2023.3.27(月)
絵里子は目をこらし、暗い部屋の隅々まで見通した。
誰もいない。
しかし、侑人の両腕は背中に回っている。
自分では縛れないはずだ。
やはりさっきの女性が縛ったのか。
だが、もしそうだとしても……。
自分が、あの女にどうかされるとは思えない。
絵里子がひと突きすれば、あんな華奢な女はひとたまりもないはずだ。
壁まで吹き飛ぶだろう。
侑人は、半分白目を剥いていた。
瞳の下弦が、上目蓋に隠れようとしている。
「おごっ。
ごっ。
ごっ」
拘束された侑人の全身に、腱が浮きあがった。
同時に、勃ちあげた陰茎の先から、精液が吹きあげた。
公園の水飲み水栓のようだった。
重たそうにあがった半透明の液体は、座面に落ちると縁に向かって流れた。
侑人の精液は、もっと粘度が高かったはずだ。
座面の縁から滴った精液が、床に落ちた。
そこには既に、精液溜まりが出来ていた。
ということは、今が最初の射精ではないのだ。
おそらく、アナルバイブを挿入されたまま放置され、幾度も射精しているのだろう。
精液の粘度が落ちているのも頷ける。
侑人はもう、完全に白目を剥いていた。
ボールギャグの端からは、唾液が泡となって溢れ出ていた。
腎虚という現象が、現実にあるのかわからないが……。
意に沿わない射精を繰り返すことが、身体に良いはずはないだろう。
絵里子は、暗がりの中に踏みこんだ。
精液の臭いが鼻を打つ。
初夏の森の中のようだった。
絵里子は、休まずに蠢くアナルバイブに手を伸ばした。
そのときだった。
バチバチという電撃音と共に、首筋に激痛が走った。
視界が、真っ白くハレーションを起こした。
その白い闇の中……。
絵里子の意識は、ドライアイスのように溶けていった。
誰もいない。
しかし、侑人の両腕は背中に回っている。
自分では縛れないはずだ。
やはりさっきの女性が縛ったのか。
だが、もしそうだとしても……。
自分が、あの女にどうかされるとは思えない。
絵里子がひと突きすれば、あんな華奢な女はひとたまりもないはずだ。
壁まで吹き飛ぶだろう。
侑人は、半分白目を剥いていた。
瞳の下弦が、上目蓋に隠れようとしている。
「おごっ。
ごっ。
ごっ」
拘束された侑人の全身に、腱が浮きあがった。
同時に、勃ちあげた陰茎の先から、精液が吹きあげた。
公園の水飲み水栓のようだった。
重たそうにあがった半透明の液体は、座面に落ちると縁に向かって流れた。
侑人の精液は、もっと粘度が高かったはずだ。
座面の縁から滴った精液が、床に落ちた。
そこには既に、精液溜まりが出来ていた。
ということは、今が最初の射精ではないのだ。
おそらく、アナルバイブを挿入されたまま放置され、幾度も射精しているのだろう。
精液の粘度が落ちているのも頷ける。
侑人はもう、完全に白目を剥いていた。
ボールギャグの端からは、唾液が泡となって溢れ出ていた。
腎虚という現象が、現実にあるのかわからないが……。
意に沿わない射精を繰り返すことが、身体に良いはずはないだろう。
絵里子は、暗がりの中に踏みこんだ。
精液の臭いが鼻を打つ。
初夏の森の中のようだった。
絵里子は、休まずに蠢くアナルバイブに手を伸ばした。
そのときだった。
バチバチという電撃音と共に、首筋に激痛が走った。
視界が、真っ白くハレーションを起こした。
その白い闇の中……。
絵里子の意識は、ドライアイスのように溶けていった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2023/03/27 06:15
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今日は何の日
3月27日は、『世界演劇の日』。
教育、科学、文化の発展と推進を目的とした「国際連合教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)」の外郭団体である……。
『国際演劇協会(International Theatre Institute:ITI)http://iti-japan.or.jp/』が制定。
英語表記は、「World Theatre Day」。
https://zatsuneta.com/img/103271_01.jpg
1954(昭和29)年、ITIが、フランスの首都パリの「サラ・ベルナール劇場(現:パリ市民劇場)」で……。
国際的な演劇フェスティバルの先駆け「シアター・オブ・ネイションズ(Theatre of Nations、諸国民演劇祭)」を開催しました。
以降、歌舞伎、京劇、ベルリナー・アンサンブル、モスクワ芸術座など、世界各国の演劇を紹介してきました。
1961(昭和36)年、オーストリアの首都ウィーンで行われたITI総会で……。
ITIフィンランド・センターから、「世界の舞台人が舞台芸術への思いを共有する日を」という提案がありました。
それが採用され、「世界演劇の日」の制定が決まりました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/103271.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2023/03/27 06:15
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今日は何の日(つづき)
さらに同じページから、引用を続けさせていただきます。
その翌年、1962(昭和37)年にパリで開幕された「シアター・オブ・ネイションズ」の初日(3月27日)に……。
「世界演劇の日」の第1回イベントが行われ、初めてのメッセージが発信されました。
以来この日は、世界の国々が、舞台芸術を通して平和を願う日とされ……。
この日の前後に、記念イベントが開催されてます。
そのイベントの一つとして、世界の演劇人に向けたメッセージの発信があります。
著名な演劇人が、演劇や平和をテーマとするメッセージを発表してます。
最初の年であった1962年には、フランスの詩人、小説家、劇作家のジャン・コクトーがメッセージを書いてます。
以降、下記のような演劇人がメッセージを発表してきました。
アメリカの劇作家アーサー・ミラー(1963年)、フランスの俳優で演出家のジャン=ルイ・バロー(1964年)。
イギリスの俳優ローレンス・オリヴィエ(1964年)、東ドイツの女優ヘレーネ・ヴァイゲル(1967年)。
フランスの俳優イザベル・ユペール(2017年)などです。
以上、引用終わり。
わたしが舞台の演劇を見たのは、1度だけだったと思います。
もちろん、学校の学芸会などは除きます。
商業演劇ですね。
でも、お金を払ったわけではありません。
舞台は、学校の体育館のステージでした。
わたしたちは、体育館の床に体育座りをして見てました。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2023/03/27 06:15
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今日は何の日(つづきのつづき)
でも、俳優さんはプロだったはずです。
東京の劇団じゃなかったのかな?
中学校のときだったですかね。
よく覚えてないです。
素養のある生徒は、そうしたきっかけから……。
演劇にのめりこんだりするんじゃないでしょうか。
わたしは、まったく素養がなかったということでしょう。
子供のころから、それははっきりとわかってた感じですね。
なので、勘違いすることはなかったです。
学芸会で役をしたのも、確かお城の門番とかでしたから。
台詞が、ひとつだけありました。
左右の門番が声を揃えて、「入場無料!」と唱えるんです。
端役中の端役ですが、そういう役で良かったと心から思ってました。
しかし、台詞を自然な口調で言える能力って……。
あれは絶対、天性のものですよね。
高校の文化祭で実感しました。
自分のクラスだったか忘れましたが、演劇を出し物にしてました。
うちの高校には、演劇部はなかったと思います。
その練習風景を、廊下から覗いてました。
台詞をしゃべってたのは、確かサッカー部の男子です。
台詞廻しが、ほんとに自然で驚きました。
もう少し二枚目だったら、そっちの道に進んでもいいと思えるほど。
でも、そういう人に憧れるとか、近づきたいとかは思いませんでした。
自分は、そういう人たちとは対極にいると自認してましたから。