Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4371
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 掃除機を掛けるくらいなら、無断で入ったこともバレないだろうと思ったが……。
 どうやら、杞憂だったようだ。
 部屋には、キャリーバッグから出した荷物が散乱していた。
 さすが、幸恵の血筋だ。
 散らかっていても気にならないらしい。
 しかし、こんなことで女将が勤まるのだろうか。
 ま、従業員がしっかりしていれば、女将はお飾りでもいいのかも知れないが。

 ソファーベッドの枕元に、読みさしらしい文庫本が伏せてあった。
 今どきの子が何を読んでいるのか、ちょっと興味を引かれた。
 知らない作家だった。
 しかし、少女漫画のような表紙絵から、どういう分野の小説か想像がついた。
 少年が2人、寄り添っていた。
 いわゆる、BLという系統の小説だろう。
 ボーイズラブ。
 男性同士の恋愛を描いた作品だ。
 こういう趣味があったのか。
 ひとりで出かけたがったのも……。
 ひょっとしたら、これに関係したところに行くつもりだったのかも知れない。
 ちょっといたずら心が湧いた。
 いや、いたずら心というより……。
 自慢したかったのだ。
 東京暮らしで、先進的なステージにいる自分を。
 BLなら、すぐ身近に実例が転がっているではないか。
 身近も身近、隣の家にいるのだから。
 侑人と翔太。
 この2人に会わせてやろうか。

 その夜も、歓迎会の第2弾だった。
 陽菜は、気持ちいいほどよく飲んだ。
 これなら、今すぐにでも女将が勤まりそうだ。
 酒の相手だけならだが。

「今日はどこ行ってたの?」
「いろいろ」
「ひょっとして、BL関係?」
「え?
 どうして?」
「今日、掃除機掛けようとして部屋に入ったら……。
 それっぽい本があったから」
「やだ。
 見られちゃった?」

 部屋に入られたことは気にしていないようだ。
 おおらかというか、大雑把な性格なのだろう。
 やはり、幸恵の血筋だ。

「そういう人たちが集まるところに行ったの?」
「違うよ。
 同人誌の頒布会」

 よくわからない。
由美と美弥子 4370目次由美と美弥子 4372

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2025/07/21 06:19
    • 今日は何の日
       7月21日は、『山上憶良敬愛の日(https://zatsuneta.com/archives/107219.html)』。
       福岡県福岡市で、毎年小学一年生に、その花を見に家へ帰ろうと呼び掛けて夕顔の種を贈る……。
       「夕顔運動」などの社会貢献活動を行ってる「夕顔憶良会」が制定。
       同会は、子供を思う親心を詠んだことで知られる奈良時代の歌人……。
       山上憶良(やまのうえ の おくら)を敬愛してます。
       記念日を通して、その心を後世に伝えていくことが目的。
       日付は、山上憶良が「子らを思う歌」を詠んだとされる日の、神亀5(728)年7月21日から。
       記念日は、2024(令和6)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/107219.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「夕顔について」を引用させていただきます。

       夕顔(ユウガオ)は、ウリ科ユウガオ属の植物です。
      https://zatsuneta.com/img/107219_01.jpg

       蔓性一年草。
       原産地は、北アフリカまたはインド。
       古くから日本でも栽培されてたとされますが……。
       いつ、どのように伝来したかは分かってません。
       夏の夕方に白い花を咲かせ、翌日の午前中にしぼんでしまいます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2025/07/21 06:19
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       同会では、「夕顔の花が咲くまでに家に帰ろう」と優しく呼び掛けてます。
       ユウガオは、アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオに対して命名された名です。
       しかし、アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオは、いずれもヒルガオ科の植物で……。
       ウリ科のユウガオとは、直接の類縁関係はありません。
       大きな果実を実らせることが特徴。
       同じく大きな実を実らせるヒョウタンは、ユウガオと同一種です。
       天日で乾燥させた干瓢(かんぴょう)は、ほのかな甘みがあります。

       さらに同じページから、「山上憶良について」を引用させていただきます。

       山上憶良(やまのうえ の おくら)は、奈良時代初期の貴族で歌人。
       名は、山於億良とも記されます。
       姓は臣。
       官位は従五位下、筑前守。
       主君は、文武天皇→元明天皇→元正天皇→聖武天皇。
       春日氏の一族にあたる皇別氏族の山上氏(山上臣)の出自とされます。
       山上氏の祖は、山上健豆(やまのうえ の たけず)とされます。
       山上の名称は、大和国添上郡山辺郷の地名に由来するとされます。
       大宝元(701)年、第八次遣唐使の少録(書記)に任ぜられました。
       翌年の大宝2(702)年、唐に渡り、儒教や仏教など最新の学問を研鑽します。
       この時の冠位は、無位。
       和銅7(714)年、正六位下から従五位下に叙爵しました(じょしゃく:爵位を授けられること)。
       霊亀2(716)年、伯耆守(ほうきのかみ)に任ぜられます。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2025/07/21 06:20
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       さらに引用を続けます。

       養老5(721)年、佐為王(さいおう)や紀男人(きのおひと)らと共に……。
       東宮・首皇子(おびとのおうじ:のちの聖武天皇)の侍講(じこう:学問を講義する役職)として、退朝の後に東宮に侍すよう命じられます。
       神亀3(726)年ころ、筑前守(ちくぜんのかみ)に任ぜられ任国に下向。
       神亀5(728)年ころまでに、大宰帥(だざいのそち:大宰府の長官)として大宰府に着任した大伴旅人(おおとものたびと)と共に……。
       筑紫歌壇(つくしかだん)を形成しました。
       天平4(732)年ころ、筑前守の任期を終えて帰京。
       天平5(733)年6月に「老身に病を重ね、年を経て辛苦しみ、また児等を思ふ歌」を……。
       また同じころ、藤原八束(ふじわら の やつか)が見舞いに遣わせた河辺東人(かわべ の あずまひと)に対して「沈痾る時の歌」を詠んでます。
       以降の和歌作品が伝わらないことから、まもなく病死したとされます。
       仏教や儒教の思想に傾倒してたことから……。
       死、貧、老、病などといったものに敏感で、かつ社会的な矛盾を鋭く観察してました。
       そのため、官人という立場にありながら、重税に喘ぐ農民や防人に取られる夫を見守る妻など……。
       家族への愛情、農民の貧しさなど、社会的な優しさや弱者を鋭く観察した歌を多数詠んでます。
       当時としては異色の社会派歌人として知られてます。

       以上、引用終わり。

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2025/07/21 06:20
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       引用文には、生没年が記されてません。
       どうやら、はっきりとしないようです。
       Wikiには、「?」付きですが、記されてました(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E6%86%B6%E8%89%AF)。
       生誕は、斉明天皇6(660)年。
       没年は、天平5(733年)年。
       73年の人生。
       当時としては、長命な方だったんでしょうね。
       Wikiの同じページには、記憶にある歌が載ってました。

      ●憶良らは 今は罷(ま)からむ 子泣くらむ それその母も 吾(わ)を待つらむそ(『万葉集』巻3-337)
      ●瓜食(は)めば 子供念(おも)ほゆ 栗食(め)ば まして偲(しの)はゆ 何処(いづく)より 来たりしものぞ 眼交(まなかい)に もとな懸りて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ(『万葉集』巻5-802)
      ●銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子に如(し)かめやも (『万葉集』巻5-803)

       最初の歌。
       「罷(ま)からむ」ですが……。
       死に際かと思ってしまいますが、違いました。
       本来は「退出する」という意味で使われてたようです。
       「今は罷(ま)からむ」は、宴を途中退出するときに詠まれた歌だとか。
       宴会を途中で抜けるのは、このころから大変だったんですね。
       一首詠んだら勘弁してやるとか言われたんでしょうか。
       確かに、歌風はほかの歌人とは違ってます。
       和歌というと、恋愛の歌が多いイメージです。
       しかし憶良は、その結果できた子供への愛情を詠んでます。
       残念ながら、わたしが体感することの出来なかった感情です。
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