2023.11.21(火)
み「げ。
いっぱい出てる。
でも、妙な光景だよね」
ハ「何がや?」
み「周りに竹がないじゃない。
なんで、タケノコだけ生えてるの?」
ハ「あっちゃに竹林が見えるやないけ。
あこから、地下茎で繋がってるんやろ」
み「何で途中で出ないの?」
ハ「出る端から、採って食うたんちゃうか」
み「誰が?」
ハ「市役所の職員やろな」
み「市有財産の横領だろ」
ハ「大目に見たれや」
み「じゃ、何でこれは採らないの?」
ハ「ここは園路際で、目立つからやろ」
み「閉園時間に採ればいいじゃん」
ハ「泥棒やがな」
み「昼間に採っても同じだろ」
ハ「おそらく、もう食い飽きたんやないか」
み「食い飽きるほど、タケノコを食べてみたいもんだわ。
採って帰るか?」
ハ「あこまで大きゅうなると、半分竹やで。
あれが食えるのは、パンダだけやな」
み「無念……」
み「ミツデカエデ?
葉が3つに割れてるのかな?」
み「割れてないじゃん。
調べて」
ハ「またかいな。
葉が、3枚1組で出るからみたいやな。
『三出複葉(さんしゅつふくよう)』ちゅうらしいで」
み「なるほど。
確かに、3枚1セットで出てる感じだね」
み「今度は、ヒトツバカエデか。
だいたい想像はできるな」
み「やっぱり、葉が1枚だ。
でも……。
何でカエデなわけ?
カエデの語源は、『蝦手(かえるで)』でしょ。
カエルの手に似てるから、カエデなわけよ。
何で、この木がカエデなの?
ハ「初っぱなは、見た目からそう呼ばれたんやろな。
でもその後、カエデは……。
ムクロジ科カエデ属っちゅう属名になったわけや。
カエデ属に属する木の総称が、カエデっちゅうことや。
ところが、カエデ属の木の中には……。
葉っぱが割れてないものも少なくなかったちゅうことやな」
み「そんなら、モミジって何?」
ハ「たまには、自分で調べたりや」
み「たまには、自分で歩いたらどうだ?」
ハ「わかったわい。
えーっとな。
モミジもカエデも、ムクロジ科カエデ属の総称やそうや。
植物の分類上は、おんなじものやて。
使い分けは、葉の見た目からするみたいや。
葉の切れこみが浅いのが、カエデ。
深いのが、モミジなんやと」
み「なるほど。
だから、切れこみがまったくないのは、カエデなんだ。
確かにこの木は、モミジじゃないわな」
み「ウリハダカエデ。
これはもう、由来は一目瞭然だね。
木の肌が、ウリに似てるからだ」
み「これはもう、実にカエデらしい葉っぱだね。
切れこみが浅くて」
ハ「しかし、カエデばっかり並んどるな」
み「秋に来てみたいもんだね」
ハ「せやな。
見事やろうな」
み「これは歌碑か?
……。
“秋風”だけは読める。
誰の歌だろ?」
ハ「与謝野晶子やな」
み「何でわかるの!」
ハ「こっちゃに説明書きがあるがな」
み「なんだ」
●秋風に荷葉(かよう)うらがれ香を放つおん菜園の池をめぐれば
み「荷葉ってなに?」
ハ「池をめぐりながら見えるんや。
蓮の葉ちゅうことやがな」
み「そしたら、ここらに池があるのかな?」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/11/21 05:55
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わが家のモミジ
わが家にも、モミジが幾本か植わってます。
すべて切れこみの深い葉ですので、カエデではなくモミジですね。
そのうちの1本が、ちと問題児。
玄関前の塀際、花壇の奥に植わってます。
夏場は、花壇に毎日水やりをしてるので……。
その水を吸って、元気に猛暑を乗り切りました。
周囲に高い木がないので、自在に枝を広げてます。
その半分近くが道路の上に広がってます。
で、秋。
見事に黄葉します。
まさに、真っ黄色。
そこまではいいんです。
でも、これからが大変。
落葉です。
花壇にだけ葉を落としてくれればいいんですが……。
当然、そうはいきません。
道路に大量に落とします。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/11/21 05:56
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わが家のモミジ(つづき)
玄関前の道路は、南北に走ってます。
北風の通り道。
その北風が、落ち葉を南隣の家の前まで広げてしまいます。
当然、その家の前の落ち葉は、そのままにしておけません。
雨が降ってない日は必ず、落ち葉掃きをしなければなりません。
新潟はもう、毎日お天気が悪いので、道路は常に濡れてます。
落ち葉がアスファルトに貼り付いて、なかなか掃けません。
しかも、南方向に掃くわけですから、北風に逆らわなければなりません。
せっかく掃いても、すぐにまた戻されたりします。
腕が痛くなりますよ。
そうして集めた葉は、花壇に積みあげます。
モミジが葉を落とし切るまでそれを続けると……。
積みあげた落ち葉の厚みは、20㎝くらいになります。
で、冬が来ると、花壇は……。
玄関前を除雪した雪捨て場になるんです。
大雪の年は、わたしの背丈近くまで雪が積みあがります。
新潟の雪は重いです。
そして、春。
雪が解けると……。
現れた落ち葉は、押し葉みたいにぺっちゃんこになってます。
それからが楽しみ。
花壇の球根が、芽を出すんです。
まず、押し葉が持ちあげられます。
それから、細い芽が突き出てくるんです。
厚い落ち葉を笠みたいに被ってる芽もありますね。
そういう芽は、落ち葉を除けてあげます。
それが見られるまで、あと3ヶ月半。
頑張って、冬を乗り切りましょう。
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3. 手羽崎 鶏造- 2023/11/22 13:54
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大阪・箕面(みのお)では
「モミジの天ぷら」が名物です。
子どもの頃、土産にもらった
この品を食べたことがありますが
胸やけしそうになった覚えがあります。
まあ、現地で揚げたてなら、ひとつぐらい
イケそうな気はしますが
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4. Mikiko- 2023/11/22 18:14
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拾った落ち葉を揚げて出せば……
原価ゼロじゃんと思ったことがあります。
でも、そうじゃありませんでした。
収穫したモミジは、1年間、塩漬けにするそうです。
そうしないと、葉脈が柔らかくならないんだとか。
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5. 手羽崎 鶏造- 2023/11/23 11:24
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へえ、そうなんだ。
実は知りまへんでした。
「紅葉狩り」というぐらいだから
ベジタリアンの食材になるのかぐらいに
思っていました。
たしかに、紅葉がそのまま
食べられるなら、熊や猪や鹿に
食い荒らされていますよね。
紅葉の景色は拝めないでしょう。
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6. Mikiko- 2023/11/23 13:40
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天ぷら屋
これからの狙い目は、野菜だけの天ぷら屋だと思います。
ターゲットは、インバウンドのベジタリアンやビーガン。
通常の天ぷら屋の野菜天は、肉や魚と同じ油で揚げます。
それを良しとしないビーガンもいるでしょう。
なので、具材は野菜だけ。
今は、SNSなどで口コミがあっという間に広がりますから……。
けっこう繁盛すると思います。
モミジの天ぷらなんて、葉っぱを食べるわけですから……。
究極のビーガン料理ですよね。