Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
カテゴリ: Mikiko's Garden
 これは、『単独旅行記』の72回から91回までのコメント欄で連載した『街路樹Ⅰ~ⅩⅩ』を、『Mikiko's Garden』の1本としてまとめたものです。

●街路樹考/第1回

 管理のことを考えずに樹木を選ぶと……。
 後々、大変なことになります。
 まず、その最たるものは、サクラ。
 たいがい、ソメイヨシノですけどね。
 花どきの桜並木は、よくテレビで取りあげられてます。
 そういうのを見ると……。
 サクラの並木っていいなと思いますよね。
 でも、いいのは花どきだけです。
 まず、サクラには、毛虫がやたらとつきます。
 人間だって、葉っぱを食べるくらいですからね。
 桜餅。
 虫だって美味しいんですよ。
 サクラは、枝を横に広げます。
 薬剤散布をしてないと……。
 歩道の上に広がった枝から、毛虫が糸出してぶら下がって来るわけです。
 市役所には、苦情が行くと思います。
 しかし、薬剤散布をしたらしたで、これまた苦情が来ます。
 農薬を撒くなとか。
 干した布団にかかったとか、車にかかったとか。
 役所の緑地課、苦情対応で大変でしょう。
 あと、ソメイヨシノには新たな問題も生じてます。
 寿命問題。
 60~70年の寿命と云われてます。
 戦後植えられたソメイヨシノは、ことごとく晩年を迎えてるわけ。
 いつ倒れるかわからないんですよ。
 ソメイヨシノは、太い枝が横に出ます。
 これが折れて、車道や歩道に落ちたら大変ですよ。
 かといって、事前に伐ったりすれば……。
 また、苦情です。
 なぜサクラを伐るのかって。
 緑地課の人、泣きたいと思います。
 かように、サクラを植えて良かったと思えるのは……。
 花どきの10日だけ。
 あとの355日は、泣かされてばっかりだと思います。

 あと、新潟市ではヤナギが植えられてます。
 昔から、堀端にヤナギが植えられてたので……。
 新潟は、「柳都(りゅうと)」と呼ばれてたんです。
 そんなことから、やむを得ずヤナギを植えなきゃならない街路もあったんでしょうね。
 ヤナギも、管理が大変なんです。
 よく、「柳に枝折れなし」って云いますよね。
 風が吹いても、枝がしなって受け流すってな意味。
 たしかに、枝は折れません。
 その代わり、根こそぎ倒れます。
 ヤナギは水辺に生えてる木なので、根の張りが浅いんです。
 浅くても水を吸えるし、水の中に根を下ろしたら、根が窒息してしまうからです。
 それでも、自然に生えてる木なら、根を広く張れます。
 それで、大風にも耐えられるわけです。
 でも街路樹では、根が伸ばせるのは、小さな植樹桝の中だけ。
 縁石の基礎下まで潜れば、植樹桝の外に根が出ていけますが……。
 そこまでは、潜らないんじゃないですか。
 としたら、大半の根は、植樹桝の中だけにあることになります。
 大風が吹いたら、ひとたまりもありません。
 風で倒れないようにするためには……。
 こまめに剪定して、枝を梳いておかないとなりません。
 大木になれば、高所作業車を使っての作業です。
 お金、かかりますよ。

 あと、最近、まったく植えられなくなったのが、プラタナス。
 これも、大変な木です。
 まず、アメシロが大好物。
 アメリカシロヒトリという蛾の幼虫です。
 薬剤散布が欠かせません。
 あと、葉っぱが大きいので、この木も倒木の心配がありますね。
 それと、秋の落葉。
 巨大な葉っぱが、側溝を詰まらせてしまうんです。
 緑地課さん、ドブ浚いもしなきゃなりません。

 あと新潟では、アメリカハナミズキがダメでした。
 これは、毛虫とかの問題じゃないです。
 素直に、道路じゃ育たないんです。
 夏のカンカン照りや、冬の強風に弱いんです。
 本来、山の林の中に生えてる木です。
 林の中は、根元に陽があたりません。
 冬の大風も、一面に広がった林の樹冠が防いでくれます。
 街路樹は、単植ですからね。
 夏も冬も、過酷な環境にさらされます。
 とても耐えきれませんよ。


●街路樹考/第2回

 東京で驚いたのは、街路樹にクスノキが使われてる道路があったことです。
 中野区だったかな。
 すごい巨木になってました。
 クスノキは、成長が早いですからね。
 わたしが驚いたのは、クスノキは、街路樹には本来使われない樹種だからです。
 クスノキがどうこうというわけではありません。
 常緑樹だからです。
 街路樹の役割は、夏は日差しを遮り……。
 冬は日差しを通すことです。
 つまり、落葉樹が適してるということ。
 クスノキの街路は、冬は寒いでしょうね。
 その点、新潟は、冬場、ほとんど日が差しません。
 それなら、常緑樹の街路樹でもよさそうですが……。
 こちらもダメです。
 雪。
 新潟の雪は湿って重たいです。
 常緑樹の葉っぱに落ちた雪は、どんどん積もっていきます。
 耐えられなくなれば、枝が折れますね。
 公園などでは……。
 マテバシイなど、大きな葉の常緑時の枝が折れてるのをよく見かけます。

 街路樹の代表種をあげるとしたら……。
 ケヤキでしょう。
 成長が早く、すぐに立派な並木道ができます。
 でも、欠点もあります。
 枝が広がること。
 盃型に放射状に広がります。
 で、どうなるかと云うと……。
 信号や交通標識を隠してしまうんです。
 電線にもかかります。
 かといって、その部分を剪定すると……。
 ケヤキ本来の美しさが失われてしまいます。
 ケヤキは、シンメトリーに広がる樹形が魅力なんですから。
 で、そうした欠点を克服する樹種として……。
 新しい品種が開発されてます。
 ファスティギアータというタイプの品種。
 樹形が箒状になるんです。
 ケヤキでいうと、ムサシノケヤキという品種があります。
 埼玉県で見つかったらしいですね。
 普通のケヤキのように、盃型ではなく……。
 竹箒を立てたような姿をしてます。
 なので、信号や交通標識を隠しづらく……。
 電線にもかかりにくいわけです。
 街路樹として、もっと普及してもいい品種だと思います。
 ファスティギアータタイプの品種は、ケヤキ以外にもあります。
 ユリノキにもあったと思います。
 家の玄関前のシンボルツリーにもいいんじゃないでしょうか。


●街路樹考/第3回

 新潟市周辺の街路樹として、一時期さかんに植えられたけど……。
 今、ぜんぜん植えられなくなった樹種があります。

 ひとつは、ハナミズキ。
 正式名称は、アメリカハナミズキです。
 日本が、ワシントンにサクラを贈ったお礼に……。
 アメリカから贈られました。
 ゴールデンウィークのころ、赤や白の花を咲かせます。
 でもあれ、花じゃなくて「萼(がく)」なんです。
 アジサイと一緒ですね。
 おそらく、東京の街路で、植えるのが流行ったんでしょうね。
 それが、新潟に入ってきた。
 でも、新潟では育ちませんでした。
 植えたときが一番いい状態で、年々小さくなっていきます。
 単木で植えるには向かない樹種なんです。
 ヤマボウシの仲間ですからね。
 林の中に生えてる木です。
 そういうところは、樹冠が一面に広がってますから……。
 根元に日差しがあたりません。
 冬の寒風も、密集した枝が和らげてくれます。
 しかし道路では、夏はカンカン照り……。
 冬は強風にされされます。
 どうもハナミズキは、新潟では、冬の寒風の方にやられるみたいですね。
 その証拠に、東京では、比較的立派なハナミズキの街路があるからです。
 ま、管理も違うんでしょうけど。

 もうひとつは、イヌエンジュ。
 マメ科の落葉樹です。
 外観的には、何の特徴もない木です。
 なぜ、これが植えられるようになったかと云うと……。
 まさに、冬の寒風対策。
 これは、造園会社に勤めてた叔父に聞いた話です。
 新潟の郊外の街路では、道の両側が田んぼという場所が少なくありません。
 田んぼと云っても、広さが尋常ではありません。
 水平線まで田んぼってところもあります。
 で、そういうまっ平らなところには……。
 冬場、地吹雪が通っていくんです。
 そんなところで冬を越せる樹種は、多くはありません。
 で、選ばれたのがイヌエンジュ。
 冬の寒風に強いという理由だけだったようです。
 でも、意外な弱点が、夏場にありました。
 葉っぱが、アメシロの餌になるんです。
 アメシロとは、アメリカシロヒトリのこと。
 成虫は、雪の女王みたいに綺麗な蛾です。
 その名のとおり、戦後、アメリカからもたらされました。
 「ヒトリ」は、一人で行動するからではありません。
 「火取り」です。
 文字どおり、「飛んで火に入る夏の虫」なわけです。
 昔は、火を点けるのが簡単ではありませんでした。
 なので、蝋燭の火を消してしまう蛾は、大迷惑だったわけです。
 ということで、「火取り蛾」と名付けられたわけ。
 成虫は綺麗ですが……。
 幼虫の毛虫は、キモさナンバーワンじゃないですか。
 一人でなんか行動しません。
 集団行動です。
 葉っぱに網を張って、そのなかにごちゃごちゃいます。
 見た途端、全身が総毛立ちますよ。
 で、木を丸坊主にしてしまうほどの大食漢です。
 なので親は、幼虫がたくさん食べられる木を探して卵を生むわけです。
 ところがあなた。
 街路樹なら、その餌となる木が、一直線にずらーっと並んでるんですよ。
 これほど便利な繁殖場所はありません。
 年に2回発生しますから、自分の生まれたところに産んでるんじゃないですかね。
 夏の終わりごろの街路には、丸坊主に近いイヌエンジュが並ぶことになります。
 でも健気にも、秋にはもう一度葉を吹かせてますね。
 新緑の時期が、年に2回あるわけです。
 でもそうして体力を使うせいでしょうか……。
 樹木自体は、あんまり大きくなれません。


●街路樹考/第4回

 それでは、街路樹としては、どんな樹種が良いのでしょう。
 わたしがここで云う「良い」とは……。
 ランニングコストがかからないという意味で使ってます。
 いくら管理費がかかっても、サクラの街路を作りたいというのであれば……。
 サクラが一番「良い」わけですから。

 植えっぱなしで放任できる樹種として……。
 まずは、トウカエデをあげたいと思います。
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
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 トウカエデ(唐楓)は、ムクロジ科カエデ属の落葉高木である。
 和名の由来は、唐(中国)が原産のカエデで、切れ込みのある葉の形をカエルの手に見立てたことによる。
 別名、サンカクカエデ。
 中国名は三角楓(三角槭)ともよばれ、英語圏では trident maple (トライデント・メイプル)とよばれる。
 よく街路樹や公園樹などにされる。

●特徴
 中国南東部・台湾原産。
 日本へは18世紀初期(江戸時代)に中国から渡来し、北海道、本州、四国、九州に分布し、在来種のカエデ以上に普通に見られる。
 道路の街路樹や、公園などでよく見かける。
(後略)
+++

 大気汚染に強いということで……。
 高度成長期には、工場地帯によく植えられました。
 当然、排気ガスにも強いので、街路樹向きです。
 耐寒性も耐暑性もあり、強健です。
 真夏のカンカン照りの街路、真冬の季節風の吹き抜ける街路、ともにもってこいです。
 成長が早いので、安価な幼木を植えても、すぐに立派な街路樹になります。
 しかも、病害虫はほとんどなし。
 不定形樹形なので……。
 標識を隠すなどした邪魔な枝を落としても、見た目が悪くなることもありません。
 さらに、紅葉が綺麗です。
 最初は黄葉なんですが、次第に紅葉に変わってきます。
 あと、成長とともに樹皮が剥がれて……。
 プラタナスみたいに、特徴的な木肌を見せます。
 定期的な維持管理は必要ありません。
 5年に1度くらい、邪魔になった枝を落とすだけでいいです。
 もっともっと使われていい樹木だと思います。


●街路樹考/第5回

 前回のトウカエデに続き……。
 わたしが、街路樹として推薦したい樹種をあげてみます。
 ↓それは、ユリノキです。
東京国立博物館のユリノキ
↑東京国立博物館のユリノキ(わたしが撮った写真です。クリックすると、大きい画像が見られます)。

 ↓例によって、Wikiさまからの引用です(出典)。
+++
 ユリノキ(百合の木、学名:Liriodendron tulipifera)は、モクレン科ユリノキ属に属する落葉高木の1種である。
 高さ45メートルに達することもある大きな木であり、特徴的な形の葉をもつ。
 花期は晩春から初夏、オレンジ色の斑紋をもつ黄緑色の花が上向きに咲く。
 北米東部原産であるが、日本を含む世界各地で植栽されている。
+++

 ユリノキの名称は、その花の形状によります。
 ↓同じページからの引用です。
+++
 学名の種小名“tulipifera”は「チューリップ(のような花)をつける」の意味である。
 本種が日本に渡来した明治時代にはチューリップがまだポピュラーではなかったため、ギリシア語由来の属名である“Liriodendron(lirion ユリ + dendron 木)を「ユリノキ」と訳し、これが標準和名となった。
+++

 実際、花の形状は、チューリップの方に似てます。
 落葉高木としては、大きな花を付ける木ですが……。
 あまり、一般的には認識されてないようです。
 ひとつは、花色が淡い黄色で、あまり目立たないこと。
 もうひとつは、高い位置で上向きに花を付けるからです。
 下から見上げたのでは、花のお尻しか見えません。
 わたしがこの木を推薦するのには、いくつも理由があります。
 まず、成長が早いこと。
 安価な幼木を植えても、すぐに立派な街路樹になります。
 排気ガスなどの大気汚染に強いこと。
 病害虫被害がほとんどないこと。
 特に、アメシロはこの木が嫌いらしく、まったく付かないそうです。

 あと、花が上を向いて咲くこと。
 高いビル街の街路に植えれば……。
 窓から、愛らしいチューリップに似た花を見下ろせます。
ユリノキの花
↑わたしが撮った写真です。ピンボケですが(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 実はこの花、大量の蜜を出します。
 養蜂家には、「黄金の木」と呼ばれてるとか。

 もうひとつ、↑の説明にある「特徴的な形の葉をもつ」ということ。
 別名、「ハンテンボク」と呼ばれます。
 その名のとおり、葉っぱが「半纏」そっくりなんです。
ユリノキの葉
↑わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 行き交う人の目を楽しませてくれると思います。
 小学校の校庭に植えられてるのをよく見かけます。
 これはおそらく、葉っぱを図工の授業で使うためなんじゃないでしょうかね。
 でも、そんなのどかな授業、今は流行らないのかな。
 もちろん落葉樹ですので、紅葉も綺麗です。


●街路樹考/第6回

 こんなに続ける気はなかったんですけどね。
 ま、もう少しご辛抱ください。

 今回、わたしが街路樹として推薦する樹種は……。
 チャンチンです。
 あまり耳馴染みのない樹名かと思います。
 でも語感から、なんとなくどこの原産かわかりますよね。
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
+++
 チャンチン(香椿、学名:Toona sinensis)はセンダン科の落葉高木。
 中国中部・北部原産。
●特徴
 高さは10メートルほど。
 葉は卵形の多数の小葉からなる羽状複葉で、若芽は赤褐色を帯び、茎・葉・花に独特のにおいがある。
 花期は7月頃。
 枝頂から房状に白い小花が密生して多数咲く。
 実は果で秋に熟して5裂する。
 庭木や街路樹とされ、材は堅く、家具や器具用材などに用いる。
●表記
 中国では「椿」のみでチャンチンを表しており、逆に中国語で「ツバキ」は「山茶花」「日本椿花」などと表記されている。
+++

 「椿」がチャンチンの表記だとは知りませんでした。
 「香椿(シャンチュン)」が転訛して「チャンチン」になったようです。
 この木の特徴は、何といっても「若芽は赤褐色を帯び」というところです。
 ちょっと驚くような色ですよ。
 ピンクですが、なんか肉感的というか……。
 人の肌みたいな色っぽいピンク色をしてます。
 花にしか見えません。
 新潟では、小学校の校庭で見かけましたね。
 街路樹は、見たことがありません。
 ネットを探したら、福岡市中央区天神の交差点に植わってるようです。
 でも、単木みたいです。
 街路樹で連なってたら、見事だと思うんですけどね。
 成長は早いですが、枝が張り出さず、直立する樹形なので……。
 標識や信号も隠しずらいはずです。
 病害虫も、ほとんど着かないようです。

 わたしは、チャンチンの植栽で、ひとつ夢があります。
 長い坂をあがっていくと、高校の校門に着くという街路。
 この坂道の中央分離帯に、チャンチンを列植します。
 春の新学年、青い空を覆い尽くすようなピンクの新芽。
 生涯、記憶に残ると思います。
 あと、チャンチンの株元には、ニシキギを一面に植えたいです。
 こちらは、その名のとおり、燃えるような紅葉が特徴。
 秋の日の記憶も、目に灼き付くでしょう。
 こんな高校があったら、ドラマの舞台になるんじゃないでしょうか。


●街路樹考/第7回

 しつこくも、まだ続きます。
 ネタが切れないんだから仕方ありません。

 前回は、「チャンチン」という耳慣れない木を取りあげました。
 今回は、日本人なら誰でも知ってる木です。
 でも、あんまり街路樹としては見かけません。
 それは何かと云うと……。
 クロマツです。
 クロマツと聞くと思いつくのが……。
 ↓春日八郎『お富さん』。


 ↓初っ端の歌詞です。
+++
粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪
+++

 でも、クロマツとは書いてませんね。
 黒塀から覗く松は、アカマツかも知れません。
 わたしの脳裏に浮かんだのは……。
 「黒塀」で、クロマツが連想されたからでしょう。
 しかし、こういうお屋敷の松は……。
 「見越しの松」など、形を仕立てられた松です。
 毎年、植木屋さんがチョキチョキ手入れをする松ですね。
 でも、こんなのを街路樹に植えようというわけではないです。
 基本的に街路樹は、メンテナンスフリーでありたいからです。
 苗から、そのまんま手をかけずに大きくした樹木を、野木(のぎ)と呼びます。
 この野木の松が、建設資材として流通してます。
 もちろん、手をかけられてませんから、安価です。
 ↓例によって、Wikiからの引用です(出典)。
+++
●利用
 潮風に強いことから防風林としても植えられ、また街道並木にも使われ、旧道沿いに残っているところも見られる。
 幹からは松脂がとれ、材は建築材などになる。
●植栽
 防風の機能を有する樹種(防風樹)として知られる。
 防風林のほか汚染と塩害に強いため砂防林・防砂林・防潮林や街路樹に使われる。
 いわゆる浜にある松原はクロマツで構成される。
+++

 街路は、風が吹き抜けます。
 風に強い樹種じゃなければ生きられません。
 クロマツは、新潟海岸の砂防林にも使われてます。
 強烈な冬の季節風が吹き抜ける砂丘です。
 風を受ける側の枝が無くなり、傾きながらも一生懸命生きてます。
 樹形を間近で見ると感動しますよ。
 夏場は逆に、カンカン照りです。
 しかも砂地で、水持ちが悪い。
 もちろん、水やりなどされません。
 それでも生きてます。
 街路樹にもってこいじゃないですか。

 でもねー。
 唯一、弱点があるんですよ。
 松食い虫。
 アカマツの方が被害が顕著のようですが……。
 クロマツもやられます。
 それでは、松食い虫って、どんな虫なんでしょう?
 カミキリムシだと思ってる方も多いようです。
 でも、違うんです。
 松食い虫は、線虫です。
 松の中で、この線虫が増えると……。
 水を通す導管を塞いでしまいます。
 それで、水を吸いあげられなくなり、枯れてしまうんです。
 この線虫を、木から木へと媒介するのが……。
 マツノマダラカミキリというカミキリムシ。
 マツノマダラカミキリが、マツの新芽を齧ると……。
 その中にいた松食い虫が、カミキリムシの口の中に入ります。
 カミキリムシは羽を持ってますから、飛び回ります。
 で、次の松に飛び移って、また新芽を齧る。
 すると、口中の松食い虫が、新しいマツに入りこむわけです。
 これでどんどん被害が広がります。
 初夏のころ、新潟海岸では……。
 松食い虫防除のための薬剤散布が行われてます。
 でも実際は、カミキリムシを退治する薬を撒いてるんです。
 松の中にいる線虫には、薬剤がかけられませんから。
 でも、この1点だけで、街路樹の候補から外してしまうには……。
 ほんとに惜しいです。
 適性は山ほどあるんですから。
 密植された環境では、被害が広がりやすいですが……。
 街路樹程度の植栽間隔なら、高い確率では被害は受けないんじゃないかな。
 最近は、抵抗性のあるマツも開発されつつあるようですし。
 期待しましょう。


●街路樹考/第8回

 いい加減にせいというくらい続いてますが……。
 ご容赦ください。

 チャンチン、クロマツと、意外なところを責めて来ましたが……。
 今回もまた、意表を突いてみます。
 それは……。
 マロニエです。
 聞いたことはありますよね。
 そう。
 パリのシャンゼリゼ通り。
 マロニエ並木が有名です。
 ところで、パリの緯度って……。
 日本のどのあたりにあたるか、ご存じですか?
 実は、同じ緯度のところは、日本にはないんですよ。
 日本の遙か北なんです。
 北方領土より北で、樺太の真ん中くらい。
 まぁ、その緯度にしては、パリは温暖とも云えますが……。
 気温はだいたい、東京より5度くらい低いみたいです。
 そんなところで、ちゃんと育つわけですから……。
 日本でも、ぜんぜん大丈夫な木です。
 実は、わが家の庭にも、2本植わってます。
 もちろん、わたしが植えたものです。
 1メートルくらいの苗を、ネットで買いました。
 最初は、ベランダで育ててたんです。
 でも、成長が早くて……。
 このままベランダに置いたらえらいことになると思いました。
 で、庭に植え替えました。
 その後は、肥料もやってないし、夏場の水やりもしてません。
 そうそう。
 パリって、雨が降らないそうなんですよ。
 年間降水量は、650ミリくらい。
 東京が、1500ミリですからね。
 半分以下です。
 マロニエ並木に、水やりしてるとは思えませんから……。
 乾燥にも強いはず。

 さて、マロニエ。
 みなさん、どんな木を想像します?
 実は、日本にそっくりな木があります。
 トチノキです。
 といっても、ピンとこないかも知れませんね。
 トチノキの実から作られるのが、とち餅。
 わたしは食べたことがありませんが。
 なので、Wikiを引いたら……。
 ↓項目名が、「セイヨウトチノキ」となってました(出典)。
+++
●名称
 セイヨウトチノキは「マロニエ」ともいう。
 また、英語で“horse-chestnut”、ドイツ語で“Rosskastanie”、フランス語で“chataignier des chevaux”、すなわち「馬の栗」とも言われる。
 これは、「この木は栗の仲間である」という誤解と、馬の胸部疾患の治療に用いられたことに由来する。
 馬への利用はトルコに始まりヨーロッパに伝えられた。
●分布
 バルカン半島からトルコの森林地帯が原産地とされている。
 ギリシア、アルバニア、マケドニア共和国、セルビア、ブルガリア等、バルカン半島の山地の狭い地域に自生する。
 また、温帯域では世界で広く栽培されている。
●生育
 成長すると36mの高さになり、ドーム状の樹冠が形成される。
+++

 シャンゼリゼ通りのマロニエは、日本のトチノキと同じく、白花のようです。
 でも、うちのマロニエは、白とピンクです。
わが家のマロニエ
↑わが家のマロニエ。後ろに白花も咲いてます(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 ピンクの方は、園芸品種なんですかね。
 実は、トチノキにも花がピンク色のがあります。
 ベニバナトチノキ。
 これは、新潟市の公共施設にも使われてます。
ベニバナトチノキ(新潟市民芸術文化会館)
↑新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)。わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 花が大きいので、見応えがあります。
 でも、ベニバナトチノキは、けっこう高価だと思います。
 「市の顔」的な施設だからこそ、使われたんじゃないでしょうか。
 マロニエもたぶん、ピンクは高いんだと思います。
 でも、出来ればピンクを植えたいです。
 白花は、あんまり映えないんですよ。

 さて、欠点も書いておきます。
 葉が大きいので、風で葉同士が擦れて……。
 だんだんボロボロになっていきます。
 夏を過ぎると、けっこう目立ちますね。
 さらに台風に遭うと、ズタボロ状態になります。
 それでも、枯れてしまうようなことはありません。
 翌年、また大きな葉を開かせます。
 大きいだけに、新緑の風情も素晴らしいです。


●街路樹考/第9回

 ええ加減にせえよとお怒りの諸兄……。
 今しばしのご容赦を。

 前回まで、ちょっと奇をてらった樹種を取りあげてました。
 でも今回は、王道に立ち返ります。
 今回ご紹介する樹木は、メタセコイアです。
 ↓例によって、Wikiからの引用です(出典)。
+++
 メタセコイア(学名: Metasequoia glyptostroboides)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科メタセコイア属に属する落葉針葉樹の1種である。
 メタセコイアは、メタセコイア属の唯一の現生種である。
 葉は短枝に羽状に対生し、秋に紅葉して枝とともに落ちる。
 中国中部原産であるが、世界各地の公園や並木などに植えられている。
 メタセコイア属は化石植物として1941年に提唱されたが、そのすぐ後によく似た植物が中国で生き残っていることが発見されたため、生きている化石ともよばれる。
+++

 和名は、アケボノスギ。
 昭和天皇が愛した木としても有名です。

●わが国のたちなほり来し年々に あけぼのすぎの木はのびにけり(昭和天皇:昭和62年新年歌会始)

 その最大の特徴は、↓です(Wikiの同じページから)。
+++
 成長は極めて速く(特に暖地)、3年で樹高2メートル、十数年で大木になる。
+++

 短期間で、見事な並木道が形成できます。
 しかし、これは難点でもあります。
 上に電線が通ってるような場所には、絶対に植えられません。
 あっという間に届いてしまいます。
 シンメトリカルな円錐形の樹形が魅力ですから……。
 芯を止めたりしたら、樹形が台無しになります。
 あと、もうひとつ、問題点。
 ↑の引用にあるとおり、落葉針葉樹です。
 当然、秋には落葉します。
 引用文にあるように、「葉は短枝に羽状に対生し」てます。
 これが落ちると、羽の1枚ごとにバラバラになるんです。
 細かくなるので、側溝を塞いだりすることはないと思うんですが……。
 掃除が必要な場所だと、ちょっとやっかいですね。
 大木になると、量も半端じゃありませんから。
 でも細かくて軽いので……。
 放っておいても、やがてはすべて側溝に消えてくれます。
 ただ、池の際などに植えるとやっかい。
 水面を、落ち葉が覆ってしまいますから。

 なんだか、欠点ばっかり書いてしまいました。
 でも、ほんとにいい木ですよ。
 病害虫の心配も、ほぼありませんし。
 間違っても、庭には植えられませんが。
 30メートルになりますから。
 あと、わたしが美しいと思うのは……。
 葉を落とした、真冬の立ち姿。
 一番の見所は、むしろ冬かも知れません。
 「メタセコイア 冬」で画像検索すると……。
 すばらしい景色が、たくさん見られます(こちら)。


●街路樹考/第10回

 開き直って続けます。
 今回は、低木。
 高木の株元に植えられてる樹木です。
 高木は、基本的に落葉樹が選ばれます。
 夏場は、日差しを遮り……。
 冬場は、日差しを通すためです。
 しかし、この株元に植えられる低木は……。
 ほとんどが常緑樹です。
 理由は簡単。
 雑草対策です。
 常に葉が地面を覆っているので、雑草が生えにくいからです。
 ところが、落葉低木を植えて失敗した例が、新潟にあります。

 ひとつは、矮性サルスベリ。
 高木のサルスベリは、幹が立ちあがり……。
 花はその上に咲きます。
 幹がツルツルしてるので、「猿滑り」です。
 矮性サルスベリは、その名の通り……。
 大きくなりません。
 新潟の『北越農事』さんという会社が開発した園芸品種。
 ↓同社の代表品種『サマー&サマー』のページ(こちら)からの引用です。
+++
 成木は樹高30~40cm程で、幹・枝とも横張りして地を這います。
 開花期間は長く、7月から10月まで咲き続け、花の少ない夏を彩ります。
 多花性で、ピンクの美しい花を次々とつけます。
 秋の紅葉も美しく観賞できます。
+++

 わたしの印象では、地を這うというより……。
 地際から枝が伸びて、ブッシュ状になる感じですね。
 でも、花の大きさは、高木と変わりません。
 それが低いところで咲くわけですから……。
 満開のときは、それは見事なものです。
サマー&サマー
↑サマー&サマー(新潟市中央区『鳥屋野潟公園線』:わたしが撮った写真です)。

 では、この木が、なぜ街路樹としては失敗だったのでしょう。
 それは春先に、ある問題が生じたからです。
 サルスベリは、芽吹きが遅いんです。
 新潟だと、ゴールデンウィーク前くらいになるんじゃないでしょうか。
 落葉樹ですから、当然、それまでは葉っぱがありません。
 なので春先は……。
 株元に、サンサンと日の光が降り注ぎます。
 雑草が、猛然と成長するわけです。
 地際から枝が広がってますから……。
 雑草を機械刈りするわけにはいきません。
 全部、手取りですよ。

 さらに悲惨だったのが、ハマナス。
 なんであんなのを植えましたかね。
 海岸近くの道路で見かけたので……。
 やっぱり、イメージからなんでしょうね。
ハマナス
↑ハマナス(新潟県三島郡出雲崎町『良寛と夕日の丘公園』前の道路:わたしが撮った写真です)。

 この木も落葉樹なので、春先の雑草問題は同じ。
 でも、矮性サルスベリよりは芽吹きが早いので……。
 まだ大惨事にはならないかも知れません。
 でも、草取りは必要です。
 これが、大変なんです。
 ハマナスって、トゲだらけなんですよ。
 軍手じゃ、防げないと思います。
 厚い腕カバーと、皮手袋が必須です。
 あと、夏場はコガネムシがたかります。
 キラキラした紫色のコガネムシが……。
 鈴なりになってるのを見たことがあります。
 薬剤散布が必須になりますね。


●街路樹考/第11回

 ついに、11回目に入りました。
 さらに番組は続く……。

 今回は、前回に続いて、低木のお話です。
 新潟市内の幹線道路の植栽について。
 中央分離帯に植物が植えられてるような、大きな道路です。
 こういうところに使われる低木には、ある特色があります。
 よく見かけるのは、シャリンバイ、トベラ、ハマヒサカキなどです。
 どういう植物なんでしょう?

 ↓Wikiで、「シャリンバイ」を引いてみます(出典)。
+++
 シャリンバイは、バラ科シャリンバイ属の常緑低木。
 日本(東北地方南部以南)、韓国、台湾までの海岸近くに分布する。
+++

シャリンバイ
↑シャリンバイ(わたしが撮った写真です。クリックすると、大きい画像が見られます)。

 ↓続いて、「トベラ」(出典)。
+++
 日本では東北地方岩手県・日本海側の新潟県以南の本州、四国、九州、琉球列島、小笠原諸島に分布し、朝鮮半島南部(韓国)、台湾、中国南部までの海岸に分布する。
+++


↑トベラ(わたしが撮った写真です。クリックすると、大きい画像が見られます)。

 ↓そして、「ハマヒサカキ」(出典)。
+++
 ハマヒサカキは、ヒサカキ属の常緑小高木である。
 海岸近くに多く、同属のヒサカキより葉がまるく、分厚く、光沢があり、乾燥などに強い。
+++

ハマヒサカキ
↑ハマヒサカキ(わたしが撮った写真です。クリックすると、大きい画像が見られます)。

 共通点がありますね。
 すべて、海岸近くに自生する植物です。
 新潟の幹線道路は、海に近いからだと思われるかも知れませんが……。
 海から離れた道路でも、これらの植物が使われてます。
 新潟の特色を出そうとしてるわけではありません。
 必然的な理由があるんですね。
 それは、新潟の冬にあります。
 幹線道路に雪が積もったり、凍ったりすれば……。
 そのままにはしておけませんね。
 重機などによる除雪もされますが……。
 そのほかに、融雪剤、凍結防止剤などの散布もなされます。
 これらはいったい、どういう資材なんでしょう。

 ↓『建設土木資材.com』さんのページ(こちら))からの引用です。
+++
【融雪剤とは(塩化カルシウム)】
 塩化カルシウムの特徴は、凝固点を-50度程度まで引き下げることができるということです。
 ここまで下がると、どのような極寒の地でも一度に多くの雪を解かすことができます。
 また、塩化カルシウムの融雪効果は、数分から十数分程度で現れます。
 即効性があるため、雪が積もった道に撒くのに適しています。

【凍結防止剤とは(塩化ナトリウム)】
 塩化ナトリウムの凝固点は、-20度程度と塩化カルシウムと比較するとその温度は高くなっていますが、特筆すべきは効果の持続力です。
 持続力を長く保つことができる塩化ナトリウムは、降雪に備えることに適しています。
 降ってからではなく、降る前に撒いておくのが、凍結防止剤なのです。
+++

 早い話、「塩」だってことです。
 中央分離帯の植物には……。
 塩によって解かされた雪が、走行する車のタイヤで飛ばされてくるわけです。
 塩害に弱い植物だったら、とても保たないでしょう。
 なので、海岸に自生する植物が使われてるわけです。

 わたしは、ナワシログミもいいと思うんですよね。
 ↓Wikiで、引いてみましょう(出典)。
+++
 日本の本州中南部(関東地方以西)、四国、九州、および中国中南部に分布する。
 海岸近くの山野に生える。
+++

ナワシログミ
↑ナワシログミ(わたしが撮った写真です。クリックすると、大きい画像が見られます)。

 暖地の植物のようですが……。
 新潟でも、公園には植えられてます。
 道路でも、大丈夫じゃないかと思います。


●街路樹考/第12回

 今回も低木の話題です。
 サツキツツジについて書きます。
 ↓Wikiから引用させていただきます(出典)。
+++
 サツキはツツジ科ツツジ属に分類される植物で、山奥の岩肌などに自生する。
 盆栽などで親しまれている。
 サツキツツジ、映山紅(えいさんこう)などとも呼ばれており、他のツツジに比べ1ヶ月程度遅い5~6月頃、つまり旧暦の5月 (皐月) の頃に一斉に咲き揃うところからその名が付いたと言われている。
+++

 一般的なツツジは、ゴールデンウィーク前から咲き始めます。
 それに対し、サツキツツジが咲くのは、5月の下旬くらいからです。
 梅雨時に咲いてるイメージですね。

サツキツツジ
↑わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 最近は、あまり街路樹としては使われなくなりました。
 葉が密で、地表面まで日を通しづらいので、雑草が繁茂しにくいです。
 でも、大きな欠点があるので、使われなくなりました。
 それについては、後ほど。

 それでも、今も公共事業の植栽では、比較的よく使われてます。
 道路よりむしろ、ハコモノ(公共施設)の外構ですね。
 設計者が使いたがるんです。
 設計者が、一番重要視するのは……。
 竣工写真と竣工式での見栄えです。
 普通、植物を植える場合……。
 成長を見こんで、間隔を空けて植えます。
 でもそれだと、見た目が疎らで、土が透けて見えます。
 早い話、貧相な植栽に見えてしまいます。
 設計者は、それを嫌がるんです。
 それで選ばれるのが、サツキツツジ。
 サツキは安価で、苗でも葉が密に付いてます。
 なので、これを根鉢がぶつかるくらいに密植すると……。
 見事な完成形の植樹帯が作れるんです。
 綺麗な竣工写真が撮れます。
 しかし、こんな密植をすれば……。
 根の伸びるスペースがありませんし、水の奪い合いになります。
 植えたばかりのときが一番良くて……。
 だんだんダメになっていってしまいます。
 でも設計者にとっては、植えた直後が良ければいいので……。
 後のことなどケセラセラなわけです。

サツキツツジ
↑わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 前述した、サツキの大きな欠点ですが……。
 水切れに弱いことです。
 街路は、カンカン照りに晒されますので……。
 水やりが出来ないところでは、一夏で全滅することもあります。
 昔は、公共施設の植栽の年間維持管理に……。
 灌水が入ってたところも多かったと思います。
 でも今は、経費削減で、ほとんどなくなってしまったと思います。
 水やりの出来ないところには、サツキは植えられません。
 あと、乾燥すると、ツツジグンバイムシの被害を受けます。
 軍配の形をした小さな虫ですが……。
 葉裏に貼りついて、汁を吸います。
 葉っぱがカスリ状に白くなってしまい、大いに外観を損ねます。
 葉裏にいるので……。
 薬剤散布も、下から噴きあげなければなりません。
 やっかいな虫です。


●街路樹考/第13回

 今回も、低木についてです。
 街路植栽では、高木の根元に低木が植えられます。
 この場合、低木の役割は、雑草の抑制でしょう。
 でも、雑草は1年草で成長が早いので……。
 低木の間から、あっという間に抜け出てしまいがちです。
 特に、丈の低い低木では、あんまり抑止効果はないですね。
 新潟の街路での失敗例としては、カンツバキがあります。
 「ツバキ」と名前が付いてますが、サザンカの仲間です。
 でも、幹が立ちあがらず、枝分かれして、地際でこんもりとなります。
 花が綺麗で公害に強いので、街路植栽に使われました。
 でも、ちょっと枝打ちが荒く、丈も低いので……。
 どうしても、地面まで陽を通してしまいます。
 雑草は抑え切れませんでした。

 低木で、比較的よく雑草を抑える樹種に……。
 アベリアがあります。
 和名は、ハナゾノツクバネウツギ。
 暑さ、寒さ、乾燥に強いので、街路にはもってこい。
 小さい葉が密集するので、陽の光を通しにくいです。
 いいことずくめのようですが……。
 欠点もあります。
 強健で成長が早く、徒長枝がどんどん出ます。
 樹形が大暴れします。
 放任できる場所ならいいんですが……。
 丈を低く抑えなければならないところでは、毎年、刈りこみが必要です。

 それじゃ、欠点のない低木はないのかと云うことですが……。
 完全無欠な樹種は存在しないでしょう。
 でも、これなら合格点というのを紹介します。
 ヒペリカム・カリシナムとヒペリカム・ヒデコート。
 なんじゃそれって感じでしょう。
 でもこれ、「キンシバイ(金糸梅)」の園芸品種なんです。
 なので、6~7月ころ、黄色い花を咲かせます。
 ヒペリカム・カリシナムは、背丈が低いので……。
 低木ではなく、グラウンドカバー扱いにされる場合も多いようです。
 背丈は低いですが、葉が密なので、地面まで光を通しにくいです。

ヒペリカム・カリシナム
↑わたしが撮った写真です(花の盛期には、一面が花で覆われます)。

 ヒペリカム・ヒデコートは、カリシナムより背が高いです。

ヒペリカム・ヒデコート
↑わたしが撮った写真です(花の盛期には、一面が花で覆われます)。

 ただ背が高いため……。
 放任すると、道路や歩道に倒れこんだりしがち。
 わたしは、この2種を2段に植えたらいいんじゃないかと思います。
 道路際にカリシナム、後ろにヒデコート。
 どちらも、病害虫の心配は、まずありません。
 姿に似合わず強健で、耐暑性、耐寒性、ともに備えてます。
 根付いてしまえば、水やりも必要ありません。
 もちろん、昨夏のような極端な乾燥のときは必要でしょう。
 でもこれは、ヒペリカム以外の樹種にも云えることです。
 注意点は、寒冷地での利用。
 寒いところでは、落葉します。
 でも新潟では、葉を落としません。
 本州なら、まず大丈夫でしょう。


●街路樹考/第14回

 今回も、街路樹にお勧めの低木ですが……。
 ちょっと奇をてらって、コニファーを提案したいと思います。
 フィリフィラオーレア。
 ちょっと、名前を覚えるのが大変ですが。
 ↓例によって、Wikiからの引用です(出典)。
+++
 フィリフェラオーレアは、ヒノキ科ヒノキ属サワラの園芸品種の1つである。
 オウゴンヒヨクヒバ、オウゴンワイセイスイリュウヒバとも呼ばれる。
 ふつう剪定して低木に仕立てられ、小枝は細長く垂れ、黄色い鱗片状の葉で覆われている。
 「オーレア (aurea)」とは、ラテン語で「金色」を意味する。
●概要
 十分な日当たりがあると年間を通じて黄色の葉を保つ。
 類似の園芸品種としてゴールデンモップがあるが、ゴールデンモップよりも成長が速く、芯が立ちやすい。
 刈り込みをして球状の低木として利用されることが多いが、刈り込みをせず放生すると、高さ3~5メートルの円錐形の高木となる。
 日蔭で育てると葉が黄色を帯びにくく黄緑色となる。
 耐暑性・耐寒性は強いが、乾燥には弱い。
 冬季にはややオレンジ色を帯びる。
 挿し木で増やす。
+++

フィリフィラオーレア
↑わたしが撮った写真です(植栽直後のようです)。

 ↑のWikiの説明ですが……。
 ちょっと、わたしの印象とは異なります。
 まず、芯が立ちやすく、3~5メートルの高木になるというところ。
 うちの近所に、これを玄関先に植えてるお宅がありますが……。
 芯が立つ感じじゃないですね。
 こんもりとなってます。
 芯を止めてるんですかね?
 あと、乾燥に弱いという点。
 ほんとにそうだったら、街路樹には不向きです。
 でも、ツツジなんかよりは、ずっと強いと思います。

フィリフィラオーレア
↑わたしが撮った写真です(こんな感じに、こんもりとはなります)。

 冬期なので、葉色がちょっとくすんでますね。
 このように、成長しても裾上がりせず、地際まで葉に覆われた状態。
 雑草は生えにくいでしょう。
 葉は、触ってもチクチクしません。
 病害虫も、ほとんど発生しないです。
 お勧めします。
 ネックは……。
 名前が覚えられないことだけですね。


●街路樹考/第15回

 今日は、街路樹の維持管理についてです。
 ほかの地方の事情は知りませんので……。
 わたしが住む新潟市でのお話になります。
 なお内容については、造園会社に勤めてた……。
 わたしの叔父からの聞き書きが大半を占めてます。

 まず、これはわたしも感じてたことですが……。
 最近、見なくなった作業があります。
 灌水です。
 水やりですね。
 長い街路を灌水して回るわけですから……。
 大量の水が必要です。
 もちろん、街路に水栓などありません。
 どうやるかと云うと……。
 2トンダンプに、2000リットルくらいのタンクを積んで回るんです。
 ところが現在、これが物理的に不可能になりました。
 水の供給源がなくなったんです。
 もちろん、そんなデカいタンクに水道の蛇口から水を汲んでたら……。
 とんでもなく時間がかかります。
 水やりしてる時間より、水汲みの時間の方が長くなってしまうでしょう。
 で、昔はどうしてたかと云うと……。
 用水路から汲んでたんです。
 新潟市では、主要道路を少し離れると、必ず水田が広がってます。
 そこには、用水路が縦横に巡らされてるんです。
 その脇にダンプを止めて……。
 エンジンポンプを用水路に投げこんで、水を汲むんです。
 TV番組の「池の水ぜんぶ抜く」で使うようなポンプですから……。
 あっという間に、タンクが満タンになります。
 で、なぜそれが物理的に不可能になったかと云うと……。
 用水路が、ことごとく暗渠化されてしまったんです。
 ぜんぶ、蓋をされちゃった。
 やっぱり、幼児とかが落ちると危険だからですかね。
 けっこうな流量がありましたから。
 ということで、灌水作業は出来なくなってしまいました。

 今、唯一見られる作業は、除草ですかね。
 でもこれも、回数が格段に減ってると思います。
 たぶん、作業員が集まらないんじゃないでしょうか。
 昔の作業員は、農家の奥さんがほとんどでした。
 アルバイトですね。
 肝入りというか親玉みたいな母ちゃんがいて……。
 その人に声を掛けると、人手を集めてくれるわけです。
 今はもう、農家は兼業になってて……。
 平日に出てこれる人はいなくなっちゃったんでしょうね。
 あと頼めるとなると、シルバー人材センターですが……。
 単価的に発注は難しいんじゃないですか。
 かといって、素人を集めるわけにはいきません。
 道路での除草は、常に危険が伴います。
 慣れた人じゃないと、危ないんですよ。
 最近、新設される道路では……。
 中央分離帯には、植栽がされてない場合が多いです。
 本来、植樹帯になる部分が、コンクリートで覆われてます。
 美観的には、はなはだ殺伐としてますが……。
 これからの時代、やむを得ないことなんでしょう。


●街路樹考/第16回

 最近はそこここで、老木化した街路樹が問題になってるようです。
 来年で、戦後80年。
 戦後植えられた街路樹が、順次、寿命を迎えてます。
 特に深刻なのは、ソメイヨシノでしょうね。
 この木は、太い枝が真横に張り出します。
 で、自らの枝の重みを支えられなくなって、枝が裂けます。
 幹まで裂けることもあります。
 そこから菌が入って、枯れていくんですね。
 枝が太いので……。
 落ちるとき、通行人や車にあたれば大変です。
 事前の剪定や伐採が必要になります。
 桜並木の管理、年々大変になっていくと思います。

 まだそこまでいかない樹木でも、問題が起きてます。
 太った根が、歩道を持ちあげてしまうこと。
 インターロッキングブロックなんかだと、ガタガタになってしまいますね。
 車椅子やベビーカーの通行に支障を来します。
 でもこの問題は……。
 最初の植え方で、ある程度は軽減できると思います。
 歩道が持ちあがってるのは、植樹枡に植えられてる木がほとんどです。
 縁石の下に潜りこんだ根が太り、歩道を持ちあげてしまうわけです。
 植樹枡じゃなくて、植樹帯にすべきだと思うんですよ。
 枡を点々と作るのではなく、帯状に繋げてしまうんです。
 根は、横に伸びていけます。
 楽に伸びて行けるところがあるのに……。
 わざわざ縁石の下になんか潜りませんよ。
 植樹枡では、行き場がないから、縁石の下に潜るわけです。
 一直線の植樹帯にする方が、施工も楽なはずなんですけどね。
 植樹枡では……。
 たちの悪い舗装業者が、ヒドい施工をしてるのを見たことがあります。
 まず、歩道の路盤をするとき……。
 植樹枡になる部分まで含めて、一面に砕石を敷いてました。
 で、全体をガチガチに転圧してたんです。
 もちろん、その方が施工が楽だからです。
 で、その後、植樹枡の縁石部分だけ掘って、ブロックを埋めます。
 当然、植樹枡の内側は、ガチガチに転圧された路盤のままです。
 植木屋さんは、そこを掘り返して木を植えなければなりません。
 舗装屋の下請けですから、請負額は利益ギリギリでしょう。
 丁寧な仕事は出来ません。
 根鉢が入るくらいの穴を掘って木を立てて終わりなんじゃないですか。
 植栽後、まったく木が育たない街路も少なくありません。
 植樹帯にすれば、歩道一面に路盤をするなんてこともなくなると思うんですよ。
 先に、一直線に縁石で区切ってしまった方が……。
 砕石の量も、施工面積も少なくて済みますし。

 でも、植樹帯にした場合……。
 施工後に、ちょっとやっかいな問題が生じます。
 雑草対策です。
 年に何回も除草する予算は取れないでしょう。
 ということは、ある程度雑草を許容する植栽にしなければなりません。
 低木では、どうしても雑草が樹冠から飛び出てきます。
 雑草が目立ってしまうわけです。
 なのでいっそ、中木を植えたらどうでしょう。
 というわけで……。
 次回に続きます。


●街路樹考/第17回

 前回、街路植栽での雑草対策として……。
 雑草より背の高い中木を植えたらどうかという提案をしました。
 どんな樹種がいいでしょうか。
 まず、いくつか条件をあげてみましよう。

①常緑樹であること
 落葉樹だと、春先、葉がありません。
 株元に、春の陽がサンサンと降り注ぎます。
 雑草は、樹木の葉より早く芽吹きますから……。
 春先は、雑草が大暴れということになってしまいます。

②枝葉が密で、裾上がりしにくいこと
 これも雑草対策。
 なるべく、地面に光が透らないようにしたいわけです。

③乾燥に強いこと
 夏場の街路は、道路の照り返しもあって……。
 そうとう過酷な環境になりますから。

 それでは、樹種をあげていきましょう。

 まずは、サザンカ。
 タンスを担ぐ男、大川栄策の歌でお馴染み。
 童謡「たきび」の歌詞にも登場しますね。
 なんといってもいいところは、花が綺麗なことです。
 ちょっと枝打ちが荒く、裾上がりもあります。
 乾燥にも、あまり強くはありません。
 ぜんぜん条件に当てはまらないじゃん!
 でも、花が綺麗だからいいじゃないですか。
サザンカ
↑わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 このくらいになれば、もう雑草が生える余地はありません。

 続いては、マサキ。
 花も咲かず、見た目は地味です。
 園芸品種では、斑入り葉や金色の新芽を吹く樹種もありますが。
 でも、街路樹として大量に使うとなると……。
 あまり高価な品種は使えないでしょう。
 丈夫で乾燥にも強いです。
 比較的、裾上がりもしにくいです。
マサキ
↑わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 欠点は、樹形が乱れやすいこと。
 わたしの写真のマサキは、定期的に剪定されてますね。
 ある程度広い植樹帯であれば……。
 放任できるんですがね。

 続いて、レッドロビン。
 和名は、セイヨウベニカナメモチ。
 白い花が咲きますが、目立ちません。
 それよりなにより、燃えるような赤い新芽が特徴です。
 病害虫もなく、乾燥にも強いです。
レッドロビン
↑わたしが撮った写真です(クリックすると、大きい画像が見られます)。

 掲載した写真からもおわかりかと思いますが……。
 どれも、成長してしまえば、雑草の心配はまずいりません。
 問題は、成長するまで。
 ケチって、幼木を間隔を空けて植えると……。
 雑草に苦労します。
 除草というランニングコストが生じてしまうわけです。
 それより、イニシャルコストが多少高くても……。
 成木をある程度密に植えれば、その後のランニングコストが抑えられます。
 でもやっぱり、細い街路枡では……。
 剪定が必須になっちゃいますね。


●街路樹考/第18回

 ここでもう一度、街路樹の役割について考えて見ましょう。
 ↓『京都市情報館』さんの『街路樹にはどんな役割があるのですか?』からの引用です。
+++
 街路樹は、「景観」、「環境」、「交通安全」、「防災」の観点で重要な役割を担っています。
「景  観」:まちなみに統一感を与え、沿道景観に彩り、季節感、うるおいをもたらすことができます。
「環  境」:緑陰を形成し夏の日差しを和らげ、周囲の気温上昇を抑えることでヒートアイランド現象の緩和、CО2を吸収することで地球温暖化防止に役立ちます。
「交通安全」:車と歩行者の分離、並木効果による運転者の視線誘導、ヘッドライトの防眩効果により交通安全性の向上に役立ちます。
「防  災」:火災時の熱吸収・低減による延焼防止、地震時の家屋倒壊防止の効果があります。
+++

 最後、防災のところ。
 思い出しました。
 イチョウは、火事のとき、水を吹くと云われてます。
 お寺や神社にイチョウが植えられてるのは、防火のためだとか。
 でも、一番の役割は「緑陰を形成し夏の日差しを和らげ」ることでしょう。
 夏場、街路樹の下と炎天下では、まったく体感温度が違いますから。
 このように、街路樹の役割は、決して「景観」だけじゃないわけです。

 しかし近年、街路樹のデメリットも目立つようになってきました。
 ひとつは、巨木化。
 高く広がった枝葉が、交通標識や信号を隠してしまいます。
 これでは、↑の「交通安全」とは真逆の効果になってしまいます。
 電線にも届いてしまいますしね。
 あと、太った根が歩道を持ちあげます。
 車椅子など、通過できない箇所も出てきてるんじゃないでしょうか。
 そして今、さらなる問題が出てきました。
 老木化です。
 巨大な幹の中で、空洞が広がってしまってる木も増えてきてます。
 台風などのとき倒れれば……。
 歩行者や車に、取り返しのつかない被害を与えてしまう可能性もあるでしょう。
 そうした樹木は、早めに伐採するべきでしょうが……。
 これも難しいんじゃないですかね。
 近隣住民には、昔から慣れ親しんだ木のはずです。
 伐採には、おそらく反対の声もあがるんじゃないですか。

 街路樹を植えるとき……。
 これが巨木となり、ついには老木となることまでは、想定してないんじゃないでしょうか。
 実際、植えられる木は、直径10㎝くらいの苗木なんですから。
 巨木になったイメージは沸かないでしょう。
 でも、そういう想像をせずに樹種を選定してしまうと……。
 次の世代に苦労をさせてしまうことになるわけです。
 では、どういう樹種を選定すればいいのでしょう。
 ということで、またもや次回に続きます。


●街路樹考/第19回

 前回の続きで、街路樹の巨木化・老木化対策として……。
 高木として植える樹種の提案です。
 答えは簡単で、大きくならない木を植えればいいんです。
 いわゆる、高木ではなく、中木。
 この中木ですが、前々回は、雑草対策として提案してます。
 すなわち、雑草より背の高い中木を、低木の代わりに植えることにより……。
 雑草を目立たなくしようというアイデア。
 今回も中木の提案ですが、選定条件が違います。
 まず、低木代わりの中木は、常緑樹でした。
 雑草を抑える目的があるわけですから、葉がなくなっては困るわけです。
 でも、今回は、高木の代わりとしての中木ですから……。
 落葉樹になります。
 夏場、日差しを遮り、冬は日差しを通す役割があるからです。
 高木の代わりですから……。
 低木代わりに選んだ樹種よりは、大きくなる必要もあります。
 なので、中木と云うよりむしろ……。
 小高木と云った方がいいかも知れません。

 それでは、さっそく樹種をあげていきましょう。

●ライラック
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
+++
 ライラックはモクセイ科ハシドイ属の落葉低木。
 フランス語からリラ (Lilas) とも呼ばれる。
 標準和名はムラサキハシドイ。ヨーロッパ南部原産。
 中国名は歐丁香。
 街路樹などによく植えられる。
+++

 この花が咲くのは初夏。
 そんなころの冷えこんだ日を、「リラ冷え」と云います。
 紫色の綺麗な花が咲きます。
 ↑の説明には「低木」とありますが……。
 ネットの情報を見ると、樹高は、1.5メートルから6メートルとなってました。
 1.5メートルでは、高木の代わりにはなりません。
 でも、下枝を落として育てれば、そこそこ大きくなるんじゃないでしょうか。
 4メートルくらいになってくれれば文句なしです。

●エゴノキ
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
+++
 和名「エゴノキ」は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来する。
(中略)
 丘陵地や山地、山野や山麓の雑木林に多く見られる。
(中略)
 落葉広葉樹の高木で、高さは7~15メートルほどになる。
+++

 15メートルはちょっとデカくなりすぎです。
 しかしこれは、山の中の野生のエゴノキの話。
 山の中では、周りは競争者だらけです。
 日の光を浴びるためには、一生懸命大きくならなければなりません。
 なので、15メートルにもなるのでしょう。
 でも、高木として植えられた街路樹は、お日様は浴び放題です。
 懸命にデカくなる必要はありません。
 一般住宅の庭では、4~5メートルで留まるようです。
 可憐な白い花が咲きます。

 続きは、また次回。


●街路樹考/第20回

 前回の続きで、街路樹の高木代わりに植えたい中木(小高木)の提案です。

●アンズ
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
+++
 アンズは、バラ科サクラ属の落葉小高木である。
 アプリコットと英名で呼ばれることもある。
 別名、カラモモ(唐桃)。
+++

 綺麗な花が咲き、実も成ります。
 樹高は、3~5メートル程度。
 大きくなっても、6メートルまでのようです。
 ただ、バラ科ですから、病害虫はけっこうつくかも知れません。

●シデコブシ
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
+++
 早春に葉が展開する前に、多数の花被片をもつ大きな花が咲く。
 花被片はふつう白色だが、淡紅色のものもおり、「ベニコブシ」とよばれる。
(中略)
 落葉小高木または低木であり、高さ5メートルほどになる。
+++

 これは、民家の庭でときおり見かけます。
 ベニコブシが多いようです。
 普通のコブシは、大木になりますが……。
 シデコブシなら大丈夫です。

●ニレケヤキ
 最後は、番外編。
 本名は、アキニレです。
 ニレケヤキは、盆栽界で使われる名称。
 実はわたしも昔、豆盆栽として一鉢買いました。
 手の平に載る小さな鉢でした。
 盆栽で使われるのは、葉が小さいからです。
 小さな盆栽でも、大樹の風情を楽しめます。
 でも、わたしには……。
 その小さな鉢で育てていける自信がなくなりました。
 1回、水やりを忘れたら、それっきり枯らしてしまいますから。
 なので、庭に植えました。
 高さ10センチくらいの盆栽だったのが、今は2階の屋根まで届くほどになってます。
 おそらく、条件が良ければ、大木になっちゃうでしょうね。
 ↓Wikiからの引用です(出典)。
+++
 落葉広葉樹の高木で、樹高13~15メートル、直径60㎝程度に達する。
 最高樹高30メートルを超えるハルニレに比べると小型で、葉も小さい。
+++

 でも、わが家の庭のニレケヤキは、さほど幹は太りません。
 街路樹として植えた木は、直径60㎝にはならないんじゃないでしょうか。

 さて。
 これらの中木(小高木)を使う場合ですが……。
 ネックとなる問題があります。
 値段です。
 高木代わりに植えるんですから……。
 最初から、ある程度の樹高が必要。
 最低、2メートルでしょう。
 でも、元々大きくならない木ですから……。
 2メートルの株は、そこそこのお値段になると思います。
 さらに、数を揃えるのは難しいかも。
 長い街路では、調達しきれないんじゃないですかね。
 イニシャルコストはかかりますが……。
 長い目で見たランニングコストは下げられるはずなんですが。
 でも、役所の予算って……。
 ランニングコストまで考えて作れないですよね。
 デカくなる高木がなぜ使われるかと云うと……。
 安いという点も大きいんです。
 2メートルでも、ほんの苗木です。
 中木の2メートルは、立派な成木ですからね。
 値段が違うんですよね。

 さて、長々と連載してきましたコメント「街路樹」ですが……。
 今回の20回で、ひとまず終了といたします。
 また思いつくことがあれば、続きを書くかも知れません。
 そのときはまたお付き合い下さい。
ムスカリを植えました> <目次エロ本を拾った話
 これは、583回と584回で投稿したコメント「ムスカリを植えました(Ⅰ・Ⅱ)」を1本にまとめ、「Mikiko's Garden」に再録したものです。

 突然ですが……。
 ここで、ダーウィンニュースです!
「ダーウィンが来た!」ひげじい

 ではなくて……。
 「東北へ行こう!」の途中ですが……。
 先日、春咲き球根の植え付けを行いましたので……。
 そのレポートを挟ませていただきます。

 昨年も、「福島へ行こう!」を中断し……。
 アリウムの植え付けをレポートしましたね。
 10月31日のことでした。

 今年の植え付けは、ちょっと遅れ……。
 奇しくも立冬、11月7日に行いました。
 とはいっても、この日は20度近くまで気温が上がり……。
 ぽかぽか陽気のガーデニング日和。

 植え場所は、昨年アリウムを植えた場所です。
 2球植えたアリウムですが……。
 1球は、花茎が出たところで立ち枯れ。
立ち枯れたアリウム

 もう1球は、なんとか咲きましたが……。
 花は、思ったほどのボリュームじゃありませんでした。
アリウムの花

 それより、思惑が外れたのは、葉っぱです。
 ネギの仲間ということもあり……。
 剣のような青い葉が、たくさん出ると思ってたんです。
 出ることは出たんですが……。
 しばらくすると、茹でたようにシナシナになって……。
萎びたアリウムの葉

 ほどなく、溶けるように枯れてしまいました。
 残ったのは、哀れな葱坊主が1本。
アリウムの葱坊主

 わたしの植えた球根が悪いわけじゃなくて……。
 どうやら、こういう性質らしいです。

 で、このアリウムですが……。
 球根は掘りあげてません。
 生きてれば……。
 今年も咲いてくれるでしょう。
 でも、アリウムだけじゃ、株元が寂しくなることがわかったので……。
 今年は、賑やかしの球根を植えてみることに。

 選んだのは、ムスカリです。
ムスカリの花

 花が、葡萄の房を逆さに立てたように見えることから……。
 葡萄ヒヤシンスの別名があります。
 ムスカリという名は、ギリシャ語のムスク(Moschos:麝香)から来てます。
 原種のムスカリに、ムスクに似た香りを放つ種があるらしいです。
 原産地は、地中海沿岸や南西アジア。
 ということは、比較的乾燥した土地ですね。
 植え場所は砂地なので、合ってるんじゃないかな?
 あと、チューリップなどと違い……。
 植えっぱなしでいいことが魅力ですね。

 ムスカリの開花期は、3月から4月。
ムスカリの開花期
↑「ヤサシイエンゲイ」さんから転載させていただきました。

 6月初旬に咲いたアリウムよりは、だいぶ早いです。
 植え時は、10月ころなんですが……。
 あまり早く植えると、葉っぱがだらしなく延びてしまうとか。
 植え時を11月くらいまで遅らせると、葉が短いままで花が咲くそうです。

 実を言うと……。
 これを目論んで、立冬まで待ったわけではないのです。
 単に、10月の天気が悪くて、植え付けを延ばし延ばしにしてただけ。
 遅く植えると、葉っぱがだらしなく延びないという記述は……。
 後から見つけました。
 はたして、怪我の功名となるか?
 アリウムは、葉っぱがだらしないから……。
 ムスカリまでそうだと、情けない花壇になりますからね。
 ムスカリの葉には、しゃきっとしてもらいたいものです。
 で、ムスカリが下で賑やかしをして……。
 その後、花火のような大玉アリウムが、ポンと咲く、という計画。
 果たして、うまくいきますか……。

 さて、用意した資材は、以下のとおり。

 まずは、ムスカリの球根です。
ムスカリの球根

 5種類の球根が入った20球入りのセットを2つ。
 すなわち、40球。
 多いように思われるかも知れませんが……。
 小振りな花は、ぎゅう詰めで咲かせないと見栄えがしないんです。

 次に、肥料が2袋。
草花用肥料

 昨年、アリウムを植えるときに、マグァンプKを入れてますが……。
 1年経って、肥効は切れてますので、新たに買いました。
 特に、この肥料を選んだわけじゃありません。
 手近にあったものです。

 最後に、腐葉土。
腐葉土

 去年は、土壌改良にも使うので……。
 45リットル入りの大袋を買いましたが……。
 今年は、マルチングだけなので小袋です。

 さて、これが植え場所の様子。
ムスカリ・植え場所

 見事に、なんにもありません。
 表面を覆ってるのは、昨年マルチングに敷いた腐葉土です。

 まずは、その腐葉土と、下の土を混ぜ合わせます。
腐葉土と、下の土を混ぜ合わせます

 続いて、植え穴掘り。
 球根の説明書きには……。
 深さ、3~4cmとありました。

 植え穴に、肥料を投入。
 全量ぶちこみます(説明書きは読みませんでした)。
植え穴に、肥料を投入

 球根は、種類別に袋に分けられてます。
ムスカリの球根
ムスカリの球根・種類

 球根の大きさは、このくらい。
ムスカリの球根・大きさ

 小さい球根です。

 ちなみに、去年植えたアリウムは、これくらい。
アリウムの球根・大きさ

 買ってから、しばらく部屋の中に置いておいたら……。
 芽が出ちゃってる球根が、いくつかありました。
 見なかったことにしましょう。

 球根を並べました。
ムスカリの球根を並べました

 配置とかは考えません。
 テキトーです。
 こういうセンスは、まったく無いんです。

 土を埋め戻します。
土を埋め戻します

 最後に、腐葉土でマルチング。
腐葉土でマルチング

 マルチングすると、仕上がりが格段に綺麗になります。
 冬場は防寒になるし……。
 夏場は、水分の蒸発を抑えてくれます。
 雑草も生えにくい。
 マルチング用のバークチップもあります。
マルチング用のバークチップ

 観葉植物の鉢とかによく使われてますね。
 けっこういい値段なので、庭では使いづらいです。

 このくらいの小さい花壇なら、腐葉土がお勧め。
 でも、もっと広い場合は……。
 腐葉土でも、やや割高です。
 そんなときは、バーク堆肥というのを使いましょう。
バーク堆肥

 樹皮を堆肥にしたもので、腐葉土よりずっと安いです。

 春咲きの球根を植えると……。
 春がほんとに楽しみになります。
 来春、また掲示板でレポートしますね♪
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