Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
センセイのリュック/幕間 アイリスの匣 #152
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戯曲『センセイのリュック』作:ハーレクイン



幕間(小説形式)アイリスの匣#152



 道代は、先ほどと同じように少し首を擡(もた)げ、志摩子の陰部に唇を触れた。舌を伸ばす。志摩子の陰部の表面にゆっくりと舌を這わせた。

「あ……」

 道代は、その舌先を志摩子の大陰唇の表面に軽く当て、ゆっくりと動かした。ゆっくりと、確かめるように、いとおしむように道代の舌は動いた。

「道……」

 志摩子は、反射的に逃げようとした。志摩子の腰が軽く持ち上がり、その陰部は道代の舌先から逃れた。
 狭い車内、天井は低い。上体をかがめ、馬乗りの体勢から腰を浮かす……不自然な姿勢であった。志摩子は、その右手を後部座席の背凭(もた)れに、左手を前部座席のそれに、それぞれ当てた。両腕に力を籠め、浮いた上体をしっかり支えた。
 道代の舌先は虚(むな)しく宙を掻いた。失われた愛しいものを呼び戻そうとするように、右に左に、上に下に激しく動いた。
 道代は舌を戻した。志摩子に声を掛ける。道代の声は少し嗄(しわが)れていた。

「姐さん……」
「道、何するんえ」

 道代の意図を問う志摩子の声掛けだったが、その声音(こわね)は柔らかかった。叱責するという色合いは全くなかった。

「姐さん……姐さんのここ、きれえ(奇麗)にさせてもらいます」

 道代はそれ以上言わず、促すように、誘うように、志摩子の腰を左右の手で挟み、軽く下に、自らの舌の方に引いた。

「道……」

 志摩子は抗わなかった。誘われるまま、いったん上げかけた腰を、ゆっくりと下した。志摩子の陰部は、ゆっくりと道代の舌を目指して下降した。その移動距離はごくわずかだった。
 寸刻の間(ま)の後、道代の舌は再び愛しいものを迎えた。
 志摩子の陰部は、まだ濡れていた。
 道代は、先ほどと同様、志摩子の大陰唇の表面に舌を使った。舌先で、確認するように、左右の大陰唇に隈なく丹念に触れていった。
 志摩子の大陰唇はふっくらと盛り上がっていた。その左右の唇は幼女のそれのようにしっかりと閉じ、内部の複雑な構造を守るように隠していた。車内の薄明りの中、見ることは叶わなかったが、道代の舌先はその様を確認した。

(小まめ姐さん……)

 道代は大きく舌を曲げた。舌の先から中央付近までを使い、やはり丹念に志摩子の大陰唇に触れていく。いや、今度は舐める、と言った方が適切だった。
 志摩子の陰毛は少なかった。これももちろん見ることは叶わないが、道代の舌は全く陰毛に触れることが無かった。無毛の大陰唇を、道代の舌は丹念に舐めた。
 やがて、唇が加わった。舌と、両の唇を使い、道代は愛しいものを舐めた、吸った。舐めまわし、吸い付いた。大陰唇の表面を覆う志摩子の尿を、道代は丹念に舐め取り、吸い取っていった。その様(さま)は、普段、小まめの志摩子に仕え、細々(こまごま)と世話を焼く、その仕事ぶりそのものだった。

「はあぁ……」

 志摩子は、軽く吐息をついた。溜まっていた尿をようやく排出し、そして、その尿に汚れた陰部を舐められる。志摩子は、その心地よさに酔った。雪の貴船の山中、半ば遭難しかかっているという切迫した状況は、志摩子の頭の中には無かった。

「あ……」

 志摩子の大陰唇のあわい(間)から、少量の尿が零れた。道代の口唇が外陰部を刺激することにより、残尿が排出されたものであろうか。
 道代は、すかさずその尿を口に受けた。遅滞なく飲み込む。道代の喉の鳴る音が車内に響いた。

「また出てもうた(出てしまった)。堪忍え、道」
「美味しおす、姐さんのおしっこ」
「道……」

 道代は、再び志摩子の陰部に口を寄せた。大陰唇表面の尿はほとんど舐めとられていた。道代は、左右の大陰唇の合わせ目に舌先を這わせた。

「あ……」

 志摩子の大陰唇はあっけなく左右に開いた。
 アマテラスが閉じこもった天の岩屋戸。これはタヂカラヲによって強引にこじ開けられた。
 しかし、志摩子の性器を守る大陰唇という戸は、すでに半ば開いていた。それは、道代の口唇による刺激により、志摩子が性的に興奮し始めていることの表れだった。
 道代の舌は、志摩子の大陰唇のあわい(間)に、ぬるりと侵入した。

「ん……」

 道代の舌先が薄い襞に触れた。志摩子の小陰唇だった。道代の舌は、左右の小陰唇を開いた。二枚の小陰唇のあわい(間)に溜まっていた尿が、道代の舌を伝ってその口に流れ込んだ。道代は、どれほどの尿を飲んだのだろう。いくら飲んでも飽きることはなかった。志摩子の尿は、道代には甘露とも思えた。
 甘露……古代中国の伝承、天から降るという至極の液体。その味は、甘みの極みであるという。
 道代は甘露に酔った。志摩子の尿に酔った。いや、志摩子そのものに酔っていた。
 道代は、志摩子の小陰唇を上下の唇で挟んだ。吸う。柔らかな小陰唇は道代の口内に取り込まれた。道代は、口の中で舌を使った。志摩子の小陰唇を舐める、吸う、叩く、果ては軽く歯を当てた。志摩子の小陰唇は、やさしく蹂躙された。

「はあああぁ」

 道代の行為は、志摩子の陰部を清める、という意味を無くしていた。それは明らかに性戯だった。隠微な戯れであった。言葉には出さないが、二人ともそれは既に承知の事であった。

「道……」

 志摩子が道代に呼び掛けた。
 道代は口を外し、返答した。

「へえ、姐さん」
「気持ち……ええよ」
「嬉しおす、姐さん。もっともっと、気持ちよ、なっとくんなはれ」
「道ぃ」

 道代は、再び志摩子の陰部に吸い付いた。
 口を開けて、唇で陰部全体を覆い、軽く吸いたてる。舌先は、大陰唇、小陰唇、それらのあわい(間)、膣前庭まで、隈無く這い回った。
 道代は、志摩子の膣口に舌先をねじ込んだ。舌先は、すぐに障壁に行き当たった。志摩子の処女膜だった。気付いた道代は、すぐに舌を引いた。

(姐さん……)
(ねえさん、姐さん)
(小まめ、姐さん)
(かいらし〔可愛らしい〕なあ……)

 膣から出た道代の舌先は、会陰を這った。

「こそばい(くすぐったい)、道……」

 道代は返答しなかった。しばらく会陰を這っていた舌先が、志摩子の肛門を探り当てた。
 志摩子が悲鳴を上げた。

「ひゃい」

 道代は構わず、舌先を肛門の周りに徘徊させた。

「こ、これ道。そこは……おいど(尻)……」

 道代は、舌先を肛内にねじ込んだ。

「あーっ、あかん、あかんて、道。そこは……あかんっ」

 志摩子の肛門は、かすかに便臭がした。
 道代は香(こう)の香りのようにその臭いを感じた。もちろん道代に香道の嗜みなどあろうはずはない。知っているのは仏壇の線香の香りだけだ。であるから、道代は志摩子の便臭を、嗅いだことのない最上の香(こう)であるかのように感じたのだ。
 さらにその香りに浸ろうと、道代は志摩子の肛内を舌先で蹂躙した。

「あ……あかんっ」

 志摩子の膣口から、液が噴き出た。もちろん尿ではなく、膣液だった。
 志摩子は、いった。
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コメント一覧
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    • ––––––
      1. 処女志摩子HQ
    • 2016/06/14 09:58
    • はい、ということでございまして
       前回の飲尿プレイに続きクンニ、クンニリングスです。
       舐める道代、舐められる志摩子。この先、どこまでエッチシーンが展開するのでしょうか、貴船山中の場。
       それにしても道代クンニ。
       今回のラストシーンは肛門舐め。わたし、大好きです、肛門。
       次回以降を乞う、ご期待。
       で、今回、道代姐さんのレポート?によりますと、小まめの志摩子の処女膜は健在だそうです。そんなこと、わかるんかねえ、はともかくそうかあ、まだ処女かあ、です。あの志摩子女将にも、処女だったころがあったんですねえ(当たり前や)。
       そういえば、道代はどうなんだろうね。
       わたしが“性に目覚め” たころ、この「処女」「しょじょ」「バージン」「virgin」なる語にどれほどの思いを抱いたか、懐かしく思い出します。
       「永遠の処女」と云いますと女優、原節子ですが、古代ペルシャの伝承では「フーリー」。金髪にしてその肌はあくまで白い天女だそうです。フーリーは、性交し処女膜が破れてもすぐに再生したとか。で、「永遠の処女」。
       それあ、経歴詐称やろ。
       「志摩子女将物語」。
       若き日の道代・志摩子を追いかけるこの企画。まだ続きそうです。現在の貴船の場にしても、まだまだ終わりそうにありません。この調子では、いつ、もとの「花よ志」に戻れるものか。あやめが待ちくたびれているでしょう。困ったもんだ。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2016/06/14 19:44
    • どーも
       描写が、きちゃなーい感じになりますね。
       なぜなんでしょう。
       わたしが書くと、とーても綺麗なのにね。
       そもそも、道代は初めて舐めるんでしょうに……。
       そんなに上手く出来るもんなんですかね?

    • ––––––
      3. 酢か登呂が好きっHQ
    • 2016/06/14 20:54
    • >描写がきちゃない
       「便臭」を出したからかなあ。
       いや、そもそも。
       Mikikoさんって、好きじゃないのでは、肛門。『由美美弥』でも、あまり出さないだろ。
       それとも、スカトロが苦手なのかなあ。以前、浣腸もののAVを紹介した時も「きちゃなーい」とか言うてはりましたし。
      始めて舐める件
       そこはそれ、本能の赴くまま、というやつです。
       ともあれ、しつこいようですがもう一度。
       わたし、大好きです、こーもん。

    • ––––––
      4. 手羽崎鶏造
    • 2016/06/15 05:54
    • お邪魔させていただきます。
      尻アとかいう国も有る中東地域は、椅子ラム教の
      対立が絶えず、主にクンニ派とシーア派の争いだそうな。私もどちらかといえば実はクンニ派です。
      椅子ラムの聖地って、ひょっとして宇宙戦艦ヤマトに
      出てくる「椅子噛んだる」かなと妄想してます。
      そない言うたら大阪のおっちゃんが言うてはります。
      こないなったらもう椅子でも机でも噛んだるで。
      一番噛みたいのは小指(伊東ゆかり)やけどな。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2016/06/15 07:36
    • ハーレクインさん&手羽崎鶏造さん
      > ハーレクインさん
       “始めて”→“初めて”ですね。
       わたしは、肛門の描写にカメラのシャッターを使ってますが……。
       もう、通じなくなってる恐れがありますね。
      > 手羽崎鶏造
       クンニ派(笑)。
       暗殺されまっせ。

    • ––––––
      6. ♪あなたが噛んだHQ
    • 2016/06/15 15:01
    • Mikikoさん&手羽崎鶏造さん>Mikikoさん
       ああ、こんなミス、「初めて」だよ。
      カメラのシャッター
       あの、薄い羽根を円形に組み合わせた、あれね。
       デジタルカメラ全盛だからなあ。知らない人も多いでしょう。
      >手羽崎鶏造さん
       >一番噛みたい
       
       一瞬、いっちょかみ(一丁噛み;関西語)かと思いました。
       いっちょかみ:何にでも首を突っ込むおせっかい野郎、てなとこですかね。
       尻ア。首都は騙す糟。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2016/06/15 19:44
    • あんなミス、こんなミス
       舌の根も乾かぬうちに、『単独旅行記Ⅲ(6)』で愚かなミスを犯してます。
       あわれ。
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