Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4649
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 女子学生が、お風呂セットらしいメッシュバッグを抱えてバスルームに消えた。
 幸恵は缶ビールを、トートバッグから冷蔵庫に移した。
 女子学生がいる前でやると、引かれるかもと思ったのだ。

 さほど待つこともなく、女子学生が出て来た。
 髪までしっかり濡れていた。
 見かけよりテキパキしているのかも知れない。
 交代で幸恵が入った。
 髪も洗い、化粧も落とした。
 元々大した化粧はしていないから、別人になって出て行く気遣いはない。
 無毛の股間を見下ろすと、思わず笑みがこぼれた。
 これを見たら、女子学生はどんな顔をするだろう。
 ただのおばさんだと思っていた女が、パイパンなのだ。
 あの子、処女だろうか?
 それっぱいが、今どきの子はわからない。
 酒を飲ませて聞いてやろう。
 今どきの性事情、大いに興味があった。

 風呂を出ると、女子学生はパジャマのままスマホを弄っていた。
 さすがに、先に寝てしまうわけにはいかないのだろう。
 幸恵の方を見ないようにしている。
 さすがに素っ裸ではないが、バスタオルを巻いただけの姿だ。
 幸恵はガーゼのルームワンピースを引っ張り出し、頭から被った。
 ネグリジェのような見た目ではないので、引かれることはないだろう。
 下着はつけなかったが。
 化粧水だけ顔に叩くと、冷蔵庫からビールを取り出した。

「乾杯しましょ」
「え?」
「お酒、飲めない体質?」
「いいえ」
「じゃ、大丈夫だ」

 女子学生は明らかに困惑顔だったが、缶ビールは素直に受け取った。
 関係を悪くしたくないのだろう。

「じゃ、合宿免許、初日の夜に……。
 乾杯!」

 プルトップをあけ、一気に傾ける。
 飲んでから、コップを使えば良かったかと思ったが……。
 まあいい。
 洗いものが出るだけだ。
由美と美弥子 4648 <目次> 由美と美弥子 4650

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2026/08/22 05:26
    • 今日は何の日
       8月22日は、『藤村忌(https://zatsuneta.com/archives/108226.html)』。
       明治から昭和にかけての詩人で小説家だった……。
       島崎藤村(しまざき とうそん)の、1943(昭和18)年の忌日。
       秋の季語。
       この日には、島崎家の菩提寺である永昌寺(えいしょうじ/岐阜県中津川市)において……。
       関係者らにより、「藤村忌」の法要が営まれます。
       また、藤村記念館(長野県小諸市)の前では……。
       藤村の遺徳を偲び、藤村文学愛好者らにより、花や歌が捧げられます。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/108226.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「島崎藤村について」を引用させていただきます。

       1872(明治5)年3月25日……。
       筑摩県第八大区五小区馬籠村(長野県を経て現在の岐阜県中津川市馬籠)に、四男として生まれました。
       本名は、島崎春樹(しまざき はるき)。
       父の正樹(まさき)は国学者。
       家は、中山道の馬籠宿(まごめじゅく)で、本陣、庄屋、問屋を務めてました。
       1881(明治14)年、修学のため上京。
       親戚や知人の家で成長。
       1891(明治24)年、明治学院本科(現:明治学院大学)を卒業。
       在学中にキリスト教の洗礼を受けるとともに、文学への関心を強めました。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2026/08/22 05:26
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       1893(明治26)年、交流を結んでた北村透谷(きたむら とうこく)や星野天知(ほしの てんち)らと……。
       文芸雑誌『文学界(ぶんがくかい)』を創刊。
       同誌の同人として、劇詩や随筆を発表します。
       1896(明治29)年、東北学院の教師として、1年間ほど宮城県仙台市に赴任。
       そのころの作品を、翌1897(明治30)年、第一詩集『若菜集(わかなしゅう)』として出版。
       浪漫(ロマン)主義詩人としての地位を確立しました。
       1899(明治32)年、小諸義塾(こもろぎじゅく)の英語教師として、長野県小諸町に赴任、以後6年を過ごします。
       散文を志すようになり、写生文『千曲川(ちくまがわ)のスケッチ(1912年に刊行)』などを書きました。
       再上京後の1906(明治39)年、長編小説『破戒(はかい)』を自費出版。
       作家としての地位を確立し、自然主義文学の先駆となります。
       1935(昭和10)年、維新における父の正樹をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前(よあけまえ)』を完成。
       同年、日本ペンクラブを結成、初代会長に就任。
       翌1936(昭和11)年、朝日文化賞を受賞。
       1940(昭和15)年、帝国芸術院会員に選定されます。
       1943(昭和18)年8月22日、脳出血のため神奈川県大磯町の自宅で死去。
       満71歳。
       最期の言葉は「涼しい風だね」でした。
       その他の著書として、小説『春(はる)(1908年)』、『家(いえ)(1911年)』、『新生(しんせい)(1919年)』……。
       童話『眼鏡(めがね)(1913年)』、紀行文『海へ(うみへ)(1918年)』などがあります。

       以上、引用終わり。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2026/08/22 05:26
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       昭和18年の死去。
       71歳。
       もう10年くらい生きて、戦後を見てもらいたかった気もします。
       しかし、脳出血で亡くなったんですよね。
       「涼しい風だね」なんて言葉を発せられるものでしょうか。
       わたしの祖父ちゃんも脳出血で亡くなりましたが……。
       最後は、昏睡状態でしたよ。
       ↓例によって、AIに聞いてみました。
      +++
       脳出血で亡くなる直前は、ほとんどの場合、言葉をしゃべることはできません。
       脳出血が命に関わる段階(終末期)になると、脳の圧力が高まったり、生命維持を司る領域が強く圧迫されたりするため、意識障害(昏睡状態)が深く進行します。
       また、呼吸をするだけで精一杯になり、発声に必要な筋力や気力が失われることも原因です。
       ただし、以下のような極めて限定的な状況においては、かすかに言葉を発せられる例外もあります。
      ・中治り現象(意識のつかの間の回復):亡くなる数日前や数時間前に、一時的に意識がはっきりして、家族に一言二言、感謝や最期の言葉を遺せる場合があります。
      ・せん妄/お迎え現象:意識が混濁する中で、現実にはいない人(すでに亡くなった家族など)と手振りをまじえて会話しているような言葉を発することがあります。
      +++

       なるほど。
       ないことはないわけですね。

       藤村の小説は読んだことがありません。
       でも、詩はあります。
       教科書だったですかね。

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2026/08/22 05:27
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       一番有名なのは、↓でしょう。
      +++
       初戀

      まだあげ初めし前髪の
      林檎のもとに見えしとき
      前にさしたる花櫛(はなぐし)の
      花ある君と思ひけり
      やさしく白き手をのべて
      林檎をわれにあたへしは
      薄紅(うすくれなゐ)の秋の實(み)に
      人こひ初めしはじめなり
      わがこゝろなきためいきの
      その髪の毛にかゝるとき
      たのしき戀の盃(さかずき)を
      君が情(なさけ)に酌(く)みしかな
      林檎畠(りんごばたけ)の樹(こ)の下に
      おのづからなる細道は
      誰(た)がふみそめしかたみぞと
      問ひたまふこそこひしけれ
      +++

       やっぱり、文語詩はいいですよね。
       ↓佐藤春夫も好きでした。
      +++
       水辺月夜の歌

      せつなき恋をするゆゑに
      月かげさむく身にぞ沁む。
      もののあはれを知るゆゑに
      水のひかりぞなげかるる。
      身をうたかたとおもふとも
      うたかたならじわが思ひ。
      げにいやしかるわれながら
      うれひは清し、君ゆゑに。
      +++

       でもねー。
       こういう詩が書けたのは……。
       それがお金になったからじゃないでしょうか?
       締め切りがあって、お金になる。
       これが、文学を根底で支えてる基盤じゃないですか。
       文語詩、わたしも書いてみたいです。
       もし、お金になるならですが。
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