2024.8.10(土)
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奈美はまた、対岸の家に通うようになっていた。
あの老人が侑人を引きずりこんだことをきっかけに、母子相姦の泥沼にはまってしまった。
しかしその侑人が、最近あまり奈美に手を出さなくなったのだ。
理由はわかっていた。
隣の主婦だ。
ベランダで盗撮した動画をネタに、関係を持ったに違いない。
そして、侑人がその主婦に執着する理由もまた想像できた。
あの翔太という少年が、度々遊びに来るようになっていたのだが……。
2人の会話が漏れ聞こえたことがある。
隣の主婦は奈美よりは若いが、それでも、もう40は越えているはずだ。
しかし隣の家に、子供の気配はなかった。
2人の会話が、その理由を語っていた。
夫婦の意思で、子供を作らないわけではなかったのだ。
どうやら隣の主婦は、不妊症らしい。
すなわち、妊娠の恐れがない。
となれば当然、侑人も、おそらく翔太という少年も……。
あの主婦の膣内に射精しているはずだ。
奈美は、コンドームを着けずに交合することは決して許さなかった。
夫との交渉がなくなった今、妊娠するわけにはいかないのだ。
やはり、侑人にはそれが物足りないのだろう。
大量の精液を雌の膣内にぶち撒ける。
それが牡の本能なら、隣の主婦がその捌け口となるのは自然の成り行きだ。
いや。
もちろん、こんな関係が“自然”とは言えないのだが。
そんなある日、マンションの前であの老人と出会ったのだ。
マンションと対岸の家とでは、直線距離にすれば、互いの顔がはっきりと識別できるほどだ。
しかし、行き来しようとしたら簡単ではない。
断層崖と、その下を流れる川で隔てられているからだ。
駅前まで迂回して橋を渡るしかないのだ。
なので、老人が奈美のマンション近辺に現れるというのは……。
奈美のマンションを窺う目的がなければ、あり得ないことだった。
「反省してます。
奈美さんの家庭に波風を立ててみたかった。
でも、今は後悔しています。
あなたをを失ったら、元も子もなかったんです。
もう2度と、おかしな考えは持ちません。
だからまた、うちに来てくれませんか。
もちろん、奈美さんの都合のいいときで構いません。
わたしは、いつも家にいます」
奈美はまた、対岸の家に通うようになっていた。
あの老人が侑人を引きずりこんだことをきっかけに、母子相姦の泥沼にはまってしまった。
しかしその侑人が、最近あまり奈美に手を出さなくなったのだ。
理由はわかっていた。
隣の主婦だ。
ベランダで盗撮した動画をネタに、関係を持ったに違いない。
そして、侑人がその主婦に執着する理由もまた想像できた。
あの翔太という少年が、度々遊びに来るようになっていたのだが……。
2人の会話が漏れ聞こえたことがある。
隣の主婦は奈美よりは若いが、それでも、もう40は越えているはずだ。
しかし隣の家に、子供の気配はなかった。
2人の会話が、その理由を語っていた。
夫婦の意思で、子供を作らないわけではなかったのだ。
どうやら隣の主婦は、不妊症らしい。
すなわち、妊娠の恐れがない。
となれば当然、侑人も、おそらく翔太という少年も……。
あの主婦の膣内に射精しているはずだ。
奈美は、コンドームを着けずに交合することは決して許さなかった。
夫との交渉がなくなった今、妊娠するわけにはいかないのだ。
やはり、侑人にはそれが物足りないのだろう。
大量の精液を雌の膣内にぶち撒ける。
それが牡の本能なら、隣の主婦がその捌け口となるのは自然の成り行きだ。
いや。
もちろん、こんな関係が“自然”とは言えないのだが。
そんなある日、マンションの前であの老人と出会ったのだ。
マンションと対岸の家とでは、直線距離にすれば、互いの顔がはっきりと識別できるほどだ。
しかし、行き来しようとしたら簡単ではない。
断層崖と、その下を流れる川で隔てられているからだ。
駅前まで迂回して橋を渡るしかないのだ。
なので、老人が奈美のマンション近辺に現れるというのは……。
奈美のマンションを窺う目的がなければ、あり得ないことだった。
「反省してます。
奈美さんの家庭に波風を立ててみたかった。
でも、今は後悔しています。
あなたをを失ったら、元も子もなかったんです。
もう2度と、おかしな考えは持ちません。
だからまた、うちに来てくれませんか。
もちろん、奈美さんの都合のいいときで構いません。
わたしは、いつも家にいます」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2024/08/10 05:58
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今日は何の日
8月10日は、『八天堂の日』。
「くりーむパン」を始めとした、さまざまな商品の製造販売を手がける……。
『㈱八天堂(https://hattendo.jp/)/広島県三原市』が制定。
日付は、『「はっ(8)」「てん(10)」どう⇒八天堂』と読む語呂合わせから。
八天堂は、昔から地元にあるお堂。
店名は、このお堂のように愛されるお店になりたいとの思いから付けられました。
同社は、「お客様、関わっていただく方の笑顔のため」……。
食を通じて貢献することを目指してます。
記念日の制定で、八天堂をさらに多くの人に知ってもらうとともに……。
日ごろの感謝の気持ちを表すことが目的。
記念日は、2022(令和4)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10810n6.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
同社は、1933(昭和8)年、初代・森光香により……。
広島の三原で、和菓子屋として創業しました。
https://zatsuneta.com/img/10810n6_01.jpg
当時は、アメリカに端を発した大恐慌の影響を受けて……。
人々の暮らしが苦しくなってる時代でした。
そんな中、「甘くておいしい和菓子を通じて、少しでも周りの人たちを元気づけたい」との想いからお店を開いたのです。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2024/08/10 05:58
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
戦後になると、西洋文化が浸透したことで……。
八天堂も、「和」から「洋」へと変化のときを迎えました。
初代の思いを受け継ぎながら、時代に沿った新しいお菓子が次々と生まれてきました。
長年受け継いだ「和」と「洋」の技術を融合させて生まれた「くりーむパン」は……。
広島から全国へ、さらに海外へと広がってます。
八天堂を代表する商品のひとつが、冷やして食べる「くりーむパン」です。
「とろけるくちどけ」にこだわって生まれました。
自然本来の味わいを大切にし、安心安全に創られたやさしいパンです。
柔らかくって、頬張るとしっとりふんわり。
程よい甘さのクリームもたっぷり。
ひとくち食べれば……。
大人も子どもも「ふふっ」と微笑み、自然とやさしい気持ちになれます。
https://zatsuneta.com/img/10810n6_02.jpg
「くりーむパン」には、「塩バター」「生クリーム&カスタード」……。
「小倉」「抹茶」「チョコレート」「カスタード」などがあります。
また、季節限定商品の「ミルクティー」「あまおう苺」「マロン」「あんバター」「ショコラベリー」などもあります。
ふわふわ、しっとり……。
きめ細かい生地が、クリームと溶けあうパンになってます。
以上、引用終わり。
美味しそうですね。
冷やして食べるってのが、今の時期に最高です。
ホームページ(https://hattendo.jp/)は、オンラインショップになってました。
でも、最短お届け日が、けっこう先でした。
わたしがチェックしたのは、8月7日でしたが……。
「最短お届け8月19日」とありました。
ひょっとしたら、お盆を挟むからかも知れません。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2024/08/10 05:59
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今日は何の日(つづきのつづき)
でも、今日注文したら明日明後日に届くというものではないようです。
たぶん、消費期限の関係から……。
作りたてを送る必要があるからじゃないでしょうか。
関東から西のエリアでは、店舗もたくさんありました。
でも、北陸、東北、北海道には、残念ながらなかったです。
冷やして食べる「くりーむパン」からの連想ですが……。
アイスキャンディーとかを……。
一人暮らしのお年寄りのお宅に配って回ったらどうでしょう。
もちろん、熱中症になってないかの確認。
エアコンを使って下さいというお願い。
玄関を入っただけで、熱気の籠もったお宅はわかるのでは?
と、理想論を書いてますが……。
誰が巡回するんだってことですよね。
訪問介護とかデイサービスを利用してる人は、必要ないでしょう。
でも、まだ介護保険を利用してないという人も、けっこういるんじゃないですか。
一人暮らしの人の中には……。
自分が介護を受けるべき状態になってることに気づかない人も少なくないのでは?
そういう人って、誰も要介護認定の申請はしてくれないわけですよね。
民生委員ですか?
でも、とても手が回らないでしょうね。
民生委員、なり手がいないそうですから。
当たり前ですよ。
無報酬なんですから。
なんで、こんな大事な業務がタダ働きなんですか。
準公務員として、ちゃんとした報酬を支払うべきです。
それなら、リタイヤ後の人で、なり手もいるんじゃないでしょうか。
週3日、半日ずつくらい。
これで、月に5万円くらいもらえれば……。
十分、年金の足しになると思います。
これなら、わたしもやってみたいです。
ほんとは、新聞配達をしたいんですが……。
冬が怖すぎるので、とても無理ですから。
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4. * 左玄公- 2024/08/10 09:32
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・・暑い、、今日も又、暑い。
我が身 勝手に、失礼な話題を お許しください。
お盆の時期になると・・しみじみと思うことも
あるのです。
・・そう言えば、、女史様のお宅も 今年は
初盆ではなかったでしょうか?・・ そちらさまの
地方は、、新盆の7月ではなくて・・
旧盆の8月13日??。。
中京地方の、田舎に近い我が地方では このお盆
の時期は、前もってお寺様に来ていただくお宅も
・・所、どころ、あるのです。
たいへん ですよね。菩提寺の住職さんに来て
いただくなんて・・。
・・でも、 もう 我が身も・・・
萩原朔太郎の 【利根川のほとり】 を 繰り返し
読みふける 年齢に近くなった と 思うのです。
・・いとしき 切なさよ・・ 抱きしめて、抱きしめてこそ
泣くべかりけれ。。
歳なるものを、、しっかりと自覚しないと な。。
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5. Mikiko- 2024/08/10 13:29
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うちの檀那寺は……
お盆の8月13日に、檀家を回ってお経を詠んでいきます。
毎年です。
例年は、3000円しか包みませんが……。
今年は新盆なので、5000円にします。
利根川。
怖いですね。
関東東部は、恐ろしくて住めません。
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6. *左玄公・ 再度失礼- 2024/08/10 15:40
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・利根川のほとり
・昨日ふまた身を投げんと思いて 利根川の
ほとりを さまよいしか。
川の流れ、あまりに速くして、わがなげき、せきとむる
すべ もなければ・・
今日 また、河原に来たり、石投げて暮らしつつ
おめおめと生きながらへ きのうけふ
ある甲斐も無き命をば、かくばかりいとしきせつなさよ。
たれかは 殺すとするものぞ。
抱きしめて、抱きしめてこそ、
なくべかりけれ 。
*・ 左玄公 ー 考
・・・歳をとり、わが身の置き所にさえ悩む、
今日 このごろ。
・・安らかに、天国に召されることの有難さ
を 望む昨今。 ぁぁ・・
・ 詩 (萩原 朔太郎 )
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7. Mikiko- 2024/08/11 06:06
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利根川のほとり
てっきり、「氷島」かと思ってました。
「純情小曲集」だったんですね。
「氷島」の9年も前です。
当時、まだ39歳ですよ。
詩人は、人生を速く生きてしまうんですかね。
われわれ凡人は、のんびりいきましょう。
昼酒をお勧めします。