2023.6.4(日)
レズビアンの映画(シーンを含む)が初めて公開されたのは、確認できたのが1936年(なんと第二次世界大戦前夜!)のドイツ映画「制服の少女」からで、日本だと1953年「野戦看護婦」からでした。
当初は文学的な要素が強く徐々に多様性を広げていきます。
主従関係(SMを含む)、学校、刑務所、吸血鬼、SF、犯罪、サスペンス、戦争、神話など、一般映画に通じる内容となっていきます。
そんな中から、サブスク、レンタル・YouTubeまたは例の海外無料動画サイト(複数あり)で見られる映画を吟味し紹介したいと思いますのでよろしくお願いします
第1回目は「アンダー・ハー・マウス(原題:below her mouth)2016年カナダ映画」。
意味としては“彼女の口の下”です。意味深ですね。
主演はルイ・ヴィトンでトップモデルをしているエリカ・リンダー。この映画がデビューです。
彼女はデビュー当時のレオナルド・ディカプリオを彷彿させるような趣があり、時には男性(超イケメン)に見え、女性にも見える。文字通りジェンダーレスそのもの。
彼女を映画で見た女性が、あまりのイケメンぶりに熱くなったというコメントが多数ありました。
助演はナタリー・クリルでドラマや映画のちょい役が多く、この映画が一番表に出ているように感じました。
さて内容(ネタばれ完璧に有り。映画を見たい人は“ガールズバー”以降読まないで下さい)ですが、映画は裸のダリル(エリカ・リンダー)がベッドの柵状ベッドボードをつかみ、無表情のまま一点を見つめ腰を動かしているシーンから始まります。
重なってている下から腕が伸びダリルの首に絡ませますが顔色変えず動きを止めません。行為が終わった後、無表情で彼女に別れを告げます。
ダリルは昼間は屋根大工として働き、夜はガールズバーに行き女性をナンパし毎回違う女性と体を重ねますが心が満たされていませんでした。
そんな中ある家で仕事をしていたダリル達の隣のマンション駐車場にスポーツカーを運転するジャスミン(ナタリー・クリル)が帰ってきます。
ダリルの同僚たちがからかいますが彼女はジャスミンに一瞥をくれると舌打ちして仕事を始めます。
ジャスミンは男たちに交じり仕事をしているダリルが気になりますが揶揄われたのでそそくさと家に戻ります。
しかし気になったジャスミンは同僚たちに交じるダリルを窓からそっと見続けます。
ジャスミンはファッション誌の編集長として働き成功していますが、婚約中のフィアンセは他国の都市へ行く決意を持っています。
ジャスミンは今の仕事を続けていくか彼の後についていくか迷っています。そんな中あるシーンが象徴されます。彼の指にマニュキュアを塗り、彼に要求するのです。私を愛してと。
そんな彼女に彼は旅立つからと笑顔で断ります。
ジャスミンは友人と街中へ飲みに行き、友人の誘いでガールズバーに足を踏み入れます。
そして運命の出会いが訪れます。トイレで鏡に向かい身なりを整えていたダリルの横にジャスミンが現れます。
煙草を吸いに外へ出るジャスミン。それを追いかけダリルが徐々に近寄っていきます。ダリルの誘惑に負けそうになる瞬間、ジャスミンは我に返り「フィアンセが居る」と首を横に振り急いで友人が止めるのを押しのけて帰宅します。
仕事から帰って、ソファーで腕で顔を隠し寝ているフィアンセを横目で見ながら電話をする虚しさが漂うジャスミンが映ります。
昼間、自宅にいると聞こえてくるダリルが打つエアーハンマーのリズムカルな音に体が火照っていくジャスミン。
空のバスタブに体を沈め蛇口から勢いよく出る水に下半身をハンマーの音に合わせるかのように徐々に近づけ、そして陰部に水を当てその刺激に身を悶えさせ声を上げるジャスミン。
ある日、意を決意したジャスミンはガールズバーへ一人で行きます。ダリルに会うために。
ダリルはジャスミンを店の路地裏に導き二人は、熱いキスを重ね、ダリルの部屋へ行きます。
台の上に横たわるジャスミン。その足を広げ顔を近づけるダリル。今まで感じなかった刺激に身悶えるジャスミン。
その行為が終わると二人は立ち上がり、ダリルはロッカーへジャスミンを導き押し付けるとズボンを下ろします。
彼女の下半身には黒いディルドが装着されていました。ダリルはジャスミンに尋ねます。うなずくジャスミン。
立ったまま行為をする二人。ジャスミンはそのままダリルの部屋で夜を明かします。
起きたジャスミンは今までのジャスミンの顔ではありませんでした。そしてダリルも心の変化を感じ始めます。
ジャスミンはダリルと居ることが多くなることで徐々にフィアンセとの距離が離れていきます。
そして事件が起こます。
ジャスミンの自宅のバスタブでジャスミンの後ろに腰を当て動かしているダリルを、ドアを開けたジャスミンのフィアンセが見てしまいます。
驚くとともに怒りに満ちた顔をし罵倒するフィアンセ。弁明しようとするジャスミンの声を妨げるかのように強くドアを閉め勢いよく出ていきます。
泣き崩れるジャスミンをそっとなだめるダリル。
二人は共に生きていくことを決意し映画は終わります。
この映画は今年の3月末で配信が終了したGYAO!で偶然見たことで知りました。こういった映画を配信していたGYAO!が終わって残念です。
気になる方はサブスクかレンタルで見てください。全体的な流れは変わりませんのでリスクを考えるとよいと思います。
なおサブスクではアマプラとディズニー+では配信されていません(他のサブスク不明)。
日本で配信またはレンタルではボカシやカットされているシーンを、図らずもこの映画の資料を集めるためにある海外無料動画に辿り着き見ることができました。実際に局部に舌を当てていたりかなりハードな部分が見て取れ日本公開版はソフトな印象を持ちました。
興味ある方は題名を検索していけばたどり着くと思いますが配信先を開くことによるリスクが生じた場合は、当方は責任を持てませんので、このことを踏まえた上で行ってください。
次回は、「ローマ・イン・ルーム」を取り上げたいと思います。
この題名は「ローマ・イン・ローマ」ということわざのひねりだと思いました。
ことわざの意味は「郷に入れば郷に従え」です。
さて、この映画の内容とことわざの意味とは?
お楽しみに
マッチロックでした。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/06/04 11:32
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お久しぶりです!
みなさん、マッチロックさんを覚えておられますか?
ていうか、マッチロックさんが書かれてたころからの読者の方って、今もおられるんですかね。
マッチロックさんの最後の投稿は……。
なんと、2014(平成26)年5月22日の『フェアリーズ・パーティ/ファースト(2-6)https://mikikosroom.com/archives/2770486.html』でした。
丸9年前ですよ。
かつては、ハーレクインさん、八十八十郎さんと並ぶ、『Mikiko's Room』の3本柱のおひとりだったんです。
でも、送稿が途切れてからも、ときおりメールのやり取りはありましたので……。
戦場に行かれたのではないことはわかってました(笑)。
なぜ「戦場」かということは……。
『フェアリーズ』シリーズを読めばわかります。
そのメールのおりおりに、寄稿をいただけないかとやんわりとお願いしてました。
ようやくその効能が現れ、今回、原稿をいただけることとなったのですが……。
思いがけず、映画評でした。
わたしは、レズビアン映画というのを見たことがありません。
もちろん、AVは別ですよ。
しかし、日本のAVのレズものはダメです。
女同士の喘ぎ声がキャンキャン煩いばかりで。
チワワが盛ってるみたいです。
見てると、アホくささに憮然となってきますから。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/06/04 11:33
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お久しぶりです!(つづき)
わたしがここでいう、レズビアン映画というのは……。
AVではなく、劇場公開されるような映画のことです。
もちろん日本では難しいでしょうが……。
製作された国では、上映されてるはずです。
日本で上映するとしたら、「ピー」な部分を加工しなくてはなりません。
上映はなかったんじゃないですかね。
↓DVDは買うことができます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/15242740/?variantId=15242740
でももちろん、修正版のはずです。
さて、主演のエリカ・リンダ-。
まったく知らない人でした。
スウェーデン出身。
1990年5月11日生まれ(33歳)。
出演した2016年当時は、26歳ですね。
モデルだけあって、身長は175㎝。
画像を検索すると、確かにイケメンといっていい容貌です。
この人がディルドゥを装着したら、さぞかし似合うでしょうね。
プライベートでも、レズビアンなんでしょうか?
さてさて。
次回の、「ローマ・イン・ルーム」、楽しみです。
もちろんわたしは、何も知りません。
なお、投稿時期については未定ですので……。
来週読みに来て、がっかりされないでくださいね。