●傘②(ヒモ傘)
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針金傘から素材を代えて、綿のヒモで傘をあむ。
綿ヒモは針金とは違い、やわらかい。
その特徴を生かせたら、針金傘とは印象の全く異なる傘になって
おもしろいのではないかと思う。
■作業手順
ビニール傘のビニールを外し、骨だけにする。
↓
8本の骨に針金で本数を増やし、奇数本にする。
↓
中心からヒモであんでいく。
骨の関節部まではボンドをつけながらあんだので、つまったあみ目。
↓
その先は、軸の間隔が開いているので同じ方法ではゆるんでくる。
軸に結びながら進めていく。
↓
最後の2,3周は形を整えるため、ヒモの中(空洞)に針金を通したものであむ。
↓
ヒモのつなぎ目の余ったヒモを何度か結んで垂らす。
みの虫がぶら下がってるようなかんじ。
つなぎ目の結び目だけでは少なくバランスも悪いので、長さを変えたヒモを
ところどころに結んで、ぶら下がりの数を増やす。
先はボンドでとめる。
↓
持ち手の部分にボンドを塗り、ヒモを巻きつける。
■感想
針金傘よりも重い傘になった。
でも、ヒモのやわらかさはうまく生かせていない。
ただ弱いかんじがする。
よかったところは、あみ方を途中で変えたことであみ目のつまり具合も変わり、
動きが出たこと。
ヒモのつなぎ目部の余分なヒモを有効に生かして、「降っているかんじ」を出せ、
傘を回したときに揺れること。
■講評より
綿ヒモと金属では相性がよくなかった。
弱さの原因が自分では解らなかった。
使う素材の相性まで考えていなかった。
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針金傘から素材を代えて、綿のヒモで傘をあむ。
綿ヒモは針金とは違い、やわらかい。
その特徴を生かせたら、針金傘とは印象の全く異なる傘になって
おもしろいのではないかと思う。
■作業手順
ビニール傘のビニールを外し、骨だけにする。
↓
8本の骨に針金で本数を増やし、奇数本にする。
↓
中心からヒモであんでいく。
骨の関節部まではボンドをつけながらあんだので、つまったあみ目。
↓
その先は、軸の間隔が開いているので同じ方法ではゆるんでくる。
軸に結びながら進めていく。
↓
最後の2,3周は形を整えるため、ヒモの中(空洞)に針金を通したものであむ。
↓
ヒモのつなぎ目の余ったヒモを何度か結んで垂らす。
みの虫がぶら下がってるようなかんじ。
つなぎ目の結び目だけでは少なくバランスも悪いので、長さを変えたヒモを
ところどころに結んで、ぶら下がりの数を増やす。
先はボンドでとめる。
↓
持ち手の部分にボンドを塗り、ヒモを巻きつける。
■感想
針金傘よりも重い傘になった。
でも、ヒモのやわらかさはうまく生かせていない。
ただ弱いかんじがする。
よかったところは、あみ方を途中で変えたことであみ目のつまり具合も変わり、
動きが出たこと。
ヒモのつなぎ目部の余分なヒモを有効に生かして、「降っているかんじ」を出せ、
傘を回したときに揺れること。
■講評より
綿ヒモと金属では相性がよくなかった。
弱さの原因が自分では解らなかった。
使う素材の相性まで考えていなかった。
●自由課題 『針金傘』
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今回は制作に入る前に、エスキースのレポートを出すことになっていた。私はそのレポートに「あむ」とだけ書いて提出した。
今年度の前期から、いろんな素材で「あむ」という技法で造形してきた。非日常的な行為がいつのまにか日常的な行為になっていた。あむことが生活の一部のような…。
すると、世の中にある「あんで作られているもの」に敏感になった。実用的な「あんで作られているもの」は結構ある。毛糸のセーターや帽子、よく考えれば毛糸でなくても普通の布地も「あむ」(織る)でできている。
かごや籐の家具なんかもそうだ。見た目の美しさもあるだろうけど、通気性のよさなどの利点も考えられているのだと思う。私が特に注目し、心惹かれたのは椅子だった。
パイプ椅子の骨組みだけのとこに、座面と背面をあんで作っている。パイプ椅子は特にすてきな形のものではない普通のパイプ椅子が、そこに「あむ」を加えると魅力的なものになる。そのことに気づけた。
今まで「自分で形を作る」ということばかりしていた。マルセル・デュシャンのようにとまでは行かなくても既製のもの、そのものだけでは特に魅力的でないものに「あむ」という技法を加え魅力的なものを作りたいと思った。そして、わざわざ「あむ」ということを加えているにも関わらず実用的でないものを作りたいと思った。
傘の骨組みを軸に針金であんでいく というのは前からやってみたいと思っていたことだった。友人・Yさんに教育実習の指導案、生徒に一人一本のビニール傘を与え「自分だけの傘」を作る。の話を聞き、おもしろそうやなー私ならどうするやろう。と考えてこれを思いついた。
結局、彼女はこの指導案を実践することはできず残念そうだった。だから私一人でもY先生の課題に乗っかろうと思った。
材料…100円均一で買ったビニール傘、直径2mmのアルミ針金、直径10mm程度の鉄棒
ビニールを外し骨だけにする。とても貧相な姿になった。
↓
支柱から骨を支える部分が三角形で、単純なものの中にメカニカルですてきやと思った。
この部分をどうにか生かしたいと思う。
↓
元ある骨…8本、針金で本数を増やしてあんでいく。
外からも三角部分が見えるように空間を残す。
↓
裾をどうするか考え、やってみては気に入らず何度も考え直し、やり直す。
↓
持ち手はどうするか?プラスチックそのままでは安っぽいし嫌。でも、針金を巻くことしか思いつかない。人の意見も参考にして考える。
元の持ち手は切り落とし、鉄棒につけ換え支柱から全体に針金を巻くことにする。
鉄棒に換えてよかったことは、すきなかたちに曲げて思うようなかたちにできたこと。
重量感のバランスを考えながら、ぴっちりときつくきれいに巻いた。
晴雨兼用(で使えない) 体力勝負 貴婦人の傘になった。
元は100円の傘やのに、高級感が溢れていると思う。
さしたときに、あみ目から入ってくる光の加減がなんとも言えずやわらかですてきだと思った。
貴婦人の繊細さがあるのに、この重さ。最初ちょっとびっくりするほど重くなった。
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今回は制作に入る前に、エスキースのレポートを出すことになっていた。私はそのレポートに「あむ」とだけ書いて提出した。
今年度の前期から、いろんな素材で「あむ」という技法で造形してきた。非日常的な行為がいつのまにか日常的な行為になっていた。あむことが生活の一部のような…。
すると、世の中にある「あんで作られているもの」に敏感になった。実用的な「あんで作られているもの」は結構ある。毛糸のセーターや帽子、よく考えれば毛糸でなくても普通の布地も「あむ」(織る)でできている。
かごや籐の家具なんかもそうだ。見た目の美しさもあるだろうけど、通気性のよさなどの利点も考えられているのだと思う。私が特に注目し、心惹かれたのは椅子だった。
パイプ椅子の骨組みだけのとこに、座面と背面をあんで作っている。パイプ椅子は特にすてきな形のものではない普通のパイプ椅子が、そこに「あむ」を加えると魅力的なものになる。そのことに気づけた。
今まで「自分で形を作る」ということばかりしていた。マルセル・デュシャンのようにとまでは行かなくても既製のもの、そのものだけでは特に魅力的でないものに「あむ」という技法を加え魅力的なものを作りたいと思った。そして、わざわざ「あむ」ということを加えているにも関わらず実用的でないものを作りたいと思った。
傘の骨組みを軸に針金であんでいく というのは前からやってみたいと思っていたことだった。友人・Yさんに教育実習の指導案、生徒に一人一本のビニール傘を与え「自分だけの傘」を作る。の話を聞き、おもしろそうやなー私ならどうするやろう。と考えてこれを思いついた。
結局、彼女はこの指導案を実践することはできず残念そうだった。だから私一人でもY先生の課題に乗っかろうと思った。
材料…100円均一で買ったビニール傘、直径2mmのアルミ針金、直径10mm程度の鉄棒
ビニールを外し骨だけにする。とても貧相な姿になった。
↓
支柱から骨を支える部分が三角形で、単純なものの中にメカニカルですてきやと思った。
この部分をどうにか生かしたいと思う。
↓
元ある骨…8本、針金で本数を増やしてあんでいく。
外からも三角部分が見えるように空間を残す。
↓
裾をどうするか考え、やってみては気に入らず何度も考え直し、やり直す。
↓
持ち手はどうするか?プラスチックそのままでは安っぽいし嫌。でも、針金を巻くことしか思いつかない。人の意見も参考にして考える。
元の持ち手は切り落とし、鉄棒につけ換え支柱から全体に針金を巻くことにする。
鉄棒に換えてよかったことは、すきなかたちに曲げて思うようなかたちにできたこと。
重量感のバランスを考えながら、ぴっちりときつくきれいに巻いた。
晴雨兼用(で使えない) 体力勝負 貴婦人の傘になった。
元は100円の傘やのに、高級感が溢れていると思う。
さしたときに、あみ目から入ってくる光の加減がなんとも言えずやわらかですてきだと思った。
貴婦人の繊細さがあるのに、この重さ。最初ちょっとびっくりするほど重くなった。