亜理紗はゆっくりと腰を上下動させる。
俊介は最初微動だにしなかったが、まもなく亜理紗の腰のリズムに合わせるように、下から小刻みに突き上げた。
(ズンズンズン!ズンズンズン!)
ふたりの動きは一段と激しさを増す。
俊介の身体と亜理紗の身体がぶつかるたびにふたりの愛液が混じり合っていく。
「俊介さぁ~ん……んんっ……すごくいい……!」
長い髪を振り乱し悶える亜理紗の姿が、まるで踊り子が踊りを舞っているように見える。
亜理紗は急に上体を前屈させ俊介に接吻を求めた。
俊介も負けじと濃厚なキスを返す。
悦楽がさらなる悦楽を呼ぶ。官能がさらなる官能を呼ぶ。
亜理紗の快感は急上昇していった。
「ああっ…俊介さん!私…イッちゃうかも!俊介さん、イッひゃうぅ~~~~~~~~~!!」
歓喜にむせび随喜の涙を流し、亜理紗は卑猥な言葉をつむぐ。
亜理紗の膣が蠢動し激しく肉棒を締めつける。
「亜理紗……亜理紗ぁ~~~!!」
俊介も亜理紗の名前を呼ぶ。彼も絶頂が近づいている。
次の瞬間、俊介は精を吸い取られていくような気がした。
「……!!……!?」
俊介は射精直前に亜理紗から抜こうとした。いや瞬時に抜くべきだとかすかな理性が働いたのだ。
だが亜理紗は俊介が離れることを拒んだ。
俊介が射精する瞬間、逆に亜理紗は俊介に抱きつき強く密着した。
「俊介さん!私の中で思い切り出して!!」
「うううっ…もう持たない!!限界だ!!」
亜理紗の腰が最大限に揺れた。
「あぁぁぁ~~~~~~っ!もう…もうダメ……!!わたし…イクぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~!!」
亜理紗は身体を後方にのけぞらせて激しく喘いだ。
俊介もまた亜理紗に続いて激しい射精が始まり、亜理紗の中へ白い液体を発射させた。
その瞬間、俊介は再び精を強く吸われていくような気がした。
今までのセックスでは体験したことのないような強烈な快感が俊介を包み込んだ。
「うわぁ~~~~~~~~!!最高だ~~~~~!!出るぅ~~~~~~~~~~!!」
「出して!!出して!!いっぱい出してぇ~~~~~!!あぁ……俊介さんのが……こんなにいっぱい亜理紗の中へ……嬉しい……」
「亜理紗…かわいい……」
「俊介さん……大好き……」
ふたりは繋がったまま、身体を布団で包み深い眠りについた。
◇
亜理紗はその後も俊介の部屋へ夜毎現れた。
そしてふたりはめくるめく快楽の世界へとおぼれていった。
俊介は亜理紗が現れるとずっと前からの恋人のように真心を込めて愛した。
亜理紗もまた俊介の前では一心不乱に乱れた。
一方、仕事の方は順調に進んでいた俊介であったが、3日目の取材中に軽いめまいがあった。
亜理紗との夜毎の密事で寝不足が続いているからだと考え、それほど気には留めなかった。
それから数日経ってもやはり時々めまいが起こり、それに疲れが残るようになった。
小千谷に来て6日目のことだった。大浴場で体重を量ってみると驚いたことに体重が4キロ減っていた。
ここ数年1キロ程度の増減は珍しくなかったが、短期間で4キロも減るのは初めてのことだった。
(どうしたんだろう?食事はきっちり摂っているのになあ……やっぱりアレが過ぎるのだろうか?)
俊介は医者に行くことも考えたが、幸い症状は軽く仕事にも支障がないことから、とりあえず通院は見合わせることにした。
俊介の頭の中は仕事以外は亜理紗のことでいっぱいだった。
今夜もまた来るのだろうか。そう言えば亜理紗が訪れるのは夜更けばかりだ。
ふと俊介は一度だけでいいから昼間に亜理紗と会いたいと思った。
どうして昼間は来ないのだろうか。おそらく女将や他の仲居に自分とのことが見つかると拙いと思い、わざと現れないだろうか。
それにしても奇妙だ。自室に訪れてくる亜理紗を見る以外、旅館内で彼女の姿を見たことは一度もない。
女将に亜理紗の所在を聞けば良いのだが、もしも深夜の秘め事を感づかれたら厄介だ。
亜理紗が叱られても可哀想だし、女将の怒りを買って取材が中断にでもなれば大変だ。
そんな事情から女将に聞くわけにもいかない。
雪女伝説の取材については、村の長老や識者それに寺の住職や神社の宮司にも聞くことができたし、一応目的は果たした。
俊介はまもなく10日間の取材を終え東京に帰ることになる。
取材で得た情報や撮影した写真は東京に戻ってから編集すればよい。
俊介の心残りはやはり亜理紗だった。
あれほど気立てが良くて見目麗しい娘というものは滅多にいるものではない。
それでいて、ひとたび
最初のうちは多少遊び心があったことは否めないが、毎夜逢う瀬を重ねていくうちに亜理紗への想いはどんどんと深まっていった。
もし叶うならずっとそばにいて欲しい。
亜理紗の気持ちを確かめたわけではないが、好意を寄せてくれていることは間違いなかった。
それは亜理紗と愛し合っているときの瞳の輝きから十分に読み取れた。
(チュッ……)
「……」
「……」
「あぁ……」
少し長めのキスをした後、俊介は小さく息を吐いた。
「亜理紗、俊介さんと出会えて幸せです…」
「僕もだよ……」
「あぁ、大好き…」
「亜理紗……」
俊介は亜理紗の唇を奪う。
自分の舌で唇をこじ開け、亜理紗の口内に進入し、舌で蹂躙する。
すると驚いたことに亜理紗も自ら舌を使って味わうように俊介の舌を愛撫した。
(チュ…ムチュ…ムチュ……)
「ん、はぁ、はぁ……」
「ふぅ…んく……」
静かな部屋を支配するのはふたりの唾液の混ざり合う卑猥な音と吐息……
長いキスはやむ事はなく、舌を絡めてはお互いの唾液と吐息を交換していく。
「…んっ、ぷはっ……」
接吻が終わり唇を離すと、二人の唇の間にふたすじの銀色の唾液の架け橋ができあがった。
その淫靡な光景が俊介の気持ちを昂ぶらせる。
「あぁっ……」
俊介は寝巻きをゆるめ柔らかな双丘を遠慮なく揉みしだく。
「あ……はっ…はぅん……」
俊介は亜理紗の胸の頂点にある桃色の突起に唇を寄せる。
「いやっ……んんっ……」
「片方だけだと不公平かな…」
ポツリとそうつぶやきもう片方の膨らみをやさしく揉むほぐす。
「あぁ~…んん……し、俊介さん……私を…私を愛してください……」
「たっぷりと亜理紗を愛したい……」
シュルシュルと衣擦れの音とともに亜理紗の肌から寝巻きが離れた。
昨夜と同じで今夜も下着を着けていない。
脱がす愉しみこそないが、こんな愛し方もたまにはいい。
亜理紗の白い肌があらわになると、俊介は痺れるような感動を覚えた。
俊介は全裸になった亜理紗の身体を隈なく愛した。
ただし秘所は最後のお楽しみ、とばかり秘所だけは触れなかった。
そんな愛撫をされると当然女は焦れてくる。
俊介はおもむろに花弁に触れた。
秘所はすでに受け入れる準備ができたかのように濡れている。
俊介は中指を亜理紗の花弁にあてた。
そしてゆっくりとなぞっていく。
「ああっ…いやっあ……!」
俊介の指が往復するたびに亜理紗から甘い声をこぼれた。
(クチュクチュクチュ…クチュクチュクチュ……)
「あぁ…いい…すごくいい……」
(クチュクチュクチュ…クチュクチュクチュ……ブチュッ!)
「…!?…やんっ……!」
俊介の指が穴の中へ食い込んだ。
「亜理紗の…お○んこ…可愛い……」
「そんな恥ずかしいこと言わないでください…」
(グチュグチュグチュ…ジュプジュプジュプ……)
俊介が指を動かすと亜理紗の奥からとめどなく蜜が溢れてくる。
俊介は指を抜き、潤沢な花芯にくちづけする。
「ひぃっ!……ぃやんっ!」
突然秘所にキスをされた亜理紗は思わず淫らな声をあげる。
俊介は亜理紗の痴態を見て、更なる興奮をかき立てる。
俊介は再び舌を駆使して亜理紗を攻める。
舌だけではなく指も協力して、膣と陰核のダブル攻撃だから強烈だ。
しかも陰核は包皮をめくられ最も敏感な状態になっている。
「あぁぁぁ~~~……!!イ、イ……イッちゃう……んはぁ~~~~~!!」
喜悦の声とともに亜理紗の身体が魚のようにビクンと跳ねた。
花弁は溢れ出た蜜でキラキラと光っている。
俊介はペチャペチャと音を立てて溢れ出たものを舌ですくいとり喉に送り込む。
亜理紗は顔に両手を乗せて激しく息をしている。
「はぁはぁはぁ…はぁはぁはぁ…俊介さんのを……」
「え…?」
「俊介さんのを…ください……」
亜理紗は上体を起こして俊介に抱きついた。
俊介は黙ってうなづくと、自分が着ていた寝巻きを全て脱い捨てた。
亜理紗も身に着けていた白足袋を外した。
そしてふたりは生まれたままの姿になった。
俊介は亜理紗を抱き寄せた。
「亜理紗……君が好きだ……」
「俊介さん、私もあなたのことが大好きです……」
俊介は亜理紗を膝を広げた。
「じゃあ……」
「はい……」
俊介はそそり立った肉棒を亜理紗の濡れそぼつ秘所にあてがい、ゆっくりと押し込んでいく。
(グチュ…グチュグチュグチュ……ヌチョヌチョヌチョ……ズズン!)
「あぁん!俊介さん、すごい……!!」
「あぁ~…すごくいい……」
肉棒が中に収まると、またもや昨夜と同様に膣がギュッと締まり襞が絡みついてきた。
まるで早く発射しろと催促をするようにまとわりつく襞群…何と言う快感だろうか。
俊介は襞をかき分けるように肉棒を突き込んだ。
そして亜理紗の上で激しく律動させた。
(ズンズンズン…ズンズンズン…ズンズンズン…)
「あぁ~…俊介さん…すごく気持ちいいですぅ……!」
「はぁはぁはぁ~……亜理紗のここ……最高に…いいよ……」
「嬉しい……」
亜理紗の秘所を肉棒で突き刺しそして引くだけの単調な動作なのだが、それがこれほど素晴らしいとは……
◇
正常位と屈曲位で散々攻めまくった俊介は、体位を後背位に切替えさらには騎乗位へと移行した。
亜理紗は膝を着きゆっくりと腰を下ろすが、蜜壷にうまく収まらない。
俊介が肉棒に手を副えて誘導するときっちり填まった。
肉と肉とが結合し深々と腰を沈めていくとき、亜理紗は喉の奥から歓喜の声が漏れた。
「あぁぁぁ~……」