Mikiko's Room

　ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています（完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね）。
　「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
　文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた（挿絵：加藤かほる）、みたいな感じを目指しています。
　美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。

管理人：Mikiko

由美と美弥子 1979

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2016.4.17（日）

　佳代ちゃんの首が再び仰け反り、マットの枕を後頭部が叩いた。
　タイルの上だったら、無事には済まなかっただろう。
　それほどの勢いだった。

「どうです？
　反応がぜんぜん違いますでしょ」

　史恵さんは、揃えた指の背を、円を描くようにゆっくりと動かした。
　指の腹の下では、クリトリスが引き回されているだろう。
　しかし、それは見えない。

「あの……。
　先生」

　村井さんのご主人だった。
　真剣な表情で、史恵さんの指先に見入っている。

「どの部分を、どのように触ってられるのでしょう。
　見えないのですが」
「クリトリスは、男性には無い器官ですから……。
　その感覚を想像するのは難しいでしょうね。
　そのためか、得てして男性は、ピンポイントで攻めようとします。
　村井さんがおっしゃられたみたいに……。
　どの部分を、どうやって刺激するかというアプローチですね。
　でも、そんなに難しく考えなくていいんです。
　ピンポイントを求めて外すくらいなら……。
　むしろ、大雑把な方がいいんです。
　クリトリスのあるだいたいの位置は、男性でもお分かりですね。
　そのあたりに、指の腹を揃えてあてる。
　クリトリスの皮は、剥かなくて大丈夫。
　むしろ、皮を被せるようにして、その上から押さえる。
　そして……。
　少しだけ圧迫しながら、ゆっくりと回す。
　こうです」
「あ、あひ。
　あひ。
　あひぃぃぃぃ。
　せ、先生！
　わ、わたし！
　も、もう、わたし！」
「我慢しなさい」

　極めつけられた佳代ちゃんは、懸命に歯を食いしばった。
　歯ぎしりの音が聞こえそうなほどだった。
　もともと大きな両目は、眼球が飛び出しそうなまでに剥き広げられていた。
　両膝を抱えた二の腕が、プルプルと痙攣してる。
　この様子じゃ、長くは堪えられないだろう。

由美と美弥子 1978 ＜目次＞由美と美弥子 1980

コメント一覧

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  1. Mikiko
- 2016/04/17 08:00
- 熊本地震
  　大変な被害になりました。
  　最初のころは、ちょっと大きめの地震という認識しか無かったんですが……。
  　なんと、その後に、マグニチュード7.3の本震。
  　あんなに緊急地震速報が連続して出るのを初めて見ました。
  　まさに、激甚災害です。
  　昨夜は、地震のメカニズムなどを解説したNHK特番を待ってたんですが……。
  　とうとう放送されず。
  　現場の状況報告に終止しました。
  　こういう報道姿勢には、少し疑問も感じました。

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  2. 一応センセHQ
- 2016/04/17 10:05
- >大雑把な方がいいんです
  　史恵講義クリトリス編。
  　いやあ、勉強になるなあ。
  　それにしても、あっけなく追い上げられる佳代ちゃん。
  　スタッフだということを割り引いても「もう、わたし！」は本音でしょう。
  　それにしても、史恵さんって「先生」だったのか。
  　NHK特番は録画したんだけど……。
  　まあ、ちょこちょこ小出しに解説は入るようです。
  　もう少し落ち着いたらやるんじゃないですかね、特番。

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  3. Mikiko
- 2016/04/17 12:14
- 特番
  　今夜21時のNHKスペシャルは、『老後破産』のまま。
  　どうなってるんですかね。

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  4. ニュースキャスタHQ
- 2016/04/17 13:46
- 番組差し替え……
  　を各局でやっているようです。
  　もちろん地震報道のためで、予約しといた録画の半分くらいは地震関係のものに変わってました。
  　まあ、民放は「のど元過ぎれば……」で、すぐに元に戻るでしょうが、NHKはどうですかね。