Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4323
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 次の瞬間、主婦は驚きの行動に出た。
 スマホポーチを肩から外すと、身を沈めながらチュニックを頭上に抜きあげたのだ。
 レギンスは穿いているが、股間が刳り抜かれているから、ほぼ全裸と云っていい。
 主婦は、そのまましゃがみこんで膝を抱えた。

「それ、外しといて」

 チュニックを指さした。
 低木の上に被さっている布地を拾いあげる。
 裾にトゲが刺さっていた。
 この木は、通っていた小学校にもあった。
 確か、カラタチという手書きの樹名板が下がっていた覚えがある。
 小学校や公園に植えられてるということは……。
 区の木か何かなのだろうか。

「取れそう?」
「大丈夫」

 主婦の手が、低木上のスマホポーチを浚った。
 まさかバイブを出すつもりかと思ったが……。
 さすがに違った。
 出したのは、ポケットティッシュだった。
 あんなのだけで始末できるのだろうか。
 野外なのでそれほど強くは感じないが、明らかに便臭が漂っていた。

「取れたよ」

 なんとか、布地を傷つけずにトゲから解放できた。
 主婦はもう、後始末を終わったようだ。

「ちょうだい、それ」

 主婦が、しゃがんだまま手を伸ばしてきた。
 チュニックを渡そうとしたところで、いたずら心が芽生えた。
 侑人は布地を持ったまま後ずさり、ベンチ脇まで下りた。
 低木の植えこみは、ベンチのあるレンガ敷きから1段あがっているのだ。

「ちょっと!」
「取りに来て」
「馬鹿言わないで」

 侑人は街路を振り返った。
 人通りはまるでない。
 街路を挟んだ向かいの住宅は、高い塀で囲われている。
 侑人は布地を持ったまま、通りが見通せるところまで出た。
 左右を確認したが、立っているのは電柱だけだった。
 主婦は、生け垣から顔半分を出していた。
 目が怒っている。
 侑人は、大きく手招きをした。
 主婦は出てこようとはしなかった。
由美と美弥子 4322目次由美と美弥子 4324

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2025/05/16 05:40
    • 今日は何の日
       5月16日は、『旅の日(https://zatsuneta.com/archives/105161.html)』。
       旅を愛する作家や芸術家などによって結成された……。
       『日本旅のペンクラブ(旅ペン)https://tabipen.jp/』が、1988(昭和63)年に制定。
       1689(元禄2)年5月16日(旧暦:3月27日)。
       俳人・松尾芭蕉(まつお ばしょう/1644~1694)が……。
       江戸から、『おくのほそ道(奥の細道)』へと旅立ちました。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/105161.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。

       隅田川から日光街道を北へ進み、下野、陸奥、出羽、越後、加賀、越前など……。
       芭蕉にとって未知の国々を巡る、全行程約600里(約2400km)に及ぶ徒歩の旅でした。
       芭蕉は体が弱かったため、困難も多かったのですが……。
       2年後の1691(元禄4)年、江戸に帰りました。
       『奥の細道』とも表記されますが、1702(元禄15)年に刊行された原題名の『おくのほそ道』が正式とされ……。
       中学校国語の検定済み教科書では、すべて『おくのほそ道』と表記されてます。
       記念日制定は、せわしない現代生活の中で忘れがちな「旅の心」を大切にし……。
       「旅人」とは何かという思索を、あらためて問いかけることが目的。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2025/05/16 05:40
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       「日本旅のペンクラブ」では、「旅の日」川柳の募集と大賞選定などの活動を行ってます。
       関連する記念日として、芭蕉の忌日に由来して……。
       10月12日は、『芭蕉忌(ばしょうき)https://zatsuneta.com/archives/110125.html』となってます。

       以上、引用終わり。

       いつも思うんですが……。
       芭蕉って、こんなに昔の人だったの?、ということです。
       芭蕉が「おくのほそ道」に旅立ったのが、1689(元禄2)年。
       江戸時代のごく初期ですよね。
       5代将軍、徳川綱吉の治世。
       江戸はもう、整備されてたかも知れませんが……。
       地方なんかにはまだ、戦国時代の生々しい痕跡が残ってたんじゃないでしょうか。
       そこを、歩いて行くわけですからね。
       芭蕉は、1644年の生まれですから……。
       旅立ちの歳は、45か。
       ま、この程度の歳なら、まだ行けたのか。
       今のわたしより、若いわけですから。

       わたしはもう、長時間歩くことは難しいと思います。
       若いころは、歩いてることなんか意識しないで歩いてました。
       何の苦痛もありませんでしたから。
       東京に遊びに行ったときは、渋谷から阿佐ヶ谷まで歩いたりしてました。
       今はもう、腰が保ちません。
       前回、会津に行ったときは、ホテルが確か、14時にチェックインできました。
       なので、会津で着いたら、すぐにホテル入り。
       で、部屋でコルセットが巻けました。
       朝から巻いて出ると、電車やバスの中で座ってるのが辛いんですよ。
       締めつけられて。
       締めつけられない程度の巻き方じゃ、巻いてる意味ありませんし。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2025/05/16 05:41
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       コルセットだけじゃなく、ロキソニンテープも部屋で貼れました。
       もちろん、駅などのトイレで着けることもできるでしょう。
       でも、到着直後のトイレには、行列が出来てることもあります。
       わたしは気が小さいので……。
       人を待たせて、コルセットを巻いてるかと思うと、気が気じゃありません。
       今度行くときも、チェックインの早いホテル、探したいです。
       パソコンとか、重い荷物も置いていけますし。

       さて、その旅行。
       前回が、2022年でした。
       その後、2023年、2024年と行かなかったのは……。
       『単独旅行記』の連載が終わらなかったからです。
       まだ前の旅行記を書いてるうちに、次の旅行に出るわけにいかないです。
       旅行が楽しくなくなっちゃいます。
       「重き荷を負ひて遠き道を行くが如し」の気分ですよ。
       しかしねー。
       この3年のうちに、ホテル代が爆騰してしまいましたよね。
       特に東京。
       今、1万円以内じゃ泊まれないんでしょう?
       かといって、カプセルホテルとかには泊まる気になれません。
       食べ飲み出来ないじゃないですか。
       東京は、まだ行きたい植物園があるんですよね。
       『国立科学博物館附属自然教育園(https://ins.kahaku.go.jp/)』とか……。
       都立の『林試の森公園(https://www.tokyo-park.or.jp/park/rinshinomori/)』。
       東大附属の『小石川植物園(https://koishikawa-bg.jp/)』。
       1年に1度と思って、割り切って泊まるしかないですね。
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