「そろそろ始めないとね。
愁の子種が、新鮮なうちに」
香純は、掲げ持っていたグラスを、鼻下に差し入れた。
グラスが曇る。
嗅いでいるのだ。
「大丈夫。
クラクラするほど臭い」
香純はグラスから顔をもたげ、叔母を見あげた。
「律子……。
この臭い精子……。
今、突っこんであげるね」
そう言いながらも、香純は起ちあがる気配を見せなかった。
逆に、さらに尻を突きあげた。
膣口を溢れた液体が、陰核で露を結んだ。
「由美さん。
ディルドゥ、突っこんでちょうだい。
このままの姿勢で」
突然名を呼ばれ、由美はわれに帰った。
胸に抱いたディルドゥに、目を落とす。
それは、タオル地に包まれたままだった。
事情を知らない人なら、赤子を抱いているように見えるかも知れない。
まさかそれが、2つの女性器を繋ぐ器具だとは、思いもしないだろう。
由美は視線を上げ、叔母を見た。
叔母も由美を見ていた。
尻を突きあげた香純を挟んで、視線の橋が掛かった。
目で問いかける。
叔母の顔は、少し哀しそうに見えた。
しかし、この場の状況から逃れるつもりはないようだ。
叔母が、小さくうなずいた。
由美は、叔母にうなずき返すと、ディルドゥを胸から抱き起こした。
回転させながら、タオル地を外していく。
3回転半で、タオル地はデッキに落ちた。
赤子のような胞衣を脱ぎ落とすと、ディルドゥは凶悪な全貌を現した。
赤黒い肉質は、木漏れ日の溢れる戸外には、明らかに似つかわしくなかった。
怒張した血管を、地図のように巡らせた2本の肉棒。
基部をひとつにする陰茎は、互いに背を向け、反り返っている。
一旦離れた男根は、再び亀頭部で接し、円環を形作っていた。
愁の子種が、新鮮なうちに」
香純は、掲げ持っていたグラスを、鼻下に差し入れた。
グラスが曇る。
嗅いでいるのだ。
「大丈夫。
クラクラするほど臭い」
香純はグラスから顔をもたげ、叔母を見あげた。
「律子……。
この臭い精子……。
今、突っこんであげるね」
そう言いながらも、香純は起ちあがる気配を見せなかった。
逆に、さらに尻を突きあげた。
膣口を溢れた液体が、陰核で露を結んだ。
「由美さん。
ディルドゥ、突っこんでちょうだい。
このままの姿勢で」
突然名を呼ばれ、由美はわれに帰った。
胸に抱いたディルドゥに、目を落とす。
それは、タオル地に包まれたままだった。
事情を知らない人なら、赤子を抱いているように見えるかも知れない。
まさかそれが、2つの女性器を繋ぐ器具だとは、思いもしないだろう。
由美は視線を上げ、叔母を見た。
叔母も由美を見ていた。
尻を突きあげた香純を挟んで、視線の橋が掛かった。
目で問いかける。
叔母の顔は、少し哀しそうに見えた。
しかし、この場の状況から逃れるつもりはないようだ。
叔母が、小さくうなずいた。
由美は、叔母にうなずき返すと、ディルドゥを胸から抱き起こした。
回転させながら、タオル地を外していく。
3回転半で、タオル地はデッキに落ちた。
赤子のような胞衣を脱ぎ落とすと、ディルドゥは凶悪な全貌を現した。
赤黒い肉質は、木漏れ日の溢れる戸外には、明らかに似つかわしくなかった。
怒張した血管を、地図のように巡らせた2本の肉棒。
基部をひとつにする陰茎は、互いに背を向け、反り返っている。
一旦離れた男根は、再び亀頭部で接し、円環を形作っていた。
香純が振り向いた。
由美の昂奮に、気づいたかのようだった。
もちろん、そんなわけはないだろうが、由美は思わず見を固くした。
「ここを借りた人たち……。
ぜったいこのデッキでやったよね」
香純は柵を離れ、デッキを歩き始めた。
ワイングラスを片手で掲げながら……。
床材に目を落とし、探しものをするようにゆっくりと歩んだ。
「この床に……。
どれだけの精液が染みたんだろ」
香純が、叔母を振り向いた。
デッキ柵を背にした叔母は、香純の視線を避けるように瞳を泳がせた。
「今日はここに……。
愁の精子が染みるわけよね」
香純が突然、デッキに身を伏せた。
四つん這いだった。
背中を由美たちに見せ、もたげた顔を叔母に向けていた。
「誰かの精子の臭い……。
残ってるかな?」
香純は、顔をデッキに伏せた。
鼻を擦りつけるようにして、床材を嗅いでいる。
尻を高々と持ちあげていた。
叔母からは、骨盤の尖りが天を突いて見えるだろう。
しかし由美たちには、それ以上のものが見えていた。
無論、陰部だった。
香純は、これを見せつけるために、四つん這いになったのではないか?
デッキを嗅ぐ仕草は、その口実だ。
尻の狭間から覗く性器は、まさしく“雌”そのものだった。
陰毛の疎らに生えた大陰唇が、アケビのように膨らんでいた。
ふたつ揃った果実の狭間は、創口のように爆ぜている。
深紅の肉色を覗かせ、小陰唇が口を開いていた。
僅かに色素の沈着した陰唇は、淫らな曲線を描いていた。
その曲線がひとつに結ばれる端部からは、陰核が顔を覗かせている。
なた豆を縦に挟みこんだような肉芽が、包皮を持ちあげていた。
由美の昂奮に、気づいたかのようだった。
もちろん、そんなわけはないだろうが、由美は思わず見を固くした。
「ここを借りた人たち……。
ぜったいこのデッキでやったよね」
香純は柵を離れ、デッキを歩き始めた。
ワイングラスを片手で掲げながら……。
床材に目を落とし、探しものをするようにゆっくりと歩んだ。
「この床に……。
どれだけの精液が染みたんだろ」
香純が、叔母を振り向いた。
デッキ柵を背にした叔母は、香純の視線を避けるように瞳を泳がせた。
「今日はここに……。
愁の精子が染みるわけよね」
香純が突然、デッキに身を伏せた。
四つん這いだった。
背中を由美たちに見せ、もたげた顔を叔母に向けていた。
「誰かの精子の臭い……。
残ってるかな?」
香純は、顔をデッキに伏せた。
鼻を擦りつけるようにして、床材を嗅いでいる。
尻を高々と持ちあげていた。
叔母からは、骨盤の尖りが天を突いて見えるだろう。
しかし由美たちには、それ以上のものが見えていた。
無論、陰部だった。
香純は、これを見せつけるために、四つん這いになったのではないか?
デッキを嗅ぐ仕草は、その口実だ。
尻の狭間から覗く性器は、まさしく“雌”そのものだった。
陰毛の疎らに生えた大陰唇が、アケビのように膨らんでいた。
ふたつ揃った果実の狭間は、創口のように爆ぜている。
深紅の肉色を覗かせ、小陰唇が口を開いていた。
僅かに色素の沈着した陰唇は、淫らな曲線を描いていた。
その曲線がひとつに結ばれる端部からは、陰核が顔を覗かせている。
なた豆を縦に挟みこんだような肉芽が、包皮を持ちあげていた。