Mikiko's Room

　ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています（完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね）。
　「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
　文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた（挿絵：加藤かほる）、みたいな感じを目指しています。
　美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。

管理人：Mikiko

由美と美弥子 1965

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2016.3.28（月）

「やっぱり、引くときの方が、気持ちいいんじゃないでしょうか？
　カリって云うんですか？
　亀頭で、キノコの笠みたいに張り出してるとこ。
　引くときの方が、あそこが膣壁にこすられる刺激は大きいと思います。
　だから、うちの人も、引きながら出してる気がするんです」
「なるほど。
　ご心配は最もです。
　それでは……。
　ピストン運動をしないで、奥深く挿入したまま射精する方法はあるのか、ということですね？」

　村井の奥さんが、大きく頷いた。

「それでは、みなさんの中で……。
　ピストン運動をせずに射精するセックスをしてらっしゃる方はおられますか？」

　参加者たちは左右を見渡すばかりで、誰の手も挙がらなかった。

「もちろん、ピストンで射精してるから、妊娠しないなんてことはありません。
　でも、確実に、子宮口のごく近くに射精する方法はあるんです。
　しかし、座学でこれ以上のことは、説明しづらいですね。
　今日のメインは、座って講義を受けることではありませんし。
　そんなことなら、わざわざツアーにして旅館に籠もる必要なんかないのですから。
　旅館を借りきってこそ出来る実践実技が、このツアーのキモなのです。
　それでは、さっそくその講義に移りましょう。
　場所はもちろん、ここではありません。
　こちらは、夕食の会場となります。
　わたしたちが出た後は、夕食のセッティングが行われますので……。
　手荷物などは、すべてお持ちになって、一旦お部屋にお戻りください。
　お部屋で支度をしていただいて、実技会場に集っていただくことになります。
　会場は、ここを出て、左手に真っ直ぐ突きあたったところにある大浴場です。
　男性用浴場の暖簾を外し、代わりに案内板を置いておきますので、すぐお分かりになると思います。
　あと、今ほど、支度をしていただくと言いました。
　旅館といえば浴衣ですが……。
　浴衣では、講義の緊張感が出ません。
　そこで、当社の方で、各室に、バスローブを用意させていただいております。
　床の間わきのクローゼットに置いてありますので、ご夫婦で、そちらに着替えてください。
　なお！
　これが、大切なことです。
　本日のツアーは、実践がキモと申しました。
　妊娠するための実践となれば、みなさん、もうお分かりですよね。
　当然、セックスに関する実践講義となります。
　セックスをするときは、当然のことながら、裸が正装となります。
　従って！
　バスローブの下には、何も着ないで来ていただきます」

由美と美弥子 1964 ＜目次＞由美と美弥子 1966

コメント一覧

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  1. Mikiko
- 2016/03/28 07:35
- バスローブ
  　浴衣は本来、肌の水気を取るもので……。
  　バスローブと同じ用途でした。
  　でも今では、外出着としても用いられる扱いになりました。
  　その点、バスローブは、本来の用途のままですよね。
  　あれを着たままでは、廊下にも出られません。
  　水気を取るという機能では、バスローブの方が優れてます。
  　だから、本来の用途のまま残ったんですかね。

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  2. 雁の宿ハーレクイン
- 2016/03/28 10:47
- カリは……
  　雁。
  　雁首とも云いますね、あの張り出したところ。
  　あそこを擦られたり舐められたりしますと……も、たまらんばーい。
  　で、講義は座学から実践に移る、と。
  　当然のカリキュラムでしょうが、人は機械ではありませんので、ためらい、恥じらいは避けられません。
  　そこを我が土俵に引っ張り上げんがための、畳み掛けるような、有無を言わせぬ史恵さんの宣言。
  　「実践実技が、このツアーのキモ」
  　「裸が正装」
  　なるほど。
  　講義する側として、実に参考になります。