カンカンカン!
ディルドゥの顎は、下を向いて開いた。
開いたまま、右手を突き出し、左手を引く。
ディルドゥは、美弥子の身体に対して垂直の角度を取った。
鏡を凝視しながら、腰を沈めていく。
両脚を開き、両膝は外に割っている。
いわゆるガニ股姿勢だ。
長い脚が折れた姿は、まるで高足蟹の化け物のようだった。
美弥子は、弓を引くように構えたディルドゥを……。
突き出した右手を伸ばしたまま、大きく弧を描かせて振り下ろす。
股間を見下ろすことはなく、前面の鏡を凝視していた。
右手の先の亀頭は、過たず美弥子の陰唇を目指した。
「おご」
ためらいもなく突き刺した。
濡れきった陰唇は、結滞なく亀頭を飲みこんでいく。
陰茎を握った右手が、陰唇まで届いた。
右手を離し、ディルドゥの基部に移す。
陰嚢を模した基部を手の平で包み……。
一気に押しこむ。
「が」
勢いよく押しこんだため、二股の付け根が陰核を潰した。
膝が震える。
鏡で見てもわかるほどだった。
懸命に堪える。
ディルドゥの基部から右手を離し……。
もう片側の陰茎を引きあげていた左手も離す。
カン!
体外に出ている方の陰茎が、美弥子の腹に貼りついた。
ディルドゥは、再び布団挟みが閉じた形に戻ったのだ。
美弥子は大きく息を吐きながら、鏡を凝視した。
まさしく化け物だった。
巨大な乳房。
蜂のように括れたウェスト。
しかし、その下からは、赤黒い陰茎が起ちあがっていた。
陰茎は臍をも隠し、亀頭は鳩尾まで届いていた。
両性具有の怪物だった。
この姿を、誰かに見せたかった。
ダメだ。
これ以上、自分を焦らしたら……。
ほんとうにこのまま戸外に出かねない。
終わらせてしまわなくては。
ディルドゥの顎は、下を向いて開いた。
開いたまま、右手を突き出し、左手を引く。
ディルドゥは、美弥子の身体に対して垂直の角度を取った。
鏡を凝視しながら、腰を沈めていく。
両脚を開き、両膝は外に割っている。
いわゆるガニ股姿勢だ。
長い脚が折れた姿は、まるで高足蟹の化け物のようだった。
美弥子は、弓を引くように構えたディルドゥを……。
突き出した右手を伸ばしたまま、大きく弧を描かせて振り下ろす。
股間を見下ろすことはなく、前面の鏡を凝視していた。
右手の先の亀頭は、過たず美弥子の陰唇を目指した。
「おご」
ためらいもなく突き刺した。
濡れきった陰唇は、結滞なく亀頭を飲みこんでいく。
陰茎を握った右手が、陰唇まで届いた。
右手を離し、ディルドゥの基部に移す。
陰嚢を模した基部を手の平で包み……。
一気に押しこむ。
「が」
勢いよく押しこんだため、二股の付け根が陰核を潰した。
膝が震える。
鏡で見てもわかるほどだった。
懸命に堪える。
ディルドゥの基部から右手を離し……。
もう片側の陰茎を引きあげていた左手も離す。
カン!
体外に出ている方の陰茎が、美弥子の腹に貼りついた。
ディルドゥは、再び布団挟みが閉じた形に戻ったのだ。
美弥子は大きく息を吐きながら、鏡を凝視した。
まさしく化け物だった。
巨大な乳房。
蜂のように括れたウェスト。
しかし、その下からは、赤黒い陰茎が起ちあがっていた。
陰茎は臍をも隠し、亀頭は鳩尾まで届いていた。
両性具有の怪物だった。
この姿を、誰かに見せたかった。
ダメだ。
これ以上、自分を焦らしたら……。
ほんとうにこのまま戸外に出かねない。
終わらせてしまわなくては。
そう。
それは、双頭のディルドゥだった。
万里亜の求めで、スタジオにも連れて行っていた。
万里亜には、スタジオに置いておけばいいと言われたが……。
美弥子は毎回、持ち帰っていた。
あそこに置いておいたら、万里亜に盗られてしまいそうに思えた。
それになにより、可愛い我が子を残して帰る気にはなれなかった。
美弥子は、紫の布をそっとはぐった。
現れたのは……。
「小さな双子」などではなかった。
禍々しい性具だ。
2本の反りを打った陰茎が、相似形に背き合っている。
互いの亀頭部はくっついている。
反りを打った陰茎は、曲線を描いて離れ……。
基部の、陰嚢を模した塊で、またひとつになる。
形状を単純化すると、ベランダなどで使う布団挟みに似ていた。
もちろん、質感はまったく別物だが。
美弥子は箱を横に除け、両手でディルドゥを捧げ持ちながら、ゆっくりと起ちあがった。
鏡の前で、両腕を伸ばしディルドゥを突き出す。
両手の平は、それぞれの陰茎を握っていた。
両手に、外向きのベクトルをかける。
カン!
甲高いバネ音が響く。
亀頭部が離れた。
カンカンカン!
ディルドゥは、クワガタの大顎のように開いていく。
顎の間に、美弥子の顔が覗いていた。
さっきまでの甘えた顔ではなかった。
淫蕩な妖気が、湯気となって揺らめいていた。
変態……。
そう、まさしく変態の顔だ。
美弥子は、わざとニヤリと笑った。
子供なら泣くかもしれない顔だった。
美弥子は一旦、ディルドゥの大顎を閉じた。
そのまま逆さに返し、握り直す。
亀頭部が床を指している。
再び大顎を開く。
それは、双頭のディルドゥだった。
万里亜の求めで、スタジオにも連れて行っていた。
万里亜には、スタジオに置いておけばいいと言われたが……。
美弥子は毎回、持ち帰っていた。
あそこに置いておいたら、万里亜に盗られてしまいそうに思えた。
それになにより、可愛い我が子を残して帰る気にはなれなかった。
美弥子は、紫の布をそっとはぐった。
現れたのは……。
「小さな双子」などではなかった。
禍々しい性具だ。
2本の反りを打った陰茎が、相似形に背き合っている。
互いの亀頭部はくっついている。
反りを打った陰茎は、曲線を描いて離れ……。
基部の、陰嚢を模した塊で、またひとつになる。
形状を単純化すると、ベランダなどで使う布団挟みに似ていた。
もちろん、質感はまったく別物だが。
美弥子は箱を横に除け、両手でディルドゥを捧げ持ちながら、ゆっくりと起ちあがった。
鏡の前で、両腕を伸ばしディルドゥを突き出す。
両手の平は、それぞれの陰茎を握っていた。
両手に、外向きのベクトルをかける。
カン!
甲高いバネ音が響く。
亀頭部が離れた。
カンカンカン!
ディルドゥは、クワガタの大顎のように開いていく。
顎の間に、美弥子の顔が覗いていた。
さっきまでの甘えた顔ではなかった。
淫蕩な妖気が、湯気となって揺らめいていた。
変態……。
そう、まさしく変態の顔だ。
美弥子は、わざとニヤリと笑った。
子供なら泣くかもしれない顔だった。
美弥子は一旦、ディルドゥの大顎を閉じた。
そのまま逆さに返し、握り直す。
亀頭部が床を指している。
再び大顎を開く。