「あぉぉ」
嗜みをかなぐり捨てた声が、隣室から届いた。
その声に促されるように、美弥子の右手は陰核を求めて伸びた。
触れた。
「あひ」
今の声は、隣室にも聞こえたはずだ。
しかしもう、自らを止める術は無かった。
美弥子は頬を窄め、唾液を絞った。
小さな泡の綴れ織りが、股間まで伸びる。
陰核とそれを摘む指先に、両生類の卵のような泡が絡んでいく。
「あひぃ。
ひぃ」
隣室の声は、すでに裏返っていた。
美弥子の指が、泡を捏ね始めた。
「ほぉぉぉぉぉぉ」
気が狂いそうだった。
洋式の便器は、隣室に面した方向で設置されている。
すなわち、薄い板壁を挟んで、2人の女は向き合っているのだ。
美弥子の脳裏で、個室を隔てる板壁が、するすると上がった。
洋式便器に座る女と、和式便器に跨がる女が正対した。
隣室の女も全裸だった。
2人とも、片手が股間を覆っていた。
和式女の指先は、高速でオーバルの軌跡を描いていた。
陰核を練っているのだ。
洋式女の指先は、高速でピストンの軌跡を描いていた。
陰核を擦っているのだ。
美弥子は、両膝を大きく割った。
隣室の女も、しゃがんだまま股を開いた。
互いに股間を見せつけながら、2人の女は螺旋のエレベーターを昇っていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
スパイラルの刻まれた細筒の中を、2人は高速で回転しながら上昇した。
ここは銃身の中だ。
見あげると、小さな空が見えた。
「わきゃ」
「ぅわきゃ」
2つの弾丸が、同時に撃ち出された。
絶頂という空に向かって。
嗜みをかなぐり捨てた声が、隣室から届いた。
その声に促されるように、美弥子の右手は陰核を求めて伸びた。
触れた。
「あひ」
今の声は、隣室にも聞こえたはずだ。
しかしもう、自らを止める術は無かった。
美弥子は頬を窄め、唾液を絞った。
小さな泡の綴れ織りが、股間まで伸びる。
陰核とそれを摘む指先に、両生類の卵のような泡が絡んでいく。
「あひぃ。
ひぃ」
隣室の声は、すでに裏返っていた。
美弥子の指が、泡を捏ね始めた。
「ほぉぉぉぉぉぉ」
気が狂いそうだった。
洋式の便器は、隣室に面した方向で設置されている。
すなわち、薄い板壁を挟んで、2人の女は向き合っているのだ。
美弥子の脳裏で、個室を隔てる板壁が、するすると上がった。
洋式便器に座る女と、和式便器に跨がる女が正対した。
隣室の女も全裸だった。
2人とも、片手が股間を覆っていた。
和式女の指先は、高速でオーバルの軌跡を描いていた。
陰核を練っているのだ。
洋式女の指先は、高速でピストンの軌跡を描いていた。
陰核を擦っているのだ。
美弥子は、両膝を大きく割った。
隣室の女も、しゃがんだまま股を開いた。
互いに股間を見せつけながら、2人の女は螺旋のエレベーターを昇っていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
スパイラルの刻まれた細筒の中を、2人は高速で回転しながら上昇した。
ここは銃身の中だ。
見あげると、小さな空が見えた。
「わきゃ」
「ぅわきゃ」
2つの弾丸が、同時に撃ち出された。
絶頂という空に向かって。
仕切り壁の向こうから、再び軽やかな水音が聞こえてきた。
小用の音だった。
どうやら、排便は終わったようだ。
しかし、新たな水音が途切れてからも……。
水洗を流す音も、トイレットペーパーを繰る音も聞こえて来なかった。
美弥子が、小さな苛立ちを感じ始めたころだった。
「ふぅぅん」
その声は、美弥子の耳にはっきりと届いた。
明らかに声には、悦楽がくるみ込まれていた。
隣室の主は、オナニーを始めたとしか思えなかった。
隣の個室に人が入っていることを知りながら……。
排便し、さらにオナニーまで……。
確信犯としか思えなかった。
「あ、あぁ」
声が、さらに高まった。
美弥子は、学内で見かける顔を、ひとつひとつ想起した。
隣室の主は、いったい誰だろう……。
しかし、呻き声だけでは、その顔を特定できそうも無かった。
「あふぅ。
あふっ。
ふっ」
クラスメイトの顔を思い浮かべながら、喜悦の声を聞いているうち……。
美弥子の股間に、変化が生じていた。
便座には、両膝を閉じて座っていた。
その密着した太腿を分けて、怒張が起ちあがりつつあった。
陰核が、勃起し始めたのだ。
「う」
陰核亀頭が太腿を擦りあがる快感に、思わず声が漏れた。
慌てて口元を押さえる。
その動作で、微かに両膝が割れた。
太腿の谷を滑り抜けた陰核が、宙に跳ねた。
美弥子は、自らの股間を見下ろした。
豊かに脂肪の載った下腹部。
その下に、黒々と煙る陰毛。
その草むらを分け、肉色の陰核が起ちあがっていた。
亀頭は、美弥子の顔が映りそうなほど張りつめていた。
小用の音だった。
どうやら、排便は終わったようだ。
しかし、新たな水音が途切れてからも……。
水洗を流す音も、トイレットペーパーを繰る音も聞こえて来なかった。
美弥子が、小さな苛立ちを感じ始めたころだった。
「ふぅぅん」
その声は、美弥子の耳にはっきりと届いた。
明らかに声には、悦楽がくるみ込まれていた。
隣室の主は、オナニーを始めたとしか思えなかった。
隣の個室に人が入っていることを知りながら……。
排便し、さらにオナニーまで……。
確信犯としか思えなかった。
「あ、あぁ」
声が、さらに高まった。
美弥子は、学内で見かける顔を、ひとつひとつ想起した。
隣室の主は、いったい誰だろう……。
しかし、呻き声だけでは、その顔を特定できそうも無かった。
「あふぅ。
あふっ。
ふっ」
クラスメイトの顔を思い浮かべながら、喜悦の声を聞いているうち……。
美弥子の股間に、変化が生じていた。
便座には、両膝を閉じて座っていた。
その密着した太腿を分けて、怒張が起ちあがりつつあった。
陰核が、勃起し始めたのだ。
「う」
陰核亀頭が太腿を擦りあがる快感に、思わず声が漏れた。
慌てて口元を押さえる。
その動作で、微かに両膝が割れた。
太腿の谷を滑り抜けた陰核が、宙に跳ねた。
美弥子は、自らの股間を見下ろした。
豊かに脂肪の載った下腹部。
その下に、黒々と煙る陰毛。
その草むらを分け、肉色の陰核が起ちあがっていた。
亀頭は、美弥子の顔が映りそうなほど張りつめていた。