Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
カテゴリ: 八十八十郎劇場
「ウルトラウーマン」作:八十八十郎(はちじゅうはちじゅうろう)


(8)白い天使


 ウルトラウーマンはそれから一昼夜、荒涼たる砂漠をさまよい続けた。
 彼女の頭の中は混乱していた。
 憎きゼットンに背を向けたばかりか、体内に沸騰する欲情に任せて蓬莱を抱いたのである。
 自分に同性に対する強い性的思考があることは認識していた。
 しかし自分を抑えきれずに初めて会った女性に性行為を強要したなんて……。
 “あなたは、神様………?”
 蓬莱の言葉を思い出して、ウルトラウーマンの胸は締め付けられるように痛んだ。

 ふらつく足で上り詰めた砂丘の向こうに比較的大きな町が広がっていた。
 ウルトラウーマンは吸い寄せられるようにその町に向かって足を進めた。
 ふと見ると町外れの民家の庭先に洗濯物が干されている。
 ウルトラウーマンはボディスーツ姿のままでは目立って歩けないことに気が付いた。
 こっそり洗濯物を下ろして着ようとしたが、その女物は肉感的な彼女の身体を包むことは出来なかった。
 仕方なく彼女は、一家の主人の物と思しき男物のシャツとズボンを下ろして身に着けた。
 近くにあった麦藁帽で銀色の髪の毛を包み込む。
 物置の窓ガラスに自分を映してみると、この上もなく二枚目の農家の若者が出来上がっていた。
 美しく官能的な女性同士の交わりと違うのが不本意だが、そちらのおじさま方なら垂涎の的たる若者である。
 普段お疲れの年配紳士も、横向きにピラミッドを見たように、ズボンの前が三角テントを張ること間違いない。(ほんとは上が短い不等辺三角形になるのが好ましいのですが、おじ様は水平を保つのが精一杯なので正三角形になったりします)
 しかし中にはお腹の出たおじさんがいいなんて言う青年もいるので、世の中うまく出来たものである。
 兎にも角にも身づくろいを終えたウルトラウーマンは、ふらつく足で再び歩き始めた。

 ウルトラウーマンは薄れゆく意識を必死に保ちながら街中へと彷徨い込んでいく。
 もう何か飲み物や食べ物を手に入れなければ、そのうち路上に倒れ込んでしまうかもしれない。
 彼女は路上の石ころを拾い上げると両手の平に包み込んだ。
 わずかに残ったエネルギーを振り絞って握りしめた両手の中にスペシウム光線を放つ。
 ゆっくり手を開くと、中の石ころは紫色のきれいな結晶と化していた。
 何かその結晶で食べ物を手に入れるつもりだったのである。
 しかし農家の作業服をまとったとはいえ、彼女の姿は現地人の目からすれば十分奇異なものに違いなかった。
 帽子で銀色の髪は隠したものの、褐色の肌に少し派手な目鼻立ち、強いて言えばムーア人かヒスパニック系の人間に似てなくもない。
 周りの村人は通りかかった彼女を遠くから恐々窺うか、家の中に姿を隠してしまった。
 普通はこの地でそんな人種を目にすることは無かったのだ。

 ウルトラウーマンはふらつく足取りで、ある狭い路地に足を踏み入れた。
 両側にはレースのカーテンがかかった窓が並び、中から人が外の様子を窺っているようである。
 とうとう彼女は一つのドアの前の路上に倒れ込んだ。
 脇の窓から覗いていた人影は急いで中に姿を隠す。
 うつろな眼差しでやっと周囲を見回すと、向かい側の小窓の中から白い顔の少女がじっとウルトラウーマンを見つめていた。
 必死で手を伸ばすと、その少女はすっと窓の奥に消えた。
 肩を落とした彼女の耳にドアの開く音が聞こえた。
 ようやく顔を上げると、先ほどのドアが開いて白い肌の少女が立っている。
「お、お願い………」
 ウルトラウーマンは少女に向かって必死に片手を差し出す。
「まあきれい、これ宝石……?」
 その声を聞いたとたん、彼女は吸い込まれるように意識を失った。


「う………ううん……」
 ウルトラウーマンは深い眠りから薄っすらと意識を取り戻した。
 ぼんやりした視界の中に青い目をした少女の顔が見える。
 “ここは天国なのかしら………?”
 一瞬そう思った。
「おねえちゃん、気が付いたのね!」
 嬉しそうな少女の声が聞こえた。
 ようやくウルトラウーマンは目を見開き周囲を見回した。
 いつの間にか、ピンクにコーディネートされた部屋の中でベッドに身を横たえている。
 そしてベッドの脇に透き通るような白い肌の少女が立っていた。
 15,6歳くらいだろうか、ライトブルーの瞳がじっとウルトラウーマンを見つめている。
 気が付くと毛布の下は全裸になっており、逞しく褐色の裸体を温かく包んでいた。
 気恥ずかしさを覚えながらウルトラウーマンは少女に向かって口を開く。
「あなたが助けてくれたのね」
 少女は真珠のように白い歯を見せてほほ笑んだ。
「こ、これ食べて」
 サイドテーブルの上にはコップ1杯の水とひとかけらのパン、そして豆と野菜を煮込んだようなスープが湯気を立てていた。
「まあ! ありがとう」
 ウルトラウーマンは胸元まで毛布を引き上げて身を起こした。
 水でのどを潤すと夢中でスープを口に運ぶ。
「あはは、お姉ちゃんお腹空いてたの?」
 ちぎったパンを頬張りながら、ウルトラウーマンは目を見開いて頷いた。
 そして食べ物を体に取り込むにつれ、徐々に体に力がみなぎってくるのを覚えたのだった。

 人心地ついたウルトラウーマンは、ベッドの傍らに腰かけている少女に改めて笑いかけた。
 ウクライナ系だと思われるその少女は、雪のような白い肌に水色の瞳をしていた。
 血統的に大柄である成人女性よりはまだ小柄だったが、高い腰の位置に長い足、胸もこれからの成熟を予感させるように膨らんでいる。
 何よりその西洋人形のように愛らしい顔立ちは、化粧などしていないにも関わらずため息が出るように美しかった。
「助けてくれてほんとにありがとう。あたしウル・トラコっていうの。あなたお名前は?」
「あたしスワンっていうの。自分でつけたのよ」
「自分で……?」
 ウルトラウーマンは訝し気に少女の顔を見た。
「あたしお父さんもお母さんもいないから自分でつけたの。でもみんなはあたしのこと、ミュール、ミュールって呼ぶわ。あたしが頭が弱くてのろまだからだって。あははは……」
「まあ………」
 ウルトラウーマンはあどけなく笑う少女の顔をじっと見つめた。
「ミュール! ミュール!?」
 その時、部屋の外から少女を呼ぶ声が聞こえた。
「は~い」
 少女は大きな返事をして部屋を出ていく。
 ウルトラウーマンが続いて外の廊下を覗くと、でっぷりと太ったこの家の女主人が少女を待ち構えていた。
「あの女はもう気が付いたのかい? 落ち着いたらさっさと追い出しちまいな。何だか知らないが、昨日から警察がやたらとここいらを調べ廻ってるんだ。高価そうな物を持ってたから入れてやったけど、あの女は何かそれに関係があるに違いないんだ。もう厄介ごとは沢山だよ。いいか、わかったかいミュール」
 今までウオッカでもあおっていたのか、女主人は赤い顔でそう言った。
 少女は悲し気な顔でうつ向く。
「で、でも………」
「わかったね! さもないとお前の晩飯も抜きだし、客を取っても小遣いは無しだからね!」
 女主人は何か言おうとする少女に押し被せるように言った。
 力なく踵を返す少女を見ると、ウルトラウーマンは急いで元のベッドに戻る。
 部屋に入ってきた少女は、ベッドの前で満面の笑みを浮かべた。
「マダムがいつまでもここに居ていいって。あたし沢山家の手伝いをするから大丈夫だよ」
「スワンちゃん………」
 ウルトラウーマンは胸がいっぱいになり、裸のまま少女を胸に抱きしめた。
「ね、スワンちゃん。外からいくつか石を拾って来て。お姉ちゃんもまだここに居られるようマダムに頼んであげる」
「うん、わかった!」
 少女は顔を輝かせると部屋の外へ飛び出していった。

 夜も更けた砂漠の街は静まり返っていた。
 時折獣の遠吠えが聞こえる他は、外の酔客と女の嬌声も途絶えたようである。
 ベッドに横たわったウルトラウーマンは、まだ寝付かれぬままであった。
 いくつかの石の結晶を見ると、女主人は喜んで数日の逗留を承諾した。
 そしてそれは、その間スワンに世話をさせるという条件付きだった。
「おねえちゃん、眠れないの……?」
 ウルトラウーマンは傍らのスワンの声で我に返った。
「ええ……。でも大丈夫よ」
 スワンはウルトラウーマンの方へ横向きに姿勢を変える。
「あたしお姉ちゃんといる間は家のお手伝いしなくていいんだって」
「スワンちゃん……」
「おじちゃんたちはスワンとお遊びするととっても喜ぶのよ。可愛い可愛いって……」
 たまりかねてウルトラウーマンは少女の顔を胸に抱いた。
「でも本当はあたし、お姉ちゃんと一緒にいる方がずうっと好き。だってお姉ちゃん、とってもきれいだもの」
「ありがとう、スワンちゃん……」
「お姉ちゃんもうすぐここを出て行っても、また遊びに来てくれる?」
 ウルトラウーマンは少女を抱き起してその顔をじっと見た。
「スワンちゃん、あたしと一緒にここを出ましょう。あたしがマダムに頼んであげるから」
 また石の結晶で交渉すれば、それは出来ない相談ではなさそうな気がした。
 しかしスワンの返事は意外なものだった。
「でもあたしここでしか暮らしたことないから、知らない所に行くのは何だか怖いわ」
 ウルトラウーマンは月明かりにさえ青く輝く瞳を見つめた。
「大丈夫、お姉ちゃんが守ってあげるから。あなたにふさわしい場所がきっとあるはずよ。だから、ね、お姉ちゃんと一緒に行きましょう」
 少女の顔が徐々に輝き始める。
「うれしい、お姉ちゃん!」
 そう叫んでスワンはウルトラウーマンの胸に抱きすがった。
「スワンちゃん!」
 ウルトラウーマンは瞼が熱くなるのを覚えながら、スワンの身体をしっかりと抱きしめたのである。

 しかし二人の体温が次第に溶け合い始めた時、ウルトラウーマンは地球での大事な使命を思い出していた。
 まだ宿敵ゼットンとの決着はつかないままなのである。
 いや決着がつかないどころか、明らかに劣勢のままその勝負を持ち越していたのだ。
「スワンちゃん、あたし大事な用を先に済ませてからあなたを迎えに来ようと思うの。
 早速明日の朝出発するわ。だから少しだけここで待ってて。いい、スワンちゃん」
 スワンは顔を上げて長いまつげを瞬かせた。
「うん、あたし待ってる。じゃあお姉ちゃん、今夜あたしとお遊びする?」
 ウルトラウーマンはその目を見開いた。
「ええ! お遊びって……それはだめよ、スワンちゃん……」
「お姉ちゃんあたしのこと嫌いなの?」
「嫌いじゃないわ。嫌いじゃないけどそれは………」
「あたしはお姉ちゃんのことが好きよ。ねえお願い………」
 そう言うと、スワンはウルトラウーマンの豊かな胸に顔をうずめた。
「ちょ、ちょっとスワンちゃん、う……だめよ。…………え……?!」
 その時ウルトラウーマンは、身体の奥で何かエネルギーが沸き起こるのを感じた。
 そうなのだ、もう前回のエネルギー発散から48時間が過ぎようとしていたのである。
「こうするとみんなとっても喜ぶのよ」
 スワンはウルトラウーマンのローブの胸元を引き開けると、その乳首を吸い含んだ。
「あ! だめだめ! スワンちゃんだめよ…………あ~、やめて………」
 ウルトラウーマンはがくがくと身体をわななかせた。
 もう情欲の炎が熱くその背筋を伝い上がり始めていたのである。
ウルトラウーマン(7)目次【マッチロック・ショー】フェアリーズ・パーティ(Ⅰ)
「ウルトラウーマン」作:八十八十郎(はちじゅうはちじゅうろう)


お花見タイム・・お酒のご用意を


 読者の中には、
 “なんだなんだ、おかしいじゃないか!”
 とおっしゃる御仁が沢山いらっしゃると思います。
 “だいたい何でタクラマカン砂漠の中国系の娘がペラペラと日本語をしゃべるんだよう”と千葉県の方なんか言われると思う。
 “安易じゃないか!!”そうおっしゃると思います。
 しかしこれも全く考え無しの結果ではないのです。(くるし……)
 ウルトラスーツのオプション装備には、地球を含む主だった生命体の言語解読装置が用意されているんです。
 勿論オプションですから、“用を足すときの隠しジッパー”やら“蒸れ防止の通気生地”などの標準装備と違って、それ相応の追い銭は掛かります。
 だけど他の惑星で正義活動(あくまでウルトラ一族から見た)を行おうとする場合は必需品です。
 ただし最近は他惑星での犯罪やお決まりのお遊び行為で問題が起こるケースが増えて、ウルトラ倫理協議委員会の関連機関で許可基準を満たさなければ使用を認めないという決まりになったということなんです。(いやいや……、どこの世も煩わしいかぎりですな)
 ですから地球上の主だった言語もその装置でウルトラ語に変換されるという寸法。
 逆の場合、ウルトラ語で発せられた彼らの言葉が地球上の各言語に変換され、その電磁波データが地球人の脳に直接シンクロし理解されます。

 ここで稀に困った状況に陥ることがあるので注意です。
 ひとつは変換装置の可動範囲の問題。
 ウルトラスーツは脱いだ場所から100メートル以内はその機能を追従してくれますが、それより離れてしまうと変換データを伝える電磁波が届かなくなってしまいます。
 で、“あっちの娘の方が可愛い”なんて言って可動範囲を外れてしまい、よく言葉が分からないまま暴力バーでぼられてしまったなんて言う事態が起こるのです。
 もうひとつは伝達システムの問題。
 変換データは相手の脳内データをチェックして最も理解力の高い言語で送られます。
 ですから稀に、非常に高いレベルで多国語をマスターしてらっしゃる場合、複数の言語データが同時に発信されてしまうトラブルが確認されています。
 頭の中で日本語や英語やドイツ語が同時に喋り捲った日には、こりゃたまらんですな。
 私を含め、大概の方には必要ない心配ですが。
 あと説明の必要もないでしょうが、ごく少数民族または小さい範囲で使われている言語、これはデータの守備範囲外のようです。(南米・アフリカ・東南アジアなどの一部)
 またかなり訛りがひどくて会話が成立しないと判断した場合、相手に標準語に近い形で話すよう依頼するのも解決策の一つだと変換器マニュアルに明記してあります。

 そろそろ、もういい加減にしろとご立腹の方もいらっしゃると思います。
 大変申し訳ありません。
 実はもう一つご説明しなければならないことがありまして、どうかここまでお許しください。
 ウルトラの女性は地球上で3分を限度として以後は急激に欲情すると申し上げました。
 ではその欲情を晴らした後はどうなるのでしょうか?
 それ以後の約48時間は安定期を迎えるのです。
 それはそうでしょう、それ以後また3分で欲情された日には物語にも何にもなりはしません。
 えらいことになります。
 書くのも大変ですが、読まれる方も面白くないでしょう。(たぶん)
 え?どうせ面白くないんだからおんなじだ?
 あなた、それを言っちゃあおしまいだ。(涙)
 せっかく用意したお酒がまずくなる?
 いやいやそれは一大事、ではこのあたりで失礼をば致します。

 という訳で………
 安定期を迎えたウルトラウーマンは、逆に自己嫌悪を含んだ鬱状態に陥り、砂漠の果ての僻地へとさ迷い込んでいったのである。

(7)秘密基地と里芋の味


「あ、緊急対策会議に出かける時間が近づいてきたな」
 科学特捜隊隊長小林誠二は、隊長室の壁掛け時計を見てつぶやいた。
 タクラマカン現地からの最初の報告はすでに30分ほど前に受けていた。
 その内容と写真からして、どうやら地球に飛来した未確認生命体の内1体はゼットンのようである。
 現にゼットンは現地に座り込んで何やら思索に耽っていたかと思うと、それにも飽きて今は読書をしているらしかった。
「ばかな!!」
 小林隊長は椅子から立ち上がって吐き捨てるように言った。
「世界防衛予算を使って緊急発進してみれば読書など!」
 しかし問題はもう1体の方である。
 現地人の目撃情報からすると、どうやらそれはウルトラマンのようであった。
 ただ奇妙なことに、一番近くで目撃したと思われる羊飼いは、そのウルトラマンは女ではなかったかと言うのだ。
「間違いないと思うだ。腰がくびれてお尻がこう………パンと張って。なんせ胸んところが膨らんでプリンプリン揺れてただもの」
 中央アジアのひどい訛りをようやく翻訳した報告書を小林隊長は握りしめた。
 “女のウルトラマンだって……? そんなばかな! 第一それじゃ、ウルトラマンじゃなくて………、ウルトラ………、うん、ウルトラウーマンじゃないか”

 小林隊長は再び椅子に座り報告書の続きに目を通していった。
 2体は激しくやり合った後、ウルトラマンと思しき方が突然何処かへ飛び去って行ったという。
 “ふう~ん………”
 対策会議で報告する以上、つぶさにこの未確認生命体による出来事の情報を伝えねばならない。
 重いため息をつきながら隊長は地域情報を始め報告書を読み進めていく。
 やがて一つの報告事項を読みかかった小林隊長の目が輝いた。
 現地から50キロ以上も離れた場所であったが、褐色の肌に銀色の髪の毛の若い女が現地の娘と激しく乳繰り合っていたというのだ。
 現地の婆さまの話では、今まであんな変わった女は見かけたことが無いという。
「まあ、よう聞かれい。ありゃあ太陽の女神さんが降りて参られたに違いありゃせん。お日さんに髪がキラキラ輝いての、ぼっこうええご器量じゃった」
 息子が川崎医大に留学していたという現地の老婆は、日本人の調査員に変な岡山弁を交えて訴えている。
 老婆は両手で顔を覆うと、指の間から調査員の顔を見た。
「それがあんた、しまいには村の娘と一緒にえろう気持ちよう気をお遣りて……。あたしゃ恥ずかしいやら罰が当たるんが怖いやらで、こうやって隠れて見とったんよ」
 “なんだ、婆さん案外しっかり見とったんじゃないか。う、うらやましい……”

 小林隊長にはピーンと来た。
 これは今回の事件に関係があるに違いない。
 “それにしても……レスビアン……、ああ何という素晴らしい響き……”
 レズ嗜好歴30年の小林隊長は、思わず目を閉じこぶしを握り締めた。
 しかしまた隊長を現実に引き戻したのはその後の報告であった。
 飛鳥隊員がその不審な女性を探して現地の村に潜入したというのだ。
「おいおい、勘弁してくれよ……」
 彼女なら必ず現地で何かしら事件を引き起こす違いない。
 宗教次第では痴話事件も重大犯罪になりかねないし、第一地球を守るはずの防衛隊員が既婚者や男女を問わず酒池肉林をやらかせば、世界中から責任を問われるのは明らかだった。
 “それなら未確認生命体の対応とともに、そっちも何か対策を練らねばならないな”
 再び時計に目をやりながら、小林隊長は地上に向かうエレベーターのボタンを押した。

 もう築30年以上は経っているだろうか、平凡な木造家屋の台所の鍋から湯気が上がっている。
 中年の奥さんが蓋を取って、中でぐつぐつと煮えている里芋に箸を刺した。
 味付けを見るため芋の前で前歯をわななかせていると、その後ろで台所の床90センチ四方が静かに上がり始める。
 主婦は急いで後ろを振り返って敬礼した。
「は……はふはふ、隊長お出掛けへふか?」
「うん、緊急対策会議に行ってきます」
「ふぁい、おひをつけて! はふはふ……」
 地球防衛隊の秘密基地は千葉県習志野市にあり、その入り口は目立たない一般木造住宅の中にあったのだ。
 芋を煮ていた中年女性は、カモフラージュした出入口を守る防衛隊員である。
 小林隊長は口をうごめかせている女性隊員の顔を見て思わず頬を緩めた。
「出来はいかがですか?」
 そう聞きながら傍らの小皿を女性に渡す。
 女性は受け取った小皿を口の前に運び片手で隠した。
「ふう………はい。まずまずよく出来上がったと思いますが……」
「それは楽しみですね。会議から帰ったら、私にも少し分けていただけますか?」
 中年女性の顔にも笑みが浮かんだ。
「ええ、是非お試しください。15時47分のバスまで5分あります。ではお気をつけて」
 女性は近くの足継ぎに上がると、むき出しの小屋組みのなかにある薄汚れた碍子(がいし)を倒す。
 もう出口に向かう隊長の前方で、玄関の電気錠が外れる音がした。

 小林隊長は極力地上任務では車を使わなかった。
 若い頃から空中を飛び回る業務がほとんどで、せめて地上では地面の上を自分の足で移動したかったのである。
 やがて藤崎4丁目のバス停に立った隊長は、これから起こる地球規模の問題に思いをはせながら津田沼行きのバスを待った。
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