2024.12.11(水)
「ここなら、一緒に入れるでしょ」
主婦はトイレに背を向け、あたりを見回した。
繁った樹木のせいで、見通しは良くない。
遊具は打ち捨てられたようにぽつねんと佇み、園路を歩く人もいなかった。
朝方なら、犬の散歩やジョギングをする人がいるのかもしれない。
しかしこの時間は、エアポケットのごとく無人になるようだ。
「監視カメラとかないの?」
「トイレには、ぜったいにないよ。
プライバシーの侵害になるからね」
それでも、まだ主婦は逡巡しているようだった。
侑人が落ち着き払っているのは、ここを利用したことがあるからだった。
絵里子と香織と入って、香織と性交していた。
「ノックされたらどうするのよ」
「ちゃんと服着てから出ればいいだけ。
ボクが吐きそうになって、介抱してたってことにすればいいでしょ。
親子にしか見えないから……。
まさか、ヤッてたとは思われないよ。
ほら、入るよ」
多機能トイレの扉は、横開きだった。
侑人は、バーを掴んで扉を開いた。
主婦の腕を取り、促しながら扉を入る。
主婦も、口調ほどには抵抗することもなく続いた。
扉を閉じて、鍵を下ろす。
振り向くと、主婦は洗面台の鏡を凝視していた。
自分の姿を見つめている。
黒のチュニックに黒のレギンス。
黒のエスパドリル。
黒ずくめの女だ。
しかし、その黒い薄皮の下には、発情した白い肉が隠されているのだ。
「脱いで」
主婦は荒い息を吐きながら、チュニックの裾を握った。
しかし、なかなかその手は、布地を引きあげなかった。
侑人は先に、自らのトレーナーを抜きあげた。
洗面台に放る。
カーゴパンツも脱ぎ降ろす。
スニーカーを踏み脱ぎ、足先から抜き去ったカーゴパンツをトレーナーの上に放る。
主婦はトイレに背を向け、あたりを見回した。
繁った樹木のせいで、見通しは良くない。
遊具は打ち捨てられたようにぽつねんと佇み、園路を歩く人もいなかった。
朝方なら、犬の散歩やジョギングをする人がいるのかもしれない。
しかしこの時間は、エアポケットのごとく無人になるようだ。
「監視カメラとかないの?」
「トイレには、ぜったいにないよ。
プライバシーの侵害になるからね」
それでも、まだ主婦は逡巡しているようだった。
侑人が落ち着き払っているのは、ここを利用したことがあるからだった。
絵里子と香織と入って、香織と性交していた。
「ノックされたらどうするのよ」
「ちゃんと服着てから出ればいいだけ。
ボクが吐きそうになって、介抱してたってことにすればいいでしょ。
親子にしか見えないから……。
まさか、ヤッてたとは思われないよ。
ほら、入るよ」
多機能トイレの扉は、横開きだった。
侑人は、バーを掴んで扉を開いた。
主婦の腕を取り、促しながら扉を入る。
主婦も、口調ほどには抵抗することもなく続いた。
扉を閉じて、鍵を下ろす。
振り向くと、主婦は洗面台の鏡を凝視していた。
自分の姿を見つめている。
黒のチュニックに黒のレギンス。
黒のエスパドリル。
黒ずくめの女だ。
しかし、その黒い薄皮の下には、発情した白い肉が隠されているのだ。
「脱いで」
主婦は荒い息を吐きながら、チュニックの裾を握った。
しかし、なかなかその手は、布地を引きあげなかった。
侑人は先に、自らのトレーナーを抜きあげた。
洗面台に放る。
カーゴパンツも脱ぎ降ろす。
スニーカーを踏み脱ぎ、足先から抜き去ったカーゴパンツをトレーナーの上に放る。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2024/12/11 05:56
-
今日は何の日
12月11日は、『沢庵忌』。
安土桃山時代から江戸時代前期にかけての臨済宗の僧……。
沢庵宗彭(たくあん そうほう/1573~1646)の忌日(旧暦)。
忌日は旧暦で、正保2年12月11日。
新暦では、1646年1月27日となります。
諸説ありますが……。
一般的に、大根の漬物である「沢庵漬け(たくあんづけ)」の考案者と云われてます。
沢庵宗彭が創建した東京都品川区北品川にある東海寺(とうかいじ)では、初めは名も無い漬物でした。
ある時、江戸幕府の3代将軍、徳川家光(とくがわ いえみつ/1623~1651)が寺院を訪れた際に供したところ……。
たいそう気に入り、「名前がないのであれば、沢庵漬けと呼ぶべし」と言った、と伝えられてます。
異説として、沢庵和尚の墓の形状が漬物石の形に似てたことに由来するという説……。
「貯え漬け(たくわえづけ)」が転じたという説、関西で広く親しまれてた漬物を沢庵和尚が江戸に広めたという説などがあります。
なお東海寺では、禅師の名を呼び捨てにするのは非礼であるとして……。
「沢庵」ではなく「百本」と呼びます。
「百本漬け(ひゃっぽんづけ)」とは、干した大根100本を漬けた漬物を意味します。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112116.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2024/12/11 05:57
-
今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、「沢庵宗彭について」を引用させていただきます。
沢庵宗彭は、1573年12月24日(天正元年12月1日)……。
但馬国出石(たじまのくに いずし/現:兵庫県豊岡市)に生まれました。
1582(天正10)年、10歳のときに出家し……。
臨済宗の僧、春屋宗園(しゅんおくそうえん)らに師事します。
1609(慶長14)年、37歳のとき……。
京都にある龍宝山・大徳寺(だいとくじ)の主僧である住持(じゅうじ)となりました。
1629(寛永6)年、57歳の時、江戸幕府と朝廷の対立事件「紫衣事件(しえじけん)」により……。
出羽国(でわのくに/現:山形県)に流罪となり、その後に赦されて江戸の品川に萬松山・東海寺を開きました。
書画や詩文に通じ、茶の湯(茶道)にも親しみ、また多くの墨跡を残してます。
1646年1月27日(正保2年12月11日)、江戸で没しました。
満72歳。
著書として、『沢庵和尚法語』や『不動智神妙録(ふどうちしんみょうろく)』などがあります。
以上、引用終わり。
↑の年号を見て驚きました。
家光は、28年しか生きなかったのかと。
違いました。
『徳川家光(とくがわ いえみつ/1623~1651)』というのは、将軍在職期間でした。
生まれたのは、1604年。
沢庵とは、31歳違い。
家光が、19歳で将軍に就いたとき、沢庵は50歳ということです。
続きはさらに次のコメントで。
-
––––––
3. Mikiko- 2024/12/11 05:57
-
今日は何の日(つづきのつづき)
さて、沢庵。
もちろん、漬物の方です。
最後に食べたのがいつか、記憶がないほどです。
でも、お正月前に買おうかと思ってます。
沢庵というか、古漬けですね。
日持ちのするヤツ。
もちろん、お正月のお酒のツマミです。
今年は、9連休。
少なくとも、三が日は朝から飲むと思います。
昨年は、お節を買いました。
9000円くらいだったですかね。
でも、今年はお節はいいかなと思ってます。
お節って、食べて美味しいってものじゃないですよね。
あくまで、お正月から台所に立たなくてもいいように……。
日持ちのする料理を詰めてあるものってことでしょう。
でも、9000円も出すのなら、もっと美味しいものがあるんじゃないかと。
ただ、ヘビーなメイン料理のほかに……。
箸休め的なものもほしいです。
その一つが、古漬け。
日本酒に合いますよね。
ボリボリという音も楽しげです。
浅漬けは、自分で漬けるつもりです。
そのほかに、古漬けもあったらいいかなと考えてます。
あと、チーズの盛り合わせみたいなのもいいですね。
でもまだ、メインが決まらないんですよね。
おでんにしようかな。
ちょっと、お正月らしくありませんが。
その日、食べたいものを買いに行くという手もあります。
歩いて行けるスーパーが、三が日も営業するようですから。
でも、元日は10時からでした。
ちょっと、この時間までは待てないかも。
でも、寝坊すればいいだけか。