2023.11.28(火)
ハ「ほれ。
蓮の葉があったで」
み「ん?
これは、蓮じゃないじゃん。
ツワブキの葉だよ」
ハ「与謝野晶子が見まごうたか?」
み「そんなわけないだろ。
歌人や俳人は、植物に詳しいからね」
ハ「せやけど、似た水草やないけ」
み「ツワブキは水草じゃないって。
これは、地べたから生えてるの。
うちにもあるよ。
隣との境のブロック塀ぎわにね。
あんなところに植えたとは思えないから……。
鳥の落とし物かな。
砂地だけど、毎年、晩秋に黄色い花を咲かせてくれてる」
↑わが家のツワブキ(2023年11月26日撮影)。
み「宿根草なんだけど、常緑でね。
冬は、雪の下でぺちゃんこになってる。
でも、雪が解けると、葉がむっくり起きあがってくるんだ」
ハ「健気やな」
み「植物はみんなそう。
自分で動けないんだからね」
ハ「“置かれた場所で咲きなさい”ちゅうやつやな」
み「運命は……。
鳥がどこでうんこするかにかかってる。
まさに、運を天に任せるだね」
ハ「いらん落ち、付けんでええわ」
み「おー、ここも綺麗な水が流れてる。
これも、猪苗代湖から来てんのかな?
ちょっと、ネット見て」
ハ「どうやら、湧き水があるみたいやで」
み「こんな水量の?
凄いな。
でも、湧き水でもなきゃ……。
こういう施設、やってられないよね。
水道水で水やりしてたら……。
水道代、どんだけかかるのって話」
ハ「ここもビューポイントやな」
み「さっきも言ったけど……。
こういう人口庭園には、建物があった方がいいよね」
ハ「魚はおらんみたいやな」
み「観光地の池だと、鯉とかが寄ってくるよね。
餌、もらえるかと思って」
ハ「この池やったら、観光客からもらう餌だけやと食うていけんやろな」
み「観光客、そんなに来なさそうだからね」
み「水面に落ちる木漏れ日。
庭園は、水があると違うよね。
枯山水は、手入れは楽なんだろうけど……。
やっぱり物足りない」
ハ「浅いとこは陽があたるよって……。
苔が生えとるわな。
池掃除、定期的にせなあかんで」
み「予算が付くかねー」
み「おー、ツワブキの群落だ。
斜面ってのがいいよね。
一斉に花が咲いたら見事だろうな」
み「なんか、食べられそうな芽が出てるな。
何だろ?」
ハ「食うてみい」
み「生で食えるか。
食べるとしたら、天ぷらだな」
み「この木は、1回、幹が折れてるね。
その下から吹いた芽が、再び主幹になったわけだ。
落雷かな」
み「立派な大木になってる」
ハ「なんちゅう木や?」
み「樹名板がないとわからん」
み「あ、こっちにあった。
エゾエノキ。
普通のエノキじゃないんだ。
エノキの葉って、有名な蝶の幼虫が食べるんだよ。
知ってた?」
ハ「知らんがな」
み「日本の国蝶ですよ。
オオムラサキ。
たぶん、見たことない。
一度、見てみたいよね
飛んでるとこ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/11/28 05:59
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弁当忘れても傘忘れるな
本編のツワブキの写真。
撮影日を入れましたが、2023年11月26日に撮ったものです。
この旅行に行ったのが、2022年5月の終わり。
なんと、1年半かかっても、旅行記が終わらないんです。
来春までに、終われますかね?
終わらない限り、次の旅行には行けませんから。
この旅行のころは、ほんとにいい気候でした。
両日とも快晴。
写真を見るにつけて、木漏れ日のあふれる日々が懐かしいです。
というのも、5月末の半年後になる11月の今……。
新潟は、急激にお天気が悪くなってるからです。
この時期、晩秋から初冬にかけての北陸地方には……。
「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があります。
文字どおり、お天気が変わりやすいから気をつけなさいという戒めですね。
こういうお天気を、こちらでは「時雨(しぐれ)」と呼んでます。
なぜ、お天気が変わりやすいのか。
それは、この時期の雲の出来方が原因なんです。
綿を千切ったような、端切れみたいな雲が、空一面に散らばってるんです。
空の全面を覆ってるわけではありません。
島状に、高密度で点在してるんですね。
で、その雲は、北西からの季節風に吹かれて、次から次に流れてきます。
島状の雲が頭上にかかると、お天気が崩れます。
雨やみぞれになるわけです。
でも、島が通り過ぎると……。
雲が切れ、晴れ間が覗きます。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/11/28 05:59
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弁当忘れても傘忘れるな(つづき)
雨が止んで、晴れ間が見えてきたら……。
「お天気が回復した」と判断してしまいがちです。
しかし、「時雨」ではそうはいかないことは……。
上の説明からもおわかりでしょう。
一旦、島状の雲の下から抜けても……。
また次の雲がやってくるからです。
そうしたら、晴れてた頭上が雲に覆われ……。
再び、雨やみぞれが降り始めます。
この繰り返しです。
なので、朝、出掛けに空が晴れてたとしても……。
そのお天気が、その後も続くわけじゃないんです。
なので、「弁当忘れても傘忘れるな」ということなんですね。
でも、一部に誤解があるように思えるのが……。
北陸地方では、1年中、こんな天気だと思われてるらしいことです。
違いますよ。
あくまで、「時雨」の降る、晩秋から初冬にかけてだけです。
真冬になると、「時雨」はなくなります。
なぜなら雲は、端切れ状じゃなくて、空一面を覆うからです。
晴れ間が出ることなんてなくなるわけです。
春以降の季節では、雨が止んで晴れ間が出たら……。
北陸地方でも、お天気は回復したと判断していいです。
もし、1年中、「時雨」みたいなお天気だとしたら……。
格言なんて要りませんよね。
当たり前なことなんですから。
それが格言になってるのは……。
「時雨」が、この時期だけの気象だからです。
1年経つと、「時雨」のことなんか忘れてしまってるんですよ。
なので、それを思い出させるための……。
「弁当忘れても傘忘れるな」なんです。