Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 4055
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 景色が傾いでいるような日々だった。
 現実感がなかった。
 掃除、洗濯、食事の用意。
 これまでと、やることは変わっていない。
 しかし、それをやっているのが自分だという実感がないのだ。
 まるで離脱した魂が、家事をする自分を天井から見下ろしてるみたいだった。
 唯一、実感として自分を感じられるのは……。
 侑人と交わっているときだった。
 最近は、夫がいるときにも交渉を求められるようになった。
 もちろん、夫の目の前ではないが。
 しかし、同じ家にはいるのだ。
 口を両手で押さえ、声が漏れるのを堪える。
 その瞬間だけが、生を実感できた。

 あれ以来、薫はやって来なかった。
 あの日のことを思い返すと……。
 やはり、映像が傾いて見えた。
 ほんとうに、あれは現実だったのだろうか。
 あの日に帰りたいと思った。
 そして薫に抱かれたい。
 今度は優しく。
 細い身体を抱きしめながら、膣奥に薫の精液を受けとめたい。
 胸が苦しくなる。
 ひょっとして……。
 恋をしたのだろうか。
 だから、こんなに気持ちが揺らいでいるのだ。

 ある夜、侑人に部屋に呼ばれた。
 LINEで呼び出されるのだ。
 夫は帰宅していたが、すでに夕食も風呂も済ませ、書斎に籠もっていた。
 書斎には来客用のエアマットレスが持ちこまれ、夫はそこで寝ていた。
 一旦籠もったら、翌朝まで出てこない。
 まるでネットカフェだ。
 だから夜間、侑人の部屋に忍んで行けるのだ。
 一戦を終え、スマホでゲームを始めた侑人を残し部屋を出る。

 この日は暑かった。
 エアコンを入れれば良かったのだが……。
 なんだか、その音が夫に聞こえそうな気がした。
 だから、空気の淀んだ部屋のベッドで無言で交わったのだ。
 肌がじっとりと湿っていた。
 そのまま自分のベッドに入る気にはなれなかった。
 奈美は浴室に向かった。
 着ていたパジャマと下着を、洗濯機のドラムに放りこむ。
由美と美弥子 4054目次由美と美弥子 4056

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2024/04/28 05:45
    • 今日は何の日
       4月28日は、『よーじやの日』。
       看板商品のあぶらとり紙をはじめ、数々のスキンケアアイテムを販売する……。
       『㈱よーじや(https://www.yojiya.co.jp/)/京都府京都市中京区』が制定。
       日付は、『「よー(4)」「じ(2)」「や(8)」』と読む語呂合わせから。
       同社は、1904(明治37)年……。
       國枝商店という名称で、舞台化粧道具の販売店として創業しました。
       その後、大正初期には、主力商品として歯ブラシを販売。
       当時は、歯ブラシが「楊枝」と呼ばれてたことから……。
       人々には、「楊枝屋さん(ようじやさん)」として親しまれてました。
       このことから、愛称の「よーじや」を店名としたものです。
      https://zatsuneta.com/img/10428a7_01.jpg

       2024(令和6)年、創業120周年となるのを機に、記念日を登録しました。
       長年多くの人に愛され、親しまれてきた同社と同社の商品を……。
       より多くの人に知ってもらうことが目的。
       記念日は、2023(令和5)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10428a7.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。

       「㈱よーじや」は、1953(昭和28)年12月25日に設立されました。
       2023年7月時点で、資本金はグループ総額で2100万円、従業員数は154名となってます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2024/04/28 05:45
    • 今日は何の日(つづき)
       引用を続けます。

       同社は、肌ケアアイテムや化粧雑貨などを中心に開発や販売を行う、京都発祥の企業です。
      https://zatsuneta.com/img/10428a7_02.jpg

       会社のビジョンとして、「よーじやブランドを身近な存在に」を掲げてます。
       お土産としてだけでなく、自身の肌や髪、楽しみのために選んでもらえるよう……。
       長年培ったスキンケア技術を結集し、お客さまの満足と信頼を得られる商品づくりを目指してます。
       日常を彩り、美しさを育む存在でありたいと願ってます。

       同社は、上記のように、舞台化粧道具の行商から始め……。
       三条御幸町下ルに、國枝商店を構えました。
       舞台化粧の紅や白粉などの商いは……。
       花街の伝統や、歌舞伎などの芸能も盛んな京都の土地柄から、広く愛されました。
       その後、京都一の繁華街、新京極に店舗を移転しました。
       大正初期には、口腔の衛生が注目され始めたことから……。
       初代は、歯ブラシ(楊枝)の商いに力を入れました。
       1920年代には、京都らしいきっかけから生まれた「あぶらとり紙」が大好評を博し……。
       「よーじや」の看板商品となっていきました。
      https://zatsuneta.com/img/10428a7_03.jpg

       現在のロゴマークが誕生したのは、1965(昭和40)年のことでした。
       明治から大正、昭和から平成、令和と時代が移り行く中、およそ100年ぶりに新スタイルのあぶらとり紙を販売するなど……。
       よりお客さまの日常を彩ることのできる肌ケアブランドとして、今後もチャレンジを続けていきます。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2024/04/28 05:46
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       さらに引用を続けます。

       同社は、京都市を中心に販売店を展開し、刷毛(はけ)や手鏡、化粧水など……。
       約320品目の化粧品、化粧雑貨、オリジナル美粧品を販売してます。
       朱色、黒、白の3色を基調とする商品デザインには、社長も直接参画してます。
       また、京都府内及び羽田空港第1ターミナルには、「よーじやカフェ」を出店してます。
       看板の手鏡に写る女性をモチーフにしたメニューなどを提供してます。
       2014(平成26)年には、よーじやカフェ監修のもと……。
       エースコックから、インスタントの白味噌豆乳スープが発売されました。

       以上、引用終わり。

       「よーじや」さん。
       知りませんでした。
       お店は、インバウンドの方にも人気なんじゃないでしょうか。
       「あぶらとり紙」とか、お土産にうってつけですよね。

       わたしも昔、よく脂取り紙を使ってました。
       脂性なので。
       でも、しょっちゅう使うのは良くないんだそうです。
       脂を取ると……。
       脂を補給しようとして、脂がさらに出て来るんだとか。
       それを知って以来……。
       脂取り紙は、人前に出るときくらいしか使いません。
       むしろ夜は、逆療法をしてます。
       鼻の頭に、ベビーオイルを塗って寝るんです。
       脂は出さなくていいよという、肌に対するメッセージ。
       聞いてくれてる感じは、あんまりしませんが。

       最近、鼻の脇におできが出来てます。
       若いころは、鼻の頭によく出来てました。
       いわゆる、面疔というやつ。
       でも、クロロマイセチン軟膏を塗ると……。
       比較的おとなしく消えてくれてました。
       でも、今回の鼻の脇のは、なかなか消えません。
       膨れてて、触ると痛いです。
       クロマイに耐性が出来てるのかも知れないので……。
       amazonで、新しい抗生物質の軟膏を注文しました。
       効いてくれるといいのですが。
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