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ふふ。
更衣室でわたしが、いきなり素っ裸になったら……。
この先生はどんな反応するかしら、なんて妄想してたのよ。
ま、実際にやってれば……。
呆れられて逃げられるだけでしょうけど。
妄想の中ではそうはいかない。
そう。
妄想の世界のわたしは、半陰陽。
つまり、両性具有。
クリトリスが、長大な男根に変化してるの。
わたしは、手早く服を脱いでいく。
ボタンを外す指がもどかしく震える。
ブラウスとブラをロッカーに放りこみ……。
スカートを下ろす。
ショーツのウェストから、亀頭が顔を覗かせてるのが見えた。
射出口から漏れた先走り汁が、ストッキングを濡らしてる。
ストッキングごとショーツを下ろす。
踏みつけて脱ぐわ。
晴れて全裸になれたわたしは、男根を握り締める。
鏡の中の先生は、まだわたしの変貌に気づいてない。
わたしは、おヘソまで届く男根を吊り上げたまま、操縦桿のように振り回す。
男根を追って、わたしの身体も反転する。
川上先生の背中が、目の前にあった。
わたしの手の平は、すでに男根を擦り始めてる。
そのまま、背中に近づいていく。
ようやく気配を感じたらしい川上先生が、後ろを振り向く。
笑顔のまま、顔が凍り付くわね。
「川上先生……。
やっと見てくださいましたわね。
どんなご感想です?
男根をおっ勃てた女が……。
あなたを見ながら、擦ってるんですのよ」
「……」
先生の顔から、笑顔の仮面が剥がれ落ちる。
恐怖と嫌悪の表情を隠そうともせず、先生は身を翻す。
でも、わたしは逃さない。
逃げようとする腕を掴む。
「離して!
痛い痛い」
そう。
両性具有のわたしは、男性の膂力を持ってるの。
腕を捻りあげられ、川上先生は膝を折る。
その背中を押しつぶすと、先生はあっけなく床に突っ伏した。
でもすぐに、這って逃げようとする。
その肩を捉えて、身体ごと裏返す。
逃げる間を与えず、馬乗りになる。
抵抗して振りあげる両手首を掴むと、もう先生は身動き出来ない。
大きく起伏する胸の上で、男根が上下に振れてる。
※11月からは、『緊縛新聞』さんでの掲載が日曜日に変わります。初回の掲載は、あさっての4日です。よろしくお願いします。
ふふ。
更衣室でわたしが、いきなり素っ裸になったら……。
この先生はどんな反応するかしら、なんて妄想してたのよ。
ま、実際にやってれば……。
呆れられて逃げられるだけでしょうけど。
妄想の中ではそうはいかない。
そう。
妄想の世界のわたしは、半陰陽。
つまり、両性具有。
クリトリスが、長大な男根に変化してるの。
わたしは、手早く服を脱いでいく。
ボタンを外す指がもどかしく震える。
ブラウスとブラをロッカーに放りこみ……。
スカートを下ろす。
ショーツのウェストから、亀頭が顔を覗かせてるのが見えた。
射出口から漏れた先走り汁が、ストッキングを濡らしてる。
ストッキングごとショーツを下ろす。
踏みつけて脱ぐわ。
晴れて全裸になれたわたしは、男根を握り締める。
鏡の中の先生は、まだわたしの変貌に気づいてない。
わたしは、おヘソまで届く男根を吊り上げたまま、操縦桿のように振り回す。
男根を追って、わたしの身体も反転する。
川上先生の背中が、目の前にあった。
わたしの手の平は、すでに男根を擦り始めてる。
そのまま、背中に近づいていく。
ようやく気配を感じたらしい川上先生が、後ろを振り向く。
笑顔のまま、顔が凍り付くわね。
「川上先生……。
やっと見てくださいましたわね。
どんなご感想です?
男根をおっ勃てた女が……。
あなたを見ながら、擦ってるんですのよ」
「……」
先生の顔から、笑顔の仮面が剥がれ落ちる。
恐怖と嫌悪の表情を隠そうともせず、先生は身を翻す。
でも、わたしは逃さない。
逃げようとする腕を掴む。
「離して!
痛い痛い」
そう。
両性具有のわたしは、男性の膂力を持ってるの。
腕を捻りあげられ、川上先生は膝を折る。
その背中を押しつぶすと、先生はあっけなく床に突っ伏した。
でもすぐに、這って逃げようとする。
その肩を捉えて、身体ごと裏返す。
逃げる間を与えず、馬乗りになる。
抵抗して振りあげる両手首を掴むと、もう先生は身動き出来ない。
大きく起伏する胸の上で、男根が上下に振れてる。
※11月からは、『緊縛新聞』さんでの掲載が日曜日に変わります。初回の掲載は、あさっての4日です。よろしくお願いします。
「あれは……。
2学期が始まったばかりのころだったわ。
放課後。
廊下で、川上先生の後ろ姿を見かけた。
ぷりぷりのお尻を見送ってると……。
先生は、真っ直ぐに塔への扉に向かって行った。
あの塔は、一般教師には無縁の場所のはず。
不思議に思って見てると……。
川上先生は、扉の前まで来て振り返る素振りを見せた。
あわてて、廊下の曲がり角に身を隠した。
こっちがコソコソしなきゃならない理由なんて、ないんだけどね。
でも、川上先生の挙動には、そうさせる怪しさがあったの。
好奇心が抑えられず……。
角から偶然出てきたって感じで、もう一度廊下に踏み出した。
川上先生は、もう背中を向けてた。
で、ポケットから何か出すと、それを扉に差しこんだ。
扉が開いた。
驚いたわ。
一般教師が、塔への鍵を持ってるなんて。
川上先生が扉の向こうに消えるのを待ち……。
扉に駆け寄って、ノブを回してみたけど……。
開かなかった。
向こう側からロックしたのね。
俄然、探究心が湧いた。
どうして、わたしより後輩の川上先生が、塔への鍵を持ってるのかって。
川上先生が鍵を差しこんだとき、手の平から革のストラップが下がってるのが見えた。
そのストラップには、見覚えがあったの。
すぐに思い出したわ。
更衣室で見たんだって。
わたしと川上先生のロッカーは、通路を挟んで向かい合ってる。
つまり、ロッカーを使うときは、お互い背中を向けてるわけだ。
偶然、更衣室で一緒になることも、珍しくなかった。
後ろを向きで他愛ない話をしながら、わたしは川上先生の背中を見てた。
なぜ見えるかと云うと……。
ロッカーの扉の裏には、小さな鏡が付いてるから。
扉を一杯に開いてると、真後ろが見えるのよ。
鏡に映る背中は、ほんとに魅力的だった。
豊かな肉付きが、ブラウス越しにも見て取れた。
真っ白いうなじから続く肌を想像する。
きめが細かくて、手の平を当てたら、しっとりと吸い付くんじゃないかしらって。
男だったら、絶対に襲いかかってたわね。
実際、2人きりのときは、妙な気が起きかけて困ったわ。
知らなかったでしょ?
他愛ない話をしながら……。
わたしが頭の中で、何を考えてたかなんて」
2学期が始まったばかりのころだったわ。
放課後。
廊下で、川上先生の後ろ姿を見かけた。
ぷりぷりのお尻を見送ってると……。
先生は、真っ直ぐに塔への扉に向かって行った。
あの塔は、一般教師には無縁の場所のはず。
不思議に思って見てると……。
川上先生は、扉の前まで来て振り返る素振りを見せた。
あわてて、廊下の曲がり角に身を隠した。
こっちがコソコソしなきゃならない理由なんて、ないんだけどね。
でも、川上先生の挙動には、そうさせる怪しさがあったの。
好奇心が抑えられず……。
角から偶然出てきたって感じで、もう一度廊下に踏み出した。
川上先生は、もう背中を向けてた。
で、ポケットから何か出すと、それを扉に差しこんだ。
扉が開いた。
驚いたわ。
一般教師が、塔への鍵を持ってるなんて。
川上先生が扉の向こうに消えるのを待ち……。
扉に駆け寄って、ノブを回してみたけど……。
開かなかった。
向こう側からロックしたのね。
俄然、探究心が湧いた。
どうして、わたしより後輩の川上先生が、塔への鍵を持ってるのかって。
川上先生が鍵を差しこんだとき、手の平から革のストラップが下がってるのが見えた。
そのストラップには、見覚えがあったの。
すぐに思い出したわ。
更衣室で見たんだって。
わたしと川上先生のロッカーは、通路を挟んで向かい合ってる。
つまり、ロッカーを使うときは、お互い背中を向けてるわけだ。
偶然、更衣室で一緒になることも、珍しくなかった。
後ろを向きで他愛ない話をしながら、わたしは川上先生の背中を見てた。
なぜ見えるかと云うと……。
ロッカーの扉の裏には、小さな鏡が付いてるから。
扉を一杯に開いてると、真後ろが見えるのよ。
鏡に映る背中は、ほんとに魅力的だった。
豊かな肉付きが、ブラウス越しにも見て取れた。
真っ白いうなじから続く肌を想像する。
きめが細かくて、手の平を当てたら、しっとりと吸い付くんじゃないかしらって。
男だったら、絶対に襲いかかってたわね。
実際、2人きりのときは、妙な気が起きかけて困ったわ。
知らなかったでしょ?
他愛ない話をしながら……。
わたしが頭の中で、何を考えてたかなんて」