「た、助けて……。
助けてください」
「ふっふっふ。
いいね、その怯え切った目。
でも、安心しな。
取って食おうってわけじゃないよ。
おや。
おまえ、失禁してるね」
「い、いやぁ」
「ふふ。
濡れた下着をつけてたら、夜風で風邪を引くよ。
ほら、脱ぎな」
「いや。
助けて」
「言うことを聞かないと……。
この腕が、勝手に絞め殺しかねないよ。
脱げって言ってるだろ」
由美の片手は愛梨を押さえつけ、もう一方の手がスカートを潜った。
再び現れた手には、ショーツが握られていた。
鉋を引くように、一気に抜き取られる。
手の平に、濡れた布地を感じた。
「ほら、見てみな。
こんなに濡らして」
由美の片手は、ショーツを愛梨の眼前に掲げた。
水を吸ったショーツは垂れ下がり、持ち重りがするほどだった。
「言ってみな。
わたしは、小便を漏らしましたって」
「助けて……」
「言ったら、助けてやるよ」
「わたしは……。
わたしは、おしっこを漏らしました」
「おしっこじゃないだろ。
小便だよ。
わたしは、小便を漏らしました」
「わたしは……。
小便を漏らしました!
だから、助けて。
助けてください」
「だからとは何だい?
わたし相手に、取り引きしようってのかい。
百年早いんだよ」
由美の片手に力が籠もった。
濡れたショーツが握り潰され、水滴が滴った。
水滴は、時雨のように愛梨の顔に降り注いだ。
「いやっ」
「何がいやなんだい。
自分の小便だろ。
違うって言うのかい?
それじゃ、見せてもらおうじゃないか。
小便の出る穴を。
その穴の周りが小便臭くないか、確かめさせてもらうよ」
助けてください」
「ふっふっふ。
いいね、その怯え切った目。
でも、安心しな。
取って食おうってわけじゃないよ。
おや。
おまえ、失禁してるね」
「い、いやぁ」
「ふふ。
濡れた下着をつけてたら、夜風で風邪を引くよ。
ほら、脱ぎな」
「いや。
助けて」
「言うことを聞かないと……。
この腕が、勝手に絞め殺しかねないよ。
脱げって言ってるだろ」
由美の片手は愛梨を押さえつけ、もう一方の手がスカートを潜った。
再び現れた手には、ショーツが握られていた。
鉋を引くように、一気に抜き取られる。
手の平に、濡れた布地を感じた。
「ほら、見てみな。
こんなに濡らして」
由美の片手は、ショーツを愛梨の眼前に掲げた。
水を吸ったショーツは垂れ下がり、持ち重りがするほどだった。
「言ってみな。
わたしは、小便を漏らしましたって」
「助けて……」
「言ったら、助けてやるよ」
「わたしは……。
わたしは、おしっこを漏らしました」
「おしっこじゃないだろ。
小便だよ。
わたしは、小便を漏らしました」
「わたしは……。
小便を漏らしました!
だから、助けて。
助けてください」
「だからとは何だい?
わたし相手に、取り引きしようってのかい。
百年早いんだよ」
由美の片手に力が籠もった。
濡れたショーツが握り潰され、水滴が滴った。
水滴は、時雨のように愛梨の顔に降り注いだ。
「いやっ」
「何がいやなんだい。
自分の小便だろ。
違うって言うのかい?
それじゃ、見せてもらおうじゃないか。
小便の出る穴を。
その穴の周りが小便臭くないか、確かめさせてもらうよ」
由美の視線が、ミサから愛梨に流れた。
「いや……。
いやぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴が、夜の布地を切り裂く。
起ちあがろうとして、動かない椅子に脚を取られ、愛梨はコンクリートに転がった。
隣から人影が消えた。
奈緒美だ。
同じく椅子から転げ落ち、尻もちを着いていた。
腰が抜けているらしい。
懸命に後ずさろうとしているが、踵が床を滑るだけだった。
裾を繕うことも忘れ、スカートの奥にショーツが覗いていた。
中心部が、飴色に色変わりしている。
「久しぶりだね。
子豚ちゃん。
覚えておいてくれたかい?」
奈緒美は、泣き笑いめいた顔で見あげている。
奈緒美の視線が、更に上向く。
由美の肉体が、椅子を起ったのだ。
「だいぶ気分が出てるみたいじゃないか。
後で、たっぷりと可愛がってやるよ。
その前に……。
今日はまず、この女だ」
視界が、愛梨を捉えた。
由美の肉体が、愛梨に向けて踏み出す。
愛梨は這いつくばったまま、両腕を床に突っ張り、懸命に起ちあがろうとしていた。
生まれたばかりの子鹿のようだった。
由美の肉体は、一瞬で子鹿の傍らに移った。
襟首を掴む。
「ひぇぇぇぇぇぇぇぇ。
ば、化け物」
「呼んだのはおまえだろ。
百物語の最後には、必ず本物が出るんだよ。
ほら、こっちに来な」
愛梨は、襟首を掴まれたまま、テーブルまで引き戻された。
吊るされた愛梨の身体が、洗濯物のように回った。
普段の由美ではあり得ない膂力だった。
由美の片手が、テーブルの上を薙ぎ払った。
チューハイの缶や紙皿が、テーブルから吹き飛んだ。
缶が遠くまで転がり、音が遠ざかっていく。
由美の腕は、軽々と愛梨を持ちあげ、テーブルの上に据えた。
「いや……。
いやぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴が、夜の布地を切り裂く。
起ちあがろうとして、動かない椅子に脚を取られ、愛梨はコンクリートに転がった。
隣から人影が消えた。
奈緒美だ。
同じく椅子から転げ落ち、尻もちを着いていた。
腰が抜けているらしい。
懸命に後ずさろうとしているが、踵が床を滑るだけだった。
裾を繕うことも忘れ、スカートの奥にショーツが覗いていた。
中心部が、飴色に色変わりしている。
「久しぶりだね。
子豚ちゃん。
覚えておいてくれたかい?」
奈緒美は、泣き笑いめいた顔で見あげている。
奈緒美の視線が、更に上向く。
由美の肉体が、椅子を起ったのだ。
「だいぶ気分が出てるみたいじゃないか。
後で、たっぷりと可愛がってやるよ。
その前に……。
今日はまず、この女だ」
視界が、愛梨を捉えた。
由美の肉体が、愛梨に向けて踏み出す。
愛梨は這いつくばったまま、両腕を床に突っ張り、懸命に起ちあがろうとしていた。
生まれたばかりの子鹿のようだった。
由美の肉体は、一瞬で子鹿の傍らに移った。
襟首を掴む。
「ひぇぇぇぇぇぇぇぇ。
ば、化け物」
「呼んだのはおまえだろ。
百物語の最後には、必ず本物が出るんだよ。
ほら、こっちに来な」
愛梨は、襟首を掴まれたまま、テーブルまで引き戻された。
吊るされた愛梨の身体が、洗濯物のように回った。
普段の由美ではあり得ない膂力だった。
由美の片手が、テーブルの上を薙ぎ払った。
チューハイの缶や紙皿が、テーブルから吹き飛んだ。
缶が遠くまで転がり、音が遠ざかっていく。
由美の腕は、軽々と愛梨を持ちあげ、テーブルの上に据えた。











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