Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4064
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 どうするつもりか、侑人に聞こうと思ったが……。
 言葉を呑みこんだ。
 もし、仕切り板の向こうに隣の人が出てたら、聞こえてしまうだろうから。
 侑人も、それはわかっているようだ。
 無言のまま、腰壁の上に渡る金属の手すりを握った。
 奈美の手を引く。
 奈美に、手すりを握れと言っているようだ。
 侑人の手に持ちあげられるまま、手すりを握った。
 侑人は奈美の手首を離し、もう一方の手を指さした。
 両手で握れということだろう。
 素直に従い、腰壁に正対する。
 青空に、ひとすじ掃いたような雲が浮かんでいた。

 傍らから、侑人の姿が消えた。
 後ろに回ったのだ。
 この姿勢で性交するとなれば、立ちバックしかないだろう。
 侑人の両手が、奈美の腰にかかった。
 後ろに引かれる。
 尻を突き出せと言っているようだ。
 お望みのまま、肛門を突きつける。
 ぬるりとした感触が、会陰を撫でた。
 背筋に悪寒が走る。
 しかしすぐに愉悦に替わった。
 亀頭が、膣口を分け入ったのだ。
 やはり、サイズ的には物足りない。
 それでも、男性器を受け入れているという充足感は感じられた。
 侑人は、ゆっくりと腰を使い始めた。
 ほんとうに、どこでこんなことを覚えて来たのだろう。

 侑人は腰を使いながら、両手で奈美の乳房を掬った。
 凝った乳首を捏ねられる。
 声が出そうになった。
 手すりから片手を外し、口を覆う。
 片手では身が支えられなくなり、身体が沈んでいく。
 膝が人工芝に落ちた。
 しかし、膣内から陰茎の感触は消えなかった。
 挿入したまま、奈美の下降についてきたのだ。
 肩口を引かれる。
 横を向けと言っているようだ。
 四つん這いになりながら、隣との仕切り板の方に身を向ける。
 侑人は、奈美の尻に腰をぶつけて来た。
 奈美の尻肉は、振動で輪郭を乱しているだろう。
由美と美弥子 4063目次由美と美弥子 4065

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2024/05/11 05:27
    • 今日は何の日
       5月11日は、『朔太郎忌』。
       大正、昭和前期の詩人、萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)の、1942(昭和17)年の忌日。
      https://zatsuneta.com/img/105113_01.jpg

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/105113.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「萩原朔太郎について」を引用させていただきます。

       1886(明治19)年11月1日……。
       群馬県東群馬郡北曲輪町(現在の前橋市千代田町)に生まれました。
       父の密蔵は、開業医でした。
       長男で朔日(ついたち)生まれであることから……。
       朔太郎と命名されました。
       慶應義塾大学予科を中退。
       北原白秋門下の新進として、作詩活動を始めます。
       また、室生犀星の詩に感動して、親交を結びました。
       1916(大正5)年、室生犀星と、詩雑誌『感情』を創刊します。
       詩的主体の真実としての感情を重んじる、口語自由詩を制作し……。
       恩地孝四郎、山村暮鳥らも加えて、感情詩派を形成しました。
       1917(大正6)年、官能的な神経の戦慄と近代的な孤独を、音楽性に富む口語表現でうたった……。
       第一詩集『月に吠える』を刊行し、一躍詩壇の注目を集めました。
       続く『青猫(1923年)』、『純情小曲集(1925年)』……。
       また、漢語調を多用して詩風を一変させた『氷島(1934年)』などの詩集によって、近代抒情詩を一つの極点に導きます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2024/05/11 05:28
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       ほかに、アフォリズム集『虚妄の正義(1929年)』、詩的短編『猫町(1935年)』……。
       評論『詩の原理(1928年)』『郷愁の詩人与謝蕪村(1936年)』などがあります。
       晩年には、伝統文化への関心を深め、『日本への回帰(1938年)』などを書きました。
       急性肺炎により、東京の世田谷の自宅で死去。
       満55歳。
       墓所は、前橋市田口町の政淳寺。
       近代詩の新しい地平を拓き、「日本近代詩の父」と称されます。

       以上、引用終わり。

       朔太郎は、若いころよく読んだ詩人の1人です。
       ↓当初はやっぱり、初期の先鋭的な詩が好きでした。
      +++
      ●地面の底の病気の顔(詩集『月に吠える』)
      地面の底に顔があらはれ、
      さみしい病人の顔があらはれ。

      地面の底のくらやみに、
      うらうら草の茎が萌えそめ、
      鼠の巣が萌えそめ、
      巣にこんがらがってゐる、
      かずしれぬ髪の毛がふるえ出し、
      冬至のころの、
      さびしい病気の地面から、
      ほそい青竹の根が生えそめ、
      生えそめ、
      それがじつにあはれふかくみえ、
      けぶるごとくに視(み)え、
      じつに、じつに、あはれふかげに視え。

      地面の底のくらやみに、
      さみしい病人の顔があらはれ。
      +++

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2024/05/11 05:28
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
      +++
      ●竹(詩集『月に吠える』)
      光る地面に竹が生え、
      青竹が生え、
      地下には竹の根が生え、
      根がしだいにほそらみ、
      根の先より繊毛が生え、
      かすかにけぶる繊毛が生え、
      かすかにふるえ。

      かたき地面に竹が生え、
      地上にするどく竹が生え、
      まつしぐらに竹が生え、
      凍れる節節りんりんと、
      青空のもとに竹が生え、
      竹、竹、竹が生え。
      +++

       でも、大人になってからは……。
       まったく趣の違う一篇が好きになりました。
       ↓暗い日々の中に、ぽっかりと青空が覗いたような詩です。
      +++
      ●閑雅な食慾(詩集『青猫』)
      松林の中を歩いて
      あかるい氣分の珈琲店(かふえ)をみた。
      遠く市街を離れたところで
      だれも訪づれてくるひとさへなく
      林間の かくされた 追憶の夢の中の珈琲店である。
      をとめは戀戀の羞をふくんで
      あけぼののやうに爽快な 別製の皿を運んでくる仕組
      私はゆつたりとふほふくを取って
      おむれつ ふらいの類を喰べた。
      空には白い雲が浮んで
      たいそう閑雅な食慾である
      +++

       いいですよね。
       ぜったいに、行列が出来る店ではありません。
       ドアを押しても、店内には誰もいません。
       休業日なのかなといぶかしんでると……。
       ようやく奥から、「をとめ」が現れるわけです。
       メニューも、決して「デカ盛り」などではありません。
       「おむれつ ふらい」の類です。
       わたしなら、ビールを注文したいです。
       でも、白ワインですかね。
       窓際のテーブルに座ります。
       白い窓枠の向こうは、林。
       林床に、木漏れ日が散ってます。
       今日は、思いのほか食欲があります。
       最後に、ドライカレーを追加しましょうか。
       こんなお店があれば、毎日通うんですけどね。
       でも、残念ながら……。
       「追憶の夢の中の珈琲店(かふえ)」なんですよね。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2024/05/11 08:50
    • <本編より>
      この姿勢で性交するとなれば、立ちバックしかないだろう。

      四つん這いになりながら、隣との仕切り板の方に身を向ける。

       「立ちバック」から「四つん這い」への移行。
      ワタシも好んで使う流れです。
      他人の奥さんとの背徳セックスでは大抵、
      これをヤッています。
       恋人や妻とのそれの時は、ワタシの表情を窺われます。
      顔、眼を見つめているかどうか(愛されているか?)
      とても気になるご様子。
      交わりながらも、頻繁にkissを施していかねば
      なりませぬ。
       ところが、この体位だとその必要がありません。
      より征服感・被虐感の強い体位なので、
      奥さんはいっそう燃え上がるのだと思いますね。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2024/05/11 11:10
    • 遠い記憶
       四足歩行時代の記憶が蘇るんじゃないですか。
       遠吠えみたいな咆哮をあげながらってのも燃えるかも。
       近所迷惑ですが。
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