み「うーむ。
タダというのに、大いに惹かれる」
婆「萎びたのにも惹かれるんじゃろ?」
み「あくまで、萎びてない方、希望じゃ」
婆「タオルは持っておるのか?」
み「タオルハンカチなら持っておるが?」

↑結局、高校時代が全盛期だったという選手は、少なからずいるものです。
婆「それで全身を拭くのは難しかろう」

み「備え付けてないのけ?」
婆「タダなんじゃぞ。
そんなものが備え付けてあるわけないわ」
み「うーむ。
入るのは難しいか。
でも、中がどうなってるか、見てみたいもんだな。
女湯なら、咎めもなかろ?
確か、こっちじゃったな?」

婆「わざと間違えておるじゃろ。
そっちは『古滝の湯』で男湯じゃ。
女湯は向こうに見える『冷抜(ひえ)の湯』じゃ」
み「あ、右側のは、男女交代制だったな」
婆「『薬師の湯』はそうじゃ」
み「今はどっちかな?
お、『男湯』と出てるぞ」

み「『男湯』の時間ではないか。
しかし……。
何時から何時までが、『男湯』なんじゃ?」
婆「わからん」
み「なんでわからんのじゃ!
ガイドじゃろ」
実は、これについて、ネットで調べてみたんですが……。
どこにも情報がないのです。
時間制なのか、日にちによるのかわかりませんが……。
そうしたものを書いた貼り紙のようなものは、おそらく、どこにも無いんじゃないでしょうか。
つまり、湯小屋の入口に、『男湯』『女湯』のいずれかの札が掲げられてるだけではないかと。
時間制にすると……。
時間オーバーして入ってる人がいたりして、トラブルが起こりかねません。
特に年寄りは、時間なんてあんまり気にしませんからね。
日替わりにしたら、『薬師の湯』に入れない日に当たってしまうこともあるわけです。
思うに……。
お寺の人が、誰も入っていないときに、札を付け替えているんじゃないでしょうか?
つまり、ある程度の目安はあるものの、厳密な時間制にはなっていない。
だから、あえて公表もしていないんじゃないでしょうか。
タダというのに、大いに惹かれる」
婆「萎びたのにも惹かれるんじゃろ?」
み「あくまで、萎びてない方、希望じゃ」
婆「タオルは持っておるのか?」
み「タオルハンカチなら持っておるが?」

↑結局、高校時代が全盛期だったという選手は、少なからずいるものです。
婆「それで全身を拭くのは難しかろう」

み「備え付けてないのけ?」
婆「タダなんじゃぞ。
そんなものが備え付けてあるわけないわ」
み「うーむ。
入るのは難しいか。
でも、中がどうなってるか、見てみたいもんだな。
女湯なら、咎めもなかろ?
確か、こっちじゃったな?」

婆「わざと間違えておるじゃろ。
そっちは『古滝の湯』で男湯じゃ。
女湯は向こうに見える『冷抜(ひえ)の湯』じゃ」
み「あ、右側のは、男女交代制だったな」
婆「『薬師の湯』はそうじゃ」
み「今はどっちかな?
お、『男湯』と出てるぞ」

み「『男湯』の時間ではないか。
しかし……。
何時から何時までが、『男湯』なんじゃ?」
婆「わからん」
み「なんでわからんのじゃ!
ガイドじゃろ」
実は、これについて、ネットで調べてみたんですが……。
どこにも情報がないのです。
時間制なのか、日にちによるのかわかりませんが……。
そうしたものを書いた貼り紙のようなものは、おそらく、どこにも無いんじゃないでしょうか。
つまり、湯小屋の入口に、『男湯』『女湯』のいずれかの札が掲げられてるだけではないかと。
時間制にすると……。
時間オーバーして入ってる人がいたりして、トラブルが起こりかねません。
特に年寄りは、時間なんてあんまり気にしませんからね。
日替わりにしたら、『薬師の湯』に入れない日に当たってしまうこともあるわけです。
思うに……。
お寺の人が、誰も入っていないときに、札を付け替えているんじゃないでしょうか?
つまり、ある程度の目安はあるものの、厳密な時間制にはなっていない。
だから、あえて公表もしていないんじゃないでしょうか。
み「壮年じゃないと云うことは……。
萎びておるということか?」

婆「何が萎びておるのじゃ?」
み「わかっとるくせに。
ぷぷ」

婆「このおなご、何とかならんか。
そばにおるだけで、罰が当たりそうじゃ」
律「すみませんね。
ほんとに、一度、雷にでも撃たれればいいんだわ」

み「一度撃たれたら、それっきりではないか。
ところで、この温泉の入湯料は、いくらなんじゃ?」
婆「無料じゃ」

み「にゃんとー。
混浴もか?」
婆「左様」
み「萎びたもの、見放題じゃな」

婆「そんなもん、そんなに見たいか?」
み「もちろん、萎びてない方、希望じゃ」

み「しかし、昔はみんな、混浴だったんじゃないのか?」
婆「もちろん、そうじゃろうな。
しかし、昔は……。
男は褌、女は湯文字を着けて入ったそうじゃ。
菅江真澄が随筆に書いておる」
み「おー、マスミン」

↑マスミンこと、菅江真澄です。
み「こんなところまで来ておったのか!」
婆「誰のことを言ってるのか、わかっておるのか?
江戸時代の人じゃぞ」
み「知っとるわい。
湯文字ってのは、腰巻きみたいなもんだよな」

み「そんなのを着けてたんじゃ、身体を洗えないではないか」
婆「ここは、身体を洗うために入る湯ではない。
身を清めるための湯じゃ。
じゃから、お山(『恐山』)に来て、湯に入らない者はおらんかったんじゃ」
み「今も?」
婆「今は、入る人間の方が希れじゃな」
萎びておるということか?」

婆「何が萎びておるのじゃ?」
み「わかっとるくせに。
ぷぷ」

婆「このおなご、何とかならんか。
そばにおるだけで、罰が当たりそうじゃ」
律「すみませんね。
ほんとに、一度、雷にでも撃たれればいいんだわ」

み「一度撃たれたら、それっきりではないか。
ところで、この温泉の入湯料は、いくらなんじゃ?」
婆「無料じゃ」

み「にゃんとー。
混浴もか?」
婆「左様」
み「萎びたもの、見放題じゃな」

婆「そんなもん、そんなに見たいか?」
み「もちろん、萎びてない方、希望じゃ」

み「しかし、昔はみんな、混浴だったんじゃないのか?」
婆「もちろん、そうじゃろうな。
しかし、昔は……。
男は褌、女は湯文字を着けて入ったそうじゃ。
菅江真澄が随筆に書いておる」
み「おー、マスミン」

↑マスミンこと、菅江真澄です。
み「こんなところまで来ておったのか!」
婆「誰のことを言ってるのか、わかっておるのか?
江戸時代の人じゃぞ」
み「知っとるわい。
湯文字ってのは、腰巻きみたいなもんだよな」

み「そんなのを着けてたんじゃ、身体を洗えないではないか」
婆「ここは、身体を洗うために入る湯ではない。
身を清めるための湯じゃ。
じゃから、お山(『恐山』)に来て、湯に入らない者はおらんかったんじゃ」
み「今も?」
婆「今は、入る人間の方が希れじゃな」