「う」
微かな痛みに似た快感が、湧き水のように盛りあがった。
背筋を、爪の先で撫であげられるみたいだった。
と同時に、軽い尿意も覚えた。
このまま寝てしまうにしても、あるいは、陰茎を弄る遊びをするにしても……。
おしっこをしてからの方が良さそうだ。
涼太は身を起こし、布団の周りにパジャマを探した。
しかし、見当たらない。
昨夜まで着ていたパジャマは、洗濯に回されたのかも知れない。
替えのパジャマは、女性客が失神したドタバタのせいで、まだ出されていないのだ。
パジャマが、箪笥に入っていることはわかっていた。
でも以前、箪笥の中を掻き回して衣類を引っ張り出して、千穂に怒られたことがあった。
千穂のいないときに、箪笥を開けるのは憚られた。
ここからトイレまでは、さほどの距離ではない。
今日の客は、いつも一緒に風呂に入っている女性一人だ。
裸でいるところを見つかっても、驚かれることは無いだろう。
涼太は、細めに開いたドアから、廊下を伺った。
廊下も、薄暗い常夜灯が点いているだけだった。
誰の気配も感じられない。
涼太はドアの隙間から身を滑らせ、廊下に出た。
足音が立ちそうなので、スリッパは履かなかった。
板敷きの廊下が、足裏に気持ちよかった。
隣の部屋の前を通るとき、涼太の足の運びが自ずから止まった。
そこは、由美と美弥子の部屋だった。
耳を澄ましたが、何の物音も聞こえない。
いないのだろうか。
厨房か食堂で、食事でも摂っているのかも知れない。
そんなことを思った瞬間、涼太は思わず肛門を絞った。
下腹に、切なさに似た感覚を覚えたのだ。
便意と錯覚したのだが、どうやら違うらしい。
薄暗い廊下で、下腹部を見下ろす。
常夜灯の僅かなオレンジ色の光の中でも、それははっきりと見えた。
陰茎が、今までにないほど硬く尖っていた。
微かな痛みに似た快感が、湧き水のように盛りあがった。
背筋を、爪の先で撫であげられるみたいだった。
と同時に、軽い尿意も覚えた。
このまま寝てしまうにしても、あるいは、陰茎を弄る遊びをするにしても……。
おしっこをしてからの方が良さそうだ。
涼太は身を起こし、布団の周りにパジャマを探した。
しかし、見当たらない。
昨夜まで着ていたパジャマは、洗濯に回されたのかも知れない。
替えのパジャマは、女性客が失神したドタバタのせいで、まだ出されていないのだ。
パジャマが、箪笥に入っていることはわかっていた。
でも以前、箪笥の中を掻き回して衣類を引っ張り出して、千穂に怒られたことがあった。
千穂のいないときに、箪笥を開けるのは憚られた。
ここからトイレまでは、さほどの距離ではない。
今日の客は、いつも一緒に風呂に入っている女性一人だ。
裸でいるところを見つかっても、驚かれることは無いだろう。
涼太は、細めに開いたドアから、廊下を伺った。
廊下も、薄暗い常夜灯が点いているだけだった。
誰の気配も感じられない。
涼太はドアの隙間から身を滑らせ、廊下に出た。
足音が立ちそうなので、スリッパは履かなかった。
板敷きの廊下が、足裏に気持ちよかった。
隣の部屋の前を通るとき、涼太の足の運びが自ずから止まった。
そこは、由美と美弥子の部屋だった。
耳を澄ましたが、何の物音も聞こえない。
いないのだろうか。
厨房か食堂で、食事でも摂っているのかも知れない。
そんなことを思った瞬間、涼太は思わず肛門を絞った。
下腹に、切なさに似た感覚を覚えたのだ。
便意と錯覚したのだが、どうやら違うらしい。
薄暗い廊下で、下腹部を見下ろす。
常夜灯の僅かなオレンジ色の光の中でも、それははっきりと見えた。
陰茎が、今までにないほど硬く尖っていた。
■
涼太は、暗闇の中で目を覚ました。
しばらくは状況を把握できなかった。
カーテンの向こうは真っ暗だから、夜なのだろう。
天井から下がる照明では、真ん中の薄暗い常夜灯だけが灯っていた。
夜中に寝覚めただけなのだろうか。
顔を振り向け、傍らを見る。
千穂の布団は、平らに沈んでいた。
千穂は、部屋にいないのだ。
霧が晴れるように、ここまでの経緯が腑に落ちてきた。
風呂場での記憶が、はっきりと蘇る。
自分は、あそこで気を失ったのだ。
涼太は、暗闇の中で頬を赤くした。
アルバイトの女子大生2人と何をしたかを、まざまざと思い出していた。
美弥子に陰茎を咥えられながら、由美に陰嚢を揉まれ……。
そのまま、美弥子の口の中に、毒を放出したのだ。
そして、気を失った。
むろん、その後のことは覚えていないが……。
おそらく、2人によりこの自室まで運ばれ、寝かせられたのだろう。
千穂はまだ、風呂場で失神した女性客の部屋にいるに違いない。
だとしたら、さほどの時間は経っていない。
涼太は、顔を斜め上方に振り向けた。
箪笥の上に、蛍光文字の置き時計がある。
やはりそうだ。
まだ、夜の8時過ぎだった。
涼太は、布団の上で上半身を起こした。
そこで初めて、上体に何も着ていないことに気がついた。
薄い掛け布団を捲る。
下にも何も着けていなかった。
風呂場から裸で運ばれ、そのまま寝せられたのだろう。
衣類を着せられなかったのは、目を覚ますかと気遣われたのかも知れない。
冷房のかかってない部屋は、裸でも暑いくらいだった。
涼太は、運ばれて来たときの自分を想像した。
美弥子、由美、どちらに抱かれて来たのだろうか。
やはり、大柄な美弥子だろうか。
でも、いずれにしろ、その2人も裸だったに違いない。
その場面を想像すると同時に、下腹部に変化を感じた。
暗闇に慣れた目で、変化を感じた箇所を見下ろす。
股間だった。
唐辛子を太らせたような陰茎が、高々と勃起していた。
先端の皮が少しだけ捲れ、中の艶々した粘膜が覗いている。
涼太は指先を伸ばし、自らの陰茎に触れた。
涼太は、暗闇の中で目を覚ました。
しばらくは状況を把握できなかった。
カーテンの向こうは真っ暗だから、夜なのだろう。
天井から下がる照明では、真ん中の薄暗い常夜灯だけが灯っていた。
夜中に寝覚めただけなのだろうか。
顔を振り向け、傍らを見る。
千穂の布団は、平らに沈んでいた。
千穂は、部屋にいないのだ。
霧が晴れるように、ここまでの経緯が腑に落ちてきた。
風呂場での記憶が、はっきりと蘇る。
自分は、あそこで気を失ったのだ。
涼太は、暗闇の中で頬を赤くした。
アルバイトの女子大生2人と何をしたかを、まざまざと思い出していた。
美弥子に陰茎を咥えられながら、由美に陰嚢を揉まれ……。
そのまま、美弥子の口の中に、毒を放出したのだ。
そして、気を失った。
むろん、その後のことは覚えていないが……。
おそらく、2人によりこの自室まで運ばれ、寝かせられたのだろう。
千穂はまだ、風呂場で失神した女性客の部屋にいるに違いない。
だとしたら、さほどの時間は経っていない。
涼太は、顔を斜め上方に振り向けた。
箪笥の上に、蛍光文字の置き時計がある。
やはりそうだ。
まだ、夜の8時過ぎだった。
涼太は、布団の上で上半身を起こした。
そこで初めて、上体に何も着ていないことに気がついた。
薄い掛け布団を捲る。
下にも何も着けていなかった。
風呂場から裸で運ばれ、そのまま寝せられたのだろう。
衣類を着せられなかったのは、目を覚ますかと気遣われたのかも知れない。
冷房のかかってない部屋は、裸でも暑いくらいだった。
涼太は、運ばれて来たときの自分を想像した。
美弥子、由美、どちらに抱かれて来たのだろうか。
やはり、大柄な美弥子だろうか。
でも、いずれにしろ、その2人も裸だったに違いない。
その場面を想像すると同時に、下腹部に変化を感じた。
暗闇に慣れた目で、変化を感じた箇所を見下ろす。
股間だった。
唐辛子を太らせたような陰茎が、高々と勃起していた。
先端の皮が少しだけ捲れ、中の艶々した粘膜が覗いている。
涼太は指先を伸ばし、自らの陰茎に触れた。