Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4146
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
 “これ”のところで、青鬼は小指を立てました。
 この2人の上司の女性のことです。
 青鬼赤鬼の上司と云う理由から……。
 気の毒なことに、閻魔大王と呼ばれてました。
 でも、年齢は部下の鬼たちよりも若く、ずっと人間らしい顔立ちをしてました。

「新入社員研修のとき、あの人が講師だったらしいのよ。
 それですっかり子分みたいになっちゃって。
 この部屋割り振って、大手柄と思ってたろうね。
 その肝心の本人が欠席で、わたしらだけで使ってると知ったら……。
 がっくりだわね」
「見せてよ、露天風呂」

 部屋は、十畳ほどの小ぢんまりとした和室です。
 奥に広縁があって、テーブルに相対して椅子が置かれてました。
 その向こうは、真っ暗な窓です。
 確か、谷間に面してたと思います。
 露天風呂なんて、ありそうには見えません。

「こっちなの」

 青鬼は起ちあがると、側面の障子戸を開きました。

「スゴいね、これは」

 そこは、和室の十畳と同じほどのスペースがありました。
 床は鉄平石みたいな石張りで……。
 一段高いステージのような台の上に、楕円形の浴槽が載ってました。
 右手奥には、洗面台や小さな内風呂も見えました。

 青鬼が寄り添ってきました。
 わたしの腕に手を掛け、わたしを見あげます。
 いつもは吊り目がちの目元が、このときは下がって見えました。
 オッケーということだよな。

 わたしは、青鬼の目を見据えました。
 黒目の中にわたしが大写しになってました。
 その目が閉じられました。
 青鬼が顎を持ちあげます。
 わたしは華奢な身体をかき寄せると、貪るように唇を求めました。
 青鬼も、半分唸りながら応えます。
 酒臭い息をかけあいながら、互いの舌を絡ませます。
 わたしの背中を掻き回していた青鬼の手が、帯に掛かりました。
 結び目が解かれます。
 わたしの手も、負けじと青鬼の帯を解きました。
 お互いの帯が畳に落ち、浴衣がそれに続きます。
由美と美弥子 4145目次由美と美弥子 4147

コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2024/09/02 05:50
    • 今日は何の日
       9月2日は、『くず餅の日』。
       くず餅、あんみつなどの製造販売を手がける……。
       『㈱船橋屋(https://www.funabashiya.co.jp/)/東京都江東区亀戸』が制定。
       日付は、『「く(9)」「ず(2)」もち⇒くず餅』と読む語呂合わせから。
       記念日を通して、「くず餅」の美味しさを、さらに多くの人に知ってもらうことが目的。
       記念日は、2021(令和3)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/109028.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。

       小麦澱粉(でんぷん)を発酵させて作る「くず餅」は、適度なやわらかさとしなやかな歯ざわりで……。
       江戸時代から愛されてる、和菓子唯一の発酵食品です。
      https://zatsuneta.com/img/109028_01.jpg

       「くず餅」は、450日(15ヵ月)もの間、乳酸発酵でじっくりと熟成させて作られる……。
       身体に優しいお菓子です。
       ただし、自然のまま無添加の発酵製法のため……。
       消費期限は、わずか2日間となってます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2024/09/02 05:50
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       船橋屋は、1805(文化2)年に……。
       江戸の亀戸天神参道で創業したお店です(第11代将軍・徳川家斉(とくがわ いえなり/1773~1841)の治世)。
      https://zatsuneta.com/img/109028_02.jpg

       船橋屋の初代・勘助の出身地は、下総国(現:千葉県北部)の船橋で……。
       当時、下総国は良質な小麦の産地でした。
       勘助は、亀戸天神が梅や藤の季節に参拝客で賑わうのを見て上京し……。
       湯で練った小麦澱粉をせいろで蒸し、黒蜜きな粉をかけて餅を作りあげました。
       それが、またたく間に参拝客の垂涎(すいぜん)の的となり、いつしか「くず餅」と名付けられ……。
       江戸の名物の一つに数えられる程の評判を取りました。
       そして、その「くず餅」が、創業以来220年近くもの間、作り続けられてるのです。
       ちなみに、船橋屋の商品は「くず餅」と表記されます。
       漢字で表記される「葛餅(くずもち)」は、葛粉から作られ……。
       主に関西圏で食されている別の物です。

       以上、引用終わり。

       驚きました。
       「葛餅」以外に「くず餅」があったとは。
       あ、そうか。
       思い出しましたよ。
       何年か前、単独旅行記で行った川崎大師。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2024/09/02 05:50
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       あそこの参道では確か、「久寿餅」というのが売られてました。
       ↓Wikiからの引用です(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E9%A4%85)。
      +++
       久寿餅は、かつて葛飾郡だった東京都江東区の亀戸天神社のほか、池上本門寺(東京都大田区)や川崎大師(神奈川県川崎市)の門前町の名物でもある。
      +++

       でもなんで、小麦粉から作ってるのに「くず餅」なんて名を付けたんでしょう?
       「くず」は、語感のよろしくない名称です。
       「久寿」は、それを打ち消すための当て字でしょう。
       見た目を、関西の「葛餅」に似せて作ったからですかね?
       関東では、「葛」は取れなかったんでしょうか?
       ↓Wikiの上記ページに、名称の由来についての記載がありました。
      +++
       関東では江戸時代後期に入り、小麦粉を発酵させたものから作られた菓子がくずもち(久寿餅)と呼ばれるようになった。
       現在の東京都区部東部を含む葛飾郡(下総国)の「葛」に由来し、関西の葛餅と区別するため「くず(久寿)」の字を当てたという説がある。
      +++

       なるほど。
       葛飾の葛ですか。
       でもどうも、ムリヤリ感がありますね。
       思うに……。
       関東では、葛は簡単に手に入らなかったのでは?

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2024/09/02 05:51
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       関西では需要がありますから、葛の供給地が存在してたわけです。
       でも関東には、安定して葛を供給してくれる地域はなかった。
       葛というのは、文字どおり、「クズ」が語源だと思います。
       とにかく、ヒドい雑草なんですよ。
       新潟では、バイパスの法面が、この葛に覆い尽くされてます。
       蔓植物なので、構築物があると這いあがり、すべて覆ってしまいます。
       グリーンモンスターみたいになります。
       江戸近郊でも、大迷惑植物だったんじゃないですか。
       なので、生産なんてとんでもない。
       見つけたら、親の敵のように刈り取る植物だった。
       当然、安定的に供給されることなんかありません。
       船橋屋の初代は、関西の葛餅の味に惚れこみ……。
       作ろうとしたんじゃないでしょうか。
       でも、葛の入手が難しかった。
       かといって、自分で栽培したりしたら、まわりのお百姓さんから怒られたでしょう。
       大迷惑雑草を育てるなんてもってのほかだと。
       ということで、小麦粉を使って、似たようなお餅を作ったんです。
       でも、いっそ別の名前にすれば良かったのにね。
       小麦粉なんだから、そのまんま「麦餅」で良かったんじゃないですか。
       なんで、「くず」にこだわったんですかね?
       あ、↑の引用文、よく読むと違いましたね(最初から読め!)。
       「くず餅」と名付けたのは、食べた客の方でした。
       おそらく、関西の「葛餅」を食べたことがある人だったのでしょう。
       それに似てたから、そう呼んだんじゃないですか。

    • ––––––
      5. 手羽崎 鶏造
    • 2024/09/03 16:40
    • カンサイでは「葛きり」といって
      細長くカットして、冷やして
      食べるスイーツがありましたよ

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2024/09/03 17:40
    • 涼しげですね
       関西は、葛を利用する文化があったんですね。
       関東はなかったんですかね。
       ここらでは、獰悪なにっくき雑草です。
    コメントする   【由美と美弥子 4146】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
熟女・おばさんの性体験談 新・SM小説書庫2 問答無用の吸血鬼R18 知佳の美貌録
熟女と人妻エロンガ 官能文書わーるど 未知の星 Japanese-wifeblog
赤星直也のエロ小説 愛と官能の美学 [官能小説] 熟女の園 只野課長の調教日記
電脳女学園 西園寺京太郎のSM官能小説 都会の鳥 変態小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
人妻の浮気話 艶みるく 人に言えない秘密の性愛話 ちょっとHな小説 Playing Archives
Mikiko's Roomの仮設テント 女性のための官能小説 性小説 潤文学ブログ 官能の本棚
HAKASEの第二読み物ブログ ぺたの横書き かおるの体験・妄想 黒い教室
被虐願望 性転換・TS・女体化劇場 羞恥の風 女の陰影
女性のH体験告白集 むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー あおいつぼみ 葵蕾
最低のオリ 魔法の鍵 恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
SMX工房 淫芯 お姫様倶楽部.com 被支配中毒
出羽健書蔵庫 かめべや 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく
△Top