Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4061
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「奈美も出てみる?」
「まさか!
 こんな太ったおばちゃんが、人前になんか出れるわけないでしょ」
「店に出てる2人って、奈美とおんなじ専業主婦だよ。
 そのうちのひとりは、奈美よりも年上。
 しかも、奈美より2回りくらい太ってる」
「とても信じられない」
「そうだ。
 これから行ってみる?
 どうせ、オヤジも帰ってこないんだし。
 ついでに外食して来ればいいじゃん」
「出来ないって」
「はは。
 いきなり舞台に立てなんて言いやしないよ。
 最初は、観客。
 個室の客席があるから。
 誰にも顔を合わせずに、舞台が見れるんだ。
 ちょっと、電話してみる」

 侑人はゲームを止めて起きあがると、電話を掛け始めた。

「はい。
 はい。
 これから。
 薫くんは?
 そうですか。
 じゃ、見学ってことで」

 電話を切った侑人は、奈美を見てニヤリと笑った。
 陰茎が勃起していた。
 なんだか、見知らぬ小獣を見るようだった。

「あの店のこと考えたら、興奮してきた。
 せっかく裸なんだから……。
 支度する前にやっちゃお。
 ちゃんと、ゴム着けるから」

 侑人に中に出された後……。
 生理が来たときはほんとにホッとした。
 あんな怖い思いは、2度としたくない。
 最近は、コンドームを装着しない限り、性交は許していなかった。
 コンドームは、夫との交渉があったころの買い置きを使っていた。
 数年前のものだが、パッケージの使用期限を見たら、まだ期限内だったのだ。

 侑人はソファーのクッションを持ちあげると、カバーのファスナーを開いた。
 中を手で探り、何かを取り出した。
 もちろん、それが何かは最初からわかっていた。
 侑人は、家中のそこここにコンドームを隠しているのだ。
 まるで冬眠前のリスのように。
 夫に見つかったら怖いからやめてちょうだいと言っているのだが……。
 聞いてはくれない。
由美と美弥子 4060目次由美と美弥子 4062

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2024/05/06 05:25
    • 今日は何の日
       5月6日は、『万太郎忌』。
       大正から昭和にかけて活躍した、俳人で小説家、劇作家の……。
       久保田万太郎(くぼた まんたろう)の、1963(昭和38)年の忌日。
      https://zatsuneta.com/img/105069_01.jpg

       俳号の傘雨(さんう)から、「傘雨忌」とも呼ばれます。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/105069.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、「久保田万太郎について」を引用させていただきます。

       久保田万太郎(本名)は、1889(明治22)年11月7日……。
       東京府東京市浅草区浅草田原町三丁目(現在の東京都台東区雷門)に生まれました。
       生家は、「久保勘」という袋物製造販売(足袋)を業としてました。
       東京府立第三中学校(現在の東京都立両国高等学校)時代には、一級下に芥川龍之介がいました。
       慶應義塾大学文学科を卒業。
       俳号は、暮雨、傘雨。
       1911(明治44)年の慶大在学中……。
       永井荷風によって創刊されたばかりの雑誌『三田文学』に、小説『朝顔』を発表しました。
       また、戯曲『プロローグ』が、雑誌『太陽』の懸賞に当選したことから……。
       三田派の新進作家として認められます。
       1912(明治45/大正元)年、第一作品集『浅草』を刊行。
       東京下町の生活と情緒を愛し、好んで市井の人々の生活を描いてます。
       この作風は、終生変わることがありませんでした。
       1917(大正6)年、初期の代表的小説『末枯(うらがれ)』を刊行。
       また、『大寺(おおでら)学校(1927年)』などの戯曲や……。
       新派の演出なども手がけ、劇壇にも接近します。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2024/05/06 05:26
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       1926(大正15)年には、東京中央放送局(現在のNHK)の嘱託となります。
       以後、演劇科長兼音楽課長を経て、文芸課長として7年間常勤し……。
       ラジオドラマなどを手がけました。
       その後、小説『春泥(1928年)』、『花冷え(1938年)』などの佳作や……。
       第一句集『道芝(1927年)』を刊行。
       また、築地座を経て文学座の創立に加わります。
       新派の舞台にも、泉鏡花、永井荷風、樋口一葉作品の脚本を提供するなど……。
       多彩な活動を繰り広げます。
       戦後の1947(昭和22)年には、帝国芸術院(後の日本芸術院)会員となります。
       1957(昭和32)年、文化勲章を受章。
       日本演劇界を代表して、ノルウェーや中国にも赴きました。
       その他の作品に、小説『うしろかげ(1950年)』、『三の酉(1956年)』などがあります。
       1963(昭和38)年、母校でもある慶應義塾大学病院にて死去。
       満73歳。
       死没に際して、従三位に叙せられ……。
       勲一等瑞宝章を贈られました。

       以上、引用終わり。

       病気で亡くなったのかと思いましたが、違いました。
       ↓Wikiの記述です(出典⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E4%BF%9D%E7%94%B0%E4%B8%87%E5%A4%AA%E9%83%8E)。
      +++
       1963年(昭和38年)5月6日夕方、新宿区市谷加賀町の梅原龍三郎邸にて設けられた宴席で赤貝のにぎり寿司を勧められた。
       弟子たちが声を揃えるのは美食家であった久保田は日頃より噛みにくい赤貝は口にしなかった点である。
      +++

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2024/05/06 05:26
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       引用を続けます。

      +++
       気を遣い断らずに赤貝を口に入れた久保田は誤嚥性による窒息となり、母校でもある慶應義塾大学病院に午後6時過ぎに搬送されたが、既に心肺停止状態で午後6時25分に死亡と診断された。
       喉につまらせた際、失礼にならないよう席を離れてトイレに向かう途中で倒れたという。
      +++

       もっと生きられたのに、お気の毒です。
       やっぱり、断る勇気も必要ですね。

       しかし、こんな多才な人だとは知りませんでした。
       小説も戯曲も、一篇も読んでません。
       俳人であることは知ってましたが……。
       俳句は、ひとつも存じませんでした。
       ↓代表的な句を抜いてみました。

      ●叱られて目をつぶる猫春隣
      ●神田川祭の中をながれけり
      ●あきかぜのふきぬけゆくや人の中
      ●竹馬やいろはにほへとちりぢりに
      ●鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな
      ●鉄瓶に傾ぐくせあり冬ごもり
      ●湯豆腐やいのちのはてのうすあかり

       竹馬の句は、ちょっと苦手です。
       鮟鱇も、ちょっとあざといかな。
       鉄瓶は、感じがわかりますね。
       で、もちろん最高なのは、湯豆腐です。
       これは知ってました。
       でも、万太郎の句だとは知りませんでした。
       万太郎の句と云うよりも……。
       日本の俳句の中の代表句のひとつですね。
       急逝する5週間前に詠まれた句だそうです。
       万太郎は、妻にも子にも先立たれ、孤独な晩年だったとか。
       でも、ひとり鍋の湯豆腐には……。
       そうした人生の果てに灯る薄明かりが見えたわけです。
       死期を感じていたのかも知れません。
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