Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4092
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 だが、激しく興奮していたのは、奈美だけではなかった。
 慣れているように見えた侑人も、このシチュエーションには翻弄されていたのだ。

「ダメだ。
 もう出る」

 侑人は、再び片足を座面に踏みこんだ。
 陰茎を支え、奈美の顔面に向ける。
 射出口の鈴穴が膨れた。

「おごっ」

 噴出した精液が、スライムのように輪郭を崩しながら、奈美の顔面を襲った。
 我が子の体温が、顔面で炸裂する。
 栗の花が噴き零れた。

「ごっ」

 続く精液は、白濁した鞭となって伸び、奈美の乳房を叩いた。

「く」

 次の精液は、太腿に落ちた。
 侑人は、まっすぐ奈美を睨んでいた。
 しかし、その両眼からは、すでに瞳が失われていた。

「かはぁ」

 ビニール人形が萎むように、侑人の身体は音もなくカーペットに沈んだ。
 奈美は、ひとり取り残された。
 こんな状態で酷い話だ。
 このまま服を着て帰れというのか。
 出来ない。
 もう一度、くらくらする頭で天井を見回す。
 撮られてなどいない。
 奈美は、尻を座面の縁までスライドさせた。
 もちろん、オナニーを始めるためだ。
 深く座った姿勢では、溢れ出る淫汁でソファーを汚してしまう。
 水槽の熱帯魚を見つめながら、大きく股を割る。
 右手が股間に滑り降りる。
 左手は乳首を摘まんだ。

「はぅぅ」

 すぐにでもイッてしまえそうだ。
 奈美は、陰核を押さえた指を始動させた。

 そのときだった。
 ブーンという重低音と共に、水槽が消えた。
 奈美は凝固した。
 ガラス窓の向こうに、万里亜がいたのだ。
由美と美弥子 4091目次由美と美弥子 4093

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2024/06/19 06:08
    • 今日は何の日
       6月19日は、『桜桃忌・太宰治生誕祭』。
       1948(昭和23)年6月19日……。
       6月13日に入水心中した小説家、太宰治(だざい おさむ)の遺体が発見されました。
       6月13日、太宰は、戦争未亡人で美容師の愛人、山崎富栄(やまざき とみえ)と……。
       東京の玉川上水において、入水心中しました。
       2人の遺体が発見されたのは、6日後の6月19日。
       この日は奇しくも、太宰の39歳の誕生日でした。
       そして、6月19日は、彼が死の直前に書いた短編小説『桜桃』にちなみ……。
       太宰と同郷で生前交流のあった今官一(こん かんいち)により、「桜桃忌(おうとうき)」と名付けられました。
       太宰の墓がある、東京都三鷹市の禅林寺では……。
       6月19日に法要が営まれ、全国から多くの愛好家が訪れます。
       太宰の出身地、青森県金木町(現:五所川原市)でも、この日、「桜桃忌」の行事を行ってました。
       しかし、「生誕地には生誕を祝う祭の方がふさわしい」という遺族の要望もあって……。
       生誕90周年となる1999(平成11)年から、「太宰治生誕祭」に名称を改めてます。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/106199.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「太宰治について」を引用させていただきます。

       太宰治は、1909(明治42)年6月19日……。 
       青森県北津軽郡金木村(後:金木町、現:五所川原市)に、六男として生まれました。
       本名は、津島修治(つしま しゅうじ)。
       父の源右衛門は、県下有数の大地主でした。
       東京帝国大学仏文科を中退。
       井伏鱒二(いぶせ ますじ)に師事。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2024/06/19 06:08
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       在学中に、共産主義運動の非合法活動に関連し、脱落後に自殺未遂。
       1935(昭和10)年に、『逆行(第1回芥川賞候補)』『道化の華』『ダス・ゲマイネ』を発表して認められます。
       創作集『晩年(1936年)』、『虚構の彷徨(1937年)』『二十世紀旗手(1937年)』を経て……。
       『駈込み訴へ(1940年)』『走れメロス(1940年)』などにより、作家としての地位を確立しました。
       第2次世界大戦後は、『トカトントン(1947年)』『ヴィヨンの妻(1947年)』『斜陽(1947年)』……。
       『人間失格(1948年)』など、自意識崩壊の告白を綴って流行作家となります。
       坂口安吾(さかぐち あんご)、織田作之助(おだ さくのすけ)らとともに、無頼派の代表作家とされました。
       上記のように、愛人の山崎富栄との入水自殺により、38歳で死去。
       記念施設として、五所川原市にある『太宰治記念館「斜陽館」(https://www.city.goshogawara.lg.jp/kyouiku/bunka/syayokan.html)』と、ゆふいん文学の森「碧雲荘(https://bungaku-mori.jp/)」があります。
      https://zatsuneta.com/img/106199_02.jpg
      ↑斜陽館。

       「斜陽館」は、太宰の生家であり……。
       近代和風住宅の代表例として、国の重要文化財に指定されてます。
       「碧雲荘」は、短編小説『富嶽百景(1939年)』に登場する……。
       東京都杉並区天沼に実在したアパートです。
       現在は、大分県由布市湯布院町に移築され、文学交流施設として公開されてます。

       以上、引用終わり。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2024/06/19 06:09
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       太宰は、大学に入ったころ、何冊か文庫で読みました。
       ↑の作品で印象に残ってるのは……。
       まずは「走れメロス」。
       これは大学に入ってからではなく……。
       中学校の教科書で読んだと思います。
       メロスの行動は、「わたしには出来ない」ということがはっきりと自覚できて……。
       苦い思いをした作品です。
       大学時代に読んだ作品で印象に残ってるのは……。
       ↑の作品群にもある「トカトントン」。
       “トカトントン”は、大工さんのトンカチの音。
       スコーンと突き抜けたような明るさのある作品だったと思います。
       わたしは、明るくてユーモアのある小説が好きでした。
       ユーモアのセンスは、そうとうなものだと思いました。
       一番面白かったのは、『畜犬談』。
       ↓冒頭部分です(『青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/246_34649.html)』より)。
      +++
       私は、犬については自信がある。
       いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。
       私は、きっと噛まれるにちがいない。
       自信があるのである。
       よくぞ、きょうまで喰いつかれもせず無事に過してきたものだと不思議な気さえしているのである。
       諸君、犬は猛獣である。
       馬を斃し、たまさかには獅子と戦ってさえこれを征服するとかいうではないか。
       さもありなんと私はひとり淋しく首肯しているのだ。
      +++

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2024/06/19 06:09
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       紀行文『佐渡(青空文庫⇒https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/317_15067.html)』では、船で佐渡に近づいていくとき……。
       佐渡の島影のあまりの大きさに狼狽し、「満洲ではないかと思った」と書いてます。
       こういう例えに、ユーモアのセンスを感じました。

       あと、太宰と云えば、お墓のある三鷹市。
       実はわたし、そう長い期間ではありませんが……。
       三鷹にある会社に勤めてたことがあるんです。
       当時は、中野区の若宮に住んでました。
       自宅アパートの近くから、中央線の高円寺あたりまでバスで行き……。
       そこから、JRで三鷹まで通ってたと思います。
       会社は、駅から10分くらい歩いたところだったのかな。
       でも残念ながら……。
       1度も、禅林寺には行ってません。
       あと、返す返すも残念なのは……。
       『三鷹跨線(こせん)人道橋(跨線橋)』。
       ここに立つ太宰の写真が有名です。
       駅にあったんだから、1度くらいあがってみれば良かったのに。
       まったく記憶がないんです。
       老朽化のため、2023年12月から解体工事が始まったそうです。
       1度も跨線橋にあがらなかったのは……。
       その時期、太宰の文学からは離れた精神状態にあったからでしょうね。
       たぶん、健全に過ごしてたんでしょう。
       会社は、ほどなく辞めちゃいましたけど。
       三鷹は、1度、尋ねてみなきゃなと思ってます。
       そのときは、禅林寺にも行ってみたいです。
       恥ずかしいので、桜桃忌のころは外しますが。
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