Mikiko's Room

　ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています（完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね）。
　「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
　文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた（挿絵：加藤かほる）、みたいな感じを目指しています。
　美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。

管理人：Mikiko

由美と美弥子 1986

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2016.4.27（水）

「ですが、まず、舌を使うテクニックの前に……。
　間違いのない方法をお教えします。
　使うのは、唇です。
　人の唇は、ほかの哺乳類とは異なってます。
　粘膜が外側に現れてるんです。
　ちょっと意外に思われるかもしれませんが……。
　これは、類人猿にも無いことなのです。
　人類特有の形態です。
　粘膜ということはすなわち……。
　同じ粘膜である女性器に対して、刺激が優しいということです。
　やり方は簡単。
　唇は、ギュッと閉じてください。
　こうです」

　史恵さんの顎には、梅干しのような皺が寄った。

「唇を動かそうと考えないでください。
　ギュッと閉じたままでいいんです。
　動かすのは、頭です。
　それではやってみます」

　史恵さんが佳代ちゃんに正対した。
　佳代ちゃんは、股間を広げたままだったが……。
　史恵さんを迎えるように、さらに股関節を広げた。
　唇を閉じたままの史恵さんの顔が、ゆっくりと下降する。
　唇の着陸地点は、誰の目にもはっきりとわかった。
　ピンク色の肉芽が、三角錐に近い形に突き出ていた。
　やがて史恵さんの唇が、クリトリスを隠した。

「はぅぅ」

　佳代ちゃんの頭が、左右に振られた。
　史恵さんの唇は、まだ触れた程度だろう。
　佳代ちゃんは、その後の快感を予測できるがために、これほどの反応を示しているのだ。
　史恵さんの頭が沈んだ。
　頭蓋の重みを、唇に預けたのだ。
　と同時に、頭蓋がゆっくりと回り始めた。
　石臼を思い起こさせる動きだった。

「あひぃ」

　佳代ちゃんが、たちまち喉笛を鳴らした。
　足指が、色が変わるほどに折り畳まれる。
　柔らかい石臼は、徐々にスピードを増していく。

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コメント一覧

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  1. Mikiko
- 2016/04/27 07:36
- 唇
  　本文中で、史恵さんが語ってるとおり……。
  　ほかの動物にも、唇はあります。
  　でもみんな、口の中に隠れてるんです。
  　外側に捲れてるのは、人間だけ。
  　なぜなんでしょう。
  　定説は無いようです。
  　でも、有力な説は、セックスアピール。
  　おそらく、衣服をまとうようになってから、唇が捲れたんじゃないでしょうか？
  　外から見える部分で、性的なアピールを示すためですね。