2016.5.16(月)
「う」
微かな痛みに似た快感が、湧き水のように盛りあがった。
背筋を、爪の先で撫であげられるみたいだった。
と同時に、軽い尿意も覚えた。
このまま寝てしまうにしても、あるいは、陰茎を弄る遊びをするにしても……。
おしっこをしてからの方が良さそうだ。
涼太は身を起こし、布団の周りにパジャマを探した。
しかし、見当たらない。
昨夜まで着ていたパジャマは、洗濯に回されたのかも知れない。
替えのパジャマは、女性客が失神したドタバタのせいで、まだ出されていないのだ。
パジャマが、箪笥に入っていることはわかっていた。
でも以前、箪笥の中を掻き回して衣類を引っ張り出して、千穂に怒られたことがあった。
千穂のいないときに、箪笥を開けるのは憚られた。
ここからトイレまでは、さほどの距離ではない。
今日の客は、いつも一緒に風呂に入っている女性一人だ。
裸でいるところを見つかっても、驚かれることは無いだろう。
涼太は、細めに開いたドアから、廊下を伺った。
廊下も、薄暗い常夜灯が点いているだけだった。
誰の気配も感じられない。
涼太はドアの隙間から身を滑らせ、廊下に出た。
足音が立ちそうなので、スリッパは履かなかった。
板敷きの廊下が、足裏に気持ちよかった。
隣の部屋の前を通るとき、涼太の足の運びが自ずから止まった。
そこは、由美と美弥子の部屋だった。
耳を澄ましたが、何の物音も聞こえない。
いないのだろうか。
厨房か食堂で、食事でも摂っているのかも知れない。
そんなことを思った瞬間、涼太は思わず肛門を絞った。
下腹に、切なさに似た感覚を覚えたのだ。
便意と錯覚したのだが、どうやら違うらしい。
薄暗い廊下で、下腹部を見下ろす。
常夜灯の僅かなオレンジ色の光の中でも、それははっきりと見えた。
陰茎が、今までにないほど硬く尖っていた。
微かな痛みに似た快感が、湧き水のように盛りあがった。
背筋を、爪の先で撫であげられるみたいだった。
と同時に、軽い尿意も覚えた。
このまま寝てしまうにしても、あるいは、陰茎を弄る遊びをするにしても……。
おしっこをしてからの方が良さそうだ。
涼太は身を起こし、布団の周りにパジャマを探した。
しかし、見当たらない。
昨夜まで着ていたパジャマは、洗濯に回されたのかも知れない。
替えのパジャマは、女性客が失神したドタバタのせいで、まだ出されていないのだ。
パジャマが、箪笥に入っていることはわかっていた。
でも以前、箪笥の中を掻き回して衣類を引っ張り出して、千穂に怒られたことがあった。
千穂のいないときに、箪笥を開けるのは憚られた。
ここからトイレまでは、さほどの距離ではない。
今日の客は、いつも一緒に風呂に入っている女性一人だ。
裸でいるところを見つかっても、驚かれることは無いだろう。
涼太は、細めに開いたドアから、廊下を伺った。
廊下も、薄暗い常夜灯が点いているだけだった。
誰の気配も感じられない。
涼太はドアの隙間から身を滑らせ、廊下に出た。
足音が立ちそうなので、スリッパは履かなかった。
板敷きの廊下が、足裏に気持ちよかった。
隣の部屋の前を通るとき、涼太の足の運びが自ずから止まった。
そこは、由美と美弥子の部屋だった。
耳を澄ましたが、何の物音も聞こえない。
いないのだろうか。
厨房か食堂で、食事でも摂っているのかも知れない。
そんなことを思った瞬間、涼太は思わず肛門を絞った。
下腹に、切なさに似た感覚を覚えたのだ。
便意と錯覚したのだが、どうやら違うらしい。
薄暗い廊下で、下腹部を見下ろす。
常夜灯の僅かなオレンジ色の光の中でも、それははっきりと見えた。
陰茎が、今までにないほど硬く尖っていた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2016/05/16 07:33
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謝! 2,000回
いやー。
先のことだとばかり思っていましたが……。
ついにやって来ました、2,000回。
記念すべき第1回の投稿は、2008年5月17日でした。
丸8年。
もちろん、始めた当初は、2,000回なんて数字、頭の端にもありませんでした。
50回で、記念投稿(『エロ本を拾った話』)をしてたくらいですから。
ともあれ、ここまで歩んで来れたのは、みなさまのご支援の賜物です。
ありがとうございます。
さて、2,000回の本編ですが……。
残念ながら、由美と美弥子は出てきませんでした。
でも、次の1行は書き記しました。
『そこは、由美と美弥子の部屋だった』
2人の名前だけは出すことが出来ました。
そして!
まさしく、ここ『Mikiko's Room』は、由美と美弥子の部屋なのです。
これからも、この部屋の隅に文机を置き、脳裏に浮かぶよしなしごとを書き続けていきたいと思います。
気力、体力の続く限り。
もちろん、楽しんでやっていくつもりです。
これからも、由美と美弥子を、『Mikiko's Room』を、そしてMikikoを、よろしくお願いいたします。
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2. 手羽崎鶏造- 2016/05/16 10:02
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Mikikoさま 2000回達成おめでとうございます。
皆さま お初にお目にかかります。
ずーっとMikikoさまの隠れファンであった
手羽崎鶏造(略称Chicken)と申します。
たいへんおめでたいので、もう居ても勃っても
おられず、遂に出てしまいました。
豊かな知性の中に、ちょっとスケベなところの
ギャップにとても魅かれています。
ご健康に留意され、いっそうのご活躍を
心より祈念しております。
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3. 祝!2000回HQ- 2016/05/16 14:24
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しかし涼太よ
由美ちゃん美弥ちゃんの“接待”がよほど良かったようだの。部屋の前を通りかかっただけで勃起させるとは。
そのうち部屋を覗いたり、パンツ(ブラもよいぞ)を盗んだりし始めるんだろうなあ。あ、フライングかな。
>おしっこをしてからの方が良さそうだ
これは正解だな。
まあ、涼太はともかく、『由美と美弥子』2,000回達成、誠におめでとうございます。
しかし、記念すべき回の語り部がなんと男、涼太10歳。
「ゴシック系長編レズビアン小説」なのになあ。
まあ、近ごろは男もちょくちょく出るようになりましたし、それがどうということもありません。わたしも書いてるしね、男(お前のことはどうでもええ)。
語り部が由美美弥でないのも、単なるめぐりあわせでしょう。別に記念日のために書いてるわけじゃないしね。
『アイリス』も、100回の時の語り部は、あやめではなく「相良の大将」でした(しやから、おみゃーのことはどーでもええ!)。
しかしまあ、なにはともあれ2,000回は凄いことです。何やかんや言うても(何もゆうてへんって)、一つのことを2,000回続けるのは誰にでもできることではありません。偉人か、アホです。
次は3,000回として、最終目標は……「死ぬまで書く」これでどうでしょう。わたしも、死ぬまではお付き合いする所存です。わたしが先なのは間違いないでしょうが(もうええから引っ込め、おっさん)。
もう一言。
管理人さんがコメで書いてはります『エロ本を拾った話』。
タイトルで少し損をしているようですが、心に沁みる名エッセイです。是非、読みましょー。
母さん、僕のあのエロ本、どうしたんでせうね?
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4. 海苔P- 2016/05/16 16:47
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クッ……ヤラ( ゚∀゚ )レタ!!
祝2000回だからメールが来ると呑気に過ごしてた!
やばいやばいよ、どれくらいやばいかっていうとマジやばい
折角のお祝いの品がダメになる所だったよ♪
粗品ですが受け取って下さいね♪
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5. 海苔P- 2016/05/16 16:57
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お仕置き
もともとイタズラ好きな私は彼女によくイタズラする。
大好きな彼女にお仕置きされたくてイタズラをする訳じゃないんだけど…
言い訳じゃないんだけど彼女の反応が見たくてするだけなんだけど私の態度が気に入らない時があるみたいだ。
誰だって成功したら嬉しくて顔が綻んでしまうよね!
私のイタズラが成功して二タニタして彼女を見ていると目が合った瞬間に何も言わずに彼女はニヤッと笑う。
口元は笑ってるけど目は笑ってなかった。
瞳は「後でお仕置き」と語っていた。
その瞬間、背中に冷たい汗と同時に子宮もキュッとしてしまう。
どんなお仕置きをされるかを思わず考えてしまう。
それだけで私の子宮はキュンキュンする。
つづく
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6. 海苔P- 2016/05/16 17:01
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お仕置き
イキ地獄に焦らしプレイは最初は気持ちいいんだけど最後は死ぬほど辛いからお仕置きになるのかなぁ?
縛られて目隠しされて放置プレイはドキドキと不安と寂しさが混ざって複雑な気持ちになるからお仕置きになるのかなぁ?
完全なる放置プレイ(お仕置きを期待している私の気持ちを完全に無視をする)はホントにキツすぎて泣きたくなる。
彼女が言うのには90%は忘れているだしい。
蝋燭・鞭・スパンキングは言葉責めが付くから、もうお仕置きじゃなくてご褒美に変わる。
蝋燭は四つん這いで、お尻を高くした状態で溶けた大量の蝋を一気に、お尻に零されて肌を伝って四方八方に零れ落ちる。
そして私は零れ落ちて来る一筋の蝋が温かく感じるほどに熱くなっている下の口に入る瞬間を待ち望んでいる。
鞭はね!四つん這いに服従のポーズだったり色んな体勢でするけど…
バラ鞭で軽くペシペシと股間を嬲らでている時が一番緊張してドキドキする。
バラ鞭の1本が興奮して真っ赤に熟して皮が剥けて大きくなった陰核に当る瞬間の衝撃を待ち望んでいる。
スパンキングは四つん這いか彼女の膝の上です。
言葉責めをされながらお預けをされていると何も考えることが出来なくなっている。
下の口からは床や彼女の太ももを汚すほどに滴り落ちる涎を垂らして子宮をジンジンさせて頭の中では、ひたすらお尻を叩いて貰える事しか考えられなくなる。
こんな事を考えて過ごす、この後は既に放置プレイ
end
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7. 海苔P- 2016/05/16 17:15
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まさか文字数制限に引っかかるとは思わなかったよ♪
最初から二部構成にしてたから切る部分は迷いも躊躇もしなかったし過筆もしなくてすんでよかった♪
スマホは便利な機械だと思ったよ♪
アプリを使う事で機能が無限に広がる世界だ ♪
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8. Mikiko- 2016/05/16 19:53
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手羽崎鶏造さん&ハーレクインさん&海苔Pさん
> 手羽崎鶏造さん
“てばさきとりぞう”さんでよろしいのでしょうか?
ケッコウなセンスのハンドル、嬉しく思います(※“ケッコウ”は、“結構”と鶏の鳴き声を掛けたもの也)。
さらに、“居ても勃っても”と畳みかけるところが、昭和の香りプンプンで楽しくなります。
今後は、ぜひともコメント欄を賑わしてください。
わたしも、元気で頑張ります。
> ハーレクインさん
ありがとうございます。
長いおつきあいになりましたね。
まさか、自分の読者がデイサービスに通うようになるとは思いませんでした。
“遙けくも来つるものかな”の感を新たにしております。
しかし、面白い未来になりそうですね。
互いにヨボヨボになりながら、毎日、エロサイトで騒いでるわけです。
「今日は入れ歯の調子が悪い」とか。
日本の未来は、あっけらかんと明るい!
3,000回は、4年後。
これはまず、大丈夫でしょう。
ま、とにかく、お互い、身体に気をつけ、のんびりいきましょう。
> 海苔Pさん
メールは、誰にも出してないよ~ん。
これって、実話ですか?
そういえば最近、SMシーンは書いてないなぁ。
でも、この語り手が海苔Pだとは限らないよね。
案外、相方の立場からの文章でないの?
これを読んでつくづく思うのは、奉仕してるのは“S”の方だってこと。
800字は、勘弁してほしいよね。
原稿用紙、2枚分ですよ。
小学生の作文でも、もう少しノルマが長いでしょ。
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9. 遠い山の向こうのHQ- 2016/05/16 23:34
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↑♪知らない町よ……
遙けくも来つるものかな越し方ぞ果な知らねそ……
♪思えば遠くへ来たもんだ 振り向くたびに故郷は
思えば遠くへ来たもんだ 遠くなるような気がします
(海援隊)
>のんびりいきましょう
なら、↓これですかね。
♪のんびり生きよう おれたちは
あせってみたって 同じこと……
気楽にいこうよ おれたちは
仕事もなければ金もない
寝るとこなくても心配するな
なんとかなるぜ世の中は……
(ザ・モップス)
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10. Mikiko- 2016/05/17 07:25
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『思えば遠くへ来たもんだ』
映画になりましたよね。
テレビで放送されたのを見ました。
村田雄浩が柔道部の高校生役で、ハマってました。
この人は、NHK『六番目の小夜子』の先生役で印象深いです。
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11. 藤原伊織ハーレクイン- 2016/05/17 09:40
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↑『テロリストのパラソル』の作者です。
この人のは全部読みました。
2007年5月没。享年満59。
惜しい人を亡くしました。
映画『思えば遠くへ来たもんだ』
主演はもちろん、金八先生・武田鉄矢です。
テレビドラマの方は、金田一・古谷一行。この人、『相棒』でのテロリスト役が印象的でした。渋い!