2023.10.13(金)
そんなことを漠然と考えながら、住宅を眺めていたときだった。
1階リビングのカーテンが、突然、開いたのだ。
奈美は、思わず窓枠の外に身を移してから……。
窓には、ミラーレースカーテンが掛かっていることを思い出した。
こちらの部屋には、明かりが点いていない。
向こうからは、カーテンの内側は見えないはずだ。
しかし、奈美は裸なのだ。
見えないとはいえ、堂々とカーテンの前に立つのは憚られた。
それでも、対岸の住宅への興味はぬぐえなかった。
奈美は、侑人の勉強机から椅子を引いてきた。
そこに座ってみると、ちょうど窓枠の上に首が出た。
これなら、たとえカーテンが透けたとしても、首から下の裸は見られずにすむ。
興味はなにより、あのご主人にあった。
白髪に黒縁のメガネを掛けており、大学教授のような風貌だった。
奈美とは親子ほども年が離れているが、惹かれるものがあった。
いやむしろ、年が離れているから惹かれたのかも知れない。
というのも、奈美の最初の性体験の相手が、高校時代の教師だったからだ。
担任ではなかったが、数学を受け持たれていた。
おそらく半分は、奈美から誘ったようなものだった。
独身だったその教師のアパートに、ひとりで行ったのだから。
もちろん名目は、数学を習うためだった。
しかし、閉ざされた部屋で男女が2人きりになれば、どういうことが起きるかは……。
当然、想像していた。
ショーツも新しいものを着けて行ったくらいだから。
そして、そのとおりになった。
その教師も、黒縁のメガネを掛けていたのだ。
白髪ではなかったが、長めの髪を額から垂らしていた。
そのころに流行っていた音楽グループの、シンセサイザー奏者に似ていた。
しかし、そんな物思いは……。
次の瞬間に吹き飛んだ。
片側のカーテンがサイドまで引かれ……。
そしてその翳から、カーテンを開いた主が現れたのだ。
間違いなく、見覚えのあるご主人だった。
白髪に黒縁メガネ。
しかし、それだけなら驚くことはない。
奈美が仰天したのは、そのご主人が全裸だったからだ。
ご主人は、もう一方のカーテンも端まで引いた。
さらに、床まである広いサッシ窓を開くと、開口部の中央に仁王立ちになった。
1階リビングのカーテンが、突然、開いたのだ。
奈美は、思わず窓枠の外に身を移してから……。
窓には、ミラーレースカーテンが掛かっていることを思い出した。
こちらの部屋には、明かりが点いていない。
向こうからは、カーテンの内側は見えないはずだ。
しかし、奈美は裸なのだ。
見えないとはいえ、堂々とカーテンの前に立つのは憚られた。
それでも、対岸の住宅への興味はぬぐえなかった。
奈美は、侑人の勉強机から椅子を引いてきた。
そこに座ってみると、ちょうど窓枠の上に首が出た。
これなら、たとえカーテンが透けたとしても、首から下の裸は見られずにすむ。
興味はなにより、あのご主人にあった。
白髪に黒縁のメガネを掛けており、大学教授のような風貌だった。
奈美とは親子ほども年が離れているが、惹かれるものがあった。
いやむしろ、年が離れているから惹かれたのかも知れない。
というのも、奈美の最初の性体験の相手が、高校時代の教師だったからだ。
担任ではなかったが、数学を受け持たれていた。
おそらく半分は、奈美から誘ったようなものだった。
独身だったその教師のアパートに、ひとりで行ったのだから。
もちろん名目は、数学を習うためだった。
しかし、閉ざされた部屋で男女が2人きりになれば、どういうことが起きるかは……。
当然、想像していた。
ショーツも新しいものを着けて行ったくらいだから。
そして、そのとおりになった。
その教師も、黒縁のメガネを掛けていたのだ。
白髪ではなかったが、長めの髪を額から垂らしていた。
そのころに流行っていた音楽グループの、シンセサイザー奏者に似ていた。
しかし、そんな物思いは……。
次の瞬間に吹き飛んだ。
片側のカーテンがサイドまで引かれ……。
そしてその翳から、カーテンを開いた主が現れたのだ。
間違いなく、見覚えのあるご主人だった。
白髪に黒縁メガネ。
しかし、それだけなら驚くことはない。
奈美が仰天したのは、そのご主人が全裸だったからだ。
ご主人は、もう一方のカーテンも端まで引いた。
さらに、床まである広いサッシ窓を開くと、開口部の中央に仁王立ちになった。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2023/10/13 05:49
-
今日は何の日
10月13日は、『キングドーナツの日』。
ドーナツ、ワッフル、ケーキなどのお菓子の製造販売を手がける……。
『丸中製菓㈱(https://www.maybelle.co.jp/)/兵庫県加西市』が制定。
日付は、ドーナツのドー(10)と、夏場を避けて特売しやすい時期ということから、10月で……。
トランプのキング(K)は「13」、「13」を漢字で書いた「十」と「三」を重ねると「王=キング」になることから、13日。
これらを組み合わせて、10月13日としました。
同社が発売する「キングドーナツ」は、1988(昭和63)年生まれで……。
30年以上愛され続けてるロングヒット商品です。
https://zatsuneta.com/img/11013a4_01.jpg
競合品も多くある中、「絶対、キングになる」と作り上げた自慢のお菓子です。
記念日を通して、キングドーナツをより多くの人に知ってもらい……。
その美味しさを楽しんでもらうことが目的。
記念日は、2023(令和5)年、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。
丸中製菓㈱は、1950(昭和25)年に設立されました。
https://zatsuneta.com/img/11013a4_02.jpg
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/11013a4.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2023/10/13 05:50
-
今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
同社は、同社にしかできない「ONLY ONE」のお菓子を作りたいと願い続けてます。
今までの美味しさに、なにか一つ新しいものと、同社の夢をそえてお客様に届けます。
キングドーナツが誕生した当時、同社はとても苦しい経営状態でした。
当時は、主にかりんとうを製造販売してましたが……。
売上不振で、1日に数時間しか仕事がない状況でした。
大勢の社員たちは、ペンキ塗りやセメント練りで……。
広大な工場を補修するのが日課となってました。
そんな中、丸中製菓がもう一度生き返るためには……。
もう、かりんとうは捨てようと決意しました。
そして、大手製粉会社とドーナツの開発を始め……。
挑戦する一品を創り始めたのです。
暗い倉庫の片隅で始まったドーナツの試作でしたが……。
数ヵ月後に、「コレだ!」と言えるドーナツが完成しました。
後発で、すでに競合品がたくさん店頭に並んでましたが……。
この商品には売れる自信がありました。
これ一点張りで行こうと心に決めたのです。
ドーナツのトップになる。
絶対、キングになる。
かりんとうへの退路を断って、ドーナツの新工場が建設されました。
「味と価格ではどこにも負けない商品を作ろう!」「ドーナツ市場でキングを目指そう!」という意気ごみで……。
商品名に、「キングドーナツ」と名付けました。
その名に恥じない商品へと成長してほしいと願いながら……。
これまで、誠心誠意作り続けてきたのです。
キングドーナツの発売後も……。
原材料の高騰や小売価格の下落で、苦しい局面は何度もありました。
続きはさらに次のコメントで。
-
––––––
3. Mikiko- 2023/10/13 05:50
-
今日は何の日(つづきのつづき)
引用を続けます。
そんな中でも、材料だけは一切の妥協をしませんでした。
メーカーとして味を守るというポリシーは、発売当時から変わってません。
やっぱり美味しさが一番です。
以上、引用終わり。
食べたことがありません。
ドーナツは食べたことがあるはずですが……。
最後に食べたのがいつなのか、まったく思い出せないです。
わたしは、「ミスタードーナツ」には入ったことがないです。
スーパーからも、買った覚えがないですね。
ひょっとしたら……。
学校の給食で食べたのが最後かも。
キングドーナツ。
ひとつずつ、個包装されてるんですね。
これなら、スーパーで売ってそうです。
ところで、ドーナツって、どうして穴が開いてるのでしょう?
『カメリア(https://camelia.co.jp/)』というサイトさんの……。
↓『ドーナツ特集vol.2 ~なぜ真ん中に穴が空いてるの?~(https://camelia.co.jp/magazine/book/13)』というページからの引用です。
+++
ドーナツに穴が空いている理由は、色々な説がありますが最も有力なお話は、19世紀アメリカまで遡ります。
19世紀半ばアメリカのハンソン・グレゴリーが母親の作ったドーナツが生焼けだったため、火通りを良くする目的で穴をあけることを考えたとされる。
このハンソン・グレゴリーとは、リングドーナツの発明者として、記念碑がメイン州ロックポートに建っている人物です。
つまりドーナツの父ということですね。
ハンソン・グレゴリーは船乗りでもあったため、舵輪に刺していつでも食べれるようにドーナツに穴を開けていたとも言われています。
+++
続きはさらにさらに次のコメントで。
-
––––––
4. Mikiko- 2023/10/13 05:51
-
今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
なるほど。
火が通りやすくするという説には、一理あります。
でも、丸く輪っかにしなくても……。
棒状のまま焼いても火の通りは同じはず。
棒状の方が、オーブンにたくさん並べられますよ。
それでは、「舵輪に刺していつでも食べれるように」というのが正しいのでしょうか?
これは、怪しいですね。
舵を切ったら、ドーナツが落ちてしまうじゃないですか。
あ。
オーブンに並べるってのは、間違いですね。
ドーナツは、焼くんじゃなくて、揚げるんですから。
それなら、棒状の有利さはなくなります。
ひょっとしたら……。
リング状のドーナツを発明した人の鍋が、小さかったんじゃないでしょうか?
棒状のままだと、お鍋に入らない。
なので、丸く輪っかにした。
もちろん、発明したのはお店ではなく、個人です。
お店なら、いっぺんにたくさん揚げられる鍋があったでしょうから。
個人が、やむなく小さな鍋で揚げたドーナツが評判になった。
で、お店でも作られるようになった。
そのとききっと、形も真似たんですよ。
なんでその形なのか、深く考えなかったんじゃないですか。
でも、それがむしろ、ドーナツが普及した要因かも。
あのリング状の形状を見れば、誰もがドーナツだとわかります。
もしドーナツが、いろんな形をしてたら……。
今みたいに、ひとつのジャンルになることはなかったんじゃないでしょうか。