2024.4.14(日)
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目が開いた。
流れていた視界が次第に定まり、焦点を結んだ。
さっきまでと変わらない2人が、目の前のソファーにいた。
しかしその姿は、最前までとは異なっていた。
侑人が全裸になっていた。
隣の薫は着衣のままだったが、その手が侑人の股間に伸びていた。
陰茎を弄んでいる。
やはりこの2人は、こういう関係だったのだ。
しかし、侑人の部屋ならまだしも……。
リビングで、しかも侑人の母親の目の前なのだ。
いくらなんでも非常識すぎる。
怒らなくては。
奈美は、身を起こそうとした。
しかし、それは叶わなかった。
身動きがとれない。
改めて、自分の身体を見下ろす。
ひとり掛けのソファーに座っていることには変わりはない。
しかし……。
ただ座っているのではなかった。
赤いロープが、身体のそこここに回っていた。
両腕は背もたれの後ろに回されている。
手首同士は離れているが、ロープで繋がれているようだ。
両脚は、肘掛けに載せられていた。
太腿にも脛にも、赤いロープが幾重にも重ねられている。
まったく動かない。
そして……。
奈美が纏っているのは、その赤いロープだけだった。
すなわち、全裸に剥かれているのだ。
いったい……。
ようやく、記憶が像を結んだ。
このソファーで、紅茶を飲みながら他愛のない話をしていたのだ。
そのうち突然、身体から力が抜けた……。
記憶はそこで途切れている。
おそらく、紅茶に何か入っていたのだろう。
紅茶を出した後、クッキーを用意するためキッチンに戻った。
あの隙に、紅茶に薬を仕こまれたに違いない。
ということは、計画的犯行だ。
こんな赤いロープも、家にはなかったはずだ。
薫が、奈美の覚醒に気づいた。
目が合った。
「侑くん。
ママ、気がついたわよ」
陶然としていた侑人の視線が、奈美に定まった。
目が開いた。
流れていた視界が次第に定まり、焦点を結んだ。
さっきまでと変わらない2人が、目の前のソファーにいた。
しかしその姿は、最前までとは異なっていた。
侑人が全裸になっていた。
隣の薫は着衣のままだったが、その手が侑人の股間に伸びていた。
陰茎を弄んでいる。
やはりこの2人は、こういう関係だったのだ。
しかし、侑人の部屋ならまだしも……。
リビングで、しかも侑人の母親の目の前なのだ。
いくらなんでも非常識すぎる。
怒らなくては。
奈美は、身を起こそうとした。
しかし、それは叶わなかった。
身動きがとれない。
改めて、自分の身体を見下ろす。
ひとり掛けのソファーに座っていることには変わりはない。
しかし……。
ただ座っているのではなかった。
赤いロープが、身体のそこここに回っていた。
両腕は背もたれの後ろに回されている。
手首同士は離れているが、ロープで繋がれているようだ。
両脚は、肘掛けに載せられていた。
太腿にも脛にも、赤いロープが幾重にも重ねられている。
まったく動かない。
そして……。
奈美が纏っているのは、その赤いロープだけだった。
すなわち、全裸に剥かれているのだ。
いったい……。
ようやく、記憶が像を結んだ。
このソファーで、紅茶を飲みながら他愛のない話をしていたのだ。
そのうち突然、身体から力が抜けた……。
記憶はそこで途切れている。
おそらく、紅茶に何か入っていたのだろう。
紅茶を出した後、クッキーを用意するためキッチンに戻った。
あの隙に、紅茶に薬を仕こまれたに違いない。
ということは、計画的犯行だ。
こんな赤いロープも、家にはなかったはずだ。
薫が、奈美の覚醒に気づいた。
目が合った。
「侑くん。
ママ、気がついたわよ」
陶然としていた侑人の視線が、奈美に定まった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2024/04/14 05:28
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今日は何の日
4月14日は、『ピロリ菌検査の日』。
プロバイオティクスの研究などを手がける……。
『(社)日本プロバイオティクス学会(https://probiotics-org.jp/)/神奈川県伊勢原市』が制定。
日付は、1982(昭和57)年4月14日(今から42年前)に……。
オーストラリアの消化器病医のウォーレン博士とマーシャル博士によって、胃粘膜からピロリ菌が発見されたことから。
記念日を通して、ピロリ菌の検査を促し、ピロリ菌の除菌により……。
胃がんの発生や、死亡率を減らす効果を啓発することが目的。
また、ピロリ菌の感染予防、除菌が成功した後も……。
胃がんを早期発見するための定期的な検診の必要性などを、再認識してもらうことなどが目的。
記念日は、2022(令和4)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/10414a2.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
胃の内部は、胃液に含まれる塩酸によって、pH1の強酸性であるため……。
従来は、細菌が生息できない環境だと考えられてました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2024/04/14 05:28
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今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
しかし、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、ウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており……。
この酵素で、胃粘液中の尿素を、アンモニアと二酸化炭素に分解してます。
生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって、胃へ定着(感染)してるのです。
この菌の発見により……。
動物の胃に適応して生息する細菌が存在することが明らかにされました。
ピロリ菌の感染は、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍のみならず……。
胃癌、MALTリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫などの発生に繋がることが報告されてます。
また、特発性血小板減少性紫斑病、小児の鉄欠乏性貧血、慢性蕁麻疹などの……。
胃外性疾患の原因となることも明らかとなってます。
以上、引用終わり。
わたしは、ピロリ菌を除菌してます。
だいぶ前のことですけど。
前の会社では、会社に健診車が来てくれてました。
胸のレントゲンだけは健診車で受けて……。
血液採取や問診は、会社の休憩室で行われました。
なので、バリウム検査などはありませんでした。
今の会社では、健診施設に行って受けるかたちになりました。
で、初めてバリウム検査を受けたんです。
結果は、「要精検」。
分厚い封筒が返ってきて、青ざめました。
自覚症状はなかったですが、悪い病気じゃないかと怖かったです。
で、会社近くのクリニックで、胃カメラをしてもらいました。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2024/04/14 05:29
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今日は何の日(つづきのつづき)
結果、バリウム検査で引っかかったのが……。
十二指腸潰瘍の自然治癒痕だということが判明したんです。
治った跡が、こぶみたいに盛りあがってたんです。
実際、その何年か前には、胃の調子が悪い時期がありました。
お酒を飲んだ翌朝は、よく嘔吐いてました。
胃液しか出ないんですが、血が混じってましたね。
おそらく、そのころ、十二指腸潰瘍に罹ってたんだと思います。
ともかく、心配が杞憂に終わって良かったわけです。
そのクリニックで、ついでにピロリ菌の検査もしてもらったところ……。
いることが判明しました。
で、除菌してもらったんです。
後から知ったんですが……。
除菌薬を飲んでる間は、お酒を飲んじゃダメらしいですね。
肝臓に負担がかかるからみたいです。
そんなこと、先生は言ってくれなかったんですよ。
言ってもらっても、守ったかどうかはわかりませんけど。
とにかく、除菌中も、お酒は普段どおり飲んでました。
で、結果ですが、除菌は見事に成功したんです。
でも、ピロリ菌がいなくなったと言われても……。
まったく何も変化は感じられませんでした。
しかし、しばらくすると、胸焼けするようになりました。
先生にそれを言うと……。
除菌した後、胃酸が多く出るようになる人がいるとのこと。
これも、事前には聞いてないことでした。
で、胃酸を抑える薬を処方され……。
今も飲んでます。
先生、ずっと儲けてるわけですよね。
しかし、ピロリ菌って、復活しないんですかね。
今、ざっとネット検索したところ……。
再感染する確率は、1~3%程度のようです。
ホッとしました。