2025.5.14(水)
「どこか、身を隠せるとこない?」
げ。
野糞するつもりか。
「ティッシュなら持ってるから」
そういう問題じゃないでしょ。
あ。
閃いた。
あのポケットパークがある。
絵里子たちに、最初に呼び出された場所だった。
その一角だけ、住宅街の並びが途切れ、道路から凹形に食いこんでいる。
植栽が施され、素焼き風のレンガが敷かれていた。
あとは、木製のベンチが2基あるだけのスペースだった。
「あるよ。
小さい公園。
植えこみがあるから……。
その陰にしゃがめば、道路から隠れる」
主婦は顔を歪ませながら頷いた。
ポケットパークが見えて来た。
何の目的で作られたのか分からないスペースだった。
バス停があるわけでもないのだ。
空き家が、敷地ごと自治体に寄付でもされたのだろうか。
ポケットパークの左右と奥は住宅だった。
奥の住宅は、1本向こうの通り側に玄関があるのだろう。
どの住宅も、ポケットパークに面した窓は小さな嵌め殺しで、ブラインドが降りていた。
奥の住宅との境目には、低木が列植されている。
その前に、木製のベンチが2基、並んで据えられていた。
ここに人が座っているのを、1度も見たことがなかった。
この日のベンチにも、木漏れ日が憩うだけだった。
「ほらそこ」
侑人は、ベンチの奥を指さした。
腰の高さほどの低木が、一列に植わっているが……。
奥の住宅との間には、人ひとり入りこめるほどの隙間があった。
「誰か来ないか見てて」
「こんなとこ、誰も来ないって」
主婦は、低木の向こう側に回った。
いや、回ろうとした。
そこで、チュニックが枝に絡まった。
枝にトゲでもあるようだ。
主婦は枝を外そうとしたが、布にトゲが食いこんでいるらしい。
げ。
野糞するつもりか。
「ティッシュなら持ってるから」
そういう問題じゃないでしょ。
あ。
閃いた。
あのポケットパークがある。
絵里子たちに、最初に呼び出された場所だった。
その一角だけ、住宅街の並びが途切れ、道路から凹形に食いこんでいる。
植栽が施され、素焼き風のレンガが敷かれていた。
あとは、木製のベンチが2基あるだけのスペースだった。
「あるよ。
小さい公園。
植えこみがあるから……。
その陰にしゃがめば、道路から隠れる」
主婦は顔を歪ませながら頷いた。
ポケットパークが見えて来た。
何の目的で作られたのか分からないスペースだった。
バス停があるわけでもないのだ。
空き家が、敷地ごと自治体に寄付でもされたのだろうか。
ポケットパークの左右と奥は住宅だった。
奥の住宅は、1本向こうの通り側に玄関があるのだろう。
どの住宅も、ポケットパークに面した窓は小さな嵌め殺しで、ブラインドが降りていた。
奥の住宅との境目には、低木が列植されている。
その前に、木製のベンチが2基、並んで据えられていた。
ここに人が座っているのを、1度も見たことがなかった。
この日のベンチにも、木漏れ日が憩うだけだった。
「ほらそこ」
侑人は、ベンチの奥を指さした。
腰の高さほどの低木が、一列に植わっているが……。
奥の住宅との間には、人ひとり入りこめるほどの隙間があった。
「誰か来ないか見てて」
「こんなとこ、誰も来ないって」
主婦は、低木の向こう側に回った。
いや、回ろうとした。
そこで、チュニックが枝に絡まった。
枝にトゲでもあるようだ。
主婦は枝を外そうとしたが、布にトゲが食いこんでいるらしい。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2025/05/14 05:50
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今日は何の日
5月14日は、『温度計の日(https://zatsuneta.com/archives/105142.html)』。
1686年5月14日(今から339年前)、水銀温度計を発明し、華氏温度目盛りに名を残すドイツの物理学者……。
ガブリエル・ファーレンハイト(Gabriel Fahrenheit/1686~1736)が生まれました。
https://zatsuneta.com/img/105142_01.jpg
↑ガブリエル・ファーレンハイト。
ファーレンハイトの生まれた日付の5月14日は、ユリウス暦によるもので……。
グレゴリオ暦では、5月24日となります。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/105142.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
華氏温度(℉:ファーレンハイト度)とは……。
氷と食塩の混合物の温度を0度(-17.8℃)、健康な人間の体温を96度(35.6℃)としたものです。
水の融点は32度(0℃)、沸点は212度(100℃)となり、180度で区切られます。
中国ではファーレンハイトに、「華倫海特」の字を当てたことから……。
「華氏」と呼ばれるようになりました。
1960年代まで、多くの英語圏の国で……。
華氏温度は、気候、産業、医療における温度の基準となってました。
1960年代後半から1970年代にかけて、メートル法への切り換えの一環として……。
摂氏温度(℃:セルシウス度)の導入が政府によって行われました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2025/05/14 05:50
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
しかし、切り換えの努力にもかかわらず、現在でもアメリカ、カナダ、イギリスなど……。
一部の英語圏の国では、非科学分野での温度計測に華氏温度が使用されてます。
華氏温度の支持者は、地球上の居住可能地域の大部分で、気温変化が0℉(-17.8℃)から100℉(37.8℃)の範囲に収まり……。
気温がマイナスの数字にならないため、華氏温度が利用者にとって親しみやすいことを支持の理由に挙げてます。
また、人間の体温が、華氏温度で100度(37.8℃)以上になると治療が必要とされるなど……。
華氏温度は、生活感覚に直結した温度目盛であると主張してます。
以上、引用終わり。
確かに、言われてみれば、「生活感覚に直結した温度目盛」というのは納得できますね。
気温が、100℉(37.8℃)を超えるかどうかってのが、暑さの度合いを測る目安にもなります。
マイルもそうですよね。
ピッチャーの投球速度が、100マイルを超えるかどうかってのが……。
大きな注目点になってます。
さて、温度計。
今年は、観葉植物たちを、一冬、初めて1階のサンルームで避寒させました。
先日、外に出したんですが、葉を落とすこともなく元気でした。
前年までは、2階のわたしの寝室で一冬、一緒に過ごしてました。
なので室温は、わたしの体感でわかりますから、調節もしやすかったです。
でも、1階のサンルームは、そうはいきません。
サンルームと云っても、新潟の冬はほとんど陽が射しません。
室温がどのくらいになるのか、予想できませんでした。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2025/05/14 05:51
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今日は何の日(つづきのつづき)
なので、最低最高温度計というのを買いました。
現在の室温のほかに……。
24時間以内の最高温度と最低温度も表示されるんです。
で、この最低温度が5度を下回らないように、電気ストーブで調節しました。
ストーブの温度ダイヤルと、24時間タイマーでの入切で……。
5度を保つようにしたんです。
観葉植物のメンバーは……。
ガジュマル、グレープフルーツ、ソテツ、シャコバサボテン。
比較的寒さには強い方の植物たちです。
こいつらを、大型の角形タライに入れ……。
上から、温室用のビニールを被せてました。
タライは、テーブルに載せてました。
https://item.rakuten.co.jp/hcvalor-eshop/trusco-3635333/
↑こういうタライ。
少しでも高い方が暖かいと思ったからです。
で、出来た下の空間に、パネルヒーターを置きました。
横倒しにして、発熱面が上を向くようにしました。
倒れても消えないタイプのヒーターだったので、そういう使い方が出来ました。
温室用のビニールには、ファスナー式の開口部がありました。
この開閉も加えて、温度調節しました。
水やりは、週1回。
水は、角形タライの排水栓から抜け、下に置いたバケツに溜まります。
タライをテーブルに載せたのは、このためもあったのです。
テーブルはタライの底より小さいので、栓の下にバケツを置けました。
半年、外で元気に過ごしてもらい……。
また11月に、サンルーム入りですね。
なんだか、すぐにも11月が来そうで怖いです。