし、9月に入っても、相変わらず暑い。
昼間の街は、まだ真夏の顔をしていた。
しかし、日が短くなってきたせいだろうか……。
夜間は、だいぶ過ごしやすくなっていた。
窓を開けると、虫の音も聞こえた。
北陸育ちの美弥子には、寂しく聞こえる音色だった。
この虫たちが鳴き終えると……。
また暗い冬がやって来るのだ。
美弥子はかぶりを振り、遮光カーテンを閉じた。
まだまだ夏だ。
だって、こんなに暑いのだから。
夏の一番良いところは、部屋の中で裸でいられることだ。
一人暮らしで、鍵を閉めてしまえば……。
誰に見咎められる心配もない。
そう。
この夜も裸だった。
夏の夜。
ひとり。
裸。
やることはひとつだ。
美弥子は、姿見の前に立った。
自分で言うのもなんだが、格好の良いスタイルだと思う。
小さな頭、短い胴体、突き出た乳房、括れた腰、張り出した尻、そして長い脚。
しかし一点だけ、異形の箇所があった。
陰核だ。
大きさは、幼児の陰茎ほどもある。
普段は下を向いているが……。
昂奮すると勃ちあがる。
まさしく、勃起するのだ。
芋虫の触覚のように。
この日もそうだった。
鏡の中の陰茎は、皮を突き抜け、美弥子を指弾していた。
誰にも邪魔されることなく、存分にこれを苛めるのだ。
便意に似た喜びで、下腹部が捩れそうだった。
美弥子は鏡の前で、がに股の姿勢を取った。
両手を、左右から大陰唇に添える。
万里亜に剃られた陰毛が、再び生えかけていた。