Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 3782
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「ほごっ」

 侑人の顔が仰け反った。
 勃ちあげた亀頭から、閉め忘れた水栓のように精液が溢れていた。
 陰茎は、ねらねらと濡れ光っている。
 精液が、鑞涙のごとく伝っているのだ。
 流れた筋が、幾重にも重なっているようだ。
 どれほどの射精を繰り返して来たのだろう。

「侑くん!」

 侑人からの応えはなかった。
 頭が、がくんと前に落ちた。
 どうやら、意識も消失しているようだ。
 座面のアナルバイブは、飽くことなく動き続けている。
 侑人の陰茎が、再び硬度を増して来た。
 すでに、次の射精に向けての準備が始まっているのだ。

 絵里子は椅子が倒れない程度に、身を揺すってみた。
 椅子の片側だけが、ガタッと動いた。
 突然、天井灯の照度があがった。
 光が、四方の壁を映し出した。
 何の調度もない、黒い壁だった。
 どういう部屋なのだろう。

「侑くん!」

 もう一度声を掛けたが、侑人はつむじを向けたまま動かなかった。
 さらに椅子を動かそうとしたとき、側面の壁で作動音がした。
 黒い壁の一部が、滑るように開きつつあった。
 開口部の向こうは、対照的に白い部屋のようだった。
 そうか。
 あの廊下の突きあたりにあった部屋だ。
 矩形に象られた光を睨んでいると、床に影が射した。
 続いて影の主が現れた。
 さっきの女性だ。
 服装も同じだった。
 緋色のバスローブ。

 女性が部屋に入って来た。
 かなりな歩幅だったが、足音がしない。
 足元を見ると、裸足だった。

「お目覚めですか」
「何のつもり!
 スタンガン使ってこんなことして。
 監禁罪でしょ!」
「だって、ジュース、飲んでくれないんだもの。
 あれなら、気持ちよく眠れたのに」

 やっぱり、あのグラスの液体には薬が入っていたのだ。
 しかし、飲まなかったことが、なぜわかったのだろう。
 グラスの中身は、シンクに捨てたのに。
由美と美弥子 3781目次由美と美弥子 3783

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2023/03/31 05:55
    • 今日は何の日
       3月31日は、『山菜の日』。
       山菜料理の『出羽屋(https://www.dewaya.com/)/山形県西村山郡西川町』が制定。
       日付は、雪の多い山形県西川町では、春の山菜が待ち遠しいこの時期、3月最終日のこの日から……。
       「春ですよ」との合図をこめるとともに、「さん(3)さ(3)い(1)⇒山菜」と読む語呂合わせから。
       多くの人に、美味しい山菜の食べ方、保存方法、加工食品などについて知ってもらうことが目的。
      https://zatsuneta.com/img/103315_01.jpg
      ↑出羽屋の山菜料理。

       記念日は、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』により認定、登録されました。

       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103315.html)のページから転載させていただきました。

       さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。

       出羽屋は、山岳信仰で出羽三山を訪れる行者の宿として始まりました。
       行者に、食事とお風呂で身体を休めてもらいたい、その想いから生まれた「山のもの」料理は……。
       「山菜料理」と呼ばれるようになり、「全国でも珍しい山菜料理の宿」として知られるようになりました。
       自然環境の中で生きるために培われてきた食材の保存、鮮度を命とする山菜の一番良い調理方法など……。
       出羽屋の山菜料理には、どこか懐かしい田舎らしさがあり、春夏秋冬それぞれの味覚を楽しむことができます。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2023/03/31 05:55
    • 今日は何の日(つづき)
       さらに同じページから、「山菜について」を引用させていただきます。

       山菜とは、山野に自生し、食用にする植物の総称です。
       通常は栽培されず、自生しているものを採取します。
       山菜の保存法には、乾燥させる「乾物」、食塩に漬ける「塩漬け」……。
       水または塩水で煮る「水煮」があります。
       水煮は、パック詰めにした加工食品が広く流通してます。
       主な山菜には、アケビ、イタドリ、ギョウジャニンニク、セリ、ゼンマイ……。
       タケノコ、タラの芽、つくし、フキ、ミツバ、山ブドウ、ワラビなどがあります。
      https://zatsuneta.com/img/103315_02.jpg
      ↑タラの芽。

       山菜の名を冠する料理としては、山菜そば、山菜おこわ、山菜ピラフなどがあります。
       野生植物である山菜は、収穫量も少なく……。
       味にも、苦みがあったり灰汁があったりと、やや難がある場合が多いです。
       しかし、そこに独特の風味を楽しめるという見方もあります。
       また、山菜には季節の変化があり、それを楽しむという面もあるのです。

       以上、引用終わり。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2023/03/31 05:55
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       これからの季節、新潟のホームセンターでは……。
       熊除けの鈴や、収集した山菜を入れる背負い籠などが、中央の通路に出されるようになります。
       春だなあと実感できる風景です。
       でも、熊はほんとに気をつけなければなりません。
       毎年山菜採りをしてる人には、それぞれ秘密の場所があるそうです。
       手つかずの山菜が取り放題の場所。
       まさに宝庫です。
       当然、そういう場所は、人に教えたくありません。
       採りに行くときも、誰にも告げず、ひとりで行くそうです。
       人に気づかれたくないので、鈴やラジオも鳴らさないとか。
       熊からしたら、格好の獲物ですよね。
       気をつけましょう。

       わたしは、山菜採りの経験はありません。
       食べるのは、春先、スーパーの惣菜に天ぷらが並ぶときだけ。
       今年も毎週見てるのですが、まだ出回りません。
       タラの芽の天ぷらは、大好物です。
       でも、熊にとっては人間が大好物でしょうから……。
       採りに行こうとは思いません。

       新潟駅近くの裏道に、小さな貸店舗があります。
       コロナ前は、通勤で毎日、その前を通ってました。
       次々と入居店舗が替わってました。
       人通りの少ない道ですから、お客もあまり来ないのでしょう。

       続きはさらにさらに次のコメントで。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2023/03/31 05:56
    • 今日は何の日(つづきのつづきのつづき)
       その店舗が、何回目かの改装をしてました。
       でも、仕事をしてる人は、明らかに内装業者ではありません。
       顔の色が真っ黒。
       顔つきからすると、アフリカ系ではなく、インドやパキスタン系に見えました。
       早い話、地力で内装をやってたんですね。
       で、改装中のそのお店の前を、朝の通勤時に通るとき……。
       ちょっと驚く光景を目にしました。
       内装をやってた人が、店の前の椅子に座ってます。
       その前には新聞紙が敷かれ、何やら野菜系のものが並べられてました。
       近づきたくないので、遠目の横目で見ると……。
       どうやら、ゼンマイが主のようでした。
       早い話、山菜です。
       つまり、内装工事に来る前に山菜を採り……。
       それを、店の前で売ってたのでしょう。
       でも、買ってる人を見たことは一度もありません。
       朝、その道を通るのは、通勤のサラリーマンだけです。
       これから会社に行くのに、山菜を買う人がいるわけないと思います。
       しかも、売ってるのが顔の黒い人です。
       1度も売れなかったんじゃないでしょうか。
       でも、改装はその後も続けられ、無事、カレー屋がオープンしました。
       すぐに潰れるだろうと思ってたのですが……。
       不思議なことに、長く続いてました。
       コロナが始まったころ、お店の前に貼り紙が出ました。
       「テイクアウト オケ」と書いてありました。
       今度は、テイクアウト用の桶でも売ってるのかと思いました。
       でも、ハタと気がつきました。
       「テイクアウト オッケー」だったんですね。
       コロナで、テレワークが中心になってから……。
       しばらく、このお店の前を通ってません。
       まだやってるでしょうか。
       今度、見に行ってみようかな。
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