2025.2.15(土)
「今日は、妻と一緒なんだが……。
ほんとは、孫も乗る予定だったんだ。
でも、乗れなくなってね。
だけどその切符……。
キャンセルしないで、持って来てるんだよ」
「え、どうして?
子供料金でも、何十万もするでしょ?」
「実はね……。
亡くなったんだよ。
もう、ひと月になるかな。
小児がんでね。
間に合わないかもしれないってのはわかってたけど……。
闘病の励みになると思って、申しこんでたんだ。
運良く、抽選にあたってね。
孫は、届いた切符を毎日病床で眺めてたそうだ。
その切符をキャンセルしたりしたら……。
孫が一緒に乗れなくなるじゃないか。
だから今日も持って来てる。
遺影と一緒にね。
孫も、君と同じく車椅子だったんだ。
君の後ろ姿を見て、驚いたよ。
孫が来てるのかと思ったほど似てたから。
列車のスタッフにも、車椅子の子供が乗るってことは伝えてある。
だから、君が孫の切符で乗っても、何の問題もないんだ」
「だけど、この列車……。
一週間の周遊コースですよね。
来週は、定期テストだから無理です」
「明日の日曜までなら大丈夫かい?
それなら、明日停まる駅で降りればいいさ。
もちろん、わたしたちも一緒に降りて……。
タクシーで家まで送って行くよ」
「そんな。
切符が無駄になります」
「目的は、孫を乗せることだったからね。
わたしたち2人で、旅を続けたって意味がないよ」
「でも……。
親に断らないと」
「そりゃそうだ。
親御さんに無断で、このまま君を連れて行ったりしたら……。
誘拐になってしまうね。
家に電話してくれないか。
わたしが、親御さんに頼んでみるから」
母親に電話した。
事情を話したんだけど……。
案の定、ぜったいにダメだって怒られた。
老人に向かって首を振ってみせたら……。
うなずきながら、手の平を差し出した。
「あ、今、その人に替わるから」
老人は、落ち着いた口調で母を説得してくれた。
電話の向こうの母親が、次第に折れていくのが雰囲気でわかった。
乗る乗らないのハードルは乗り越えたようなんだけど……。
次は、料金の問題になったらしい。
母親が、料金を払うと言ってるらしい。
「いえ。
それはお断りします。
こちらの都合でご一緒してもらうんですから」
ほんとは、孫も乗る予定だったんだ。
でも、乗れなくなってね。
だけどその切符……。
キャンセルしないで、持って来てるんだよ」
「え、どうして?
子供料金でも、何十万もするでしょ?」
「実はね……。
亡くなったんだよ。
もう、ひと月になるかな。
小児がんでね。
間に合わないかもしれないってのはわかってたけど……。
闘病の励みになると思って、申しこんでたんだ。
運良く、抽選にあたってね。
孫は、届いた切符を毎日病床で眺めてたそうだ。
その切符をキャンセルしたりしたら……。
孫が一緒に乗れなくなるじゃないか。
だから今日も持って来てる。
遺影と一緒にね。
孫も、君と同じく車椅子だったんだ。
君の後ろ姿を見て、驚いたよ。
孫が来てるのかと思ったほど似てたから。
列車のスタッフにも、車椅子の子供が乗るってことは伝えてある。
だから、君が孫の切符で乗っても、何の問題もないんだ」
「だけど、この列車……。
一週間の周遊コースですよね。
来週は、定期テストだから無理です」
「明日の日曜までなら大丈夫かい?
それなら、明日停まる駅で降りればいいさ。
もちろん、わたしたちも一緒に降りて……。
タクシーで家まで送って行くよ」
「そんな。
切符が無駄になります」
「目的は、孫を乗せることだったからね。
わたしたち2人で、旅を続けたって意味がないよ」
「でも……。
親に断らないと」
「そりゃそうだ。
親御さんに無断で、このまま君を連れて行ったりしたら……。
誘拐になってしまうね。
家に電話してくれないか。
わたしが、親御さんに頼んでみるから」
母親に電話した。
事情を話したんだけど……。
案の定、ぜったいにダメだって怒られた。
老人に向かって首を振ってみせたら……。
うなずきながら、手の平を差し出した。
「あ、今、その人に替わるから」
老人は、落ち着いた口調で母を説得してくれた。
電話の向こうの母親が、次第に折れていくのが雰囲気でわかった。
乗る乗らないのハードルは乗り越えたようなんだけど……。
次は、料金の問題になったらしい。
母親が、料金を払うと言ってるらしい。
「いえ。
それはお断りします。
こちらの都合でご一緒してもらうんですから」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2025/02/15 05:55
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今日は何の日
2月15日は、『ツクールの日』。
ゲームソフトプログラムの知識がない人でも、手軽にゲーム制作が楽しめるソフトウェア「ツクール」シリーズを手がける……。
『㈱エンターブレイン(https://enterbrain-inc.com/)/東京都中央区銀座』が制定。
日付は、『「ツ(2)」「ク(9)」ー「ル(6)」』と読む語呂合わせで……。
これを、「2月9+6日」と見立てて、2月15日に。
ゲーム制作の楽しさを広めることが目的。
記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/102153.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「ツクールについて」を引用させていただきます。
「ツクール」は、「作る」と「ツール(Tool)」を組み合わせた造語です。
「ゲームを作るためのツール」を意味してます。
https://zatsuneta.com/img/102153_01.jpg
「ツクール」シリーズには、RPGを筆頭に、アドベンチャー、シューティング、格闘ゲームなど……。
多様なジャンルに対応したソフトがあります。
「ツクール」には、そのジャンルに対応した基本的な動作が、すでにプログラムされてます。
ユーザーは、「主人公のパラメータ」や「敵の動き」といった……。
ゲームを構成するパーツの設定を組み合わせるだけで、簡単にゲームを作ることができます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2025/02/15 05:56
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
また、あらかじめ用意されたサンプルだけでは満足できない人たちのために、「ツクール」シリーズには……。
音楽を作成する「音楽ツクール」や、ドット絵を作成する「キャラクターツクール」なども用意されてます。
「ツクール」シリーズは、1990(平成2)年から開発が続けられてます。
しかし、2022(令和4)年、世界規模での展開を視野に入れるという理由から……。
シリーズ名が、海外版と統合して「Maker」シリーズに変更されました。
2024(令和6)年2月時点で、日本記念日協会のWebサイトにおいて……。
「ツクールの日」の制定者は、㈱エンターブレインではなくなってます。
「Maker」シリーズを含むゲームソフトやデジタルコンテンツの企画開発、販売を手がける……。
『㈱Gotcha Gotcha Games(ゴッチャゴッチャゲームズ)https://www.gotchagotcha.jp//東京都千代田区富士見』に更新されてます。
以上、引用終わり。
東京でプログラマーをやってたころ……。
ゲーム制作に関わったこともあります。
といっても、キャラクターのデザインとか……。
表に見える部分ではありません。
画面スクロールなどの基本ルーチンですね。
スクロールスピードの速さを褒められたりもしましたが……。
のめりこむことはありませんでした。
効果音などの作曲をやってる人がうらやましかったです。
やれと言われても出来ませんでしたが。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2025/02/15 05:56
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今日は何の日(つづきのつづき)
そもそも、ゲーム自体、自分ではほとんどやりませんでした。
ほんの短い期間ですが、RPGゲームにはまったことはあります。
有休休暇を取って、終日ゲームしてたこともありました。
でも、ほんとに短い期間でした。
熱病から醒めるように、ゲームからは離れました。
今は、まったくしませんね。
スマホのゲームは、1度もしたことがありません。
上記の説明にある、↓の文章が気になりました。
+++
音楽を作成する「音楽ツクール」や、ドット絵を作成する「キャラクターツクール」なども用意されてます。
+++
気になったのは、前半部分の「音楽ツクール」。
わたしの音楽の成績は、「2」と「3」ばっかりでした。
音楽の才能、皆無です。
だいぶ前になりますが……。
『黒い教室(http://www.blackclassroom.com/)』のやみげんさんのお誘いで、曲作りに参加しました。
サイドバーに掲げてる「おもいで Refrain」と「カムイの風」です。
わたしが担当したのは、作詞です。
やみげんさんの曲に、わたしが詩を付ける……。
「曲先(きょくせん)」というかたちでの曲作りでした。
わたしは、3作目以降もやりたかったのですが……。
やみげんさんの本業が忙しくなったようで、その後はお誘いがありませんでした。
ひとりでやりたくても、音楽「2」では、曲が作れません。
でも、作ってくれるツールがあるんですね。
最近は、AIソフトにも、そういうのがあるようです。
退職してからになるかも知れませんが……。
やってみたいと思ってます。
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4. 手羽崎 鶏造- 2025/02/15 16:25
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ワタシもスマホのゲームなんぞ
やったことがありません。
というかゲームそのものも
ほとんどやりません。
管理人さまがプログラマー。
中学生の頃、すでにそっちの方に
興味は有り有りだったワタシは、
プロのグラマーさんのことかと
マジメに思っていましたっけ
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5. Mikiko- 2025/02/15 17:55
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プログラマー時代
ヒドい生活でした。
「士、農、工、商、犬、猫、プログラマー」と云われてました。
休みを取ろうと思ったら、徹夜で仕事して始発で帰って……。
その日だけ休みです。
結局寝てしまうので、何にもなりません。