2016.3.29(火)
寒い季節になっていた。
京都は東と西、それに北の三方を山に囲まれた盆地である。冬季は、これらの山並みから凍てつく強風が吹き下ろし、京の町を芯から冷え込ませる。北東方向から吹き下ろす風を「比叡颪(おろし)」、北西からのそれを「北山颪」と称し、京の町を南北に貫く鴨川の川面ををはじめ、京の町中全体を、日ごと夜ごとに吹き抜けて行く。
鴨川沿いに立地する料理屋「花よ志」は、日夜、絶え間なく、冷たい強風に嬲られていた。建物の内も外も、裏庭も、凍える冬の京の町中に膝を抱えて縮こまっているようであった。
その「花よ志」の女将、志摩子の自室には、比叡颪や北山颪に抗するように、二台のストーブが燃え盛っていた。長火鉢には炭火が埋められもせず熾っている。ストーブの熱とも相まって、志摩子女将の自室は、冬とは思えない温気に満ちていた。
源蔵は、志摩子女将の敷布団に大胡坐をかいていた。この寒空に襦袢一枚、それも腰の周りに蟠(わだかま)っていた。源蔵の逞しい上半身は剥き出しであった。いかにも季節にそぐわない源蔵の出で立ちであったが、寒そうな気配は全くなく、うっすらと汗を浮かべているような源蔵の肌であった。源蔵の腰の襦袢は緋の縮緬。志摩子女将が先ほどまで纏っていたものである。
志摩子は素裸であった。室内の薄灯りに、豊かな双の胸乳を晒していた。両の乳首は固く凝(しこ)って突き出し、先ほどまでの源蔵との痴態の余韻をとどめていた。乳房全体が時折軽く揺れ、襖に映るその影も揺らいでいた。
志摩子は源蔵の背後に膝を突き、手にした手拭いで、甲斐甲斐しく源蔵の背の肌を拭っていた。手拭いには「花よ志」の飾り文字。「花よ志」で広く使われている備品で、出入りの業者などへの祝儀としても用いられる品であった。
志摩子の胸にもうっすらと汗が浮き、時折灯りを照り返していたが、志摩子自身は気にする風も無かった。自分のことよりも、源蔵の肌を清めるのが何より大事。そのように思わせる志摩子の振る舞いであった。
志摩子が手を止め、手拭いを自らの肩に掛けた。両手を源蔵の両肩に置く。志摩子の上体がゆっくりと源蔵に向かって傾いた。源蔵の背に撓垂(しなだ)れた志摩子は、その右頬を源蔵の背、肩甲骨の上部あたりに当てた。頬を擦りつける。源蔵の逞しい背に、幾度も頬を擦りつける志摩子であった。志摩子の両の乳房は、源蔵の背に押されて大きく拉(ひしゃ)げ、乳首が源蔵の背を擽(くすぐ)った。
志摩子は、少し顔を起こし、その唇を源蔵の肌に当てた。吸う。軽く吸う。志摩子は源蔵の背の肌を吸いつける。志摩子の唇が軽く開き、舌が覗いた。舐める。志摩子は源蔵の背の肌を愛しげに舐めた。拭い残した源蔵の汗の味を、志摩子は甘露であるかのように味わった。甘露……古代中国の伝承、天から降るという液体である。
志摩子の両腕が伸び、源蔵の胸に回された。その指先が、源蔵の乳首を探り当てた。まさぐる。志摩子の指先が、源蔵の両の乳首を弄(まさぐ)る。
志摩子の片手が下に伸び、源蔵の陰茎を、いや、さらにその下の陰嚢を探り当てた。軽く、やわやわと揉み立てる。もう片方の手は陰茎を掴んだ。陰嚢の付け根から幹、先端の亀頭にかけて、まんべんなく擦り立てる。亀頭の中央、尿道口からたちまち滑らかな液が転(まろ)び出た。志摩子の指先が液を捉え、亀頭全体から雁首にかけてまんべんなく塗りたくってゆく。その刺激が、更に多量の液の浸出を促した。志摩子の位置からは、源蔵の股間は見えない。志摩子は指先の感触に酔った。見えない源蔵の陰嚢に、陰茎に、亀頭の変化に酔った。酔い痴れた。欲情した。
「はああ」
「………」
「あ、はああああ」
源蔵は、何事もないかのように、平然と桝酒を口に運んだ。伏見の銘酒「筺姫(はこひめ)」。源蔵は、ゆったりと“きょうき”を飲む。いかにも美味そうに、きょうきを呑む。桝の狂気を、源蔵はのみ干した。
狂犬源蔵。凶器が狂気を呑んでいた。
「お志摩、酒、無いぞ」
ぽつりと源蔵が漏らした。その目は、手の空桝を睨んでいる。いや、桝も、布団も、畳も突き抜け、源蔵の視線は地の底を見ていた。
「あ、へえ」
志摩子は源蔵の背を離れ、前に回った。
全裸の志摩子は、半裸の源蔵の前に畏まり、傍らの二合徳利を取り上げた。燗徳利である。この季節、源蔵は、匣姫のぬる燗を好んで飲んだ。
志摩子の手にする徳利から、とろりとした質感の銘酒匣姫が、源蔵の手の木桝に注がれた。量は桝の半ば。
一呼吸置き、源蔵は桝の酒を一気に飲み干した。放り込むような飲み方であった。源蔵の体内から、酒と入れ替わるように、酒薫混じりの荒い息が吐き出された。筺姫(はこひめ)、きょうきと、源蔵の狂気との媾合のようであった。
その源蔵の様を、志摩子は真正面から見詰めた。一瞬の間合いであったが、その視線は鋭かった。
「なあ、源ちゃん」
「なんや」
「あんた、その後は、やってへんのかいな」
「やるて……何の話や」
「何て……あやめですがね」
「あいつか。あいつとはあの時っきりやが、どないしたんや」
「どないした、て源ちゃん。あの子がなんやおかしなってしもた、て聞きましたえ」
源蔵は、一瞬の間を空けた後、言葉を継いだ。
「おかしいて……仕事はちゃんとしとるで。まあ、もちろん包丁は持たしてへんけど」
「それやがな。なんやあの子。まいばん毎晩、包丁、砥ぎまくっとるそやないの」
「ふん……誰に聞いたんや、そないなこと」
「お道ですがね。なんや、薄っ気味悪いくらい、夜中(よなか)に……てゆ(言)うてましたわ」
「ふん」
「なあ、源ちゃん」
「なんや」
「あの子の包丁、いわしてもうたん(壊してしまったの)はともかく……やったん、あかんかったんちゃうん」
「ほら逆や。あいつにとっちゃあ、やられたことなんぞどってことあらへん。包丁いわされた(壊された)方が大ごとやがな」
「そないなもんかねえ……しやからおかしなった(だからおかしくなった)っちゅうことかいなあ」
「まあ……ほんまにおかしなったんやったら、そういうこっちゃな」
源蔵は、嘯(うそぶ)きながら、空の桝を志摩子に突き出した。
再び徳利を取り上げた志摩子は、源蔵の手の中の桝に伏見の銘酒「筺姫(はこひめ)」を、きょうきを注ぎ込んだ。
「まあ、どっちゃにしても、あの子には正気のまま地獄見てもらわなあかんねんで。気ぃのおかしなったあの子をなんぼいたぶったかて、面白くもおかしくも、なんともないがね。わかるか、源ちゃん」
「ふん。ほんまにひ(し)つこいおなごやのう。いっぱつやって、包丁いわして……普通やったらもう十分やろ」
「おーや源ちゃん。狂犬が仏になったか」
「ふん……おう、酒や」
源蔵は木桝を突き出し、志摩子は徳利を取り上げる。そこまでは先ほどと全く同じ仕草であったが、桝に酒は注がれなかった。
「あれ、のうなってもうた(無くなってしまった)。道、これ、お道」
控えの間に首だけ向き直り、志摩子は呼ばわった。
境の襖が遅滞なく開き、仲居頭の道代が顔を覗かせた。
「へえ、女将さん。なんですやろ」
「酒、のうなった。燗つけてんか」
「へえ、承知しました」
襖を閉じようとする道代に、志摩子は言葉を継いだ。
「花はどないしとるんえ」
「へえ、今日はもう休ませてもらうゆ(言)うて……すんまへん、ゆうとりました」
「ほうか」
準備は整えていたのだろう。いくらも時間をかけずに道代は戻って来た。
襖を開け、盆を掲げながら源蔵、志摩子の前に進み出る。二人はほとんど裸という出で立ちであるが、道代は憶する風も無かった。
コメント一覧
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1. 昔々ある所に……HQ- 2016/03/29 10:21
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毎度おなじみ
源蔵-志摩子のエッチシーンです。
なんせ現在、あやめは腑抜け状態。と言いますか、包丁研ぎに熱中しています。これが研ぎ上がるまでは久美との戯れどころではないでしょう。いや、久美の事など、かけらも念頭にないのかもしれません。
ということで、エロ場面は極悪コンビの出番です。
が、お道姐さんが参加しそうです。ということは以前と同じ顔ぶれ……新鮮味がないなあ、ということで、今回花世姐さんは欠席です。
(一人抜けただけやんけ。誰ぞ新顔を引っ張ってこんかい、工夫がないのう)
ごもっとも。
ですが、そのあたりは追々……。
実は、あやめへの恨み骨髄、の志摩子女将。その淵源を探る旅に近々出なければなりません。少し前、野田太郎の急逝直前に、太郎の昔語りがありました。これに倣って、若き日の志摩子女将を少し追いかけてみたいと考えています。
(二番煎じや)
♪なんと仰るお客さん。
これは物語当初からの予定通りでおます(大ウソ)。
若き日の志摩子女将、出たて(かどうかはわかりませんが)の舞妓だった、というのは野田が語っておりますが、そのbefore&afterやいかに、というところでございます。
この昔話が終わるとき、物語はいよいよクライマックスに向かうことになります。「筺」、いや「匣」が開くときが迫っております。中には何が!(ホラー映画やないんやから)。
『アイリスの匣』。次回以降を乞う!ご期待。
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2. Mikiko- 2016/03/29 19:40
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いっそのこと……
小説の中で、「箱の中身はなんじゃろな」ゲームをやったらどうだ?
司会は、地獄から蘇った野田。
死んでからすっかり吹っ切れて、明るくなりました。
「さて。
あ、さて。
箱の中身はなんじゃろな?」
そう言えば、旧制高校などでは、闇鍋という野蛮なイベントがあったそうです。
生き物を入れてはいけないとか、いろいろとルールはあったようですが。
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3. 暗中模索ハーレクイン- 2016/03/29 21:42
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〽さてはアイリスあやめ匣
チョイと開ければ……。
箱の中身はもう決まっています。というより、物語の舞台ががまだ伊豆の山中だったころ、あやめ初登場の時からすでに腹案としてありました。あれからどれほど経過したのか、もう温め過ぎて今にも孵化しそうです
ですから「中身あてゲーム」は成立するわけですが、アさて……。
闇鍋ルール
箸に掛かったものは必ず食べねばならない、というのもあったそうです。
そういえば懐かしの、元祖熱血王道梶原野球漫画『巨人の星』にも闇鍋シーンが出てきます。飛雄馬の高校生時代のエピソードです。
そういえば、味付けはどうなんでしょうね、闇鍋。
やはり味噌味?
味噌なら西京味噌がよろしいですよ(あやめ)。
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4. Mikiko- 2016/03/30 07:33
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中身が決まってるのなら……
それが入る箱を見つけるのに、苦労はないと思われますが。
よほどデカい中身なんですかね?
そうなるとやっぱり、棺桶でしょう。
闇鍋。
チョコとか、溶けて無くなるのはダメなんだそうです。
しかし、食べてて楽しいものとは思えませんよね。
一種の度胸試しみたいな儀式でしょうか。
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5. 箱探しハーレクイン- 2016/03/30 15:26
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箱の中身
さほど大きいものではありません。
かといって、目を凝らさないと見えないというような小さなものでもありません。
ですから、それこそそこらに転がっているようなもので十分なのですが……。
あ、紙製は駄目です。何故なのかは、いずれ近いうちにお分かりになります(勿体付けおって)。
問題は、その箱をどこからどう調達し、どうやってあやめに持たせるか。要するに箱の来歴ですね。これを全く思いつかないんですよ。たまたまそこらにあったもの、ではあんまりだもんなあ。
志摩子女将物語をやることになりましたので、少し時間は稼げそうです。ゆっくり考えましょう(引っ張りにかかりおったな)。
闇鍋の来歴
なんていうか……体のいい、一種のいじめ?
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6. Mikiko- 2016/03/30 18:46
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それならいっそ……
『筺姫(はこひめ)』の空き箱ならどうです?
あ、紙はダメなのか。
てことは、中身は濡れものですかね。
こちらでは、『越の寒梅』の空き箱や空瓶を買う業者がいるという噂です。
もちろん、中に別なものを詰めて売るのでしょう。
お米のコシヒカリも、生産量より流通量のほうが、遥かに多いそうです。
どーも、そういうことをするのは、大阪の業者の気がしてなりません。
でも、そういう商売(犯罪)が成り立つのは、人の舌がお粗末という証拠でもあります。
うちでは、コシヒカリは買いません。
コシイブキです。
価格はダンチですが、十分に美味しいですよ。
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7. 包丁人ハーレクイン- 2016/03/30 21:42
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>中身は濡れもの
へっへっへ、ぅわっからんだろうなあ、中身。
この段階でわかれば御慰み、というやつです。
ヒントその1。
一つではありません、二つです。ていうか、二種類です。
ヒントその2.。
紙がダメな理由は、中身のせいではありません。
正解した方には、あやめの一品をご馳走します。「鰆の西京焼き」でいいかな。
こちらで「寒梅」は、かつては幻の酒。
天から降るという至極の液体、甘露。
神の飲み物扱いでした(ちょっとおおげさ)。
近頃はそんなこともなくなったようですが、酒屋の店頭に並ぶとすぐに無くなる(万引きじゃなく販売)のは相変わらずのようです。
>生産量より流通量のほうが、遥かに多い
お、おもろい。座布団一枚。
だけど冗談事じゃないね、現実は。
まさに「事実は小説よりも奇なり」
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8. Mikiko- 2016/03/31 07:36
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紙がダメな理由は……
中身のせいではない。
てことは、箱自体が水に濡れるんじゃないですか?
裏の鴨川に流すのかな?
で、プカプカと大阪湾に出た箱は、そのまま黒潮に乗って北上。
伊豆に流れ着くと。
『越乃寒梅』。
こちらでは普通に、スーパーの棚に一升瓶が並んでます。
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9. 波がドンとくりゃHQ- 2016/03/31 08:51
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箱自体が水に濡れる……
まあ、そういえばそういうことですが(誰でも思いつくわな)、鴨川→大阪湾→伊豆ではありません。伊豆に流れ着くのはあやめ自身ですがね。
こちらで見かける寒梅は普通酒です。吟醸などは見たことありませんが、これはまあ、しょうがないでしょうね。
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10. Mikiko- 2016/03/31 19:58
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鴨川
桂川に合流するんですね。
さらに桂川は淀川に合流し、大阪湾に出ると。
『越乃寒梅』の普通酒は、「白ラベル」と呼ばれます。
こちらでは、『越乃寒梅』は日常酒なので……。
飲まれてるのは、当然「白ラベル」です。
『越乃寒梅』が好まれるのは、普通酒が美味しいからです。
純米酒や吟醸酒は、贈答用にしか使わないでしょうね。
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11. 京都府観光課HQ- 2016/04/01 00:48
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>桂川は淀川に合流
この言い回しは微妙ですね。
京都を流れる主要な河川は三本あります。
北方からの「桂川」。琵琶湖からの「宇治川」。奈良県からの「木津川」。この三本ですが、それぞれ流れ下りながら名前を変えていくので非常にややこしいです。
で、この三本がほぼ一気に合流して一本の大河になります。これが「淀川」ですね。
これを「三川合流」なんて云いますが、合流地点はサントリーの工場のある大山崎町……というより、天王山の麓、です。
この天王山の中腹に「アサヒビール大山崎山荘美術館」てのがありまして(名称長すぎ!)、モネの『睡蓮』などを所蔵しています(まあ、『睡蓮』はあっちゃこっちゃにあります)。
で、この美術館のテラスから、三川合流地点を望むことが出来ます。まあまあの眺めですが、この美術館。阪急電車の「大山崎駅」、JR「山崎駅」のほど近くで便利は便利なんですが、なんせ山の中腹。ちょっとした登山覚悟で出かけにゃなりません。
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12. Mikiko- 2016/04/01 07:49
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なるほど
合流地点から下流が、淀川なんですね。
↓わかりやすい航空写真がありました。
http://www.soc.ryukoku.ac.jp/~wakita/?x=cat:234
見事に、同じ箇所で合流してます。
しかしこのあたり、洪水は大丈夫なんですかね?
天王山ってのは、大勝負に例えられる天王山ですか?
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13. 天下取ったるでHQ- 2016/04/01 11:51
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天下分け目の天王山
そうです、ここがその天王山。
光秀が秀吉にぼこぼこにやられた、あの天王山ですね。
しかし「山」とはいえ、標高はわずか270メートル。山というより丘ですね。
あ、地震だ。
震源は和歌山県沖の海底下10㎞。
M6.1。最大震度は和歌山南部で4。こちらは3。
津波の心配は無いということです。
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14. Mikiko- 2016/04/01 19:50
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天王山
なるほど。
そういう意味ですか。
この山を制した方が、天下を取ることになったというわけですね。
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15. 敵は本能寺にありHQ- 2016/04/01 21:07
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そういう意味です
しかし、天王山の意味を知らんお方がおるとは思いませんでした。記憶というのは風化していくものなんですかね。
風化と云いますと……三川合流を蒸し返しますが、合流点付近にはかつて「巨椋(おぐら)池」という巨大な湖沼がありました。平安以前の古代からあったそうですから、池というより沼ですね。
淀川水系の治水のため干拓され、現在は地名にその名を留めるだけになっちゃいました。
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16. Mikiko- 2016/04/02 08:05
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遠い記憶
秀吉と光秀の記憶なんか無いわい。
八百比丘尼か。
合流点に巨大な湖沼。
てことは……。
このあたりは本来、遊水地にすべき場所なんでないの?
↓航空写真を見ると、そうとう市街地化されてるみたいだけど(巨椋池の図も載ってます)。
http://homepage3.nifty.com/sekime-ss/osaka-K.kaido4.htm
大洪水が起きたら、そうとうな被害が出そうですよ。
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17. 池の記憶ハーレクイン- 2016/04/02 11:24
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記憶と書いたのは……
中学・高校の歴史の教科書の、ということだよ。
淀川水系の、特に河川の流路改修と堤防の強化、が工事の主眼目だったようです。その過程で「巨椋池は邪魔」ということになったんでしょうね。
かつては漁業も盛んだったそうです、巨椋池。一目見たかったものですが、埋め立てはわたしが生まれる以前、1941年(昭和16年)に行われちゃいました。