2023.4.2(日)
「思いあたるようね。
でも、実はわたしは知らないの。
会ったことないから」
「じゃ、なんで……」
「ご主人さまのご意向だから」
「誰、それ?」
「わたしの恩人。
わたしを拾ってくれて、居場所を与えてくれた人。
物理的な居場所もそうだけど……。
それ以上に、心理的な居場所ね。
ここで生きるために生まれてきたんだって、はっきりとわからせてくれた人。
だから、その人のためなら何でも出来るの。
あなたを殺せって言われたら、ためらいなくそうするわ」
「……狂ってる」
「そうかもね。
でも狂ってたのは、あなたもよ。
わたしは話に聞いただけだけど……。
実際に、こういうことしたんでしょ?
何の罪もない若い奥さんに。
こんな中坊に中出しされて……。
どれほど悩んで苦しんだか。
あなたにわかる?」
「……。
どうする気?
わたしを。
今日、帰らなかったら、夫が警察に届けるわよ」
「そうかしら?
試してみる?
あ、この子、起きそうね」
侑人の頭が、ゆっくりと持ちあがった。
両目が半眼に開いていた。
まだ夢うつつのようだ。
正面の絵里子の顔を漂っていた視線が、脇に立つ女性に向いた。
両目が大きく開いた。
正気に戻ったらしい。
と同時に、侑人の股間で変化が起きた。
アナルバイブを抜かれてからは、侑人の陰茎は芋虫のように縮んでいた。
亀頭まで皮を纏い、うなだれていたのだ。
それが今、女性を見あげた途端、むくむくと膨れて来た。
フィルムの逆回転を見るようだった。
陰茎が直立した。
亀頭は、皮を脱ぎ落としていた。
「あんたまさか……。
侑くんとヤッたの?」
「どうかしら?
いろいろと、見解の分かれるところだわ」
「何言ってんの」
「男女間の性行為があったかと問われれば……。
答えは、ノーね」
「ウソよ」
「ほんとだわ。
じゃ、その証拠をお見せしましょう」
でも、実はわたしは知らないの。
会ったことないから」
「じゃ、なんで……」
「ご主人さまのご意向だから」
「誰、それ?」
「わたしの恩人。
わたしを拾ってくれて、居場所を与えてくれた人。
物理的な居場所もそうだけど……。
それ以上に、心理的な居場所ね。
ここで生きるために生まれてきたんだって、はっきりとわからせてくれた人。
だから、その人のためなら何でも出来るの。
あなたを殺せって言われたら、ためらいなくそうするわ」
「……狂ってる」
「そうかもね。
でも狂ってたのは、あなたもよ。
わたしは話に聞いただけだけど……。
実際に、こういうことしたんでしょ?
何の罪もない若い奥さんに。
こんな中坊に中出しされて……。
どれほど悩んで苦しんだか。
あなたにわかる?」
「……。
どうする気?
わたしを。
今日、帰らなかったら、夫が警察に届けるわよ」
「そうかしら?
試してみる?
あ、この子、起きそうね」
侑人の頭が、ゆっくりと持ちあがった。
両目が半眼に開いていた。
まだ夢うつつのようだ。
正面の絵里子の顔を漂っていた視線が、脇に立つ女性に向いた。
両目が大きく開いた。
正気に戻ったらしい。
と同時に、侑人の股間で変化が起きた。
アナルバイブを抜かれてからは、侑人の陰茎は芋虫のように縮んでいた。
亀頭まで皮を纏い、うなだれていたのだ。
それが今、女性を見あげた途端、むくむくと膨れて来た。
フィルムの逆回転を見るようだった。
陰茎が直立した。
亀頭は、皮を脱ぎ落としていた。
「あんたまさか……。
侑くんとヤッたの?」
「どうかしら?
いろいろと、見解の分かれるところだわ」
「何言ってんの」
「男女間の性行為があったかと問われれば……。
答えは、ノーね」
「ウソよ」
「ほんとだわ。
じゃ、その証拠をお見せしましょう」
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2023/04/02 05:46
-
今日は何の日
4月2日は、『連翹忌(れんぎょうき)』。
大正から昭和期の詩人で彫刻家だった高村光太郎(たかむら こうたろう)の、1956(昭和31)年の忌日。
https://zatsuneta.com/img/104029_01.jpg
「連翹忌」の名前は、高村が、アトリエの庭に咲く連翹(れんぎょう)の花を大変愛し……。
彼の告別式で、棺の上にその一枝が置かれてたことに由来します。
https://zatsuneta.com/img/104029_02.jpg
↑連翹の花。
この日は、「光太郎忌」とも呼ばれます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/104029.html)のページから転載させていただきました。
さらに同じページから、「高村光太郎について」を引用させていただきます。
1883(明治16)年3月13日……。
彫刻家の高村光雲の長男として、現在の東京都台東区東上野に生まれました。
本名は、光太郎と書いて「みつたろう」と読みます。
東京美術学校(現:東京芸術大学美術学部)彫刻科を卒業。
文学にも関心を寄せ、在学中に与謝野鉄幹の新詩社の同人となり……。
詩歌雑誌『明星』に、短歌や詩などを寄稿。
1906(明治39)年から、ニューヨーク、ロンドン、パリに留学し……。
オーギュスト・ロダンに傾倒。
帰国後は、彫刻や絵画の制作を行いながら……。
北原白秋らの「パンの会」に参加し、文芸雑誌『スバル』などに美術評論や詩を発表します。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2023/04/02 05:47
-
今日は何の日(つづき)
引用を続けます。
1914(大正3)年、第一詩集『道程』を刊行し……。
のちに、第1回帝国芸術院賞を受賞します。
同年、洋画家の長沼智恵子と結婚。
1938(昭和13)年、智恵子と死別し……。
のちに、詩集『智恵子抄』を出版します。
その後、太平洋戦争を聖戦として、戦争協力詩、愛国詩を書きました。
戦後は、その責任意識から……。
岩手県花巻郊外の太田村に粗末な小屋を建て、7年間の独居自炊の生活を送ります。
https://zatsuneta.com/img/104029_04.jpg
↑高村山荘(https://www.hanamaki-takamura-kotaro.jp/)。
1950(昭和25)年、戦後に書かれた詩を収録した詩集『典型』を出版し……。
翌年、第2回読売文学賞を受賞。
山居生活を終え、現在の東京都中野区中野のアトリエに転居し……。
十和田湖畔に建つ「乙女の像」を制作。
https://zatsuneta.com/img/104029_03.jpg
↑乙女の像。
1956(昭和31)年4月2日、自宅アトリエで肺結核のため死去。
73歳。
そのほかの代表的作品には……。
翻訳『ロダンの言葉』、彫刻『手』『裸婦座像』『柘榴』『鯰』『蝉』などがあります。
以上、引用終わり。
本名の読みが、“みつたろう”だとは初耳でした。
続きはさらに次のコメントで。
-
––––––
3. Mikiko- 2023/04/02 05:47
-
今日は何の日(つづきのつづき)
太平洋戦争が始まった昭和16年、光太郎は58歳。
兵役には就かなくてもいい年齢。
しかし、まだ枯れてませんから……。
戦争協力詩を書いたのは、致し方ないことだと思います。
今の人だって、いざ戦争が始まったら……。
光太郎と同じ行動を取るんじゃないですか。
それは、先日のWBCの熱狂ではっきりと感じられましたよ。
あの盛りあがり方、結局はナショナリズムですよね。
マスコミも一体になってて、批判が許されない雰囲気でした。
準決勝あたりからは、ちょっと引いてしまいました。
光太郎の智恵子抄は、国語の教科書で読んだと思います。
「智恵子は東京に空が無いという」という一節が耳に残ります。
智恵子が亡くなったのは、昭和13年。
このころの東京に空がなかったら、今なんかどうなっちゃうんですかね。
でもその後、東京は、空ばかりになってしまいます。
空襲で焼き尽くされましたから。
再び、東京が空ばかりにならないことを願います。
高村光太郎の写真で知ってたのは、晩年のものだけでした。
丸い瓶底眼鏡をかけた風貌です。
若いころ、↑の写真のような二枚目だったとは驚きました。
俳優みたいですよね。
しかし……。
十和田湖畔の「乙女の像」。
あれ、乙女ですか?
あの体型は、どう見ても五十過ぎのおばはんにしか見えません。
レンギョウは、好きな花です。
鮮やかな黄色で、いかにも春という色彩。
新潟でも、3月下旬から咲いてます。
枝が荒いので、単植よりも群植に向いてます。
新潟県新発田市の紫雲寺地区には……。
「レンギョウ街道」という道路があります。
街路樹ではありません。
沿道の民家の庭先や垣根に、レンギョウが連なってるんです。
かつて、紫雲寺町だったころ、行政が苗木を全戸に配布したそうです。
-
––––––
4. 手羽崎 鶏造- 2023/04/03 06:00
-
「あの盛りあがり方、結局はナショナリズムですよね。
マスコミも一体になってて、批判が許されない雰囲気でした。」
管理人さまの素敵な感性に拍手。
そうした冷静さは大事だと思います。
選手たちの勝ってはしゃぐ姿だけでなく
敗者の傍に寄り沿ってお互いに讃え合うシーンを
国際試合だからこそ見たかったです。
それがスポーツの良さだと思うのですが。
-
––––––
5. Mikiko- 2023/04/03 06:22
-
野球
WBCで盛りあがってたのは、ごく一部の国だけだったと思います。
今後も、普及は難しいでしょう。
ボークとか、細かいルールがありすぎだと思います。
審判の養成、大変ですよ。
選抜も終わりました。
わたしの推しだった報徳学園は、残念ながら準優勝。
山梨学院が、あれほど強いとは思いませんでした。
秋季関東大会では優勝してましたので……。
ベスト8の力はあると思いましたけど。
-
––––––
6. 手羽崎 鶏造- 2023/04/03 14:38
-
報徳学園は、延長タイブレークはじめ、あれだけの
ビッグネーム強豪校を次々と倒してきただけに、
ふっと気が緩んでもおかしくないと
思っています。
投手が何人も居て選択の余地が
あっただけに。
(報徳さん勝手な推測ごめんなさい)
でも、勝ったチームが強いのです。
強いのに負けたではありません。
山梨学院が立派です。おめでとう
-
––––––
7. Mikiko- 2023/04/03 17:55
-
山梨県は……
春、夏ともに優勝のない県でした。
また、先を越されてしまいました。
これからの楽しみは、メジャーリーグですね。
大谷選手がホームランを打ったし、千賀投手も好投しました。
藤浪くんは……。
やっぱりって感じでしたが。