繰り返し壷に浸された穂先は、水飴のような液体を滴らせながらありさ姫の女陰を何度も襲った。
「ひぃ~~~~~~~~~~!! ぐわぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!!!」
男根であればいかに精力絶倫な男が長丁場に及んだところで、最後は必ず発射という終幕がある。
ところが無機的な張形の場合は操る者がやめない限り終焉がない。
槍をさばく人間が中止を意図しない限り延々と続くことになる。
淀みない快楽の連続に、ありさ姫は何度も絶頂に達した。
そして過酷な絶頂の連続に何度も失神した。
失神しても水を掛けられて、正気へと戻されてしまう。
そして引続き激しい槍攻撃を浴び、快楽の波間をさまよう。
槍の使い手はいつのまにか黒岡から最初の執行役人に代わっていた。
黒岡から「生かさず殺さずの“女陰槍”」を伝授された執行役人たちは、いつしか巧みな槍さばきを見せていた。
繰り返し絶頂に達し、ありさ姫の恥じらい、奥ゆかしさ、そして理性は粉々に崩壊しようとしていた。
やがて陽が西に沈み夜のとばりが下りても、執行役人が交代しただけでありさ姫への槍責めは続行された。
刑は間断なく一昼夜行なわれ、翌日も刑は引き続き行なわれた。
磔という過酷な姿勢と絶頂の繰り返しによる体力の消耗は想像を遥かに超えていた。
水や食物も与えられず、睡眠もままならず、ありさ姫の肉体は次第に衰弱していった。
薄れ行く意識の中、今は亡き父や母そして弟の姿が浮かんでは消えていった。
(父上さまぁ……母上さまぁ……ありさはもう限界です…………まもなくお傍にまいります……景勝…あとを、あとを頼みますぅ…………)
磔刑は三日目を迎え、その日もすでに夕方になっていた。
すでにその場には黒岡や下川の姿はなく、観衆の影もまばらになっていた。
執行役人はありさ姫の様子が急変していることに気づいた。
ありさ姫はうな垂れて、目を閉じていた。
それは実に静かな幕切れであった。
ありさ姫の死は、すぐに執行役人から黒岡源内へと伝えられた。
ありさ姫の陶器のような白い肌は夕陽を浴びて赤く染まっていた。
苦しみから解放されたありさ姫の顔は、穏やかで優しい普段の表情を取り戻していた。
十八才にして儚く散った若い命を惜しむかのように、梢に止まった烏が悲しそうに鳴いた。
「うぬは槍使いの名手なるが『女泣かせの槍使い』には程遠しな。余が手ほどきを見せてやればよく見ておけ」
「はっ! 御意!」
黒岡はそう告げると穂先を媚薬の壷に浸け、ぽたぽたと滴らせた槍をありさ姫の股間に向けた。
ありさ姫は激しい痒みと劣情に苛まれ腰をなまめかしく動かしている。
もしも手足が自由になるならば、人目はばかることなく秘所を掻きむしりたい心境であっただろう。
「ふふふ、ありさ姫よ、痒いか。槍で穴を掻き回してくれと余に頼んでみるや? ぐふふふふふ・・・」
「くっ! あだごとが過ぎるぞ!」
本音は茄子でも胡瓜でも構わない、とにかく花芯にものを押し込み激しく擦って欲しい。
痒みと劣情の辛さはそれほどまでに深刻で、ありさ姫を苦悶の淵に追い詰めていた。
だがそのような破廉恥なことを父を殺した敵国の城主に懇願できるはずがない。
姫としての誇りと乙女としての恥じらいがそれを阻んだ。
「痒いのはこの辺かのぅ?」
黒岡はわざと穂先を痒みの壷に挿し込むことを避け、草むらが刈り込まれて丸見えになっている“
粘膜である“
ありさ姫は火がついたようにいっそう激しく身体をくねらせた。
「あぁっ! そこはぁ……! あっ、あっ、あっ! ああっ~~~……!!」
花芯が燃えるように熱くほてり、激しい痒みに苛まれている最中、さらに追い討ちをかけるように“
「ぐふふふ……ここか? ほれほれ、ほれほれ」
(グリグリグリ、グリグリグリ)
「ひぇ~……や、やめて……ご、後生じゃ…あああっ~……そんな無体なぁ~……なぶるならばいっそのこと殺したまへ!!」
黒岡が槍を操りありさ姫が叫喚する様を、下川や家臣たちは言葉を失い呆然と見つめていた。
観衆も淫靡で扇情的な光景を固唾を飲んで見守っていた。
「ぐふふふふ……いじめるのはもうやめるとするか」
黒岡はそうつぶやくと、穂先を壷の中に深々と浸し、ぽとぽととしずくの垂らしながら再び秘裂に向けて構えた。
「少し楽にしてやろう」
黒岡は
(ずぶりっ!)
「うぐぐっ!!」
ありさ姫は堪らずうめき声をあげた。
穂先はまるで男根のように
(グッチョグッチョグッチョ……グッチョグッチョグッチョ……)
「ふぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~!!」
(グッチョグッチョグッチョ! グッチョグッチョグッチョ!)
「あぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~!! ひぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~!!」
傍で待機している執行役人たちもありさ姫の乱れぶりに唖然としている。
「す、すごい……」
「あの慎ましやかなる姫君とは思えざるほどの乱れぶりじゃ……」
「あぁ、いかん。こちらまで昂ぶってきたり」
「いやぁ、それがしとて同じじゃ」
疼く花芯を張形で擦られたありさ姫は、無念の表情の中にかすかに安堵の表情を浮かべた。
それはほんの一瞬の出来事であった。
だが観衆は目敏く、その瞬間を見逃さなかった。
「おおっ、あのお姫様、城主様に恥ずかしい場所を槍で突かれているのに喜んでいるではねえか。かなりの助平だべ」
「おめえも見たのか。おいらもちゃんと見たぞ。それにしてもすんごい場面だなあ」
「こんな処刑初めて見るだべ。ちゃんと目に焼きつけておかなければもったいねえ」
(グッチョグッチョグッチョ! グッチョグッチョグッチョ!)
「くぅ~~~~~~~~っ!! いやっ!! もう許したまへ!!」
「痒みが取れしかばもう槍は無用と言うや? ははは~、これは刑じゃ、姫の思うようにはならずぞ」
(ズッチョズッチョズッチョ! ズッチョズッチョズッチョ!)
「あぁっ!! あぁ、もうやめたまへ!! 後生にはべる~~~~~~~!!」