2016.6.7(火)
登山における装備品チェックは細部に渡る。
最も重要なものは登山靴。そして現在身につけている衣類、予備の衣類。これらは、上下の上着、靴下、などから始まり、下着類のチェックは欠かせない。テント、シュラフ(寝袋)などの住居装備。調理用の小型ストーブ。コッヘルなどの食器類。ヘッドランプ、などの小物類……。
そして、食料。
用意する食料の量は、そのまま山行計画に直結する。食事が提供される山小屋泊まりならともかく、テント泊の場合、食料が山行計画の基準になるのだ。
「道」
「へえ、姐さん」
「どないや」
「そうどすなあ。身につけとるもん以外は手拭いくらいどすなあ」
「ふん。うちもそんなもんや」
道代は少し考え込んだ。
「あ、いや。あと……お預かりした姐さんの舞扇がおますけど、これは……」
「今は何の役にもたたんわなあ」
「そないどすなあ」
「食べるもんはどないえ。なんぞ持っとるか」
「へえ、飴ちゃんが一個、おました」
「飴かあ。うちはなあんも無かった。あんたの持っとる飴。ほれがうちらの唯一の食料、ゆうことやな」
「そないなりますなあ」
二人はしばらく口を噤(つぐ)んだ。
が、すぐに志摩子が言葉を継いだ。
「さっきの学生さんの言わはったことやけんど」
「へえ」
「こうゆうときいっちゃんええのんは、チョコレートや、ゆうことやった」
「チョコレート」
「せや。あんた、食べたこと、あるか」
「そんな姐さん。チョコレートてなもん、見たこともおへん。話には聞いとりますけんど」
「ふん。それはうちもそや」
「へえ」
志摩子は、その座敷で交わした会話を思い返していた。
「えらい甘いお菓子やそやが」
「へえ」
「その学生さんの言わはるにはな」
「へえ」
「なんや……カロリーゆうのんが高いんやて、チョコレート」
「はあ、カロリー」
(カロリーて……何やろ)
道代はぼんやりと考えたが、志摩子に問い返すことはしなかった。
(たぶん……姐さんも知らはらへんやろ)
志摩子の口調から、道代はそんなことも考えた。
二人はまたしばらく口を閉じた。次に口を開いたのはまた志摩子からだった。
「道……」
「へえ、姐さん」
「うち、なんや……おしっこ、しと(したく)なった」
道代は、少しの間をおいて返答した。
「おしっこ、ですかいな、姐さん」
「せや。さっきお酒、だいぶよばれたさかい(随分飲んだから)かなあ」
「あ。へえ……」
「道。あんた、大丈夫かいな、おしっこ」
「へえ、うちは……」
「ほうか。うちはもう、あかんわ」
「姐さん」
「ちょと外出て、してくるわ」
道代は、瞬時ぼんやりしていたが、すぐに志摩子の言葉の意味に思い当たった。
(外、出はるて……)
その瞬間、道代は大きく首を振り、志摩子の両肩を両手で捉えた。志摩子の顔を正面から見据える。詰問するような勢いで志摩子を決め付けた。
「何、言わはりますのん、姐さん!この雪ん中、外い(外へ)出はるやなんて、とんでもない!」
「せやかて、道……」
「姐さん。さっき姐さんが言わはりましたやん!『外出るやなんてとんでもない。今は、待ちの一手や』、て……」
「そらせやけど。せやけど道……。おしっこは、止められへんやん」
「姐さん!この雪ん中、お尻放り出しておしっこしやはるゆうんですか!そないなこと、うち、絶対させられまへん!」
「せやかて、道!」
道代は、一瞬絶句した。しかし、瞬時に返答した。
道代には、置屋の女将、としに、懇(ねんご)ろに言い含められた大事な使命がある。道代の使命は……何があっても志摩子を守る、この一つであった。
(志摩ちゃんは……小まめ姐さんは、うちが守る)
それはもう、道代にとっては身に付いた習性であった。
「よろし。
ほなら……ほなら姐さん、ここでしなはれ」
志摩子も一瞬、絶句した。そして、甲高い声を上げた。
「あほなこと言いな!車ん中でおしっこ、やなんて……」
「あきまへんか」
「当たり前や」
「でけまへんか」
「決まってるやないか」
道代は一呼吸置いた。
そして静かに語り継いだ
「よろし。ほな、うちの口ん中にしとくんなはれ」
「な、なにを、道……」
「姐さんのおしっこやったら、うち、喜んでぜえんぶ飲ましてもらいます」
「道……」
道代は、これ以上の問答は無用と口を噤(つぐ)んだ。隣に座る志摩子の下半身に両手を伸ばした。道代の両手は、志摩子の着物の裾をゆっくりと持ち上げ、開いた。下穿きの長襦袢も掻き分けた。襦袢の色は緋色のはずであるが、色までは判別できない。志摩子は、襦袢の下には何もつけていなかった。かすかな灯りの中、志摩子の両脚がほの白く浮かび上がった。
志摩子は逆らわなかった。道代にされるがまま、下半身を剥き出しにした。志摩子の尿意は切迫していた。
道代は車のシートに仰向けに横たわった。志摩子を見上げ、促すように声を掛けた。
「さあ、姐さん」
志摩子は、車の座席の上、馬乗りの姿勢になった。馬は道代である。志摩子は、道代の顔をまたいで腰を落とした。右膝は道代の顔のすぐ横にあったが、左足は車の床に下ろし、しっかり体を支えた。道代の顔は志摩子の股間の真下、その体は志摩子の背後に伸びている。道代の全身のほとんどは志摩子の視界から消えた。
志摩子は放尿しようとした。しかし、この異常な状況ではなかなか出来るものではない。尿意は切迫しているのに、尿は出ない。志摩子は焦(じ)れた。下腹に力を籠めるが、尿は出ない。
「さあ、姐さん」
道代の声はくぐもっていた。道代が排尿を促すが、尿は一向に出てくれない。
「せやかて、道」
「出まへんか。遠慮しはることおへんえ(しなくてもよい)」
「せやかて」
「ほな……」
道代は少し首を擡(もた)げた。刺激を与えようというのか、志摩子の陰部に、道代の唇が吸い付いた。
「ひえっ」
志摩子は短い悲鳴を上げた。
そのとたん、激しい勢いで尿が放たれた。志摩子の尿は、過たず道代の口の中に放たれた。
「ごぶ」
すかさず道代は、注ぎ込まれる尿を飲みこもうとした。しかし、飲むためには口を閉じる必要がある。そうすると尿を受けることは出来なくなる。
道代は両目をしっかりと閉じ、口を開け続けるしかなかった。
「げぶ」
道代の口腔は大量に注ぎ込まれる尿で一杯になった。しかし、志摩子の放尿は止まらない。道代の口から溢れ出た尿は、車のシートを流れ、床にまで滴った。
志摩子の放尿はようやく止まった。
それに気づいた道代は、口中に注がれた尿を飲み込んだ。しかし、仰向けの姿勢ではうまく飲み込めるものではない。道代の口からこぼれた尿は、先ほど溢れた尿を追いかけるように車の床に滴った。
「がふう」
道代は、可能な限りの尿を飲み込んだ。大きく息をついた。閉じていた目を開ける。目の前には、尿に濡れそぼった志摩子の陰部があった。
コメント一覧
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1. おしっこが好きっHQ- 2016/06/07 08:11
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はい、ということでございまして
『アイリスの匣』、初のスカトロ、放尿シーンです。前回#150でエンジンを止めたのは、このための準備だったんですね。
と書いてふと考えました。いや、以前もやったなあ。
で、調査開始。やってました。
まず#46、志摩子-花世で、二人とも失禁ゲロ吐き。
#95、源蔵-志摩子で、志摩子が放尿。
ひょっとしたらまだやってるかもしれません。が、あやめと久美はないでしょう(やってたりして)。
あ、ちょっとまてよ。遙か依然、金沢編で香奈枝がやったかも。ですが、これ以上調べる時間も気力もありません(無責任な奴め)。
ご興味おありのお方は、お読み返し下さいますよう(誰も読まんって)。
まあしかし、うんこをさせた記憶はありません。すべておしっこですので(ゲロはありますが)可愛いものです。本格スカトロ小説に比べればチャンチャラおかしい。
スカトロものは『家畜人ヤプー』を筆頭に、特にネット社会では小説、映像、画像がこれでもか、と溢れ返っています。
ここはひとつ『アイリス』も本格参戦すべく、誰かに浣腸、脱糞させてみるか。
いやいや、その気は全くありません。わたしが書けるのはおしっこまでです。
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2. Mikiko- 2016/06/07 17:53
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今どきの車の窓は電動ですのでは……
バッテリーが切れると開きません。
でも、この当時の車の窓なら、手回しで開いたんでないですか。
窓から、お尻だけ出して出来たと思いますけどね。
高速の渋滞で車が動かなくなると……。
キャンピングカーには、トイレを使わせてくれという人が押しかけるそうです。
大迷惑ですよね。
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3. おしっこしたいっHQ- 2016/06/07 21:31
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手回し開閉
確かに、わたしが子供の頃、ということは道代と小まめの頃とさほど変わらないでしょうが、車の窓の開閉は手回し式でした。ついでに、昨今は見かけませんが、前部座席のドア窓の隅に三角窓というのがありました。これを開けておくと、車の走行時にいい風が入ってきたものです。
まあそれはともかく、窓から尻だけ出しておしっこなんて、うまくいくものですかね。女性器の構造は人それぞれ、中にはそんなことすると車内におしっこ吹き出し、なんてお方もおられるのでは。
さらにともかく、冬の鞍馬の山中、しかも雪の中でそんなことをすれば尻が凍傷になります(たぶん)。
そもそも、車内の温度が下がって凍死の危険すらあるのでは。
キャンピングカー話は聞き始めです。与太じゃないだろうね。
聞いた話ですが、そんなときのために「携帯用のおまる」なるものがあるそうです。ただの尿瓶みたいなものではなく、袋の中に紙おむつみたいに吸水剤が仕込んであるんですね。
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4. Mikiko- 2016/06/08 07:41
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叔父の車は……
つい最近まで、手回し窓でした。
商用バンでしたから。
↓キャンピングカーにトイレは必要か不要か、という議論が載ってました。
http://matome.naver.jp/odai/2138652897369401601
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5. 手回し蓄音機HQ- 2016/06/08 13:14
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手回し開閉
商用車。
贅沢だ、ということですかね。
少しでも安い車にしたい、と。
キャンピングカー
問題。
入れませんでした。
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6. Mikiko- 2016/06/08 19:49
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手回し窓
軽トラはまだ、手回しのようです。
なんで入れないんじゃ。
また、リンクをクリックしてるんじゃないのか?
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7. スバル360HQ- 2016/06/08 22:34
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軽トラ
で思い出すのは、いにしえの名車、ダイハツ「ミゼット」です。
三輪の軽、ハンドルはなんと丸ハンドルではなく、バーでした。
映画『三丁目の夕日』によく出てきます。
>また、リンクをクリック
それほどアホではありません。ちゃんとコピペしました。なのにうんともすんとも言わない。コピペし損ねたかなあ。
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8. 手羽崎鶏造- 2016/06/09 23:20
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お邪魔させていただきます。
友人にM森さんというキャンピングカー
を持っていた人が居て、大き目のクルマ
だと、本格的なトイレスペースが完備
されています。渋滞高速道で2度程運転席を
ノックされ、女性と女児にトイレを貸したことが
有ると申してました。
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9. Mikiko- 2016/06/10 07:37
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やっぱりありましたか
わたしなら、トイレに隠しカメラを設置します。
そしてわざと、渋滞の高速道を流すのです。
撮れた画像は、AVに売ります。
どないです?
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10. 手羽崎鶏造- 2016/06/10 23:26
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隠しカメラというと、秋葉原にその手のもの
専門の店があります。
防犯カメラ、隠しカメラ、警棒、手錠
など所狭しと並んでいて、結構混み合っている
「専門店」です。SMの責め具があったかどうかは
定かでないので、次回行く機会があれば偵察して
きます。大人のオモチャは置いていません。Hな人の
用の店とは違うようです。
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11. Mikiko- 2016/06/11 08:05
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ふむふむ
防犯用品の専門店のようですね。
おそらく、スタンガンなども置いてあるのでしょう。
サスマタみたいなのもあるかな。
隠しカメラには、ヒジョーに興味があります。
見えないように設置するものだけでなく、見えててもわからないものもありますね。
置き時計にしか見えないのもあるようです。











![[官能小説] 熟女の園](https://livedoor.blogimg.jp/mikikosroom2008/imgs/3/e/3e07a9c3.gif)





































































































