Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
単独旅行記Ⅲ・総集編(1)
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 このシリーズは、2016年6月8日から2017年4月8日まで連載した『単独旅行記Ⅲ』を、総集編としてまとめたものです。

 突然ですが!!
 例によって、『東北に行こう!』を一時中断し、特別情報番組をお送りします。

↑関係ありませんが……。ネコは天気予報が大好きです。

 一昨年、6周年と1,500回のご褒美として、東京に行ってきました。
 昨年も、7周年のご褒美で、行ってきました。
 そして今年、8周年と2,000回です。
 行かないわけにはいかないでしょう。
 ということで、行って参りました。

 一昨年は、初日に心臓の検診を受け……。
心臓の検診を受け
↑わたしの受けた施設ではありませんが、こういうのに入りました。

 2日目には、大宮の『鉄道博物館』を見学しました。
大宮の『鉄道博物館』を見学しました
↑「み」今回も、わたしが撮影した写真には、「み」マークを付けます。

 昨年は、初日にアミノインデックス検診を受け……。
アミノインデックス検診を受け

 2日目には、両国の『江戸東京博物館』を見学しました。
両国の『江戸東京博物館』を見学しました
↑「み」

 億劫になりがちな検診を、楽しいこととセットにして受けるという、画期的な試みでした。

 そして、今年ですが……。
 検診は、無し!
 会社の定期検診で、自腹のオプション検査が追加できるようになったので。
 てなわけで、丸々2日楽しもうと云う魂胆と相成りました。
丸々2日楽しもうと云う魂胆と相成りました

 例年、行きだけは高速バスにしてます。
 なにしろ、新幹線の半額なんですから。
 今年も、このパターンは変えません。

 前の2年間は、朝9:00の便で行ってました。
バスセンターの乗り場にある時刻表
↑「み」バスセンターの乗り場にある時刻表。

 で、午後に東京に着き、検診を受けて、夕方、宿に入るというパターンです。
 初日は、丸々検診に当てることにしてたので、自然とこのスケジュールになりました。
 何の不満もありませんでした。

 しかし!
 初日も遊びに使うとなると、9時発の便では、もったいなく感じました。
 池袋着が、14:17分になるので、半日も遊べません。
 ということで……。
 今年のバスは、7:00分発の便に変更しました。

 今年は、終点の『池袋』ではなく、2つ前の『練馬駅(練馬区役所前)』で降ります。
 『練馬駅』着は、11:52分。
 これなら、丸々半日、遊べるわけです。

 ま、ここまではすんなり決まったんですが、問題は、出発地の万代シテイバスセンターまでの接続です。
このビルの1階が、バスターミナルになってます
↑このビルの1階が、バスターミナルになってます。

 新潟駅までは、JRで行くしかないんですが……。
 これだけ朝が早いと、便数が少ないんです。
 適当なのは、新潟駅に6:33分に着く便しかありません。

 しかし、去年の出来事が、嫌でも甦ります。
 電車が駅から動かなくなり、焦りに焦って電車を降り、タクシーでバスセンターに向かったのです。
タクシーでバスセンターに向かったのです
↑わたしではありません。

 タクシーの方が早いと思ったんですが、平日であることをすっかり忘れてました。
 通勤車両で道路が混んでました。
 途中の渋滞で、わたしが飛び降りた電車に追い抜かれました。
途中の渋滞で、わたしが飛び降りた電車に追い抜かれました

 これで間に合わなかったら、バス料金5,100円をフイにしたうえ、新幹線で行かなければなりません。
 新幹線の自由席料金は、10,050円ですから……。
 片道に15,150円もかかることになります。
 プラス、タクシー代です。
 もう、焦りまくりました。
焦りまくりました

 運転手さんに事情を話しました。
 親切な運転手さんで、カーナビの混雑情報を見ながら、アミダクジのように経路を選んでくれました。
 そのおかげで、なんとか、ギリギリ間に合いました。
アウトですよね
↑魂のヘッドスライディング。でもこれ、たぶんアウトですよね。

 料金は3,000円弱でしたが、運転手さんには3,000円を渡し、お釣りはもらいませんでした。
 間に合わなかったら、プラス10,050円なのですから、3,000円で済めば安いものです。

 この経験は、そうとうなトラウマになったので、接続には、余裕を持ちたいと思ってました。
余裕を持ちたいと思ってました
↑こうありたい。

 去年乗った電車は、新潟駅に8:19分に着く便でした。
 バスの出る9時までには、41分の余裕がありました。
 なので、タクシーに乗り換えても、なんとか間に合ったのです。

 しかるに!
 今年の便は、新潟駅着が6:33分。
 バスの出る7時までは、27分しかありません。
 もし、去年のようなことがあったら、完全にアウトです。
バスに乗り遅れた男性を後ろのバイクが乗せ、次のバス停で乗れたそうです
↑バスに乗り遅れた男性を後ろのバイクが乗せ、次のバス停で乗れたそうです。でも、ノーヘルですよね。

 でも、この前の便では、新潟駅着が、5:54分なんです。
 バスの出発時間までは、1時間以上もあります。
 それに、こんな時間の電車に乗るためには、朝の2時半くらいに起きなくてはなりません。
 わたしは、出るまでの準備に時間がかかるのです。
わたしの荷物ではありませんが、近いものはあります
↑わたしの荷物ではありませんが、近いものはあります。

 前日、フルタイムで勤務してから寝るわけですから……。
 朝の2時半起きでは、明らかに寝不足になります。
寝不足にしては、爽やか過ぎませんか?
↑寝不足にしては、爽やか過ぎませんか?

 となれば、せっかくのバスの車窓を、爆睡したまま運ばれることになるのは明らかです。
爆睡したまま運ばれることになるのは明らかです

 それでは、何のためにバスにするのかわからんじゃないですか。

 今年は検診が無いので、何時までに東京に着かねばならないという制約がありません。
 もし、このバスに乗り遅れたら、その後の便に乗ろうと思いました。
諦観。生きていく中で、非常に重要な観念です。
↑諦観。生きていく中で、非常に重要な観念です。「夢をあきらめないで」みたいな歌詞が横行してますが……。早めに諦めて方向転換した方が、結果がいいことがほとんどだと思います。

 いくらなんでも、満席ということはないでしょう。
例によって、パキスタンのバス
↑例によって、パキスタンのバス。わたしは、この国では生き抜けないでしょう。

 最初の便の乗車券は捨てることになりますが、痛みは5,100円で済みます。
 去年は、タクシーで3,000円使ったんですから、2,100円の差でしかありません(もったいないけど)。

 というわけですが……。
 実は、自宅から自転車でバスセンターまで行くという案も考えたんです。

↑チャリではなく、「カタカタ」ですが。面白いのでもう一度。

 でも、東京に着く前に体力を使いたくなかったことと……。
 当日の朝の天気予報が良くなさそうだったので、諦めました。

↑こんなネコと暮らしてたら、楽しいでしょうね。

 さて、起床したのは、朝の3:38分。
 なんでこんなに半端な時間かというと……。
 目覚ましは、3:30分にセットしてあるんです。
わたしが使ってる目覚ましです
↑「み」わたしが使ってる目覚ましです。もちろん、電波時計。

 で、1回、スヌーズを押して、また寝るんです。
 わたしの目覚ましのスヌーズは、8分なんです。
 で、3:38分にまた鳴るというわけ。
 8分と云っても、けっこう眠れるものです。
死に顔じゃありません。寝顔です。
↑死に顔じゃありません。寝顔です。

 ま、儀式みたいなものですけど。
 昔は、もう1回スヌーズを押したりしてましたが……。
 最近は、1回目で起きられるようになりました。

 起きてから家を出るまで、2時間半あります。
 で、まずは、『Mikiko's Room』の仕事です。

 この日は木曜日で、投稿がありません。
 コメントを返すだけで、この朝の仕事は終わります。
 でも、翌朝は、旅先のホテルからの投稿となります。
 どんなトラブルが起きるかわかりませんので……。
 金曜日の『由美美弥』と『東北』は、予約投稿しておくことにしました。
ブログの作業画面です
↑ブログの作業画面です。

 これで最悪、旅先で何も出来なくても、作品だけは公開されるわけです。

 さて、翌朝の投稿準備ができたら、後はもう、この日の準備に取り掛かるだけです。
 持っていくものは、事前にリストを作ってあります。
 これらを集めて、荷物に詰めればいいわけですが……。
 ひと所にまとまってるわけではありません。
 わたしが使う2階の3部屋とミニキッチンのどこかに散らばってます。
 これらを、あちこちから集めて、リストどおり、ポーチやリュック、ウェストバッグに詰めていきます。
 これが、信じられないほど手間を食うのです。
「大手間」でヒットした画像
↑「大手間」でヒットした画像。

 リュックのポケットを、あちこち入れなおしたり……。
 下に詰めたものを上に持って行ったりして、なかなかはかどりません。
なかなかはかどりません

 ときどき目が眩みそうになりましたが、それでもどうにか詰め終わりました。

 次は、シャワーです。
 寝汗をかいた身体で、外出するわけには行きません。
 これは、毎朝行ってるルーティーンです。
毎朝行ってるルーティーンです
↑さすがに、湯船にまでは浸かりませんが。

 上がって化粧をしたら、朝食です。
 今日は早く出るので、母には頼みません。
 前の晩にオニギリを作っておいてもらうことは可能ですが……。
 遊びに行くのに、そんなことまで頼めません。

 で、前日の帰りにセブンイレブンに寄り、朝食を買っておきました。
 オニギリと卵スープと漬物です。
美味しかったです
↑写真を撮るのを忘れました。こんな感じ。美味しかったです。

 準備は、電気ポットでお湯を沸かすだけ。
 ですが、もう出かけるまで30分を切ってしまってます。
 気が急いて、テレビの天気予報を見ながら、立って食べました。
 卵スープが熱すぎて飲めないので、冷蔵庫で冷やしてあった漬物を次々と投入。
 結局、漬物は、すべて煮えた状態でしか食べられませんでした。

 起床から、2時間半。
 なんとか、予定の時間に家を出られました。
 母もすでに起きてて、見送ってくれました。
母もすでに起きてて、見送ってくれました
↑もちろん、わたしの母ではありません。

 外は雨でしたが、歩いて行っては間に合わない時間になってました。
 チャリ、決行です。
 幸い風がなく、『さすべえ』が使えました。
わたしも1度、ミニパトに注意されました。なんでや!
↑わたしも1度、ミニパトに注意されました。なんでや!

 こんなに早い時間に、駅に来たのは初めてかも知れません。
 いつもの通勤時間とは、顔ぶれが全然違います。
 いつもは、ほとんどがサラリーマンですが……。
いつもは、ほとんどがサラリーマンですが……
↑こんなのはいてませんが。

 この日は、高校生がいっぱい。
 みんな、大きなバッグを下げてます。
なんで、エナメルなんですかね?
↑なんで、エナメルなんですかね?

 間違いなく、部活の朝練ですね。
 しかし、1分でも長く寝ていたい年齢だろうに……。
これも青春の1ページ
↑これも青春の1ページ。

 大したものだと思います。

 わたしは、部活というものに、1度も入ったことがありません。
 団体行動が苦手なので、授業時間外にも学校にいるということは考えられませんでした。
「集団行動」というパフォーマンス。やだやだ。
↑「集団行動」というパフォーマンス。やだやだ。

 ましてや、朝早くです。
 このホームに立ってる子たちは、自分とはまったく違う人種なんだと思いました。
自分とはまったく違う人種なんだと思いました
↑向うも、こう思ってるかも知れません。

 でも、親も大変ですよね。
 たぶん、朝ごはんとお弁当も作ってるんじゃないでしょうか。
こんなの食べたら、3時間は胸焼けでしょう
↑こんなの食べたら、3時間は胸焼けでしょう。

 これもまた、わたしは出来そうもない芸当です。

 さて、高校生の中にチラホラと、大きなリュックを背負った人もいました。
大きなリュックを背負った人もいました
↑さすがに、ここまでの人はいてませんでしたが。

 おそらく、わたしと同じ旅行者です。
 同じ所に行くわけじゃないだろうに、なぜか競争心というか、焦りを覚えます。
馬鹿げた競争です
↑西宮神社(兵庫県西宮市)の『十日戎開門神事福男選び』。馬鹿げた競争です。

 わたしの席を奪われるんじゃないかといった不安がよぎります。
福岡における座席所有権の確認
↑福岡における座席所有権の確認。

 もちろん、バスは指定席なので、そんなことはないのですが。

 でも、こんなことばかり考えて、ボーッとしてたわけではありません。
 構内放送に、耳をそばだててました。
鷲林寺(兵庫県西宮市)におわします『聞き耳地蔵菩薩』
↑鷲林寺(兵庫県西宮市)におわします『聞き耳地蔵菩薩』。西宮って、変わってますね。

 列車が遅れませんように!
 願いが通じたのか、定刻、雨のホームに列車が滑り込んで来ました。

↑滑りこむネコ。楽しいんでしょうね。

 座席に座れたのか、立ってたのか、まったく記憶にありません。
 心ここにあらずだったのでしょう。
心ここにあらず
こちらで購入できます。高かす。

 定刻に着いたと云っても、安心できないからです。
 去年がそうでした。
 定刻に着いた列車が、まったく発車しようとしなかったのです。
 ホームからは、次の便に乗る予定だった人たちまで、次々と乗りこんできて……。
 このままでは、降りられなくなりそうでした。
 で、ほぼ脳内恐慌を起こし……。
ほぼ脳内恐慌を起こし……

 人並みをかき分けて電車を降り……。
心境はまさしく、こんな感じでした
↑心境はまさしく、こんな感じでした。

 駅前のタクシーに駆け込んだのです。
小心者なので、指図めいた所作はできんです
↑わたしではありません。小心者なので、指図めいた所作はできんです。

 このあたりの経緯については、『単独旅行記Ⅱ』で縷縷綴ってありますので、ぜひお読み下さい。

 さて。
 幸い、この日の電車は、定刻に出発しました。
 このまま順調に走れば、新潟駅着は、6:33分です。
 バス時間の27分前。
 これだけあれば、バスセンターまで、余裕で歩いて行けるんです。
余裕で歩いて行けるんです
↑さすがにこのスピードでは無理ですが。

 でも、この日は雨。
首吊りですよね
↑誰が考えたのか知りませんが……。首吊りですよね。

 東京で歩くことを考えて、スニーカーで来てます。
スニーカーを着てます
↑これは、“スニーカーを着てます”。

 雨の中歩いて、濡らしたくないのです。
雨の中歩いて、濡らしたくないのです

 で、わたしが考えてたのが、路線バスです。
わたしが使う停留所に停まらないので、まだ1度も乗ったことがありません
↑去年から走ってる連節バス。わたしが使う停留所に停まらないので、1度も乗ったことがありません。

 新潟駅のバスターミナルから、バスセンター最寄りの停留所は、2つめ。
 3分もあれば到着します。
 でも、その路線バスの時間が微妙なのです。
 新潟駅、定刻着で6:33分。
 路線バスの発車時刻は、6:38分。
 5分です。
5分です

 新潟駅前のバスターミナルは、駅を出て、少し歩かなければなりません。
新潟駅前のバスターミナルは、駅を出て、少し歩かなければなりません

 電車が定刻に着けば、なんとか間に合うでしょう。
 でも、2分遅れれば、たぶんアウト。
 微妙なタイミングです。
謎の看板
↑謎の看板。

 不安とわたしを乗せて、電車は走ります。
不安とわたしを乗せて、電車は走ります
↑『海原電鉄』という鉄道会社ですが、この路線は架線がないので気動車のようです。

 外は雨。
 出来れば歩きたくありません。
 どうか、踏切事故など、ありませんように。
どうか、踏切事故など、ありませんように

 願いが通じたのか……。
 電車は、粛々と新潟駅のホームに滑りこみました。
 どうやら、路線バスに乗れそうです。
 ほっとして、ホームに降り立ったのですが……。
 なんとそこは、工事中で幅が半分もないホームでした。
工事中で幅が半分もないホームでした
↑こういう状態。

 しかも、階段も1箇所。
中央奥の左側が階段
↑中央奥の左側が階段。

 その狭いホームに、巨大なバッグを抱えた高校生たちが詰まってます。
その狭いホームに、巨大なバッグを抱えた高校生が詰まってます
↑イメージです。

 間をすり抜けていくことは不可能。
 列は遅々として進みません。
アリ模様のマスキングテープ。用途不明。
↑アリ模様のマスキングテープ。用途不明。

 これは、逆転負けか……。
これは、逆転負けか……

 半分諦めを抱きながら、ようやく跨線橋の上に到達。
 ここからは、幅が広くなります。
 走りました。
わたしは、奥から手前に向かって走ったのです
↑これは、反対方向からの写真。わたしは、奥から手前に向かって走ったのです。

 リュックで両手が空いてるので、けっこう走れます。
 脳裏に『走れメロス』がよぎりました。
紙芝居のようです。これじゃ、ストリーキングですがな。
↑紙芝居のようです。これじゃ、ストリーキングですがな。

メ「待っておれ、わたしのバス、セリヌンティウスよ!」
待っておれ、わたしのバス、セリヌンティウスよ!

 高校生の間を、スラロームのようにすり抜け、階段を駆け下ります。
 改札を抜け、バスの待つターミナルへ。
改札を抜け、バスの待つターミナルへ
↑当日の写真ではありません(写真を撮ってる余裕などありませんでした)。

 雨が降ってましたが、傘を差してるヒマはありません。
 わたしの乗るバスは、7番線。
わたしの乗るバスは、7番線

 改札からは、けっこう遠いです。
 いた!
 バスが待ってます。
バスが待ってます

 間に合いました。
 再逆転です。
 どうやら今年は、強運のようです。
こんなお守りがあるんですね
↑こんなお守りがあるんですね。東京の芝大神宮です。残念ながら、通販はしてないみたいです。

 朝早いバスは、乗客もまばら。
朝早いバスは、乗客もまばら
↑当日の写真ではありません(日付けを見れば、お分かりでしょうが)。

 座席に座り、息を整えます。
 こんなに息が上がるくらいなら、ゆっくり歩いてバスセンターまで行った方が良かったのでは?
 一瞬浮かんだ疑問を、すぐに押し殺します。

 『新潟駅前』から『万代シテイ』までは、停留所にして、わずか2つ目。
写ってるダイエー新潟店は、当時、ダイエー店舗の売上日本一を記録しました
↑1976年ころの万代シテイ。写ってるダイエー新潟店は、当時、ダイエー店舗の売上日本一を記録しました。

 たった3分で着きました。
ダイエーだった建物は、『ラブラ万代』という商業ビルになってます
↑ダイエーだった建物は、現在、『ラブラ万代』という商業ビルになってます。

 雨の中、降り立ったのは、6:41分ころ。
 高速バスの出発までは、19分あります。
 もう、勝ったも同然ですが……。
 「百里を行く者は九十を半ばとす」という諺もあります。
百里を行く者は九十を半ばとす

 傘を差し、気を引き締めて歩きます。
 『万代シテイ』のバス停からバスセンターまでは、少し距離があるのです。
バス停からバスセンターまでは、少し距離があるのです

 何事も無く、バスセンターが見えてきました。
傘の下から、バスセンターを臨む
↑「み」傘の下から、バスセンターを臨む。雨の街もいいもんです(余裕)。

 とりあえず、バスが出る⑧番線に行きます。
 バスはもちろん、乗客も待ってません。
バスはもちろん、乗客も待ってません
↑「み」昼間でも薄暗いのです。

 ここまで来れば、もう安心。
 百里のうち、九十九里は来てるでしょう。
 車中で飲むお茶を買いに、自販機まで行ってきました。
自販機だけじゃなく、コンビニもあります
↑自販機だけじゃなく、コンビニもあります。

 ここで余談ですが……。
 このバスセンターの中には、『万代そば』という立ち食いそばのコーナーがあります。
『万代そば』という立ち食いそばのコーナーがあります
↑ここも、薄暗いです。

 ここに、人気メニューがあるのです。
 お蕎麦ではなく、カレーです。
 『バスセンターのカレー』として有名なんです。
 残念ながら、わたしはまだ食べたことがありません。
 お昼時などは、かなり混雑するみたいです。
 ↓昔懐かしい、黄色いカレーです。
昔懐かしい、黄色いカレーです

 福神漬けは、最初から載っかって出てくるようです。
 大量ですね。
 ↓なんと、レトルト商品にもなってて、ここのカウンターでも買えます。
レトルト商品にもなってて、ここのカウンターでも買えます

 カレーは売り切れてしまうこともあるそうなので……。
 これを目当てに来て残念な思いをされた方は、レトルトを買って帰られるようです。
レトルト、525円!
↑レトルト、525円! たけー(1.5人前だそうですが)。これは消費税5%のときの値段で、今は540円だと思われます。

 さて、この『万代そば』の脇を通り、再び⑧番線に戻ります。
 時間はまだ、15分以上あります。
 指定席なので、並ぶ必要もありません。

 ここでふと、バス乗り場の通路を挟んで反対側を見ると……。
 初めて見る施設を発見。
 高速バスに乗る乗客用の待合室のようです。
高速バスに乗る乗客用の待合室のようです
↑「み」

 ↓入ってみました。
入ってみました
↑「み」

 小綺麗な椅子が並び、テレビが点いてます。
 わたしが毎朝見てる『まちかど情報室』がかかってました。
 でも、この日は、心が浮き立ってて、画面に集中出来ませんでした。
 ↓机もありました。
机もありました
↑「み」

 コンセントが付いてますので、パソコンは使えそうです。
 でも、インターネットの接続は出来ないみたいです。
 こんなとこでパソコンする人がいるんですかね?

 で、今、この記事を書くために、『新潟交通』のホームページを見て、衝撃の事実を発見。
 このページです。
 にゃんとそこには、『予約制の県外高速バスへのご乗車当日限定サービス!』というのがあるではありませんか。
 県外高速バスに乗る人は、乗車券を見せれば、『新潟駅前』から『万代シテイ』までのバス料金が無料になると書いてあります。
 こんな仕組み、まったく知りませんでした。
 くっそー。
 ま、いいです。
 料金は、100円ですから。
 100円、損しただけです。
 見なきゃ良かった。
 でも、悔しいので、もう一度確認。
 対象路線は、9番線と10番線となってます。
 発車時刻を確認しました。
 9番線は、6:35分です。
 これは、無理でしたね。
 電車が新潟駅に着いたのが、6:33分ですから。
 改札を出た時には、もう発車してたでしょう。
 続いて、10番線。
 こちらは、6:45分でした。
 もし、この制度を知っていたとしても、これには乗らなかったでしょうね。
 これだと、バスセンターに着くのは、歩いて行くのより遅くなってしまいます。
 ふん。
 ざまぁ見ろ。
 でも、なんで路線を限定するんですかね?

 さて、気を取り直して書き進めましょう。

 バスは、7時少し前に入って来ました。
 今年は、昨年までの西武バスではありません。
西武バス
↑「み」昨年撮った写真です。やっぱり、デザインがかっちょえーです。

 越後交通のバスです。
越後交通のバスです
↑「み」デザイン、いまいち。

 これは、便を予約するときから分かってました。
 越後交通は、長岡市に本社を置くバス会社。
 言わずと知れた田中角栄関連会社です。
新幹線を無理やり停めた浦佐駅に立つ田中角栄像
↑新幹線を無理やり停めた浦佐駅に立つ田中角栄像。頭上の屋根は、もちろん雪に埋もれさせないためです。

 かつては、田中角栄自身が長く社長を務めてました。
 今でも、田中家及び関連会社が、ほとんどの株を持ってます。
田中家の目白御殿
↑田中家の目白御殿。角栄が所有してたころは、2,500坪あったそうですが、当然のことながら相続税が払えず(遺産120億)、土地を1,000坪くらい物納したそうです。

 バスを降りてきた運転手さんが、妙なことを言いました。

「こちらは、1号車になります」

 後ろを見ると、同じバスが続いて入ってきました。
 どうやらそれが、2号車らしいです(写真、撮り忘れ)。
 ここでようやく、腑に落ちました。
 つまり、予約がたくさん入った場合……。
 予約を打ち切るのではなく、もう1台、バスを仕立てるんですね。
 バスと運転手の手配さえ付けば、お客を取り逃すことはないわけです。
 でも、もう1台仕立てるかどうかの判断は、なかなか難しいですね。
 定員を数人超過するくらいなら、もう1台仕立てるより、断った方が得でしょうから。
 このへんは、ノウハウがあるのでしょう。

 さてさて。
 無事、バスに乗りこめました。
 ここまで来れば、いくらなんでも大丈夫。
 勝ったも同然です。
 百里の道のりを、ついに到達しました。

 昨年、最良と思える座席番号をメモし、今年はそこを予約してあります。
 心配なのは、昨年とバス会社が違うことでした。
 でも、車内は驚くほど同じでした。
夜みたいですが、バスターミナルの中が薄暗いのです
↑「み」夜みたいですが、バスターミナルの中が薄暗いのです。

 ひょっとしたら、バスの製造会社が一緒なのかも知れません。
 ↓窓が広々と広がる、右側の席です。
窓が広々と広がる、右側の席です
↑「み」

 バスの窓には雨滴が付いてます。
バスの窓には雨滴が付いてます
↑「み」

 外は雨です。
 実は、晴れてなければ、左側の座席の景色の方が、わたしは好きなのです。
 右側では、対向車線の向こう側にしか景色が見えませんから。
右側では、対向車線の向こう側にしか景色が見えませんから
↑「み」

 でも、新潟から東京に午前中に向かう場合……。
 日差しは、東、つまり、左側から差します。
 お天気が良いと、左側の席には、陽が当たるのです。
お天気が良いと、左側の席には、陽が当たるのです
↑四国高速バスの『さぬきエクスプレス』(文面の事情により、画像を反転させていただきました)。

 わたしは、陽が当たるくらい、我慢できるのですが……。
 眠って行きたい人などは、みんなカーテンを閉めてしまいます。
真ん中の座席もカーテンで仕切れる車両があるようです
↑なんと、真ん中の座席もカーテンで仕切れる車両があるようです(画像は『VIPライナー』の『大阪→新宿』便)。ぜったい悪いことをするヤツがいるはずです。

 前の座席でカーテンを閉められると、視界が悪くなるのです。
前の座席でカーテンを閉められると、視界が悪くなるのです
↑おばさんは紫外線を少しでも浴びたくないらしく、曇ってても閉められる場合があります。

 バスの予約は1ヶ月前にするので、お天気を予想することは出来ません。
 これはまぁ、仕方のないことです。

 さて、バスは定刻に出発。

 そうそう。
 西武バスと、違いがひとつありました。
 昨年の西武バスでは、シートにコンセントが付いてたのです。
西武バスでは、シートにコンセントが付いてたのです

 なので、みなさん、スマホを充電しながらいじってました。
 去年は、道中、スマホを使わなかったので充電しませんでしたが……。
 今年は、スマホでテザリングして、ノートPCを使おうかなと思ってたのです。

 で、座って早々にコンセントを探したのですが……。
 無い。
 これが、西武バスと越後交通の差なんでしょうね。
 ま、PCを使えなければ困るという用事もないので、車窓に集中することにしました。

 外は、見事に雨です。
茶色いビルは『代々木ゼミナール』です
↑「み」茶色いビルは『代々木ゼミナール新潟校』です。

 ↓新潟駅前も、ご覧のとおり。
新潟駅前も、ご覧のとおり
↑「み」

 ↓いよいよ、高速に乗ります。
いよいよ、高速に乗ります
↑「み」

 ↓見事にピンぼけですが、真ん中に白く見えるのが、アルビレックス新潟のデンカビッグスワンスタジアムです。
真ん中に白く見えるのが、アルビレックス新潟のホーム球場です
↑「み」その左のグレーの建物が、先日、AKB48の総選挙が行われた野球場、ハードオフエコスタジアムです。

 ↓田植えの終わった越後平野を、一路南下していきます。
田植えの終わった越後平野を、一路南下していきます
↑「み」越後平野=新潟平野です。教科書などでは、後者が使われてるようです。

 さて、最初のトイレ休憩。
 越後川口サービスエリアに停車します。
 幸い、雨は上がってくれました。
 ↓相変わらず、ここからの眺めは、桃源郷のようです。
ここからの眺めは、桃源郷のようです
↑「み」

 このあたり、住所で云うと、新潟県長岡市西川口。
 2004年の中越地震では、震度7を記録した地域です。
2004年の中越地震では、震度7を記録した地域です

 2010年に長岡市に編入されましたが、それまでは、北魚沼郡川口町でした。
 実は、飛び地合併なんです。
飛び地合併なんです

 事情は、よくわかりません。
 中越地方は、戊辰戦争の関係で、地域間の感情がいろいろ複雑になってます。
長岡藩家老、河井継之助
↑長岡藩家老、河井継之助。長岡市は、もうひとりの偉人、山本五十六を産んだ地でもあります。

 でも、自然はほんとに綺麗です。
 ↓サービスエリアの下を流れる川は、信濃川。
写真の右手で魚野川と合流し、左手に下っていきます
↑「み」写真の右手で魚野川と合流し、左手に下っていきます。

 魚沼コシヒカリと錦鯉が名産。
こんなのが普通に泳いでます
↑養殖池です。こんなのが普通に泳いでます。何万円するんでしょうか。

 冬さえなければ住みたいところです。
 ちなみに、11市町村が合併した長岡市は、面積891.06km2と巨大化しました。
11市町村が合併した長岡市は、面積891.06km2と巨大化しました

 と言っても、県内5位ですけど。
 ちなみに、大阪市は大阪府の中で最大の面積ですが……。
 225.21km2しかありません。
 新潟県に当てはめると、30市町村中の19位になります。
新潟県に当てはめると、30市町村中の19位になります

 さてさて。
 大阪市の約4倍の広さとなった長岡市は……。
 寺泊市を編入したことにより、海にも面するようになりました。
寺泊の国道沿いには、大規模な魚屋が連なってます
↑寺泊の国道沿いには、大規模な魚屋が連なってます。

 ちなみに、新潟市とも接してるんです。
新潟市とも接しているんです

 人口は、27万5千人。
 新潟県、第2の都市ですが……。
 大阪府に入ると、8位の茨木市とほぼ同じです(茨木市の面積は、長岡市の12分の1)。

 『越後川口サービスエリア』に話題を戻しましょう。
 供用開始は、1982年。
 34年も経って、木々は鬱蒼と繁って、森のようです。
34年も経って、木々は鬱蒼と繁って、森のようです
↑「み」これは、昨年撮った写真。

 展望台へ続く道には、↓の立て札が。
展望台へ続く道には……
↑「み」

 さすがにクマは出ないのでしょうが。

 ↓展望台に上がると、こんな感じ。
展望台に上がると、こんな感じ
↑「み」

 景色のいい展望台なのに、あまり知られてないせいでしょうか……。
 誰もいません。
 ま、雨上がりでしたからね。

 展望台の上から、サービスエリアの駐車場を見下ろすと……。
 ↓なぜか、佐渡ヶ島をかたどった芝生が。
なぜか、佐渡ヶ島をかたどった芝生が
↑「み」

 さすがに、佐渡までは見えないと思うんですけどね。

 さてさて。
 トイレ休憩は、15分です。
 バスに戻りましょう。
 ↓1号車と2号車が並んで停まってます。
1号車と2号車が並んで停まってます
↑「み」

 15分前には全員が揃い、定刻に出発しました。
 ↓しばらくすると、右手に上越新幹線『ガーラ湯沢』駅が見えて来ました。
上越新幹線『ガーラ湯沢』駅が見えて来ました
↑「み」

 きっと今ごろは、ガーラガラでしょう(座布団2枚)。

 ↓バブルの塔を1枚。
バブルの塔を1枚
↑「み」

 なんだか、外観が汚いです。
 修繕積立金が足りないのかも知れませんね。
 だんだんと廃墟化していく気がします。
 でも逆に、完全に廃墟の街と化したら、人気が出るんじゃないでしょうか。
 軍艦島みたいに。
端島(はしま)
↑島の正式名称は『端島(はしま)』。2015年、世界文化遺産に登録されました。コンクリートの劣化資料としても、貴重だそうです。

 かつて、“バブル”という時代があったという無言の証人として。
ジュリアナ東京
↑『ジュリアナ東京』だと思います。バブルと云えばこの映像。
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