2016.7.13(水)
わたしはクリップボードをシャワー台に置くと、背中のファスナーを下ろした。
肌にまつわるナース服を、引きずり下ろす。
ようやく足先から抜いた布地を丸め、クリップボードの脇に載せる。
振り返ったら、全員がわたしに注目してた。
自慢するわけではないが、わたしは着痩せするタイプだった。
いわゆる“脱いだらスゴいんです”というパターンだ。
顎先が尖った小顔なので、誰もこんな体形を想像しないのだろう。
全身にみっしりと脂肪が載り、腰回りの肉にはショーツが食いこんでいる。
病院の更衣室で、初めてわたしの身体を見た新人は、一様に目を丸めた。
ローブを着ている2組も、腰紐にかかった指を止め、わたしを見ていた。
全員に見つめられながら脱ぐ快感が、背筋を駆けのぼる。
虫酸が走るというのは、こういうことを云うのだろうか。
今、誰かに触れられたら、一瞬で全身に鳥肌が立つだろう。
むろん、そんな感情は顔には出さない。
ポーカーフェイスは、看護師の重要なスキルのひとつだった。
自分の本当の病状を、看護師から聞き出そうとする患者などもいるからだ。
そこで動揺などしていたら、看護師は務まらない。
わたしは、ひとりで着替えをしてる顔で、背中のブラホックを外した。
ストラップを肩から滑らせる。
でも、カップは落ちない。
上向きの乳房に乗りあげたままだ。
この乳房には、史恵さんからも嫉妬混じりの褒め言葉をもらう。
わたしは、捧げるような手つきで、カップを外した。
畳んでナース服の上に載せる。
目の前の鏡を見たとき、乳首が明らかに勃起しているのがわかった。
でも、もうこれを収めることは出来そうになかった。
悟られてもしかたない。
わたしは鏡に向いたまま、ショーツに手をかけた。
鏡には、わたしを見つめているであろう全員の首から下が映っていた。
男性のローブの股間は、布地を持ちあげていた。
わたしの裸に興奮しているのだ。
ぞくぞくした。
わたしが、背中を向けたままショーツを下ろそうとしたのにはわけがある。
股間部の布地が、明らかに透けてしまっている感覚があったのだ。
さすがにそれを見られるのは恥ずかしい。
わたしは鏡の中を確かめながら、一気にショーツを下ろした。
肌にまつわるナース服を、引きずり下ろす。
ようやく足先から抜いた布地を丸め、クリップボードの脇に載せる。
振り返ったら、全員がわたしに注目してた。
自慢するわけではないが、わたしは着痩せするタイプだった。
いわゆる“脱いだらスゴいんです”というパターンだ。
顎先が尖った小顔なので、誰もこんな体形を想像しないのだろう。
全身にみっしりと脂肪が載り、腰回りの肉にはショーツが食いこんでいる。
病院の更衣室で、初めてわたしの身体を見た新人は、一様に目を丸めた。
ローブを着ている2組も、腰紐にかかった指を止め、わたしを見ていた。
全員に見つめられながら脱ぐ快感が、背筋を駆けのぼる。
虫酸が走るというのは、こういうことを云うのだろうか。
今、誰かに触れられたら、一瞬で全身に鳥肌が立つだろう。
むろん、そんな感情は顔には出さない。
ポーカーフェイスは、看護師の重要なスキルのひとつだった。
自分の本当の病状を、看護師から聞き出そうとする患者などもいるからだ。
そこで動揺などしていたら、看護師は務まらない。
わたしは、ひとりで着替えをしてる顔で、背中のブラホックを外した。
ストラップを肩から滑らせる。
でも、カップは落ちない。
上向きの乳房に乗りあげたままだ。
この乳房には、史恵さんからも嫉妬混じりの褒め言葉をもらう。
わたしは、捧げるような手つきで、カップを外した。
畳んでナース服の上に載せる。
目の前の鏡を見たとき、乳首が明らかに勃起しているのがわかった。
でも、もうこれを収めることは出来そうになかった。
悟られてもしかたない。
わたしは鏡に向いたまま、ショーツに手をかけた。
鏡には、わたしを見つめているであろう全員の首から下が映っていた。
男性のローブの股間は、布地を持ちあげていた。
わたしの裸に興奮しているのだ。
ぞくぞくした。
わたしが、背中を向けたままショーツを下ろそうとしたのにはわけがある。
股間部の布地が、明らかに透けてしまっている感覚があったのだ。
さすがにそれを見られるのは恥ずかしい。
わたしは鏡の中を確かめながら、一気にショーツを下ろした。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2016/07/13 07:37
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虫酸が走る
虫唾とも書くようです。
わたしは、虫の出す酸で、肌が痛痒くなるような感じをイメージしてました。
“虫酸が走る”と云うのは、その感覚が肌を伝わる感じ。
ゾワゾワッとするイメージでしょうか。
でも、どうやら違うみたいです。
吐き気を催したとき、酸っぱいものがこみあがる感じを云うのだそうです。
昔は、酸っぱい液は、寄生虫が出す唾液だと信じられてたとか。
つまり、吐き気を催すほど不快だというのが、“虫酸が走る”なんだとか。
ま、言われてみればですが……。
やっぱり、肌感覚の方がぴったりする気がします。
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2. 虫が好きっHQ- 2016/07/13 12:15
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鏡の中の赤ミニ
虫酸、虫唾。
ともに「むしず」で変換されるようですが、わたしは「虫酸」で覚えました。
虫酸が走る。
やはりいい意味では用いないようです。不快だ、気味悪い、ぞっとする、てなところですかね。
「虫が好かない」などもそうですが、どうもいいイメージは無いようです「虫」。
本来、昆虫を指すのが「虫」なんでしょうが、小動物、とくに嫌われものに用いる人も多いようです。蛇、蛙、ムカデ、ゲジゲジ、蜘蛛などなど、すべて「虫」扱いされることもあるようです。
そういえば、「蟲」なんて文字もありますね。気持ちはよくわかります。要するに、うじゃうじゃ集まっている、というイメージなんでしょうか。嫌われたものです、虫。
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3. Mikiko- 2016/07/13 19:45
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鏡の中は……
お局さまです。
赤ミニ女は、痩せぎすではないか。
虫と言えば……。
蜂の子やイナゴを食べる地方もあります。
タンパク質の源なんでしょうね。
わたしは一時期、ミミズのサプリを飲んでました。
もちろん、工場で生産された清潔なミミズです(製造会社談)。
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4. ざざ虫ハーレクイン- 2016/07/13 21:52
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↑水生昆虫の幼虫。こんなのも食べます
鏡の中のお局さま
いかんなあ。
一度読み返さねば。
蜂の子エリア。
信州長野の一地域で知られています。缶詰も売り出されているとか。
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5. きりしま- 2016/07/13 23:23
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パンティのしみ大好き。
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6. Mikiko- 2016/07/14 07:20
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ハーレクインさん&きりしまさん
> ハーレクインさん
蜂の子は栄養満点でしょうね。
女王蜂の蜂の子ってあるんでしょうか?
> きりしまさん
好きにしなはれ。
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7. 親子判定ハーレクイン- 2016/07/14 08:40
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>女王蜂の蜂の子
も一つ意味不明。
女王蜂の産んだ子が「蜂の子」です。
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8. Mikiko- 2016/07/14 19:44
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働き蜂の幼虫は……
餌として、蜜を与えられます。
それに対し、女王蜂となる幼虫は、ローヤルゼリーを与えられて育ちます。
女王蜂となる蜂の子だけを集めた1瓶は、いったいどのくらいの値段になるんでしょう。
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9. 親子どんぶりHQ- 2016/07/14 22:44
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ははあ、そういう意味ですか
「女王蜂の蜂の子」
そういう「蜂の子」は、一つの巣につき1個体しかいません(いないこともあります)。ですから、これで作った瓶詰は値段はつけられないんじゃないですかね。
それにしても「働き蜂の幼虫」という言い方も違和感あるなあ。「働き蜂に育つ予定の幼虫」とすべきですね。