2016.7.6(水)
「で、出そうです。
出ます!」
「もう一腰、送って」
三ツ沢さんの腰が、さらに一段沈んだ。
「イ、イクイクイク」
友加里さんが甲高い悲鳴をあげた。
三ツ沢さんの尻が、輪郭を消した。
「出る!
出る!」
「出してからも、動きは止めないでください」
「あぎゃ。
あんぎゃぎゃ」
三ツ沢さんの全身がうねった。
その全身は、史恵さんの教えを忠実に守っていた。
まるで、船に釣りあげられたカツオだ。
銀色のマットの上で跳ねる、肌色の魚だった。
「けけっ」
友加里さんが、怪鳥めいた奇声をあげた。
口元は、にやりと笑ったように歪んでいる。
でも、その笑みには意志が籠もってなかった。
口元が弛緩したのだろう。
瞳はすでに、上瞼の中に隠れていた。
立派なイキ顔だった。
しかし……。
残念ながら三ツ沢さんは、おそらく一度も見たことがなかったであろう友加里さんのイキ顔を、今回も見ることは叶わなかった。
なぜなら、三ツ沢さんの両目からも、瞳が失われていたからだ。
その全身は、まだ痙攣に近い躍動を止めていなかった。
顔までうねらせている。
頬を、友加里さんの顔面に擦りつけていた。
白目を剥いた同士の顔が、歪みながら交合を続けている。
この上なく幸せな夫婦に見えた。
「か、かはぁ」
三ツ沢さんの身体が、まるで空気栓を抜かれたみたいに収縮した。
まさに、縮んだ。
筋肉の強張りが解けたせいだろう。
四肢から力が消え失せ、布団のように友加里さんに折り重なった。
同時に、三ツ沢さんの背中で組んでいた、友加里さんの両脚が解けた。
壊れた人形の脚さながらに、マットに投げ出される。
出ます!」
「もう一腰、送って」
三ツ沢さんの腰が、さらに一段沈んだ。
「イ、イクイクイク」
友加里さんが甲高い悲鳴をあげた。
三ツ沢さんの尻が、輪郭を消した。
「出る!
出る!」
「出してからも、動きは止めないでください」
「あぎゃ。
あんぎゃぎゃ」
三ツ沢さんの全身がうねった。
その全身は、史恵さんの教えを忠実に守っていた。
まるで、船に釣りあげられたカツオだ。
銀色のマットの上で跳ねる、肌色の魚だった。
「けけっ」
友加里さんが、怪鳥めいた奇声をあげた。
口元は、にやりと笑ったように歪んでいる。
でも、その笑みには意志が籠もってなかった。
口元が弛緩したのだろう。
瞳はすでに、上瞼の中に隠れていた。
立派なイキ顔だった。
しかし……。
残念ながら三ツ沢さんは、おそらく一度も見たことがなかったであろう友加里さんのイキ顔を、今回も見ることは叶わなかった。
なぜなら、三ツ沢さんの両目からも、瞳が失われていたからだ。
その全身は、まだ痙攣に近い躍動を止めていなかった。
顔までうねらせている。
頬を、友加里さんの顔面に擦りつけていた。
白目を剥いた同士の顔が、歪みながら交合を続けている。
この上なく幸せな夫婦に見えた。
「か、かはぁ」
三ツ沢さんの身体が、まるで空気栓を抜かれたみたいに収縮した。
まさに、縮んだ。
筋肉の強張りが解けたせいだろう。
四肢から力が消え失せ、布団のように友加里さんに折り重なった。
同時に、三ツ沢さんの背中で組んでいた、友加里さんの両脚が解けた。
壊れた人形の脚さながらに、マットに投げ出される。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2016/07/06 07:41
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カツオと云えば……
初鰹。
その年、港に初めて水揚げされるカツオを初鰹と呼ぶそうです。
当然、港によって、その時期が違ってきます。
九州で3月~4月ごろ、本州沖なら4月~6月ごろだそうです。
江戸時代は、初物をいただくと寿命が伸びると云われてました。
普通の初物は、75日ですが……。
初鰹はなんと、750日!
これって、2年以上ですよね。
2年に1回食べてたら、死ななくなる計算になります。
江戸時代、初鰹の値段は今の金額に換算して、一匹10万~15万くらいだったようです。
2年に1回なら、1年あたり、5万~7.5万。
これで死ななくなるんなら、安いですよね。
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2. 祐二- 2016/07/06 10:13
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>初物もよし、そして旬のものであれば・・<
お久しぶりです、いつも楽しみに拝見させていただいておりますよ。。魚介類にしても、野菜にしてもミズミズしさを感じる、トマト、メロンなどの、やはり旬の時期に頂くのが一番おいしく感じますよね。・・・それよりも、自身の気になる・・
今の時期、町行く女性も着ている服装も薄くなって思わず
目を奪われる。・・先日、妻と出かけるある時の服装、
薄いゆったりサイズのブラウスにオフホワイトのパンツ、
・・アレッ?いつもの下着ならラインが出てもおかしくないハズ・・、
タイトな服装のライン、ショーツのライン、下着のラインフェチの旦那であることは知っているのであろう。
「いいでしょう、見えないよね?」と、お尻をつきだし、
「えっッ」、、まさか、ノー・・か、T・・・か、、ロング?なのか、
いずれにしても、男性の目を惹きつけることは、家に居る
時、旦那の楽しみだけにしてくれれば、それでイイだろ!。
澄ました顔で歩く後ろ姿、結婚した当初より一回り大きく
なったお尻、、前屈みになればいくらかの・・・。
妻なりに気をつけてはいるのだろうけれど、、。
妻も今がソノ時の女盛りとも言えるであろう旬な時、、
妻の職場にも、歳の似た先輩がいるとのこと・・・まさか、、?
それにしても、、昨夜のソノ時は、友香里さんほどではなくても、、アノ時のアノ表情と今のすました顔のギャップは・・・。
・・ウ~ン・・・・その人のソノ時の表情を想像すると・・。
我が職場の綺麗な色気も感じる人妻の事務の〇〇さんだって、・・男は、時には綺麗な女性を見ると・・・そんなことも、、。
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3. 土佐の一本釣りHQ- 2016/07/06 12:43
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Mikikoさん&祐二さん
>Mikikoさん
>出してからも、動きは止めないで
↑これなんだけどね。
これまで、動いちゃいけない、と思ってました。
動くと女性の気が散り、いく妨げになる、と。
そうかあ、動くのかあ。
もちろん、女性がいくまで、なんだろうけど。
カツオと言えば……
マグロですが。
マグロはどうもね。この手の場所では印象というか、も一つよくないよね。「この、マグロ女!」とかね。
轢死体の隠語でもあるし……。
まあしかし、食べて美味いのはマグロです。
カツオもね、悪くないんだけど、やはり癖があると云いますか……。
さあ、今夜はどちらにするかな。
>祐二さん
すごいね、奥さん話。
勃っちゃいましたよ。
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4. Mikiko- 2016/07/06 19:52
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祐二さん&ハーレクインさん
> 祐二さん
穿いてないわけないですから、Tなんでしょうね。
このクソ暑いのに、ロングショーツはないんじゃないですか。
平時とあの時のギャップは、わたしも大好きなので……。
かなり、誇張気味に表現しております。
白目を剥くなんて、普通、あり得ませんから。
でも、実際に失神なさる方はおられるようです。
> ハーレクインさん
カツオのタタキ。
これは、『高知に行こう!』でも書いたことですが……。
昔、土佐藩で食中毒が流行り、魚の生食が禁止されたことがありました。
で、魚の表面だけ炙って焦げ色を付け……。
「これは焼き魚ぜよ!」と言って食べたのが、タタキの起源だとか。
勃っちゃいました……。
見栄を張るでないわ。
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5. もっとぶってHQ- 2016/07/06 23:47
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カツオのタタキ
そんな話し、あったっけ? 『高知』。
タタキの起源はともかく、語源については諸説あるようです。
素朴な疑問として、「炙る」がなぜ「叩く」になったんだろうね。
ローソク責めを、スパンキングと言ってるようなものじゃん。
三重、いや、見栄とはなんだ!
見たこと無かろうがよ。
あれ? 無い、ということは勃ってない、ともとれるな。
うーむ。
ま、擦れば勃つぜよ。
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6. Mikiko- 2016/07/07 07:28
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タタキ
昔は、炙った後に塩や酢をまぶし……。
味を染み込ませるため、包丁の側面や手で叩いたそうです。
今は、叩かないんですかね?
勃たずば擦れまい。
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7. 勃たずばちんこもHQ- 2016/07/07 08:49
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包丁で叩くからたたき
なんだ。ごく当たり前のネーミングなんだねえ。
>勃たずば擦れまい
↓こんなの、思い出しちゃったよ。
●ものいわじ父は長柄の人柱鳴かずば雉も射られざらまし
しかしわかっとらんのう。
勃てるために擦るのではないか。
ヘルスやソープの姐さん方のテクを見よ。
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8. Mikiko- 2016/07/07 19:47
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それは……
おろし金で擦るのか?
それなら、三条のを使うべし。
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9. 金蓮、瓶児、春梅HQ- 2016/07/07 21:38
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↑『金瓶梅』の由来になった三人の女性登場人物
>おろし金で擦る
随分と鍛えられそうだなあ。
先日、香港エロ映画『金瓶梅』を見ました。日本のAV女優さん、わんさと出てはりました。
この中で、主人公の西門慶が自らを鍛えるシーンがあります。その方法の一つが「ちんこ腕立て伏せ」。なんと、地面に穴をあけとりました。エロ事師慶、恐るべし。
金瓶梅はともかく、ちんこ擦りに三条製はもったいない。わたしはプラ製でいいです。
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10. Mikiko- 2016/07/08 07:36
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その映画……
無修正なんですか?
日本女優のセリフは、吹き替えなんでしょうね。
腕立て伏せで真下が掘れるというのは、角度的に問題ありじゃないですか。
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11. 竿師ハーレクイン- 2016/07/08 11:38
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映画『金瓶梅』
残念ながら、モザイクが掛かっていました。
香港での公開時はどうだったか、不明です。
日本語字幕付きですから、音声はすべて中国語でしょう。ということは、日本の女優さんも中国語ということになりますが、さて。
掘る角度
まあ、映画ですから……。
面白ければいいのさ。
このエピソードは、修業時代の若き西門慶の話ですが、実は師匠と並んでやるんですね「ちんこ腕立て」。師匠は西門慶の実の父。
で、地面の穴は、太さ・深さ共に師匠の方が慶の倍はありました。
これを見た西門慶、言葉もなく感じ入ります。
「さすが師匠。未熟なり、西門慶」
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12. Mikiko- 2016/07/08 19:47
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だから……
元の映画は、吹き替えでしょうに。
中国の声優が、声を吹き替えてるに決まってます。
AV女優に、中国語が喋れるわけないです。
日本語でさえ満足に喋れんのに。
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13. 中国四千年HQ- 2016/07/08 22:14
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中国語
いや、それがね。
どの俳優さんのセリフも中国語に聞こえないんだよね(なら、何語やねん)。
うーむ。
まだ保存してあるから、もう一度見て確認しますかね。と言っても、わたしに中国語がわかるわけもないのですが(日本語も怪しいやんけ)。