2024.5.14(火)

み「またバリケードだ。
これは、車止めじゃないよね。
しかし立派な建物だな。
何だったんだろ?」
ハ「はいはい。
調べるわけやな。
なるほどなるほど。
立派なわけやで。
旧・会津若松市役所や。
1937(昭和12)年に建てられとるな」
み「でも、バリケードってことは……。
取り壊されるわけ?」
ハ「保存されるみたいやで。
今はその準備期間ちゅうことやないか」
み「そんなら良かった」

み「歩道が広くて走りやすいわ。
でもこれ、明らかに冬の除雪対策だよね。
車道の雪を、歩道に積みあげるんだよ。
だから、ガードレールもないでしょ」
ハ「冬の間の歩道は……。
点字ブロックのあたりだけが、確保されるちゅうこっちゃな」
み「左様。
しかし、脇の駐車場から車を出すのは大変だと思うよ。
除雪車は、そこだけ避けてなんてくれないからね。
毎朝、雪山を掘り分けなきゃなんないね」
ハ「朝から、腰いわすがな」
み「積雪地帯の人口が減ってくのも……。
やむを得ないよ」

み「あ、ソースカツ丼の店だ。
そう云えば、前回会津に来たとき……。
これ、食べた気がする」
ハ「どないな味や?」
み「忘れた。
でも、だいたい想像できるでしょ。
要は、カツにソースが絡んでるんじゃないの?
新潟のタレカツ丼とどう違うのかな」
ハ「そりゃ、タレとソースの違いやろ」
み「言い方の違いじゃないのかな。
ソースっていっても……。
ウスターソースみたいなのを上からかけてあるんじゃなかったと思う。
ソースに潜らせてある感じかな。
見た目は、タレカツ丼と一緒だったと思う」
ハ「なんや、覚えとるやないけ。
なんで味だけ忘れるんや?」
み「知らん」
ハ「ここで食うてみればいいがな」
み「時間がないの。
『満室』って書いてあるし」
ハ「アホか。
あれは、隣のマンスリーマンションのことやがな」
み「紛らわしい!」

み「どこまでも真っ直ぐじゃ」
ハ「どこ行くんや?」
み「帰る前に、もう1箇所寄りたいんだけど……。
何となく不安になってきた。
こんな開けた感じの場所じゃなかった気がする」
ハ「グーグルマップ、見たらいいがな」
み「わたしはあれが苦手なの。
見てると、頭がぐるぐる回る気がして。
紙の地図の方が、よっぽどマシだよ」
ハ「紙の地図も見とらんやないけ」
み「なんとなく惰性で走ってしまう。
電動自転車のせいかね」
ハ「わけわからんわ」

み「あ、地図があった。
うーむ。
どうやら、逆方向に走ってる気がする」
ハ「よういわんわ」

み「市街地に戻ってきたな。
なんとなく光明が見えて来たぞ」
ハ「あのまま逆に走っとったら……。
えらいこっちゃやで」

み「あ、たぶんあそこだ。
左のガラスブロックの店。
『昭和なつかし館』」
ハ「奇跡的にたどり着けたようやな。
良かったやないか」
み「でも寄らない」
ハ「なんでや!」
み「気が急く。
何だか、バスに乗り遅れる気がする」
ハ「今、何時や?」
み「13時15分」
ハ「バスの時間は?」
み「14時45分」
ハ「は?
1時間半もあるやないけ。
30分見学しても余裕やろ」
み「バス停まで、真っ直ぐたどり着けると思う?
その前に、駅でこの自転車も返さなくちゃならないし」
ハ「そないなこと言うとったら、旅行にならんがな」
み「今はもう、ゆっくり見学してられる精神状態じゃないの。
さっきの逆走がトラウマになってる。
帰るぞ!」
ハ「好きにしなはれ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2024/05/14 05:47
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ソースカツ丼
ソースカツ丼とタレカツ丼の違いについて……。
本編でちらっと触れてますが、もう少し詳しく考察してみます。
まずは、ソースカツ丼から。
なんと、『伝統会津ソースカツ丼の会(https://aizu-katudon.com/)』なんてのがありました。
立派なホームページです。
↓トップページに記載されてる文章です。
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昔から地元会津の人々に親しまれ、もはや伝統とさえ言えるソースカツ丼。
それを全国に広くアピールすべく、町の食堂が集まり2004年に結成されたのが「伝統会津ソースカツ丼の会」です。
常にソースカツ丼の味と品質の向上を図りながら、キャンペーンやイベント活動をしています。
2024年で20周年を迎えます!
「この会は会津のソースカツ丼をこよなく愛するものを以て組織する」
(伝統会津ソースカツ丼の会規約より)
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ではいったい、どういうカツ丼なのでしょう。
↓ホームページの『会津のソースカツ丼(https://aizu-katudon.com/source_katsu/)』というページから引用させていただきます。
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●何故会津のカツ丼は醤油味でなくソース味なの?
会津の人間が「カツ丼」と聞くと、ほかほかごはんの上にサクサクキャベツを敷き、揚げたてカツをオリジナルソースで絡めた『ソースカツ丼』を頭に浮かべて、おなかをぐーっと鳴らすはずです。
では、なぜ会津のソースカツ丼はソースカツ丼なのでしょうか? 諸説を紹介しましょう!
1. 大正起源説
大正、カフェ全盛時代。
洋食のコックさんが手軽に作れる賄ということで、残った肉片を当時人気のカツレット(今のカツレツ)にし、鰻の蒲焼きからヒントを得て、甘めのソースで絡めて、食べやすいようにさっと丼に盛ったのが始まりだったとか。
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続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2024/05/14 05:47
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ソースカツ丼(つづき)
引用を続けます。
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2. 昭和(戦前)起源説
市内の食堂の店主が新たな味を求めて、東京から洋食のコックを招き、試行錯誤の末ソースカツ丼を生み出し広めていったとか。
3. 昭和(戦後)起源説
戦後間もない物資が不足していた頃、手軽に食べれる庶民のごちそうを作ろうと考えていた市内の食堂の店主が、東京においしいものを求めて旅に出て、出会ったソースカツ丼をアレンジして、オリジナルソースで煮込んだカツ丼に仕上げたのが始まりとか。
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定義などは書かれてませんでした。
↑の文章冒頭にあるように……。
「オリジナルソースで絡めた」というのが定義なのかも知れません。
お店ごとに、ソースに違いがあるんでしょうね。
これを読んで、「おっ」と思ったのは……。
「ほかほかごはんの上にサクサクキャベツを敷き」という点。
わたしは、卵とじの普通のカツ丼が大好きですが……。
1点、残念に思うこともありました。
野菜ものが付かないこと。
せいぜい、お新香くらいです。
野菜を摂ろうと思ったら……。
もう1点、野菜炒めとかを注文しなければなりません。
でも、会津のソースカツ丼なら……。
カツの下にキャベツが敷いてあるんです。
ちゃんと野菜も摂れます。
これはいいですね。
会津のソースカツ丼、新潟市で食べられないかと思って探しましたが……。
どうやら、ないみたいです。
新潟市には、タレカツ丼という、これまたこだわりのカツ丼がありますから。
てなわけで……。
次回は、新潟タレカツ丼について考察してみます。
次回のネタが見つかって、ラッキー。