Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2010
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「美弥ちゃん。
 美弥ちゃん」
「うーん。
 もう、朝?」
「ぜんぜん。
 まだ9時前だよ」
「なんで起こすのよ」
「お夕飯、食べてないよね」
「え……?
 あ、そうか」
「お腹空かない?」
「言われて見れば」

 美弥子が身を起こすと同時に、キュルキュルとくぐもった音が聞こえた。
 美弥子が、自分の腹を見下ろした。

「やだ。
 そんなこと言うから、鳴っちゃったじゃない」
「お腹は正直ね。
 厨房に食べに行こうか」
「うん」

 美弥子が、あたりを見回す。

「どうしたの?」
「着るもの探してるのよ。
 この格好じゃ、行けないでしょ」
「ジャージは、お風呂場だっけ?」
「うん。
 夕方まで着てた服も、お風呂に脱いで来ちゃったよね」
「ここには、クリーニングした外出着しかないよ」
「じゃ、下着だけ着けて行く?」
「パンツ一丁で行くか。
 ブラまでする気にならないし。
 誰かに見られるわけでもないし」
「そうね。
 ちょっと不謹慎な感じで気が咎めるけど」
「よく言うわ。
 お風呂場で、あれだけのことしてて」
「ふふ」
「ちょっと……。
 美弥ちゃん。
 あれ」
「何よ?」
「入口の襖、開いてる」
「それが、どうかしたの?」
「寝たあと、トイレとかに起きた?」
「起きないわよ」
「閉まってたよね、襖」
「確かに。
 由美が勢い良く閉めすぎて、跳ね返ったのを、わたしがぴったり閉めたんだもの」
「スプレー振って滑りやすくなってたの、忘れてたのよ。
 スプレーが効きすぎて、ひとりでに開いたのかな?」
「そんなわけないでしょ」
「じゃ、誰が開けたの?」
「知らないわよ」
由美と美弥子 2009目次由美と美弥子 2011


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2016/05/30 07:25
    • お腹が鳴る
       わたしは、昼食を食べません。
       当然、お昼から夕方にかけては、空腹を感じます。
       でも、お腹が鳴ることは無いんです。
       もし、鳴るようだったら、お昼抜きは出来ないでしょう。
       オフィスでは、聞こえますからね。
       でも、お腹が鳴るのは健康な証拠とも云われます。
       胃酸抑制剤を飲んでるので、そのせいもあるんでしょうかね。

    • ––––––
      2. 会話が好きっHQ
    • 2016/05/30 14:34
    • >「知らないわよ」
       今回の由美ちゃんのセリフですが、見事に性格が表れてますね。
       それにしても思うのは、「会話だと行数稼げるなあ」です。
       これは以前書きましたが、筒井に↓こんなのあります。
       
       下士官が兵隊に命令します。
       「整列、番号!」
       「一」
       「二」
       「三」
       「四」
       「五」
       「六」
       「七」
       「八」
       「九」
       「十」

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2016/05/30 19:53
    • 「知らないわよ」は……
       美弥子のセリフです。
       兵隊を5,000人出せば、5,000行。
       原稿用紙、250枚になりますね。

    • ––––––
      4. 5000行の会話HQ
    • 2016/05/30 23:12
    • 美弥子のセリフ
       「知らないわよ」
       これなんだよなあ、会話が続く場合の弊害。
       わたしは極力、セリフの内容・話し方・表現などにキャラを滲ませるように意識しています。あとは、あまり会話を続けない、かな。適宜、状況説明の地の文を挟むようにしています。
       まあ、独白のみで1回分書いたことはありますが、この時は久美一人でしたから問題ないよね。
      5,000人で5,000行。
       誰も読まんわ。
       それ以前に、人数は小隊で多くて50人、中隊200人、大隊1,200人です。5,000人の兵隊が一堂に会するなど、ありえません。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2016/05/31 07:23
    • 4個前のセリフに……
       「由美が勢い良く閉めすぎて……」とありますから、これは美弥子です。
       それから順に追っていけば、わかると思いますがのぅ。
       “一堂に会する”。
       この字を書くとは意外でした。
       “一同に会する”だと思ってた。

    • ––––––
      6. 国語講師ハーレクイン
    • 2016/05/31 12:44
    • いっそ……
       シナリオ形式にすれば「順に追う」などの手間が省けまっせ。
                     参考文献:『センセイのリュック』
      【一堂】同じ堂。同じ場所。 「―に会する」
      【一同】①同じであること。同一。また、同じになること。
           ②そこにいる人々、または仲間全体。
                              参考文献:広辞苑
       前コメでは、「兵隊が同じ場所に集まって番号確認をする」わけですから、「一堂」ですね。まあ、参加者は“兵隊さん一同”ではあるわけですが。
       “一同に会する”。よくある間違いだそうです。
       授業を終わります。起立、礼。
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